2011/04/15 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年04月15日15時43分
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■薄商いの中でのポジション調整

　日経平均は下落。62.40円安の9591.52円（出来高概算20億9000万株）で取引を終えた。膠着感の強い相場展開となっている。日経平均は後場寄り付き直後に前場の安値を下回る場面もみられたが、10円程度の下げであり、結果的には朝方つけた価格レンジ内での推移。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占め、規模別指数では前引け段階でプラスだった小型株指数も下げに転じた。
　ただ、これらも週末要因によるポジション調整の流れが中心とみられる。中国の経済指標についてはいったんは好感されたが、その後は金融引き締めへの警戒から香港株などは弱含んでいた。また、米グーグルが時間外で下げているため、今晩の米国株式への反応を見極めたいところであった。
　指数インパクトの大きいファナック<6954>も、前引けから下げ幅は広げたが、安値からは下げ幅を縮めている。ＫＤＤＩ<9433>については、前引けと変らずの水準である。インデックスに絡んだ売買や先物主導で弱含んだ形跡はなく、薄商いの中でのポジション調整だったことがうかがえる。
　来週は米主要企業の決算が本格化する。今週発表した企業をみると、利益確定に向かいやすいとみられる。インテルやアップルの決算を手掛かりとした物色は期待しづらく、仕手系色の強い材料株などが物色の中心になりそうだ。
（村瀬智一）
 

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