6/29 お昼の『株価材料』

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■株価材料

▼ブルドック<2804>株が軟調、ＴＯＢ価格1700円を下回って推移
午前の株式市場でブルドックソースが軟調。スティール・パートナーズによるＴＯＢ価格１７００円を下回って推移している。東京地裁がスティール・パートナーズによるブルドックの新株予約権発行の差し止め請求を却下、ブルドックとの攻防が不利になったことで、一部では今後スティールがＴＯＢを取り下げるかどうかが焦点になるとの報道もあり、参加者のスタンスが慎重になっているという。スティールは「地裁の判断は誤りで、上級審の判断を受ける必要がある」として、東京高裁に即時抗告している。
（ロイター）

△ビズネット<3381> 一時ストップ高、約5ヶ月ぶりに年初来高値を更新。
富士ゼロックスとの提携推進が材料視されているようだ。富士ゼロックスの子会社が行うｅビジネスのオフィスサプライ商品販売事業について、富士ゼロックスと業務提携に向けた協議を開始したと発表している。

▼パレモ<2778> 続落、連日で年初来安値を更新。
足元の業績不振が嫌気されているようだ。6月の月次売上高は全社ベースで前年比5.2％減となり、今期最大の減収率となった。また、既存店ベースでも同11.3％減と不振。19日に発表された第1四半期決算では、2ケタの減益となっていた。小売セクターが見直されるなか、同社の業績不振が浮き彫りとなっている。

△ジェーソン<3080> 大幅続伸。
小売株を見直す動きが活発化するなか、同社株にもこうした動きが波及しているようだ。朝方に発表された家計調査や完全失業率など、ここ最近は消費に関するマクロ環境に改善がみられている。前日はストップ高、本日も物色意欲は衰えていないもよう。

△イー・レヴォ<4233> 大幅高。
特別利益の発生が材料視されているようだ。子会社株の一部をリヴァンプに譲渡すると発表、0.2億円の譲渡益を特別利益として計上するとしている。譲渡益は多くないものの、赤字が続いているだけに、業績の回復期待につながっているもよう。

△スター精密<7718>---大幅反発、第1四半期の好決算受けて
大幅反発。前日に発表した第1四半期の決算内容が評価材料となっているもよう。第1四半期の経常利益は前年同期比82％増益の34.1億円、業績予想の変更はないものの、中間期の計画54億円に対して63％の進捗率となっており、今後の増額期待は高まる格好のようだ。ＨＳＢＣでは目標株価を3060円から 4100円まで引き上げている。

□三越<2779>---下降ボックストレンド突破もありそう
膠着。5/14高値を起点とした下降ボックストレンドを形成しており、現在はボックス上限レベルに接近している。小売セクターに対して見直す流れが強まっているが、本日予定されている3-5月期業績次第でこのボックスを上放れる可能性も。

△太平海<9123>---7営業日ぶりに400円を回復
大幅続伸。一時7営業日ぶりに400円を回復している。海運株が全面高となっている。急ピッチの上昇に対する利食いの動きも、5月半ばにもみせていた25 日線レベルがサポートとして機能している。日経平均が18100円を回復してきており、直近調整していたセクターを見直す流れも。

△近鉄エクス<9375>---大幅続伸、モルガンが新規「オーバーＷ」で
大幅続伸。モルガンでは同社と郵船航空の投資判断を、ともに新規「オーバーウェイト」としている。世界の航空貨物市場は、運輸業界の中でグローバルな循環成長が期待できる数少ない分野と指摘、同市場の恩恵を最も受ける2社として評価のようだ。同社の目標株価は5328円としている。

△トウアバルブ<6466>---利食い吸収、再び上値を意識
連日の最高値更新。利食いも吸収。原発関連物色から前日ストップ高の流れを引き継いで買い先行スタートとなり、一時54.4万円まで上昇。その後は利食いに押されるも前日変わらず水準では押し目買い強まり、再び上値を意識。

△イビデン<4062>---大幅続伸、ＪＰＭが目標株価引き上げ
大幅続伸で高値更新。ＪＰモルガンでは投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を7600円から9000円に引き上げている。来年度以降、ＤＰＦとＦＣパッケージの売上が拡大する可能性が極めて高いとしているようだ。今期営業利益は会社予想660億円に対して760億円、来期営業利益は従来の838 億円から860億円に増額へ。

△カルソカンセ<7248> 4日ぶりに500円回復。
ゴールドマン・サックスでは自動車部品カバレッジ5社への投資スタンスを見直している。同社についてはモメンタムは弱いが、09/3期を見据えればバリュエーションには割安感あると。

