7/5 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△天龍製鋸<5945>ＴＯＢに14.3万株の応募、スティール保有比率は11.18％に
米投資ファンドのスティール・パートナーズは５日、天龍製鋸に前日まで実施していたＴＯＢ（株式公開買い付け）の結果について、１４万３０００株・発行済み株式総数の約２．５７％の応募があったと発表した。１２日の決済で応募株はすべて買い付ける。これにより、スティールの天龍製鋸株の保有比率は１１．１８％になる。スティールは５月２４日から７月４日まで天龍製鋸のＴＯＢを実施。１株あたり４９４５円で１００％の取得を目指すこととしていた。ただ、天龍製鋸の筆頭株主は約１０％を保有する社員持ち株会。このほか「従業員の家族やＯＢを中心とする安定株主は６─８割くらい」（天龍製鋸総務部）で応募株は伸び悩んだ。スティールのウォーレン・リヒテンシュタイン代表は「天龍製鋸の将来性を高く評価し、今後も継続的な成功を支援していく」とのコメントを発表した。さらに、リヒテンシュタイン代表は「企業は、株主が意見を述べる機会を確保されてこそ、企業としてより成長していく」としたうえで「われわれのＴＯＢは、魅力的な価格でなんらリスクを冒すことなく保有株を売却する機会を、全ての株主に平等に強要することなく提供するものだった」との見解を示した。

△第一中央汽船<9132>が続伸、鉄鋼原料スポット運賃上昇の報道
第一中央汽船が続伸している。外航ばら積み船で運ぶ鉄鋼原料のスポット運賃が上昇していると報じられたことを材料視した。５日付の日本経済新聞によると、運賃は２０００年以降の最高値圏で推移しているという。同社は鉄鋼関連などのばら積み船が主力であることから注目を集めた。

△富士通<6702>、英子会社による仏ＧＦＩへのＴＯＢは8月8日に終了
富士通は５日、英子会社の富士通サービスによるフランスのＩＴ（情報技術）大手のＧＦＩに対するＴＯＢ（株式公開買い付け）の終了日は８月８日になると発表した。仏当局から通知を受けた。ＴＯＢは７月２日に開始している。買い付け価格は１株８．５ユーロ（約１４００円）で総株式数の３分の２超の取得を目指す。ＧＦＩ側は、買い取り価格は同社を過小評価しているとしてＴＯＢに反対している。

▼消費者金融株が軟調、過払い金にらみ先行き不透明感
アコム<8572>、アイフル<8515>など消費者金融株が全般に軟調。５日付日経新聞朝刊が過払い金の返還請求急増を伝え、今後も返還金が増えるようなら引当金の積み増しを迫られ消費者金融各社の収益が圧迫される可能性があると報じたことで、市場では先行き不透明感が強まったという。

△アスクル<2678>が堅調、08年5月期経常益は15.8％増見込む
アスクルが堅調。４日に発表した２００７年５月期決算は、連結経常利益が前期比４．３％減の８４億円となったが、同時に発表した２００８年５月期決算は１５．８％増の９７億円の見通し。朝方はいったん利食い売りなどが先行したが、一巡後は２００８年５月期の増益をにらんだ見直し買いが入っているという。

△ダイヤシティ<8853>株が続伸、3―5月期は55.5％経常増益
５日の株式市場で、ダイヤモンドシティが続伸している。４日に発表した２００７年３―５月期決算（単独）で経常利益が前年同期比５５．５％増の３４億８２００万円と好調だったことを評価した。各ショッピングセンター（ＳＣ）の売り上げが好調を維持しているという。

△三井物産<8031>が堅調、病院支援事業参入との報道
三井物産が堅調。５日付日経新聞朝刊で、同社が今秋、病院経営支援事業に参入すると報道されたことなどが手掛かりとなっている。大手商社が相次いで病院向け事業を強化しており、先行する三菱商事<8058>などを追撃すると報道では伝えている。事業主体となる新会社「三井物産メディカルアソシエイツ」を設立。新会社は病院を会員にする一方で複数の医療材料メーカーと契約し、仲介役となるという。

△サンエー<2659>堅調、第1四半期純利益が前年比1.6％増
サンエーが堅調。同社が４日に発表した２００８年２月期第１四半期決算で、純利益が前年同期比１．６％増の１１億８２００万円となったことなどが材料となっている。経常利益はほぼ横ばいだった。同社では、日用品の売り上げが好調だったと説明している。

