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2011 04,03 12:58 |
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ヨウ素剤、今すぐ配布を 仏放射線専門家グループ 【パリ共同】ロイター通信によると、フランスの放射線専門家グループCRIIRAD関係者は3月31日、福島第1原発事故を受け、放射性ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐ効果がある安定ヨウ素剤を、直ちにできるだけ広範囲に配る必要があると表明した。 日本の原子力安全委員会は放射線量が100ミリシーベルトを超えた場合、安定ヨウ素剤14 件を予防的に服用すべきだとしているが、同団体は放射性物質の影響を過小評価していると批判。基準をさらに下げる必要性を強調している。 同団体によると、安定ヨウ素剤の配布を怠った場合、甲状腺がんの患者が今後数年で急増する可能性があるという。 関係者は「放射性物質による汚染が続く今、安定ヨウ素剤の配布を直ちに始めるべきだ。健康被害を最小限に抑えることができる。早急にできるだけ広範囲で配れば、まだ遅すぎることはない」と呼び掛けている。 フランス政府は2009年、原発事故の際の安定ヨウ素剤14 件配布基準を100ミリシーベルトから50ミリシーベルトへ厳格化している。 フランス外務省は17日、東京周辺在住のフランス人に安定ヨウ素剤の配布を始めたと発表。米国務省は21日「予防的措置」として日本に滞在する米政府職員・家族らへの配布を決めたと発表した。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
放射性物質(放射能)の拡散が懸念されるなか、被曝を弱める効果のある「安定ヨウ素剤」の需要が急激に高まっている。主成分の「ヨウ素(ヨード)」は、日本が推定埋蔵量世界1位、産出量2位を誇る希少元素だ。増産は容易にみえるが、計画停電による工場稼働率の低下が供給の壁となっている。(時吉達也) ■千葉にたっぷり 安定ヨウ素剤の原料、医薬用ヨウ化カリウムの国内唯一の製造会社「日本天然ガス千葉工場」(千葉県白子町)は震災後、休日を返上して生産ラインをフル稼働。製薬会社の増産要請を受け、2カ月間で通常の1年間分の生産を目指している。担当者は「原発をめぐる事態が悪化すれば、需要はさらに増える。1日も早く準備を整えたい」と意気込む。 放射性物質の中でも、甲状腺がん発症の可能性を高めるとされる放射性ヨウ素。安定ヨウ素剤は、その蓄積を防ぐ薬として注目を集める。原料の主成分であるヨードは化学合成で作ることができない貴重な資源だ。千葉県外房地域の地下数百メートルには濃縮されたヨードを含む地下水(かん水)層が広がり、世界有数の鉱床となっている。 米国地質調査所の推計(2010年)によると、日本のヨード産出量はチリ(1万8千トン)に次ぐ9800トンで、世界総生産(2万9千トン)の約33・8%。千葉県の推定埋蔵量は約400万トンで、世界の3分の2を占めるとされる。 ■ハイテク分野でも ヨードは新陳代謝の調節・促進を行う甲状腺ホルモンの主要構成成分で、人間の成長に欠かせない元素。海藻類に豊富に含まれ、日本人は十分に摂取できているが、足りていない国も多い。千葉県は県内の事業者と連携し、モンゴルやカンボジアでヨード支援事業を展開。県産業振興課は「日本が誇る重要な国際協力活動」と胸を張る。 ヨードは液晶ディスプレーの材料に吸着させると画質が向上するなどハイテク分野でも用途があるため、これまで安定ヨウ素剤向けの生産は限られていた。しかし、原発事故で需要が急増。原子力発電所がある自治体などが備蓄を急ぎ、日本天然ガスの親会社「関東天然瓦斯開発」の株価が高騰する事態になっている。 ■計画停電がネック 豊富な埋蔵量はあるものの、生産増の妨げになっているのが計画停電だ。安定ヨウ素剤の原料、ヨウ化カリウムは、かん水から抽出したヨードをカリウムと約20時間攪拌(かくはん)して製造する。日本天然ガスの担当者は「この間に少しでも攪拌機が止まれば原料が固まってしまい、使い物にならなくなる」。千葉県内のヨード加工会社も「計画停電で工場稼働率が50%に落ちている」と悲鳴を上げる。 ただ、ヨウ化カリウムを使って安定ヨウ素剤「ヨウ化カリウム丸」を製造販売する「日医工」(富山市)は「震災後、200万人分を増産した。万が一の事態に対する備えは十分。過剰な需要で被災地への供給に支障をきたすことが心配だ。慌てずに対応してほしい」と呼びかけている。 ■□━━━━・・・・・‥‥‥……………………………… 原発事故で需要が急増。原子力発電所がある自治体などが備蓄を急ぎ、日本天然ガスの親会社「関東天然瓦斯開発」の株価が高騰する事態になっている。
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