▼Ｄアドベン<4772> 軟調。
ガンホー<3765>との資本関係解消が嫌気されているようだ。ガンホーとの協業は成果実現が困難であるとして、ガンホーに割り当てた新株予約権をすべて買い戻すと発表している。なお、第2位株主であったガンホーは18日、保有するデジアド株すべてを国内の投資ファンドに売却したと発表していた。

△タカタ<7312> 上げ目立つ。
ＵＢＳが投資判断を新規に「ＢＵＹ」としていることが材料視されているもようだ。目標株価は5200円としている模様。エアバック・シートベルトなど安全部品に特化した技術投資が世界的な高い信頼性につながっていると評価へ。今期営業利益は410億円と会社予想385億円を上回るとみているようだ。

△木村化<6378>---原発関連物色根強い、主力処に再び資金向かう
中小型から主力処へ。原発関連物色が根強い。岡野バルブ、トウアバルブが最高値更新後にやや利食いに一服となる中、主力処に再び値幅取り資金が向かっているようである。

△東芝<6502>---ＣＳでは「OUTPERFORM」に引き上げ
年初来高値レベルで底堅く。クレディ・スイスでは投資評価を「Neutral」から「OUTPERFORM」へ、目標株価を700円から1200円に引き上げたようだ。また、総合電機セクターを「OVERWEIGHT」継続でカバレッジ。

△村田製<6981>---買い先行、ＣＳでは「アウトＰ」に格上げへ
買い先行。前日から携帯向け電子部品の一角が強い動きとなっているが、本日はＣＳが投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしている。想定以上の足元の受注状況を評価している模様。第1四半期営業利益は300億円予想に上方修正、前年同期比19％増を確保すると予想しているようだ。

△ダイセキＳ<1712> 買い気配から。
業績の大幅な上振れが好感されているようだ。28日に第1四半期決算を発表、併せて中間期並びに通期の業績予想を上方修正している。07年8月中間期については、経常利益で従来予想の2.83億円から4.06億円に増額された。

△タケエイ<2151> 買い先行。
大和総研では投資判断を付与していないものの、ポジティティブなレポートをリリースしたようだ。環境ビジネスのエクセレントカンパニーとの評価、5年後の廃石膏ボードのリサイクルビジネスは現状の経常利益を9割程度押し上げると。なお、08年3月期は経常利益で18億円（会社予想5.13億円）を予想。

△日合成<4201>---買い優勢、ＨＳＢＣが新規に買い推奨
買い優勢。ＨＳＢＣでは投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を740円としている。液晶偏向板用ＰＶＡフィルムが中期的な業績成長を牽引、今後3年間で年率19.8％の営業利益成長を予想としているようだ。

△デンソー<6902>---買い気配スタート、ＧＳの投資判断格上げで
買い気配スタート。ＧＳでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も4600円から5300円に引き上げている。安定的な高成長を評価、中長期でのコアストックとしての位置づけを再確認したいとしている。前日から自動車株やタイヤ各社が強い動きとなっていることも追い風に。

△メガチップス<6875>---マド埋め（2350円あたり）を意識も
昨日の上昇で5月半ばの急落時に空けたマド下限を捉えてきている。徐々にリバウンド基調を強めてきており、マド埋め（2350円あたり）を意識も。なお、「ワンセグ」を受信するための最小（従来品の3分の1）のＬＳＩを開発したと報じられている。

△京セラ<6971>---米ＡＤＲにサヤ寄せするか
米ＡＤＲで大幅高。米ＡＤＲで3.50高の108.00となっており、対東証比較（1ドル123.23円換算）で409円高の13309円と大幅上昇。これにサヤ寄せするようだと一気に年初来高値を更新するが。
（フィスコ）

△葵プロ<9607>は１株純資産割れの底値で配当取り先行し続伸
葵プロモーションは、３円高の７７３円と６営業日続伸し昨年来安値水準からの出直りを鮮明にしている。前３月期業績の再三の下方修正が響き長期・大幅調整となったが、１株純資産７９６円割れでほぼ底打ちとして、高利回り買いを中心に今期業績の急回復を買い進む動きが増勢となっている。同社の前期業績は、昨年１１月以来３回も下方修正され、純利益は期初予想の６億４５００万円が１億３８００万円（前々期比７６％減）と大きく落ち込み着地した。広告媒体の多様化からテレビコマーシャルの需要が伸び悩み、グループ再編に伴う子会社業績の計画未達や制作原価上昇、退職給付費用負担増、たな卸資産評価損などが重なり大幅減益となった。これに対して今期は、売り上げが１６０億円（前期比７％増）と続伸し、経常利益を９億３０００万円（同６１％増）と増益転換と見込み、純利益は特別損失一巡から４億６０００万円（同３．３倍）とＶ字回復を予想している。配当は、２３円を安定継続とする。株価は、底値から５０円幅の浮上となっているが、配当利回りは３．０％と割り負けている。配当取りを兼ねリバウンド取りを狙う下値買いが有効となる。