△雪印乳業<2262>株が堅調、公募増資による財務健全化を評価
５日の株式市場では、雪印乳業が堅調な動き。公募増資による財務健全化を評価した。同社は４日、最大１５０億円となる新株式発行を決議した。公募で普通株式３２００万株を発行。同時に、４００万株オーバーアロットメントによる株式の売り出しを行う。大型増資にもかかわらず、市場が足元の需給悪化や希薄化を懸念しなかったのは、今回の資金調達が財務健全化を目的としたものであるからだ。会社側の説明によると、調達資金により、農林中央金庫とみずほコーポレート銀行が保有するＣ種優先株式を取得し、その後に７６０万株を消却するとしている。仮にＣ種優先株式７６０万株が当初転換価額で普通株式に転換された場合、普通株式の増加数は発行済普通株式数の１７．５％に相当となるのに対して、今回の最大発行分は３６００万株（同１３．４％）であり、これを差し引くと完全希薄化後の普通株式数を４．１％減少させることになる。格付投資情報センター（Ｒ＆Ｉ）は４日、雪印乳業の発行体格付けをＢＢ＋からＢＢＢに２ノッチ引き上げている。公募増資により、資本の質のさらなる向上が期待できるとみている。

△キリン<2503>、フィリピンのサンミゲルの豪事業取得を検討＝豪新聞
５日付のオーストラリアン・フィナンシャル・レビューは、キリンホールディングス（ＨＤ）が、フィリピンの食品・飲料大手サンミゲルがオーストラリアで保有している乳製品・フルーツジュース関連の事業を、２０億豪ドル強（約１７億米ドル強）で取得することを検討していると報じた。同紙が関係筋の話として伝えたところでは、キリンは、サンミゲルがオーストラリアで傘下に持つ飲料事業「ベリ」と乳業事業「ナショナル・フーズ」を取得することについて、サンミゲル側と協議したという。ナショナル・フーズは、牛乳の「プラ」「ビッグＭ」、チーズの「キング・アイランド」、ヨーグルトの「ヨープレート」を生産している。キリンは、サンミゲルのおよそ２０％株を保有する筆頭株主。同紙によると、豪州でアルコール飲料以外の事業展開を目指しているという。キリンは、オーストラリアで、「トゥーイーズ」や「フォーエックス（ＸＸＸＸ）」などのブランドのビールを展開する醸造大手ライオン・ネーサンの株式の４６．１％を保有し、経営権を握っている。
（ロイター）

△ＵＳＥＮ<4842>：ＧｙａＯ登録者1500万人突破－新広告メディアと位置付け
ＵＳＥＮは５日、同社が展開する無料ブロードバンド放送サービス「ＧｙａＯ（ギャオ）」の視聴登録者数が５日付で1500万人を突破したと発表した。ＵＳＥＮは、ＧｙａＯの開局以来、映画やドラマなどのコンテンツ（情報の内容）を提供、同時に視聴登録者の性別、年代、地域別に動画ＣＭを配信するなど同サービスを新しい広告メディアと位置付けてきた。ＵＳＥＮの株価は前日比４円（0.4％）安の934円（午前10時40分現在）。
（ブルームバーグ）

△沖縄セルラー<9436> マッコーリー証券では、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げたようだ。
4月と5月は純増数でマイナスを記録、6月も減少傾向が続くと予想している。しかし、通期目標達成に向けて順調なペースであり、利益は引き続き増加し続けると。なお、目標株価については37.5万円を継続。

△日立<6501>---テクニカル妙味高まる
反発。再び一目均衡表の先行スパン（雲）上限を突破してきたほか、25日線レベルを捉えてきている。社保庁が2011年に稼動する新しい年金記録管理システムで投資額ベースで6％程度に相当する設計部分を沖電気などと受注。

△あおぞら銀行<8304>---日興シティでは経営改革期待で推奨とも
日興シティでは、日本株投資戦略の中で同社を推奨としている。世界では金融業は成長産業であると指摘しており、外国人経営者を迎えて大胆な経営改革に着手していること、Ｔｉｒｅ１比率が17.6％と高いこと、ＰＥＲは著しく低いことなどを評価しているようだ。

△Ｍａｇ<3720> ストップ高買い気配。
前日に続いて株式交換比率にサヤ寄せしているようだ。前日は前引け後にプロダクＩＧ <3791> による完全子会社化が報じられ、株式交換比率へのサヤ寄せからストップ高買い気配のまま取引を終えていた。株式交換比率については、マッグＧ株1株に対してプロダクＩＧ株0.5株となっている。なお、東証では4日付で監理ポストへ割り当てた。

△ＮＴＴ都市<8933> 強い動きが目立つ。
ＣＬＳＡでは投資判断を新規に「ＢＵＹ」、目標株価を295000円としており、買い材料につながっているようだ。大手町におけるＮＴＴグループの潜在的な再開発などを期待、賃借料の上昇による収入増は新たな開発プロジェクトの拡大にもつながっていくと。

