7/4 お昼の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△双日<2768>が堅調に推移、東証1部で出来高第1位
双日が堅調に推移している。１０時５５分現在、同社株は東証１部で出来高第１位。大手商社株で上場来高値に買い進まれる銘柄が目立つ中で、相対的に出遅れ感が生じているほか、ＰＥＲ１０倍台の割り負け感も手掛かりにされている。

△キヤノン<7751>しっかり、ＨＳＢＣは目標株価8560円に上げ
キヤノンがしっかり。米ナスダック高が追い風になっていることに加え、ＨＳＢＣ証券が同社の目標株価と業績予想を引き上げたことも買い安心感を広げているという。
ＨＳＢＣ証券では、デジタルカメラの堅調な販売、アジアやその他新興市場の拡大、自社株買い、円安などを背景に向こう３年の業績予想を上方修正し、２００７年１２月期連結営業利益予想については従来の７８００億円から８３００億円に引き上げた。これに伴って、目標株価についても従来の８１５０円から８５６０円に引き上げている。 投資判断は「Ｏｖｅｒｗｅｉｇｈｔ」継続。

△オルガノ<6368>が連日上場来高値、環境関連で注目度増す
オルガノが連日上場来高値を更新している。環境関連銘が市場のテーマとなるなかで、同社の水処理技術を評価する動きが出ている。「ファンドによるポートフォリオへの組入れが続いているようだ」（外資系証券売買担当者）という。今後も環境関連ファンドの設定が続くと予想されていることも株価を下支えする要因となっている。

△ソフトバンク<9984>株がしっかり、東証1部で売買代金第2位
４日の株式市場で、ソフトバンクがしっかりとなっている。９時３５分現在、同社株は東証１部で売買代金第２位。市場では「近く発表される６月の契約数に注目が集まっている。純増トップを維持できるかどうかがポイントになるが、勢いを持続すれば株価の刺激材料になりそうだ」（中堅証券情報担当者）との声が出ていた。

▼ブルドック<2804>株、5日以降に新株予約権の発行差し止めなら終日売買停止＝東証
東京証券取引所は３日、ブルドックソースによる新株予約権の発行に関する７月５日の権利落ち日以降の同社株の取り扱いについて、裁判所から発行差し止めの命令が出された場合は、その日の売買を停止すると発表した。ブルドックは７月１０日を基準日として新株予約権を発行することとしており、この権利の付いた同社株の取引の最終日は４日となる。東証では、権利落ち日となる５日のブルドック株の取り扱いについて、基準値段は前日終値とする一方で、値幅制限の下限は前日から４分の１の価格をベースに設定し、最初の気配値は、東証が注文の状況をみながら特別気配値を決めることとした。これにより理論上は、前日の４分の１前後の水準で推移するとみられる同社株の乱高下を抑える。ただ、５日の午前８時までに裁判所からのブルドック新株予約権の発行差し止めが確認された場合には、この措置を適用せずに、通常の売買の取り扱いとする方針。一方、５日の午前８時以降に新株予約権の差し止め命令が確認された場合には、ブルドック株の取引は、終日売買停止にする予定。ブルドックの新株予約権の発行をめぐっては、スティール・パートナーズが差し止めの仮処分を請求している。スティールは、東京地裁による申し立ての却下を受けて即日抗告し、現在、東京高裁で争っている。

▼ＮＴＴデータ<9613>さえない、社保庁一括発注取りやめとの報道
ＮＴＴデータがさえない。４日付日経新聞朝刊は、社会保険庁が、２０１１年に稼動する新しい年金記録管理システムについてＮＴＴデータが一括して受注する仕組みを変更、複数社に分割発注する方針と報じたことが株価を圧迫しているという。また、対象者不明の年金記録を照合するプログラムの開発を利益を考えずに実費で引き受ける方針とも伝えられており、収益にマイナスに働くとみられることも同社株を買いにくくしているという。

△神島化<4026>堅調、難燃性の水酸化マグネシウム増産との報道
神島化学工業が堅調。４日付日経新聞朝刊で、同社が家電製品内の電線を発火しにくくする難燃性の水酸化マグネシウムを増産すると報道されたことなどが材料となっている。同マグネシウムはパソコンメーカーからの引き合いが増えており、同社では１５億円を投じて生産ラインを新設。２００８年度の売上高を、２００６年度比３倍の２２億円に増やすと報道では伝えている。

△サイゼリヤ<7581>しっかり、07年8月期配当予想を上方修正
サイゼリヤがしっかり。３日の取引終了後に、２００７年８月期の年間配当予想を１３円から５円増やし、１８円にすると発表したことが手掛かりになっているという。また、同時に発表した２００６年９月─２００７年５月の９カ月連結決算では、営業利益が前年同期比３７％増の４５億円、純利益が同６６％増の２８億円に拡大しており、マーケットで好感されている。

