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2011 07,18 16:00 |
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ロッシ 10月のオートバイ日本GPでの来日に否定的 オートバイ世界選手権シリーズの最高峰、モトGPクラスで活躍するバレンティーノ・ロッシ(イタリア、ドゥカティ)らが4日、福島第1原発事故を懸念し、栃木県ツインリンクもてぎで10月に開催される日本グランプリ(GP)への出場を見合わせたいとの意向を明らかにした。 昨季の年間総合王者のホルヘ・ロレンソ(スペイン、ヤマハ)は、ほかの選手にも来日しないよう呼び掛けるという。日本GPは東日本大震災の影響で当初予定した4月から会期を変更した。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
かねてより報道されている、GPライダーによる「日本グランプリボイコット騒動」。この件について、筆者が現地関係者(以下A氏)への取材を試みた。A氏はあくまで「自分個人の意見」としながらも、メーカーの垣根を越えて「GPサーカスの一員」としての見解を言葉を選びながら、語ってくれた。
A氏「(開催)出来ないでしょ?って雰囲気です、正味のところ。海外に居ても報道は見ていますが、今回は強行したあとにも問題が残ります。今日はその問題点をお話したいと思います。」 筆者「いま、GPを回るライダーやスタッフのなかで一番問題視されているのは?」 A氏「理屈じゃなくて感情の問題がまずあります。これが意外と世の中を左右してるのが事実でして・・・事故直後のチェルノブイリに行きたがる人なんて居なかったでしょう?放射能で汚染されることを恐れてのことですが、レースはライダー一人ではなくチーム全員で戦っているのです。ライダーが「走りたい」と言えばスタッフ全員着いて行く事になり、その家族へも心配かけるでしょう。スタッフは1人や2人ではありません。開催するすべてのクラスのライダーは90人弱。スタッフはその数倍になります。その家族となればさらに数倍に・・・家族たちの声を無視することは出来ません。 筆者「クルーが2人だけで※サーカス※を回るとか、ありえない時代ですしね…それとは別なリスクもあるとか・・・?」 A氏「はい。GPは日本だけではありません。世界中の国を転戦する興行です。当然、各国の空港を通り様々なチェックを受けるのですが・・・たとえば、※次戦オーストラリアGP※のために※税関を通過する際※に機材クレーツに付着した放射線物質が検出されるリスクもあるのです。当然、税関を通過できなければオーストラリアGPには出場できません。」 筆者「あー・・・その辺は日本では全然報道されませんね。アーティストが体ひとつで日本に来るのとはわけが違いますよね。なんせバイクや機材は税関を通過しなきゃいけませんからね。」 A氏「そうです。アーティストは日本に来て帰国するだけです。最悪、機材を日本で調達することも出来なくも無いかもしれませんが、GPを戦うチームにとって機材は代わりの無いものです。それをこのあとも続く転戦で使用できない可能性があるとなると日本に来ることに二の足を踏むのは仕方ないことかもしれません。」 筆者「西欧の選手やクルーは、地震には慣れてないでしょうから、余震のことも問題でしょう。もてぎは※オーバル※も破損したままですし。」 A氏「率直に申し上げますと、放射能の件でみんな頭が一杯で、レースウィーク中の大きな余震については例年よりリスク高い事を忘れていると感じます。もちろんそれも不安要素です。」 筆者「余震はいまも続いています。さすがに大規模なものは収まってきたと感じますが・・・地震慣れしていない欧州の選手にとってはかなりの恐怖でしょうね。また、それもクルーの家族の不安をあおる要素でもある・・・」 A氏「オーガナイザに関してはビジネスで思考が偏り気味とも感じます。もちろん開催できないことで大損失を生み出すことは理解できますが、参加者の意向を無視する振りをすることで、誰かが声を上げない限り何事もなかったように開催したかったのではないかと。日本はよくても次戦が開催不能に陥る可能性に眼をつぶってまでやるのか?と。」 筆者「私個人としては、政府や開催自治体の対応も気になっています。