△赤城水産<2878> 一時ストップ高、年初来高値を更新。
ねぎトロ特需への期待から物色されているようだ。マルハ子会社が業務用ねぎトロ材料に賞味期限切れのマグロを使用していたと報じられている。そのため、ねぎトロで全国シェアトップの赤城水産に特需期待が生じているもよう。

△日立プラサ<1751>---3/20の年初来高値825円に接近
大幅続伸で3/22以来の800円を回復。3/20の年初来高値825円に接近している。富士電機Ｅ＆Ｃがストップ高となるなど、環境関連の中で本日は水に絡んだ銘柄が動意付く状況に。

△日立プラント<1970>---4/4高値797円クリアが意識されている状況
6営業日続伸。直近戻り高値レベルで一服となっているが、4/4高値797円クリアが意識されている状況。環境テーマ物色が根強いが、本日は富士電機Ｅ＆Ｃがストップ高となるなど、水処理関連へ。

△富士Ｅ＆Ｃ<1775>---環境関連の出遅れ
ストップ高。水処理などを手掛けており、環境関連の出遅れ銘柄として物色を強めている。本日の急騰による短期的な過熱感はあるが、株価は05年9月高値377円からの下落トレンドであり、値ごろ感は働き易い。リバウンド妙味はありそう。

□ソフトバンク<9984>---リバウンド基調維持なら押し目買いポイント
リバウンド基調維持なら押し目買いポイント。明日発表の6月の携帯電話純増件数への期待から上昇しているようだが、テクニカル面の方が強い。本日は直近戻り高値レベルで上値を抑えられているが、6/8、6/20で上値を抑えられた一目均衡表の先行スパン（雲）上限を昨日突破。この流れを続けるならば、雲上限で下げ渋る、現在価格レベルが押し目買いポイントとなるが。

▼コシダカ<2157> 売り気配から大幅安、最安値を更新。
四半期決算の内容がネガティブサプライズとして受け止められているようだ。第3四半期までの業績は前年同期との比較がないものの、経常利益で4.33億円にとどまっている。上期実績が3.98億円、07年8月期予想が8.09億円となっていることから、足元業績の成長鈍化や通期計画の未達懸念が生じているもよう。

△三井海洋<6269> 6/20以来の最高値更新。
3月の3000円割れを起点に上昇基調が強まっている。6/29時点の信用倍率は0.39倍と1倍割れが慢性化しており、売り方の買戻しの動きが続いているようだ。

△ブルドック<2804>---買い気配値切り上げる、本日が権利落ち日で
本日が新株予約権割り当ての権利落ち日となっている。前日終値の1479円に対し、500円で寄り付いた後は買い気配値を切り上げる展開へ。発行済み株式数は従来の3.68倍となり、その分株価は希薄化することになる。高裁判断など今後の展開には依然として不透明感が残るが、目先的には新株交付までの間の需給妙味が高まる格好と観測される。

△マネパ<8732>---フィデリティ投信による保有比率は13.21％
7/5受付の5％ルール報告によると7/2時点でフィデリティ投信による保有比率は前回の11.26％から13.21％（13870株）に増加している。売り買い交錯ながら下値切り上げ型の形状。

△メイテック<9744>---レンジ突破となれば需給が押し上げる展開も
ボックスレンジ上限。5月の急落後は3600-3400円レベルでのボックス相場が続いているが、ボックス上限レベルを捉えてきている。6/29時点の信用倍率は0.12倍と売り超の状況が慢性化している状況であり、レンジ突破となれば需給が押し上げる展開も期待できそうだ。

△東映アニメ<4816>---保ち合い上放れへ
反発。保ち合い相場が続いていたが、これを上放れてきている。参院選後の安倍退陣を見越し、麻生銘柄リストが出回っており、関連銘柄と。また、外資系証券による新規カバレッジなども観測されている。

△エフピコ<7947>---全製品を8月出荷分から10％以上値上げ
4日ぶり反発。25日線がサポートとして機能している。食品トレーなど全製品を8月出荷分から10％以上値上げすると発表。四大合成樹脂の値上げ交渉が決着したとの報道が手掛かりに。

△乾汽船<9113>---海運株が全面高、主力処よりは材料系の銘柄へ
海運株が全面高となっている。鉄鋼原料のスポット運賃が上昇し、最高値圏で推移していると伝えられていることが手掛かりに。とりわけ主力処よりは材料系の銘柄へ短期資金が向かい易そう。ただ、調整トレンドが継続しており、テクニカルリバウンドの域であるため、25日線狙いといったところか。

