2011/04/14 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年04月14日15時52分
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■省エネ関連などのテーマ物色は一段と活発に

　日経平均は小幅上昇。12.74円高の9653.92円（出来高概算22億1000万株）で取引を終えた。9600円を挟んでの狭いレンジ相場ではあるが、昨日同様、TOPIX型のバスケット買いが断続的に入ったとの観測もあり、底堅い展開だった。特に先物市場では昨日とほぼ同じタイミングで上げ幅を広げる格好であり、国内年金との市場関係者の見方。
　このTOPIX型のバスケット買いによって規模別指数は大型、中型、小型株指数ともにプラス。東証1部の値上がり数は全体の7割近くを占めている。ただ、全体としては膠着感の強い相場展開であり、物色としては中小型株のほか、復旧・復興関連、電力供給問題を背景とした蓄電池・発電機などの省エネ関連、放射能抑制関連といったテーマのなかでの循環物色が目立っている。
　明日は週末要因もあって上値追いの展開は期待しづらい。しかし、連日の日経平均9500-9600円レベルでのバスケット買い観測によって下への不安はなさそうだ。また、福島第一原発事故に関しても、汚染水の浄化といった次のステップに移っており、小康状態を保つことになろう。

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[1回]

　日経平均は5日、25日線レベルでの攻防ではあるが、9600円処での底堅い値動きによって、来週には一目均衡表の雲突破および遅行スパンの上方転換シグナル発生の可能性に近づいている。震災前の水準を回復するといった流れはないにせよ、シグナル発生によって1万円大台への意識も徐々に出てきそうである。
　また、物色は引き続き現在のテーマが続くことになろう。セブン＆アイ<3382>傘下のセブンイレブン・ジャパンは、夏のピーク時の電力不足に関して、使用電力量を前年比で約25％削減する節電対策計画を発表。100億円強を投じて東京電力管内の約6000店舗を中心に、ＬＥＤ照明や太陽光を導入する。幅広い省エネ関連への手掛かり材料として注目される。
（村瀬智一）