△伯東<7433>は連続最高純益を見直し割安株買いが続き連日の高値
伯東は、１７円高の１９２６円と変わらずを挟んで７営業日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。今３月期業績の小幅増益予想が響き、高値で利益確定売りが交錯していたが、外資系投信が買い増しに動いたことをきっかけに、再び割安株買いが増勢となっているもので、米国でＢＢレシオが１．０倍へ改善されたことなども意識されている。同社の業績は、今年４月の決算発表前に前期業績が上方修正され純利益が前々期比１７％増益と増益率が伸ばして着地した。原材料・燃料価格上昇をプリント基板製造装置やデジタルＴＶ向けグラフィックＩＣ、携帯電話基地局向け電子デバイスの好調な販売で押し返した。それだけに今期業績を１ケタ増収益と予想、とくに純利益は３３億円（前期比８％増）と２０００年３月期の過去最高に届かないことからやや失望が働いた。今後の業績・株価動向は、半導体市況次第となるが、来年の北京オリンピックを控え、後半回復型から前期と同様の業績上ぶれの可能性も出てくる。ＰＥＲは１４倍台となお割安水準にあり、下値は買い好機となりそうだ。

△スター精<7718>は１Ｑの大幅増益・高進捗業績をテコに高値更新
スター精密は、１４０円高の３２３０円と３日ぶりに急反発し６月２６日につけた昨年来高値３２００円を更新している。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、大幅増益・高進捗率で着地したことから、業績上ぶれ期待を高めてハイテク関連人気が再燃している。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１９％増収、８２％経常増益、９０％純益増益と大きく伸びるとともに、期初の中間期予想に対して経常利益は６３％、純利益は７０％の高進捗率となった。携帯電話向けのコンポーネント事業は伸び悩んだものの、特機事業では小型プリンタが欧米やロシアなどの新興国市場向けに好調に推移し、工作機械も国内、米国、アジアの前年比横並びに対してドイツ、スイスを中心に欧州市場向けが伸びたことが業績を押し上げた。中間期・通期業績は、期初予想を据え置き、通期純利益は７５億円（前期比６％増）を見込んでいるが、同社は前期も期中に２回も業績を上方修正しており、とくにユーロ高・円安が続き為替メリットの貢献から再現が有望となる。株価は、ＰＥＲ的には２２倍台と市場平均を上回っているが、信用取組が薄めながら株不足と好需給となっており、ハイテク株人気再燃を支援しよう。

△新規上場のエヌビーシー<6255>は買い気配からスタート
エヌ・ビー・シーが、東証マザーズに新規上場された。公開価格は３２００円、公開株式数は３０万株となっている。寄り付きから買い気配を切り上げ９時４０分現在、公開価格を６４０円上回る３８４０円買い気配で売り買い差し引き１２１万株の買い物を集めている。ＩＰＯ（新規株式公開）市場は、５月２２日の再開以来、初値倍率が公開価格の２倍を超す高人気銘柄も出て、昨年３月の月間初値平均倍率と並ぶなどほぼ復調しており、同社がこの人気セクターのIT（情報技術）業態に属し、公開価格のＰＥＲも１４倍台と割安なことがポジティブに評価されている。同社は、太陽電池製造装置や真空包装機の開発・製造メーカーである。真空包装機の製造・販売から出発して、１９９９年から太陽電池一貫製造ラインの販売を開始した。光受電素子の複数のセルを配線してソーラーパネルを製造する工程を中心にしておりシリコン系、化合物半導体系のいずれの太陽電池にも対応できる。今２００７年８月期業績は、売り上げ６４億９０００万円（前期比５４％増）、経常利益７億６５００万円（同２８％増）、純利益４億４３００万円（同２６％増）、１株利益２２６．２円を予想している。