▼西華産業<8061>---反落、前日の急騰で利食い売りへ
反落。原発関連として物色が向かい前日は急騰となったが、本日は利食い売りが先行する状況となっている。「火力発電向けが主で原発はほとんど関係ない」との会社側コメントが伝わっていることなども売り材料視。全般的に原発関連としての投資対象が広がりすぎた格好か。

△レンゴー<3941>---買い優勢、製品価格の値上げ報道受けて
買い優勢。段ボールを相次ぎ値上げするとの報道が材料視されている。原紙価格を9月に、シートやケースも10月出荷分から値上げする方針と伝わっている。古紙価格の上昇を転嫁、収益の改善につながっていくとの期待感が先行へ。

△沖電気<6703> 賑わう。
みずほが投資判断を「４」から「３」に格上げしていることが材料視されているようだ。ＡＴＭの増産、ドライバＩＣの回復に加えて、ＥＰＢ技術の将来性なども評価しているようだ。

△木村化<6378>---1990年2月の最高値1380円到達が現実化してきそう
連日の年初来高値更新となり、1990年2月の最高値1380円到達が現実化してきそうである。原発関連銘柄の中心的な銘柄となっており、同社と日製鋼の強含みが続くようだと、他の関連銘柄への物色も続こう。過熱感が意識されているが、返って需給悪化につながらず。

△沖電気<6703>---賑わう、みずほの格上げを材料視へ
賑わう。みずほが投資判断を「４」から「３」に格上げしていることが材料視されているようだ。ＡＴＭの増産、ドライバＩＣの回復に加えて、ＥＰＢ技術の将来性なども評価しているようだ。

△セブンアイ<3382>---買い気配、メリルが「買い」に格上げ
買い気配。メリルでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価4200円としている。株価下落で割安感が出ていること、第1四半期の決算発表で安心感が強まりそうなことを評価材料としているもよう。本日決算発表が予定されているだけに、期待感は一段と高まる状況にも。

△三菱倉<9301>---国交省、港湾特区制度導入へ
国交省は、公道を移動できない特大コンテナの運行を自由化する特区制度を大都市圏の港湾周辺地域に導入すると報じられている。港湾施設、運輸、物流などを手掛ける企業などが注目されそうである。
（フィスコ）

△平河ヒューテ<5821>は連続最高業績を買い直して反発
平河ヒューテックは、４０円高の１７５０円と４日ぶりに反発している。昨年５月の新規上場時の高人気の反動で調整が長引いていたが、今年４月に再度、公開価格１５００円を試してからは、好業績を前向きに評価する割安株買いが増勢となり下値を着実に切り上げている。同社の今３月期業績は、売り上げ２０７億円（前期比０．９％増）、経常利益１５億９０００万円（同１０％増）、純利益１０億８０００万円（同１１％増）と連続の過去最高更新が予想されている。パソコン向けのデジタルインターフェイスケーブル、半導体製造装置用の極相ケーブル、自動車向け車載ケーブル、医療用特殊チューブなどが好調に推移し、総コストの削減に引き続き傾注することが業績を押し上げる。株価は、昨年５月の上場時高値２４５０円から半値以下の１０００円安値まで突っ込み、約１年かけてこの急落幅の半値戻しを達成したところである。ＰＥＲは１２倍台となお割安であり、次は３分の２戻しを目指しリバウンド幅を拡大しよう。

△千趣会<8165>は１Ｑの大幅増益業績を見直し買いし反発
千趣会は、２６円高の１５６０円と５営業日ぶりに反発している。同社業績が、２００５年１２月期以来、回復色を鮮明にし、今１２月期も出足の第１四半期（１Ｑ）決算が、大幅増益で着地し連続の過去最高純益更新を確実にしたことから、下値で消費関連の割安株買いを誘っている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比９％増収、２．３倍経常増益、７３％純益増益となった。通販事業で、頒布会が２ケタ減と伸び悩んだが、カタログ事業が各カタログの好調な売り上げ増によりカバー、これにインターネット・携帯電話通販も上乗せ、売上原価率の低減と販管費抑制も加わり大幅増益となった。中間期・通期業績は、期初予想を据え置いたが、通期純利益は４１億円（前期比１３％増）と連続の過去最高更新となる。株価は、４月末発表の１Ｑ好決算から中段の三角保ち合いに煮詰り感を強めている。ＰＥＲ１８倍台の割安訂正で上放れ展開も有力になる。