△ポイント<2685>買われる、6月既存店売上高が前年比6.8％増
ポイントが買われている。同社が３日発表した６月の月次売上高概況で、既存店ベースでの売上高が前年比６．８％となったことなどが材料視されている。全店ベースでは同３４．７％増。同社では、降水量が少なかったことや、前年同月に比べ土曜日が１日多かったことなどで夏物商品が好調だったと説明している。

△ユニ・チャーム<8113>が反発、三菱ＵＦＪは「2」に引き上げ
ユニ・チャームが反発している。三菱ＵＦＪ証券がレーティングを「３」から「２」に引き上げたことを材料視した。今後１２カ月の目標株価は７８００円に設定した。同証券によると、会社側の中間期計画は０．６％の営業増益となっているが、原材料価格が期初計画水準に収まりそうなことなどから計画比上振れが予想されるという。来期には今期の増益幅を抑制した一時的要因がなくなるため成長性は加速が期待できるとしている。

△アオキスーパー<9977>堅調、第1四半期経常利益が41.1％増
アオキスーパーが堅調。同社が３日に発表した２００８年２月期第１四半期の連結決算で、経常利益が前年同期比４１．１％増となったことなどが好感されている。４月に行った一部店舗改装や、四半期ごとのキャンペーンなどの販売促進効果があったと同社では説明している。

△三洋電機<6764>が小じっかり、リチウム電池15％増産との報道
三洋電機が小じっかり。米ナスダック市場の堅調さが追い風になっているほか、４日付日経新聞朝刊が、２００７年度に３００億円弱を投じ、需要が急拡大しているリチウムイオン電池を１５％増産すると伝えたことも下支えになっているという。

△良品計画<7453>株が堅調、第1四半期の最終利益25.3％
４日の株式市場で良品計画が堅調。同社が３日に発表した２００８年２月第１四半期の連結決算で最終利益が前年同期比２５．３％増となったことなどが材料となっている。営業利益は前年同期比８．９％増、経常利益は同９．８％増だった。同社では、調達構造の見直しで仕入れコストの引き下げを進めた結果、売上高総利益率が大きく改善したと説明している。

▼ファーストリテ<9983>株が売り気配、既存店売上高2カ月連続減
４日の株式市場で、ファーストリテイリングが売り気配。同社が３日に発表した６月の国内ユニクロ店の月次売り上げ速報で、既存店ベースでは前年比１．３％減で、２カ月連続で前年割れとなったことなどが材料となっている。ファーストリテイリングでは、６月は昨年好調に推移したクールビズ関連商品の需要が伸び悩んだことなどから、既存店売上高は前年を下回ったと説明している。直営店計の売上高は前年比５．９％増、ダイレクト販売を含む売上高は同６．５％増となった。

▼松坂屋<3051>株が下落、業績悪化を嫌気
４日の株式市場で、松坂屋ホールディングスが下落。３日に発表された２００８年２月期第１・四半期（３─５月）の連結営業利益が前年比１７．９％減（旧松坂屋との比較）の１３億１０００億円となり、業績悪化を嫌気している。連結売上高は前年比１．８％減（同）の７９４億１１００万円。競争激化に加え、春先の天候不順の影響もあったという。連結経常利益は前年比３８．９％減（同）の１１億１１００万円となった。
（ロイター）

△富士重<7270>株が３カ月ぶり高値に、ＪＰモル証が格上げ－米６月実績は低調
トヨタ自動車<7203>と資本・業務提携関係にある富士重工業の株価が急反発。一時34円（5.7％）高の628円まで上昇し、取引時間中としては４月９日以来、約３カ月ぶりの高値水準を回復した。ＪＰモルガン証券が３日、富士重の投資判断を「中立」に引き上げている。富士重の６月の米自動車販売は前年比7.4％減だったが、株価のマイナスの反応は限られている。ＪＰモルガン証では、富士重の投資判断を４月20日に中立からアンダーウエートに引き下げたが、３日には再び中立に戻した。目標株価は４月９日以降、 600円のままとなっている。　　一方、富士重の６月の米販売は１万7108台と、日系の乗用車メーカーが軒並みプラスとなる中、唯一前年を割り込んでいる。

