2011/04/18 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年04月18日15時45分
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■機関投資家の動きは鈍り、短期資金は中小型の材料系に向かわせる

　日経平均は小幅下落。34.87円安の9556.65円（出来高概算16億4000万株）で取引を終えた。狭いレンジ相場が続いており、出来高は1/26以来、売買代金は今年最低となった。週末の米国市場は上昇したが、為替市場での円高の流れや預金準備率を引き上げた中国市場の行方が重荷に。
　大型株指数が後場に入り下げ幅を広げたほか、底堅さがみられていた中型、小型株指数も下げに転じている。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。Ｆリテイ<9983>、ＪＴ<2914>の上昇が日経平均を下支えする一方、外資系による格下げが伝えられたソフトバンク<9984>のほか、ＴＤＫ<6762>、京セラ<6971>、キヤノン<7751>といった指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱さが目立つ状況では、押し目買い意欲も高まらない。

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[1回]

　個別ではＬＥＤ関連の一角が動意付いているが、短期筋による値幅取り狙いの資金が中心とみられ、方向感の掴みづらい展開である。ただ、今週は米国では主要企業の決算発表が本格化することもあり、米国株との連動性を避ける狙いから輸出関連の大型株は避けられ、中小型株にシフトしやすいだろう。
　売買代金が今年最低となったが、米決算のほか、来週には日本の企業の決算が本格化する。ゴールデンウィークも控えているため機関投資家の動きは鈍りそうなことも、中小型の材料系に向かわせる要因である。
（村瀬智一）