▼アークス<9948>は続落、１Ｑ大幅増益業績も利益確定売り
アークスは、寄り付きの２３円高から伸び悩み４７円安の１９００円と売られ続落している。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、大幅増益で期初の中間期利益に対して高進捗率となったが、７月２日に昨年来高値１９９０円まで人気化したこともあり利益確定売りが先行している。同社の１Ｑ業績は、前年同期比４％増収、２０％経常増益、８．５倍純益増益で着地し、期初の中間期予想業績に対して、経常利益は８５％、純利益は５１％の進捗率となった。北海道を地盤とする食品スーパーとして、積極的に同業他社のＭ＆Ａを進め、このスーパーマーケット事業７子会社の業績が順調に推移していることが業績を押し上げている。新規出店は子会社のホームストアが２店舗、既存店舗でが同福原が２店舗、ふじが１店舗を改装したほか、地域特性に対応して営業時間の見直しを図るなど競争力を強化したことが要因となった。中間期・通期業績は、期初予想を据え置き通期純利益は４７億円（前期比１８％増）を予想している。株価は、３月１日割り当ての１対１．０５の株式分割の権利を落としてから、３月末の前期業績の再上方修正などをテコに急ピッチに上値を追った。ＰＥＲは、１７倍台と市場平均を下回っており、なお下値妙味は健在である。

■ハイデ日高<7611>は６月月次プラスも利益確定売りで小反落
ハイデイ日高は、寄り付きの６円高から５円安の１２３５円まで売られるなど売り買いが交錯し６営業日ぶりに小反落している。前日に発表した６月月次売り上げの前年同月比プラスが、６月２６日に開示した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績の２ケタ増収益に続く追撃材料となったが、連日、昨年８月の東証１部上場以来の高値を更新してきただけに利益確定売りに押されている。同社の６月売り上げは、既存店が客数が１０３．２％、客単価が１０１．８％となって１０５．２％と伸び、３月以来のプラスをキープした。このため全店売り上げも同じく１１３．３％、１０２．３％、１１６．０％となり外食産業での「勝ち組」となった。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１２％増収、２１％経常増益、２５％純益増益で着地、期初の中間期予想利益に対して６１－５８％の高進捗率となっただけに、業績の上ぶれ期待も高まってくる。株価は、１部上場以来下値を切り上げすでに２００円高しているが、ＰＥＲはなお１６倍台と割安である。内需関連の好実態株として再度の上値追いも有望となる。

△アスクル<2678>は２期ぶり最高純益予想を前向き評価し反発
アクスルは、寄り付きの売り買い交錯から３５円高の２４３０円と反発している。前日に５月期決算を発表、前期は期初予想を下ぶれ小幅減益で着地したが、悪材料出尽くしとして今期の増益転換、２期ぶり過去最高純益をポジティブに評価する買い物も優勢となっている。同社の前期業績は、前々期比９％増益、４％経常減益、２％純益減益となった。次世代ビジネスモデルの構築に向け、新たに情報システムを構築し大阪物流センターを稼働させるなどの先行投資費用、さらに２００６年秋・冬号カタログで値下げを打ち出し競争力を強化したことなども重なり下ぶれ・減益要因になった。今期は、今年２月発刊の各種カタログのラインアップを充実、中堅・大企業向け一括購買システム「アクスルアリ－ナ」の会員も約８３００社に拡大、新物流センターもフル稼働することから増益転換、純利益は４９億４０００万円（前期比１３％増）と２期ぶりに過去最高更新を予想している。株価は、業績伸び悩みに証券各社の目標株価引き下げなどが響き、上場来安値１７４８円まで突っ込み、売り長、逆日歩のつく信用好需給などがサポートし下げ過ぎ訂正となった。ＰＥＲ的には割安感はないが、売り方の買い戻し主導で一段のリバウンド転換も期待される。

▼ローソン<2651>は１Ｑ業績伸び悩み・低進捗率が響き急続落
ローソンは、１１０円安の４２２０円と急続落している。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、小幅減益で着地し中間期予想業績に対して低進捗率にとどまったことが敬遠され売り先行となっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比６％増収、２％経常減益、２０％純益減益となった。同業種のコンビニに加えドラッグストアやスーパーとの異業種競争も激化し、既存店の客数と売り上げがマイナスとなり、店舗指導員の店舗支援活動の強化や発注精度の向上、健康志向のキャンペーン商品の投入などを進めたが減益となり、１Ｑ利益は期初の中間期予想業績に対して４２－３３％の低進捗率にとどまった。中間期・通期業績は期初予想を変更せず、通期純利益は２２２億円（前期比５％増）と増益転換を見込んでいる。株価は、今年１月に発表した次世代情報システムの構築が同時発表の前期純利益の再下方修正よりポジティブに評価され４８３０円高値まで急伸したが、コンビニ業界全般の売り上げ伸び悩みが響き、ローソンチケットの株式公開買い付けにも反応薄で下値固めに終始してきた。株式市場では、同じセクターに属していても好業績株買い・悪業績売りの選別色が鮮明化しており、なお調整含みで推移しよう。