△ダイセキソリュ<1712>は早くも今期業績を上方修正し連日の高値
ダイセキ環境ソリューションは、３万９０００円高の５０万８０００円と５日続伸し連日の昨年来高値更新となっている。前日の今２月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、早くも今８月中間期・２月通期業績の上方修正を発表、環境保全関連人気が拡大している。同社の１Ｑ業績は、前年同期比４５％増収、２．３倍経常増益、２．３倍純益増益と高変化し、利益は期初の中間期予想を１００％以上上回った。産業廃棄物処理の環境法制の強化や環境税の導入などを背景に、土壌汚染調査・処理事業が着実に実施件数を増加させ、リサイクル事業や環境分析事業にも積極展開したことが寄与した。このため中間期・通期業績を上方修正、うち通期業績は、売り上げが期初予想を４億６６００万円、経常利益が１億２３００万円、純利益が７０００万円それぞれ上回り、純利益は４億５０００万円（前期比３８％増）と連続して過去最高を更新する。同社は、前期も１Ｑ決算公表時に業績を増額したのに続き９月、１２月と合計３回も上方修正し、株価も上昇トレンド継続となった。環境関連人気の再燃で同様の展開が有力視される。

△ＨＣ上場のアイル<3854>は買い物を集め買い気配アップ
アイルが、大証ヘラクレスに新規上場された。公開価格は２５万５０００円、公開株式数は２０７０株となっている。寄り付きから買い気配を切り上げ９時３０分現在、公開価格を３万６０００円上回る２９万１０００円買い気配で売り買い差し引き４１００株と公開株式数のほぼ２倍の買い物を集めている。全般市場の膠着感の強まりからＩＰＯ（新規株式公開）市場は、本来のシコリなさや値動きの良さが見直されており、今月の新規上場株のうち２．９倍と今年最大の初値倍率を記録したネットインデックス（６６３４・ＪＱ）と同業態のシステム開発やサポート業務を手掛けていることが連想を呼び、公開価格がＰＥＲ１５倍台と割安で、資金吸収額が５億円強と小規模なことも買い評価されている。同社は、中堅・中小企業向けのシステム・インテグレーションを主力業務としており、基幹システムの提案から設計、開発、サポート保守、ネットワーク構築までフルサービスする。オリジナルの基幹業務パッケージソフト「アラジンオフィス」を業種、業態に合わせてカスタマイズして提供しており、このほかソリューション事業では「Ｗｅｂドクターサービス」、求人・求職サイト「＠ぱる」の運営管理も行っている。今２００７年７月期業績は、売り上げ３８億７００万円（前期比１５％増）、経常利益２億７２００万円（同１４％増）、純利益１億５８００万円（同１１％増）、１株利益１万６６５７円を予想している。

△久光薬<4530>は続伸、１Ｑ純利益が２９％増益と順調
久光製薬は、１２０円高の３４３０円と続伸し直近２５日高値３４１０円を抜き騰勢を強めている。同社株は、今年４月に発表した今期予想純利益が、市場コンセンス並みとなったことから上値が重くなり中段固めが長引いていたが、前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、大幅増益で着地したことから改めて今期の連続過去最高純益更新を見直しディフェンシブ関連の割安株買いが増幅している。同社の１Ｑ業績は、前年同期比７％増収、３１％経常増益、２９％純益増益となった。医療用医薬品の重点商品の外用鎮痛消炎剤の「モーラス３０」、「モーラス６０」、「モーラステープ」、「モーラステープＬ」などがシェアを拡大し、一般用医薬品でも「サロンパス」、「フェイスタ」などが新アイテム投入などで需要を拡大したことが寄与した。１Ｑ利益は、期初の中間期予想業績に対して６１－６２％の順調な進捗を示しており、通期純利益１７５億円（前期比１０％増）の連続過去最高更新を確実にした。株価はＰＥＲ１６倍台と割安で信用取組も売り長となっており、ディフェンシブ関連の逆行高習性の発揮は想定範囲内となる。

△ニトリ<9843>は続急伸、１Ｑの２ケタ増収増益を好感
ニトリは、３００円高の６２００円と３日続伸し４月５日につけた年初来高値６１５０円を更新している。前日に発表した今２月期第１四半期（１Ｑ）業績が、二ケタ増収・増益の高い伸びとなったことを好感している。１Ｑの売上高は前年同期比１８．３％増の６０４億円、経常利益は同２７．６％増の８５億円、純利益は３１．７％増の５０億円だった。店舗展開では国内でホームファニシング店を６店舗新設、ホームファッション店を１店舗増設したことで、期末の店舗数は１５２店舗となり、海外では１号店として台湾高雄市に出店した。広告宣伝活動では、全国ネットでのテレビＣＭ放送の拡大、ホームページ上でのデジタルカタログの掲載、チラシ紙面での重点販売商品の集中訴求を行い、物流面では国内物流センター網の見直しを行い、中国の恵州市で物流センターを竣工した。なお、８月中間期及び通期の予想は従来予想を据え置いている。株価は、ＰＥＲ的には２２倍台と市場平均を上回っているが、信用取組０．２６倍の好需給と消費関連人気も相俟って、０６年１月高値６７４０円を視野に入れよう。

