2024 11,22 23:08 |
|
2011 03,17 13:21 |
|
元内閣安全保障室長であり、危機管理の専門家である佐々淳行氏の 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
今回の大地震について(2011.3.16) 今回の震災で被災されました方たちには、心より御見舞い申し上ます。 また、私は、以下の緊急提言をいたします。
菅内閣は、国民と共に、一喜一憂することなく、速やかに次のごとき国家危機管理の諸施策を緊急実施すべし。 1.警察法第71条、第72条の「緊急事態の布告」を行い、大余震や大津波の再発、福島原発の爆発という最悪の事態に備え、全国24万全警察官を総理大臣が掌握する要あり。(自衛隊は総理が総司令官だが、消防法には総理の名はなく、全国1308市町村首長が指揮権を持っている。警察官は47都道府県公安委の指揮) 何十万人という国民の避難誘導は、「国民保護法」の初適用となり、その準備は急務である。 2.「10万の自衛隊」というが、陸路では現地到着は困難であり、空と海の活用が急務。空は、民間ヘリのボランティア認可(民間への着陸許可が遅い)、ドクター救命ヘリの国費による動員を。海は、沿岸フェリー、漁船など、民間船舶をチャーターし、第二次大戦のダンケルク撤退作戦の「ダイナモ作戦」を実行せよ。 3.国民は不安に陥り、石油ショックの如き食糧・日用品・防災用具の買い出しに走りパニックが始まっており、ガソリンが不足している。「緊急災害対策本部」は「経済戒厳令」とよばれるほど、企業の物資隠匿、売り惜しみを取り締まる非常大権を総理に与えている。物価の統制、流通促進の大号令を発せよ。 4.「学童疎開」の準備をすすめよ。 5.内外のボランティアを「国家勤労奉仕隊」の国が編成し、職能に応じて医療・輸送・介護などに組織化し、国費で運用せよ。ボランティア諸団体代表により、互選または指名させよ(阪神大震災の教訓)。 6.自警団の編成をせよ。 7.予備費の現金を、応援部隊に至急配分せよ。 8.外務大臣の任務 9.イベントの中止延期 10.国民の忍耐力には驚嘆すべきものがある。 11.予備自衛官の召集より、危機管理経験に富む官僚OBを召集せよ。 12.広報 以上。転載はここまで。
政府関係者、公務員の方々はもちろん、民間、各家庭の方々にも応用できるものです。 ともに、この危機を必ず乗り越えようではありませんか。
◆大災害における危機管理術のポイント ■佐々淳行流・大災害における危機管理術のポイント ・危機管理の準備 1.悲観的に準備し楽観的に対処せよ ・危機を乗り切る発想法 1.始めたことは必ず終わる ・危機管理の会議術 1.情報を共有すべし ・危機対処における予算管理・後方支援ロジスティクス 1.予算は先議事項にすべし ・記者会見の要領 1.嘘をつくな ・危機再発防止策 1.人間が人間である限りほとんど再発防止は不可能 ※分析レポート 一度、頭の中で起きたことがあれば、自然と素早い決断が可能だ。総理大臣、外務大臣、防衛大臣、官房長官たちも危機や重要事項での決断については、日頃の訓練がものをいう。 ◆緊急事態に伴う兵站補給学(ロジスティクス) ・クラウゼヴィッツより兵站学を学べ。 ・日本の兵学研究や戦略戦術の勉強は、なぜかこの大切な兵站学(ロジスティクス)を素通りして、すぐに「クラウゼヴィッツの戦争論」「シュリーフェン作戦」「孫子の兵法」に傾倒してしまう傾向を帯びている。 ・危機管理の経理は先議事項。 ・経理問題を重視した明治人。 ・危機管理は、その対処すべき危機のスケールが大きければ大きいほど総力戦という観点から、「兵站」のことも総合的に対策を講じなくてはならない。 ・世界中で最も贅沢な兵站思想を持っている国は、なんといってもアメリカだろう。 ・戦争という巨大な危機の管理を、外交・政略・戦略、科学技術、生産力、兵站補給に至るまで、あらゆる分野にわたってマクロ的な総合政策として考えるのがアングロサクソン的発想。 ・一度でも実際に地震・水害などの災害対策、航空機墜落事故などの大事故、大規模な大衆行動、大部隊による治安警備行動など人間の大集団を動かした経験のある人なら、後方支援(ロジスティック・サポート)という「食う・寝るところ・住むところ」にかかわる業務が、いかに時間と労力と費用と知恵のいる大変な仕事であるかがわかるだろう。 ・兵站学の主な科目表(カリキュラム) 1.兵站担当幕僚および後方支援班の任命 2.兵站・後方支援計画の点検 3.給食についての指導 4.宿営についての配慮 5.保健・衛生上の配慮 6.輸送業務上の配慮 [参考引用文献:佐々淳行『危機管理のノウハウ・パート2』] ※分析メモ ◆日下公人の危機管理論 日下公人氏から聞いた話を紹介したい。 ◆日下公人の危機管理論、講演録要旨 ・行動すると情報が入ってくる。 ※分析メモ ◆佐々淳行の「情報管理とクライシスマネジメント」 元内閣安全保障室長・佐々淳行氏のお話を聴く機会があった。 ■佐々淳行氏の「情報管理とクライシスマネジメント」ポイント ・緊急時には、序列を忘れて、情報報告せよ。 ※分析レポート 佐々氏は、以前、領事として香港に赴任した経験がある。 ◆中谷彰宏『スピード危機管理』を読み解く トップは危機管理に強くなければならない。 ■中谷彰宏『スピード危機管理』の注目すべきポイント ・戦争も仕事もスピードが勝負。 ※分析メモ 今、日本でも危機管理指揮官の育成が急務になっている。 ◆危機シフトの人事管理についてのポイント ・権力とは、人と金と決定権。 ・「死に体」人事は早期解決の要あり。 ・人事交代は「半舷上陸」方式で行うこと。 ・論功行賞を効果的に行うためには、タイミングが大切だ。 ・できるだけ部下の名前と顔を覚える。 ・命令は必ず実施結果を復命させること。 ・口頭命令は簡潔明瞭に。 ・総予備の発想を持つべし。 ※分析メモ 危機管理をうまく実施するためには、適切な人事管理と情報が欠かせない。 【参考引用文献:佐々淳行『危機管理のノウハウ・パート2』】 ★メルマガ『国際インテリジェンス機密ファイル』の登録はこちらから PR |
|
コメント |
コメント投稿 |
|
trackback |
トラックバックURL |
忍者ブログ [PR] |