△イオンモール<8905>は１Ｑの順調業績を手掛かりに６連騰
イオンモールは、６０円高の４０３０円と６営業日続伸となっている。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、同じく８月２１日付けで合併するダイヤモンドシティ（８８５３）と並んで順調な推移を示したことから、合併後の好展開を先取りする買い物が増勢となっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１４％増収、９％経常増益、６％純益増益となり、期初の中間期予想に対して利益は５５－５４％の順調な進捗率となった。主力のショッピングセンター（ＳＣ）事業で、前期オープンの３ＳＣの寄与のほか、既存２１ＳＣの専門店売り上げが前年同期比１０３．５％と伸び、売り上げに連動する歩合家賃の比重が大きい専門店からの家賃収入が増加したことが要因となった。ダイヤシティも、同じく３０％増収、５５％経常増益、５５％純益増益となり、利益進捗率は４６－５１％となった。合併後の上場継続会社となるイオンモールの通期業績は期初予想通りで、純利益は１７５億円（前期比４３％増）とダイヤシティ分が上乗せとなる。株価は、今年２月２０日割り当ての１対２の株式分割の権利を落とし、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル・バーラ指数の構成銘柄に新規採用された需給要因を手掛かりに４０００円大台固めを継続している。いよいよ合併効果の現実買いがスタートしよう。なおダイヤシティも、７０円高の３２２０円と５営業日続伸となっている。
（東洋経済新報社）

△スターマイカ<3230>が続伸、５月中間期経常ベースの対通期進ちょく率７５％を好感
不動産流動化事業を手掛けるスター・マイカが続伸、一時２万６０００円高の２７万１０００円まで買われている。同社は４日、今０７年１１月期５月中間期連結業績を発表した。中間期経常利益（９億１９００万円）の通期予想（１２億１２００万円）に対する進ちょく率が７５％と高いことが評価されている。主力の不動産流動化事業において、不動産情報の増加を受け、売却収入が大幅に増加した。チャート上では５日移動平均線と２５日線がゴールデンクロスし、目先強含みの展開が予想される。

△東宝<9602>が値上がり率上位、ドイツ証は投資判断、目標株価引き上げ
東宝が４日ぶり反発。２００円高の２３９０円まで買われ、東証１部値上がり率上位。ドイツ証券では、映像、不動産の両面で再評価のタイミングが到来したとして、投資判断を「Ｈｏｌｄ」から「Ｂｕｙ」へ、目標株価を２１００円から２８００円へ引き上げた。
（株式新聞ダイジェスト）

△７＆Ｉ<3382>が堅調、ヤマダ電<9831>は新値追い
小売で主力の一角が堅調。セブン＆アイ・ホールディングスが商いを伴って上伸している。メリルリンチが投資判断を「中立」→「買い」に引き上げて、目標株価を４２００円にしたと伝わっている。他では、ヤマダ電機が新値追い。こちらはマッコーリーが「圧倒的優位性」と題する５日付のレポートで、目標株価を１万２０００円から１５５００円に引き上げている。

△雪印<2262>が上伸、実質株数減を評価
雪印乳業が商いを伴って上伸している。同社は前日に３２００万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売出しのための４００万株を上限とする第三者割当増資を実施すると発表した。ただ、調達資金（手取概算額・約１３０億６０００万円）は大半（１１４億円）を優先株式取得のための資金に充当し、残りは設備投資資金に充当する計画で、普通株式は４．１％の減少につながる。これを好感した買いが入った格好だ。

△ＤｅＮＡ<2432>が実質最高値追い、業績好調など評価
ディー･エヌ･エーが上伸し新値追い。０５年に実施した１対３の株式分割権利落ちを考慮後の最高値４４万６０００円（０５年５月１６日）も前日から更新している。携帯無料ゲーム＆ＳＮＳの「モバゲー」や携帯オークション「モバオク」などの好調を評価した動きだが、「低迷が続く新興市場にあって、業績での選別が鮮明化している」（準大手証券）との声が聞かれた。
（ラジオNIKKEI）

△マツダ<7261>、コンパクトカー「マツダデミオ」をフルモデルチェンジ

△ジャレコ<7954>、タッチペンで操作する新感覚パズルゲーム「ぷちぷち　ウイルス」を発売
（日経プレスリリース）

△魚喜<2683>　０８年２月期第１四半期の業績好転を受けて人気化してきたが、思惑含みで意外高の伏線もあるという。

△中部電<9502>　６月２２日安値で目先底値確認。強基調続くも３月高値から約２割の下げ水準で、９月中間配当取りに向け、今後も戻りを試すとの見方が急浮上。

△アライドハーツ<3062>　ドラッグストア大手。０７年１１月期の５月中間、連結経常益は予想より２３％増額となったが、通期予想は変更せず。下半期の業績動向に注目。