▼ＯＭＣカード<8258>は１Ｑ２ケタ減益が響き反落
オーエムシーカードは、１８円安の８８９円と３日ぶりに反落している。前日に今２月期第１四半期（１Ｑ）決算を発表、経常利益が前年同期比２８％減益と落ち込んだことが響き再び売り物が先行し下値を確認する動きとなっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比２％増収、２８％経常減益、０．３％純益増益となった。カードビジネスで新規取引先の開拓を進め三重県内のスーパー、北海道最大級の千歳の商業施設、大阪府、慶応義塾大学向けなどにカードを発行、会員数を拡大し、加盟店数も約３６万２０００っ店に増加、アウトソーシングビジネスでも丸井と合弁会社を設立するなど積極的に取り組んだが、貸金業法改正に伴う利息の返還要求費用が引き続き圧迫要因となり経常利益は大幅減益となった。同社の前期業績は、過払い金返還負担の増加から再三にわたり下方修正され２４％純益で着地し７２４円安値まで突っ込んだ。この安値からダイエー保有の同社株式が、三井住友フィナンシャルグループに譲渡されたことをきっかけに反騰に転じていた。株価は、ＰＥＲ１４倍台と割り負けを示唆しているが、なお下値で強弱感が交錯する展開が続きそうだ。

△平和堂<8276>は自己株式ＴＯＢが最高業績見直しを加速し続伸
平和堂は、１０円高の２１３０円と続伸し今年３月につけた昨年来安値１８０３円からの出直りを鮮明化している。６月２７日を期限に実施した自己株式公開買い付け（ＴＯＢ、買い付け価格１７８１円）をきっかけに、連続して過去最高を更新する好業績に見直し買いが強まっているもので、信用取組が株不足で逆日歩のつく好需給も押し上げ効果を発揮している。同社の株価は、昨年７月払い込みで発行した１００億円の転換社債による希薄化・需給悪化懸念でこの１年ほぼ下値固め継続となってきた。自己株式ＴＯＢは、この転換社債の予約権行使に備え機動的な資本政策に対応することを目的にしており、悪材料織り込みのダメ押しとなった。このため素直に好業績評価ステージに移行いるもので、６月２６日発表の今２月期第１四半期決算が２ケタ増益で着地したこともフォローしている。大阪茨木店の新規出店、大型２店舗の改装、さらに５０周年記念還元セールなども寄与しているもので、通期純利益７８億円（前期比３２％増）の連続過去最高更新を確実にしている。ＰＥＲ１５倍台の割安修正を売り方の買い戻しが加速することになろう。
（東洋経済新報社）

△村田製<6981>が５年ぶり高値、電子部品株の上昇増加
村田製作所が主力の大証で続伸して４月２６日に付けた年初来高値を約２ヶ月ぶりに更新している。９２００円台の株価は０２年３月以来およそ５年３ヶ月ぶりの高値水準。デジタルＡＶ機器や通信機器などの需要拡大を追い風に主力のコンデンサーや高周波部品の販売が伸びており、為替の円安効果もあって今３月期の収益増額期待が浮上している。薄型テレビや新型ゲーム機などの販売好調に加え、３０日に米国で発売予定のアップルの新型携帯電話「ｉフォン」の前人気が高いことも同社を含む有力電子部品メーカー株の刺激材料になっている面がある。
ほかにもＴＤＫ<6762>や京セラ<6971>、ミツミ電機<6767>、太陽誘電<6976>、新電元工業<6844>など電子部品株に年初来高値を更新するものが増えている。

△東芝<6502>が上伸、ＣＳでは「強気」に格上げ
東芝が商いを伴って上伸している。クレディスイス証券が同社株の投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げている。目標株価は１２００円。リポートでは「ＮＡＮＤ価格安定、微細化プロセスの他社比先行により、ＮＡＮＤ事業の０７年度営業利益１１４０億円（会社予想推定５５０億円）を予想する」などとしている。市場関係者によると、ドイツ証券も「売り」から「保有」に引き上げているようだ。
ＣＳでは三菱電<6503>も「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に引き上げている。