■マネックス<8698>の松本社長：４－６月の業績は悪化、投信販売は好調を維持
マネックス・ビーンズ・ホールディングスの松本大社長は４日放送のブルームバーグ・テレビで、2007年第１四半期（４－６月）の業績について、個人の売買代金が減少したことから主力の委託手数料が低迷し、前四半期（１－３月）に比べて業績が落ち込んだとの認識を示した。一方、注力している投資信託の販売は好調を維持していると述べた。傘下のマネックス証券が発表している月次業績によると４月、５月の経常利益の合計は20億200万円と前年同期に比べて47％減の水準。１－３月期と比べても落ち込んでいる。松本社長は４－６月期の業績について「少し悪くなるかと思う。４月、５月はそれほど良くなく、個人売買代金は１－３月に比べて減っている」と述べた。一方、収益源拡大のため力を入れている投資信託の販売に関しては「引き続き好調」という。マネックス証はネット経由の投信販売では国内トップクラス。松本社長は「シェアよりもクォリティを追求するモデルでオンラインディストリビューションには固執していきたい」と強調した。
同社の筆頭株主である日興コーディアルグループ<8603>が米シティグループの子会社となったことについては「旧日興ビーンズ証券とマネックス証券との合併の影響で（日興が）大株主になっているだけであり、グループとして動いているわけではない」と述べ、経営への影響はないと指摘。そのうえで「今後も独立した形で（経営を）進めていきたい」と語った。

△マルエツ<8178>株が４カ月半ぶり高値、既存店販売が伸長－業績回復を確信
食品スーパー大手、マルエツの株価が急騰。一時は前日比7.0％高の612円まで上昇し、２月15日以来約４カ月半ぶりの高水準に値を戻した。経営構造改革が浸透した結果、2006年の年末以降来店客数が回復し、既存店売上高が前年同月比プラスで推移している。３日に発表された第１四半期決算を受けて、業績回復を確信できるとの指摘も出ており、上昇に拍車がかかった。この日は買い気配で取引を開始。午前９時20分すぎに前日比40円（7.0％）高の612円で寄り付いた。年初来高値は２月14日に付けた619円。第１四半期（07年３―５月）の連結純利益は前年同期比74％増の13億9400 万円に拡大し、通期計画の30億円に対する進ちょく率は46.5％になった。生鮮・総菜の強化を図った効果が表れ、既存店売上高が同3.3％増と伸びた。小型店向け物流センターの稼働や加工食品用の自動発注システムの導入により、粗利益率（単体ベース）も0.2ポイント改善した。三菱ＵＦＪ証券の金森淳一シニアアナリストは３日付の投資家向けリポートで、「業績変化は『懐疑』から『確信』へ」と指摘、投資判断「１（強い買い推奨）」を継続した。金森氏によると、株式市場では前年のハードルが低かったため、マルエツの業績回復に対し一部で懐疑的な見方があった。しかし客数が伸びていることから、業績回復が確信に変わると予測、地場スーパーのトップシェア企業の平均ＰＢＲ（株価純資産倍率）2.0倍に相当する750円まで評価余地があるとした。
（ブルームバーグ）

▼アイケイ<2722> 大幅安、分割後の安値を更新。
業績並びに配当予想の下振れが嫌気されているようだ。07年5月期の業績予想を下方修正しており、経常利益で従来予想の3.1億円から2.04億円に減額された。また、期末配当予想についても同3400円から1900円に引き下げられている。07年5月期の業績並びに配当予想の下方修正は、4月中旬に続いて2度目となる。

△岡野バ<6492>---東証2部の原発関連がとまらない
連日の最高値更新。原発関連物色の勢いが止まらない。木村化が刺激になっているが、日ギアがストップ高、トウアバルブが連日の最高値更新など、東証2部の原発関連がとまらない。

△小野測器<6858>---ストップ高、金属損傷の遠隔診断装置開発と
ストップ高。金属の損傷を遠隔診断する装置を開発したとの一部報道が材料視されているようだ。原子炉の内部など危険な環境下での応用が期待できるともされており、原発関連銘柄としての位置づけも高められる方向に。

△魚喜<2683>---昨年8月の戻り高値449円が視野に
大幅続伸で連日の年初来高値更新。四半期業績を引き続き評価材料に。これにより昨年末からの急落部分は完全に吸収し、昨年8月の戻り高値449円が視野に。ミートホープ問題による不安感から魚への注目度高まる。

▼新日本石油<5001>---軟調、日興シティでは「３Ｈ」に格下げ
軟調。日興シティでは目標株価を910円から1110円に引き上げているものの、投資評価は「２Ｈ」から「３Ｈ」に格下げしている。直近の株価上昇幅が大きいことを格下げの主因としているが、石油精製販売業界全般に関して、今後歴史的に最も厳しい業界環境に突入するとの認識はしているようだ。

△西華産<8061>---木村化など材料系銘柄の急騰が刺激に
5営業日続伸で直近の戻り高値水準を突破してきている。環境関連として動意付いているが、木村化など仕手系色の強い材料系銘柄が強い動きをみせており、刺激材料となっている。