□日本ハム<2282>は小動き
日本ハムは小動き。９月からハム・ソーセージなどを平均１０％値上げすると発表したが反応は限定的となっている。

△日本航空<9205>がしっかり
日本航空がしっかり。人員削減の前倒しを表明したことが手がかりになっている。

△小野測器<6858>が大幅続伸
小野測器が大幅続伸。レーザー光を使って離れた場所から金属の損傷を診断する装置の開発が伝えられたことが引き続き手がかりにしているようだ。
（株式市場新聞）

△株マニ注目の安永<7271>が６日続伸し年初来高値を更新
株マニ東証・大証２部の優良銘柄として注目した安永が、１３円高の９２７円と６日続伸し１月２３日につけた年初来高値９２２円を更新している。前日エフテック<7212>がトヨタ自動車<7203>と取引拡大を好感し上昇を受け、自動車部品株動意づいている。安永はエンジン部品メーカー。本社は三重県伊賀市。三菱自動車、ＧＭ大宇、トヨタ向けなどの製品をつくっている。ほか、工作機械、検査測定装置も製造している。業績は堅調に右肩上がりで来ている。大口株主には、三菱自動車や、信託口、大手都銀も入っており、外資も５．２％入っている。買い安心感はある。６月２９日終値は８６８円。単位は１００株なので、なんと８万円台から株式投資ができる。地合いにもよるが、「人気の自動車関連銘柄が、このお値段で！」と、テレビショッピングのようなことを書いてみたりする。その株価で、ＰＥＲは８．８４倍、ＰＢＲは１．０３倍と、割安。中期チャートを見ると、現在の９万円ラインは今年の高値圏。これを上抜ければ、次は昨年８～９月の１１００円ライン、さらにその前、昨年２～５月の高値圏１２００円も視野に入る。

△乾汽船<9113>は続伸。今朝は海運業セクターが高いなかで、堅実優良株
乾汽船は反発。４２円高の１６１９円ではじまり、一時、１６４５円まで買われている。今朝は海運業セクターが高く、東証１部業種別株価指数で値上がりトップになる場面も出ている。同社のほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など、全銘柄が値を上げている。アメリカでは４日が独立記念日で、株式市場が休場だったため、今朝の国内市場は手がかりが乏しい。そのなかで、今朝は海運のほか、その他製品、空運、精密機械などのセクターが高い。また、「国土交通省、主要港湾に物流特区制度導入へ」と報道されたことも、海運株の買い材料となっているもようだ。乾汽船のチャートを見ると、続伸トレンドのなか、６月４日につけた年初来高値１９９４円が目立っている。再びその線まで戻したいところ。現在の株価で、ＰＢＲは約４倍と高めだが、ＰＥＲは約１０倍と割安。好業績や堅い財務、商船三井系の安心感、単位は１００株という買いやすさなども、投資家の食指を誘う。

△エーアンドエーマテリアル<5391>が５日続伸し年初来高値を更新
エーアンドエーマテリアルが、７円高の２０５円と前日と変わらずを挟んで５日続伸し２月２７日につけた年初来高値２００円を更新している。原発関連として物色されている面もあるようだ。株価は、一年に渡り１６０円～２００円処の往来相場となっていたが、本日２０９円まで買われ昨年６月の高値２０７円を一時抜いており、ボックス放れとなるかも知れない。

■マルハグループ本社<1334>はモミ合い。子会社の賞味期限切れマグロ使用はとくに影響なし
マルハグループ本社はモミ合い。前日終値と同額の２２６円～２２９円の間で動いている。報道によると、子会社でマグロ加工の北州食品（本社・東京）が、賞味期限切れの原料を使用した、業務用のネギトロ材料を２００６年１０月から２００７年３月にかけてスーパーなどに出荷していたことが、きのう判明した。健康被害の報告はないという。この３ヵ月ほどは下値２２５円、上値２５０円の間で山と谷をえがいている。なので、再び反発→２５０円ラインまで戻ると見られる。

△ソリスト<9847>が３日続伸し連日の年初来高値更新
半導体商社のソリストが、５２円高の２５６円と大幅続伸し連日の年初来高値更新となっている。同社がウクライナ市場に進出すると日本経済新聞社が２日に報じたことが買い手掛かり。現地企業と業務提携し、鉄鋼業界向けに計測機器を売り込むほか、デジタル対応の放送機器を販売、２００７年３月期に７億円だった海外売上高を、０８年３月期には１０億円以上に増やす計画としている。