△小売株が高い、消費増加期待も
高島屋<8233>、大丸<8234>など小売株の一角が高い。２７日発表の５月の商業販売統計速報で、小売業の販売額が前年同月比０．１％増となったことを契機にリバウンドを狙った動きが継続している。ＵＢＳ証券では直近で「小売株は『金利上昇シナリオ』のダークホース」とのリポートを出している。それによると日本の家計部門は利息配当収入にアップサイドを残しているという。「０６年度における東証１部上場企業の配当還元額は７．７兆円と、３年前に比べて８２％増えた」という。市場では「昨日が株主総会のピークで、本日には配当金の支払いが行なわれているはず。こうした株主の消費増加期待がある」との声も聞かれている。高島屋はこの日の引け後に第１四半期業績の発表が予定されている。
（ラジオNIKKEI）

△アイフリーク<3845>、リクルートと携帯サイトの店舗情報をＨＴＭＬメールで送信できる機能を開発

△大日本印刷<7912>、教育分野向けにコンテンツをさまざまな端末で継続利用できるサービスを開発

△アッカ・ネットワークス<3764>、「Ｇｒｏｕｐ－ＶＰＮ　バックアップＰｌｕｓプラン（ＡＣＣＡ）」を値下げ

△トステム（住生活グループ<5938>）、内装建材「可動間仕切り　引戸スライドタイプ　スリム仕様」を発売

△ナカバヤシ<7987>、手染めプリント布表紙のブック式アルバム「テイスティ」シリーズを発売

△丸紅<8002>ソリューション、ＷＥＢアプリケーションのリアルタイム性能管理・分析ソフトを販売

△リスクモンスター<3768>、売掛債権管理ＡＳＰソフトを提供する英国系「デミカ」と資本・業務提携

△アイティフォー<4743>、近鉄百貨店<8244>からインターネットギフトサイト構築を受注

△日本板硝子<5202>、オーストラリア・ニュージーランドでの板ガラス事業を譲渡

△フォーカスシステムズ<4662>など、「ＨＰ　ＮｏｎＳｔｏｐサーバ」向け異機種間ファイル暗号製品を販売
（日経プレスリリース）

△ＭＣＪ<6670>が大幅続伸
東証マザーズのＭＣＪが大幅続伸。０８年３月期末に同社としては初めてとなる２８５円の配当を実施することが好感されている。

△久光製薬<4530>が続伸
久光製薬が続伸歩調。０７年３―５月期の連結経常利益が８８億円（前年同期比３２％増）と好調だったことが背景になっている。

△石油株が買われる
新日本石油<5001>が続伸、連日の年初来高値更新となるなど石油株が買われている。ＮＹ市場で原油先物が一時１バレル７０．５０ドルと１０ヶ月ぶりの高値水準となったことが材料視されている。

△東陽倉<9306>　軟調地合い続くも反発基調に。信用倍率１倍台と取組面で注目、短期小すくい妙味。

△岩谷産業<8088>　株価はここ３５０円どころでのもみ合いが続いているが、産業用ガスの好調など手がかり材料は豊富で上放れが期待される。

△ニッパツ<5991>　バネのトップメーカーで、自動車向けに加えて情報関連分野でも注目。

▼オリコ<8585>が急落
オリエントコーポレーションが急落、２００円台割れとなっている。東証、大証が同社株について市場第１部から２部への指定替え、株券上場廃止基準にかかる猶予期間銘柄の指定を発表したことが嫌気されている。ただ、１４００億円の債務の株式化や１５００億円の第三者割当増資の払い込みが５月２日に完了、現時点では債務超過の状態は解消されている。
（株式市場新聞）

△株マニ注目のウッドワン<7898>は続伸。テクニカルに、「木材の需給逼迫」材料がオン
株マニ６月２７日『リアルタイム注目銘柄』のウッドワンは続伸。今朝は６円高の９７０円で始まっている。当サイトでは、テクニカル的に反発→上昇局面と見たのだが、加えて、「木材の需給逼迫」報道で、人気化しているもようだ。同社は本社・広島県廿日市市。ニュージーランドで大規模造林を経営、アジアに合板・建材の加工基地を持つ、グローバル企業。また、美術館、スキー場、ゴルフ大会など、社会・文化活動も活発な優良企業だ。続伸とはいえ、現在の株価でＰＥＲは２１倍台、ＰＢＲは１倍台と、割安水準。信用残は売買拮抗。短期では次のフシは１１００円ラインだが、中期では１２００円ラインが次の目標となろう。