どうして選手に安心してもらう材料を用意できないのか?と・・・」 A氏「実際には栃木などは被害が大きい土地も多く、GPどころではない方も多いと思います。自治体のリソースも限られている以上、GP側の要求に対して対応しきれない部分があるのは止むを得ないかと。しかしこのあたりは参加する選手にも譲れない部分もあり・・・何とも難しいところです。」 筆者「結局のところ、海外の目に対する認識が甘かった・・・ということでしょうか。我々日本人が。」 A氏「GPは日本だけじゃない、と言う部分の認識でしょう。政府の対応も後手後手で不安をあおっています。これは私ども、ライダー達と直接顔を合わせる日本人としては情けないやら、恥ずかしいやら・・・」 筆者「心中お察しします。しかし、こういった内情を聞かせていただければ真意はきっと日本にも届くかと・・・」 A氏「愚痴ぽっくなっちゃいましたが、もちろん開催が決まれば我々は全力で勝ちにいきます。チャンピオンシップはまだまだ中盤ですし、出来れば日本に凱旋したい・・・これは日本人スタッフの心のよりどころでもあるのですから。」 筆者「言葉にすると安っぽいですが、がんばってください。地球の裏側から応援しています。それと、もしよかったら日本のファンへのメッセージを・・・匿名なのがつらいですが。」 A氏「開催の可否はこの数日で決定される事と思いますが、もしキャンセルとなっても私たちモトGPファミリー含め世界中が日本を心から応援してくれている事に違いはありません。気持ちは皆同じで、出来る事なら日本でレースを開催したいのです。表に出る文面と違って、私たちは「行きたい・行きたくない」ではなく、「行くべきか・見送るべきか」で決断するよう、皆で議論しています。事情は多岐に渡り感情の問題も含むため決断に時間もかかっています。どうぞご理解の程お願いします。」 筆者「ご多忙な中、ありがとうございました。」 取材を進めていく過程で気になった点がひとつ。どうやらオーガナイザとしては、MotoGPの2週間前に行うINDYカーレースとの歩調をあわせてレースを行いたい意向のようだ。オーガナイザの立場では「INDYはやったのにどうしてMotoGPは中止なんだ?」と謗りを受けることを恐れている・・・とも。だがこの2つの競技の決定的に異なる点は「MotoGPは日本GPの翌週にオーストラリアGPだがINDYは9月2日のケンタッキーまで時間の余裕がある」ことと「本来アメリカの競技であるINDYと欧州文化のMotoGP」という点だ。INDYカーはアメリカに「帰国」するだけだがGPマシンや機材は「外国を通関して通していただく立場」なのだ。ましてオーストラリアはGPマシンに対する通関が厳しいことも有名であり、同列に語れないことも考慮するべきだろう。 今回、もてぎをオーガナイズするのはモビリテランド。つまりホンダ技研である。利害関係で言えば開催したいホンダ、心情的には参加したいが静観しているヤマハにスズキ、ドゥカティといった図式が成り立つ。いま主催者に求められているのは利害のあるホンダ以外のメンバーを納得させる材料、あるいは勇気ある撤退ではないのだろうか。
※オーバル※ツインリンクもてぎのオーバルトラックを指す。地震による破損が酷く、INDYカーはロードコース開催に変更された。 ※次戦オーストラリアGP※日本GPの翌週が第16戦オーストラリアGP。その後さらに17戦マレーシア、18戦バレンシアと続く。スケジュールがタイトなだけでなく、通関も非常に厳しく関係者の間では放射線物質が検出された場合のトラブルが懸念されている。 ※税関を通過する際※この場合はカルネを用いて「入国したのちこの車両を売却せず出国します」として通関することを指す。基準は各国により異なるが日本の原発事故を受け、放射性物質への検査を実施される場合もありうる、とのこと。今年3月にはイタリアにおいて今治タオルが検査を要求され足止めされた事例がある。 ■□━━━━・・・・・‥‥‥……………………………… 日本人は目を醒ましなさい。 上記記事は、紛れも無く世界から日本を観た率直な感想なのです。 解りますか??? 世界中の人が、本音で日本を語った場合の率直な答えなのです。 PR |
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