△ソニー<6758>---ＨＳＢＣでは「OVERWEIGHT」継続
反発。短期トレンドは下向きだが中期トレンドは26週線レベルでの攻防となり、押し目買い意欲も。なお、ＨＳＢＣでは「OVERWEIGHT」、目標株価7800円を継続。ゲーム部門は慎重だが、エレクトロニクス部門は強気と。

△北越工<6364> 連日の年初来高値更新で昨年2月高値を突破。
次のターゲットとしては96年8月の613円、94年10月の680円など。新興国向けなどに資源開発現場で使うコンプレッサー輸出が好調。6月短観で新潟県内の景況感の悪化を製造業がとめる格好に。

△ベルパーク<9441> 続伸。
先週は携帯の買い替え需要が減少するとの懸念から大幅安となったが、今週はリバウンドの動きとなっている。前日はみずほ証券が6月の携帯電話加入者を予想したレポートで、ソフトバンクが社内計画を上回ったとしたこともあり、反発基調に弾みがついているようだ。

△日進工具<6157> 堅調。
極細超硬ドリルの開発が材料視されているようだ。先端の直径が10マイクロメートルの極細超硬ドリルを開発したと一部で報じられている。同社は切削工具に特化してきたが、今後は小径ドリル市場に参入すると。

△セイコーＨＤ<8050>---昨年8月以来の4ケタ回復が射程圏に
順調なリバウンド基調が続き、昨年8月以来の4ケタ回復が射程圏に入ってきている。6/29時点の信用倍率は2.39倍とそれ程妙味はないが、買い残高は昨年12月以来の100万株を下回っており、倍率以上に需給妙味大きい。

△トヨタ自<7203>---リバウンド基調続き3/23以来の水準を回復
リバウンド基調続き3/23以来の水準を回復している。6月の米自動車販売統計が発表され、欧米メーカーの販売不振が続く一方で日系メーカーが好調であることが明らかになった。トヨタ、日産、ホンダともにしっかり。

△日東電<6988>---6月の月次売上高は前年同期比15％増
続伸して一時6400円レベルに乗せる。昨日引け後に発表した6月の月次売上高は前年同期比15％増となった。ＧＳでは6月のLCDフィルム受注高回復に転じたと見られる点は安心感を与える内容で、7-9月期の業績回復が期待できると評価しているうえ、「買い」の投資判断、7000円の目標株価を据え置いた。

△ホクシン<7897> 戻り高値レベルでの推移となっているが、3月以降、この水準が抵抗線として意識されている。
このレベルを捉えられれば2月高値274円意識も。
なお、野村証券では大建工<7905>を格上げしており、合板代替材関連銘柄への波及効果期待も。

△中国塗<4617>---5営業日続伸で連日の最高値更新
5営業日続伸で連日の最高値更新。6/29時点の信用倍率は1.46倍と6週連続の1倍台となり、需給妙味大きい。石川島の業績上振れ観測が伝えられているが、けん引役となるのは船舶と航空機受注。関連銘柄への波及期待も。

▼アルバイトタイ<2341> いちよし証券では3日付で、投資判断を停止している。
求人サイトと無料求人情報誌とのメディアミックス戦略を進めているものの、競合が激化していると。売上高の推移を見る限り、低調に推移していると言わざるを得ないとしている。なお、これまでの投資判断は「2-C-MR」。

△ウッドワン<7898>---5月以来の4ケタ乗せが意識されている
続伸で直近戻り高値突破で5月以来の4ケタ乗せが意識されている。野村証券では世界的な木材需給ひっ迫による合板価格の高騰で、合板代替材への移行が進む局面を迎えたと判断し、大建工のレーティングを引き上げており、関連銘柄として。

△木村化<6378>---1990年以来の1000円を回復
4ケタ乗せへ。1990年以来の1000円を回復している。連日のストップ高をみせているが、前回すぐさま発動した信用規制が、今回は発動されないため需給懸念なく。

△大建工業<7905>---買い気配、野村が「３」から「２」格上げ
買い気配。野村が投資判断を「３」から「２」に格上げしている。木材需給の逼迫に伴う合板価格の上昇から、インシュレーションボードからＭＤＦなど合板代替材への需要シフトが進むと指摘しているもよう。

△Ｕアローズ<7606>---買い気配、6月の月次売上好調を受けて
買い気配。前日発表された6月の月次動向が買い材料視されている。前年同月比で27％増、ここ数年間ではみられなかった高い伸びとなっている。セール前倒しの効果などもあったようだが、ユニクロの2ヶ月連続マイナスなどからみても、極めてインパクトの強い数値となっている。
（フィスコ）