△株マニ注目のミヤチテクノス<6885>が続伸し上値追い
株マニ６月２６日短期注目銘柄として注目したミヤチテクノスが、３５円高の２１２５円と続伸し上値追いとなっている。足元の業績は、会社四季報夏号によれば、レーザー溶接機・加工機ともに好調。買収子会社も通年寄与。増益。０８年６月期は半導体やＦＰＤ用ガラス向けマーキング使用のレーザー加工機が伸長。拠点開設一巡で人件費増加率も鈍る。利益続伸として、２００７年６月期当期利益は前期比２３．７％増の１５億円、０８年６月期当期利益は１８億円が予想されている。０８年６月期予想ＰＥＲ１３倍台を割安感がある。２０日に０７年６月期の年配当を従来予想を５円上回る３０円としており、増額修正期待も高まっている。株価は、２２００円処のフシ突破の動きが濃厚だろう。

△今仙電機製作所<7266>は続伸。今朝は輸送用機器セクターが高く、部品優良メーカーも買われる
今仙電機製作所は続伸。６１円高の１７９７円まで買われている。とくに材料が出たわけではないが、今朝は日経平均株価が続伸し、１万８０００円台に戻すなか、輸送用機器セクターが高い。同社をはじめとして、デンソー<6902>、トピー工業<7231>、曙ブレーキ工業<7238>、タチエス<7239>、カヤバ工業<7242>、ケーヒン<7251>、豊田合成<7282>など、自動車部品・素材などのメーカー株が値を上げている。今仙電機製作所のチャートを見ると、短期日足、中期週足、長期月足とも続伸傾向で来ている。なので、オシレーター的には完全に「過熱」。しかし、現在の株価でＰＥＲは１０.６７倍、ＰＢＲは１．３６倍と、とくに割高感はない。業績は好調で、好財務体質。大口株主は本田技研工業<7267>、ヤマハ発動機<7272>といった優良企業のほか、ゴールドマン・サックス、国内都銀・地銀、損保、信託などが並ぶ。買い安心感は充分だ。なので、短期売買で利ザヤ稼ぎも良いが、押し目を拾って中期でジックリ投資でも良さそうだ。

△凸版印刷<7911>は９月中間と３月期末の純利益上方修正で続伸
凸版印刷続伸。寄り後は１７円高の１３０６円まで買われている。きのう９月中間と２００８年３月期末の純利益の上方修正を発表した。子会社の解散にともない、繰り延べ税金資産を見直したことにより、法人税等調整額が減少するため。チャートを見ると、１３００円台央のフシを上抜ければ、次は昨年高値の１５００円ラインが視野に入る。

△株マニ注目のスター精密<7718>は急反発、１Ｑ好調を好感し年初来高値を更新
株マニ６月１日短期注目銘柄のスター精密が、１３０円高の３２２０円と３日ぶりに急反発し２６日につけた年初来高値３２００円を更新している。前日発表の第１四半期業績が大幅増益となったことを好感している。１Ｑ売上高は前年同期比１９．９％増、経常利益は同８２．３％増、純利益は同９０．８％増となった。工作機械事業が好採算品の多い欧州地区で販売が大きく増加したことに加え、小型プリンターも順調となった。株価は、信用好需給も支えに上値追いが続きそうだ。

△太平洋海運<9123>は大陽線出現。今朝は海運セクターが高い
太平洋海運は続伸。一時、４７円高の４０８円まで買われ、東証１部値上がり率トップとなる場面も出ている。とくに材料が出たわけではないが、今朝は海運セクターが高い。東証１部業種別株価指数でも、構成銘柄の全１０銘柄が値を上げている。そのなかで、太平洋海運は株価３ケタ、１０００株単位の値ごろ感に買いが集中しているもようだ。が、現在の株価でＰＥＲは４００倍台、ＰＢＲは６倍台と、明らかに過熱。チャートを見ても、現在の株価は異様に突出していることがわかる。なので、短期の割り切り投資の姿勢が無難だろう。

△ジェーソン<3080>は続伸。自律反発に加え、優良銘柄の割安買い時で見直し
ジェーソンは続伸。寄り後は５３円高の５５７円まで買われている。大証ヘラクレス市場値上がり率上位にランクインしている。きのうは突然、ナゾの大陽線が出現し、ストップ高。きょうも引き続き好調に買われている。とくに材料が出たわけではないが、今年４月上場時の公開価格３６０円が下値抵抗線となり、自律反発したもようだ。同社の本社は千葉県柏市。首都圏でバラエティストア、ディスカウントストアを、現在、５０店以上展開している。業績堅調な優良企業ということで、見直し買いも入っていると見られる。現在の株価でＰＥＲは１７倍台と、割安水準。この勢いで、５月につけた「上場来高値」９００円ラインまで戻したいところだ。

