2011/06/08 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年06月08日16時25分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■下げそうで下げないボトム水準での膠着が続く

　日経平均は小幅に上昇。6.51円高の9449.46円（出来高概算16億6000万株）で取引を終えた。為替市場での円高の流れが重荷となり、後場寄り付き直後には一時9394.74円と9400円を割り込む局面もみられたが、ドル・円が1ドル80円台を回復したこともあり、大引けにかけてはポジション調整とみられる買戻しによってプラスレンジを回復した。ただ、終日9400円レベルでの膠着が続いており、先物市場でも週末のメジャーＳＱ（先物・オプション特別清算指数算出）を前にしたロールオーバー中心の売買だったこともあり、日中の値幅は60円程度にとどまっていた。
　引けにかけてのインデックス売買に絡んだ戻りにより、コア銘柄の一角には上げ幅を広げる銘柄も散見されている。また、膠着が続くなか、三晃金<1972>など太陽光発電関連の低位材料株が終日強含みだった。そのほか、ネット関連など中小型株にも動意付くものが目立っており、個人投資家主導による売買だったことがうかがえる。

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[3回]

　日経平均を見る限りではテクニカル面で悪化傾向にあり、現在の保ち合い下限レベルでの推移が続きそうである。円相場の動向や今晩の米地区連銀経済報告（ベージュブック）において、最近の景気減速についての認識がどのように示されるかが注目される。ただ、米国については量的緩和第2弾（QE2）終了を控えたリスク資産圧縮の動きであり、米国の要因が大きな混乱につながるとは考えづらいだろう。
　引き続き不安定な状況であろうが、指数連動性のないテーマ性のある低位材料株や、新興市場の中小型株などの短期的な値幅取り狙いが中心になりそうである。ＳＱ前でレンジが大きく移動するとは考えづらいこと、国内政治問題に進展が見られなければ、下げそうで下げないボトム水準での膠着が続くことになりそうだ。
（村瀬智一）

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　東京電力 <9501>は、時間が残っていれば
一旦、リバウンド場面があるんだろうけれども、
基本的には上場廃止になるであろうと思います。

その事を念頭に入れて、
週末の持越しは避けるように。