△岩手銀行<8345>は三菱東京ＵＦＪ<8306>との業務提携も材料に続伸
岩手銀行は続伸。５０円高の７１６０円まで買われている。今朝の日経新聞で「三菱東京ＵＦＪ銀行は岩手銀行と国際業務で提携」「海外に拠点がない岩手銀に代わって、三菱東京ＵＦＪ銀が外為事務や顧客企業の海外進出支援などを行なう」「三菱東京ＵＦＪが地銀と国際業務で提携するのは初めて」と報道された。岩手銀行のチャートを見ると、この１年ほどは６５００円ラインから７０００円台乗せへと、続伸傾向で来ている。地合いや地方経済の好転状況にもよるが、このまま続伸して、昨年高値圏８０００円ラインまで持って行きたいところ。

△旭硝子<5201>が続伸、国内大手証券では液晶用ガラス基板業界２社に対し強気スタンス
旭硝子が、２６円高の１７０９円と続伸し上値追いとなっている。国内大手証券では液晶用ガラス基板業界について、高収益構造が続き大型化と環境対応の重要性が高まるとして４日付でレポートを出している。同業界の利益貢献が大きい旭硝子の投資判断を「１」、日本電気硝子<5214>を同「２」、と２社に対する強気スタンスを再確認している。旭硝子の株価は、４月１６日につけた年初来高値１７７８円奪回の動きが強まりそうだ。

□マネックス<+8698>は日興の売却報道否定も小幅反落。やんわり上昇トレンド
マネックス・ビーンズ・ホールディングスは小幅反落。２０００円安の１０万円で始まっている。きのうから今朝にかけて、「日興コーディアルグループ＜８６０３＞(東1)は傘下のマネックス・ビーンズ・ホールディングスの株式を売却する方向で検討に入った」「日興は独自のネット取引部門を持つため、マネックス株を保有し続けても相乗効果が薄いとの判断に傾きつつある」との報道が流れている。しかし、日興はきのうすでに「そのような決定事実はない」とのコメントを発表している。マネックスのチャートを見ると、４月２３日につけた年初来安値９万１６００円を底に、凸凹しながらも下値を切り上げてきている。まずは目先、この２ヵ月の上値１１万円までの戻りが目標となろう。

△ワットマン<9927>が買い気配、６月の月次売上状況を好感
ワットマンが、寄付き前から気配値を切り上げ、２０円高の２１５円買い気配となっている。前日に６月の月次売上状況を発表、既存店ベース・全店ベースともに前年同期比２３．６％増となったことを好感している。５月に続き、ゲームソフト、ゲーム機を含むコンピューター、衣料品などが好調に推移したという。

△住生活グループ<5938>はＩＮＡＸのアジア高級品市場の開拓報道で続伸
住生活グループは続伸。５円高の２４６５円で始まり、寄り後は２４７５円まで買われている。６月１３日に年初来安値２３８５円をつけて以降、反発→続伸傾向で来ていた。今朝の日経新聞で、「建材・住設機器、アジアに高級品」「ＩＮＡＸやＴＯＴＯ<5332>、中国など開拓」と報道されたことも、手がかり材料となっているもようだ。このまま続伸して、まずはここ１～２年のフシ２８００円までの上昇を期待。現在の株価でＰＥＲは約２０倍、ＰＢＲは約１．３倍と、とくに割高感はない。

△天龍製鋸<5945>はスティールのＴＯＢ終了、動きなし
天龍製鋸は前日終値と同額の４９４０円売り気配。米ファンド、スティール・パートナーズが同社株のＴＯＢを行なっていたが、その期間がきのう終了した。ＴＯＢ価格は４９４５円だった。報道によると、スティールの取得株式は過半数にも満たなかったという。きょうスティールが取得株式数などを正式発表する。
（証券日刊新聞）

△リーマン ＩＩＪ<3774>格上げ
リーマンブラザーズ証券は、この日付けでインターネットイニシアティブのレーティング2→1に格上げした。
（証券新報）

■注視銘柄

9132第一中央汽船
2503キリン
9436沖縄セルラー
8933 ＮＴＴ都市
6269三井海洋
3230スターマイカ
9602東宝
3382 ７＆Ｉ
5391エーアンドエーマテリアル
9001東武鉄道
1605国際石油開発帝石ＨＤ
4921ファンケル
2138ウェブドゥジャパン
5001新日本石油
4188三菱ケミカルＨＤ
6501日立製作所
6674 ＧＳユアサコーポレーション
4233イーレヴォリューション
5957日東精工
4772デジタルアドベンチャー
6378木村化工機

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