△ダイハツ<7262>はトヨタ<7203>株の陽動作戦の可能性もある
ダイハツ工業は、下値切り上げから、マドあけ急伸。４月１６日以来の１１００円台回復。高値１２９４円（２月５日）から安値９２８円（５月８日）までの下げに対する半値戻し達成で天井感。

△日本Ｍ＆Ａセンター<2127>は続伸。テクニカルに加え、日タイ仲介事業参入報道で
日本Ｍ＆Ａセンターは小幅続伸。１万８０００円高の５６万３０００円で始まっている。もともと５月１８日につけた上場来安値４２万円を底に、反発→続伸傾向で来ていたが、今朝の日経新聞で「タイの中堅商業銀行である、バンクタイと提携し、日タイ間で企業買収を仲介する事業を始める」と報道されたことも、買い材料となっているもようだ。テクニカル的には、前のフシ６０万円ラインへの戻りがひとつの目標となる。が、同社の事業であるＭ＆Ａの仲介は、今後、国内外を問わず需要が伸びると見られる。中期では、株価ももう一段の戻りが期待される。

△丸紅<8002>は８２０円台の突込み指値買い
丸紅は、去る２２日の１０４６円をアタマに、２８日には９７７円と調整入り。１５日線は割り込んだが、３０日線（９２０円前後）までは余裕がある。ただ、目先筋の信用買いの処分売りが出れば、下ヒゲで３０日線まで下げる可能性がある。

■ブルドックソース<2804>は小幅反落。地裁、スティールに対する買収防衛策を容認
ブルドックソースは小幅反落。１０円安の１６６０円で始まり、寄り後は１６４４円まで売られている。かねてから米ファンド、スティール・パートナーズのＴＯＢ・買収問題が取り沙汰されており、先日の株主総会では、同社側が提案した買収防衛策が可決された。スティール側はこれを不服として、東京地裁に、同策の差し止めの仮処分申請を行なっていた。きのう同地裁は、スティールの申し立てを却下した。スティール側は、即時抗告しており、さらに去就が注目される。

△セブン＆アイ・ホールディングス<3382>は続伸。３～５月期営業益増益観測と、米国出店報道で
セブン＆アイ・ホールディングスは続伸。５０円高の３４８０円で始まっている。今朝の日経新聞で「２００７年３～５月期の連結業績は、営業利益が前年同期比６％増の７１０億円になったと見られる」と観測記事が出た。また、別の報道で、「米国でコンビニエンスストアを新規に１０００店出店する計画。投資額は今後４年間で３０００億円」と伝えられている。
（証券日刊新聞）

□パイオニア<6773>、海外３子会社を解散　カーラジオなど生産集約
パイオニアは、ＤＶＤプレーヤーやカーラジオなどを製造する海外の３子会社を解散する。土地などの資産は既に売却済みで、来年３月末までに清算を終える。２００５年１２月に策定した構造改革の一環で、製造拠点を当時の４０から３０に集約する方針。解散するのは中国・上海、メキシコ、ベルギーの子会社で、既に稼働していないため製品販売への影響はないという。パイオニアは、プラズマテレビなど家電事業の採算悪化で０７年３月期に３年連続の最終赤字を計上するなど業績不振にあえいでいる。

△みずほ<8411>、投資サポートで韓国公社と提携
みずほコーポーレート銀行とみずほ銀行は、韓国への日系企業の進出を支援するため、韓国の大韓貿易投資振興公社（ＫＯＴＲＡ）と業務協力の覚書を２８日までに交わした。韓国への投資を検討する日系企業向けセミナーに協力するほか、日系企業による韓国への直接投資プロジェクトへの支援、韓国内の投資プロジェクト情報の日本への提供などが柱。ＫＯＴＲＡは韓国における外国人投資の受理窓口などになっている政府関連機関。みずほは昨年夏から、ベトナム、インドネシア、中国（天津など）、マレーシアの政府関連機関と類似の提携を行い、日本企業の投資などをサポートしている。他の大手金融機関も同様の提携をするなどの動きがあるが、ＫＯＴＲＡとの提携はみずほが初めて。
（FujiSankei Business i）

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