2011/03/08 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年03月08日15時47分
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■ＳＱ週らしい膠着、日計り中心での材料株物色が続く

　日経平均は小反発。20.17円高の10525.19円（出来高概算21億7000万株）で取引を終えた。日経平均は前日に今年3番目の下げとなった反動もあって小じっかりの展開だった。ただ、地政学リスクへの警戒、週末にメジャーＳＱ（特別清算指数算出）を控え、日中の値幅は60円弱と膠着感の強い展開に。
　日経平均は反発だったが、先物主導によるインデックスに絡んだ商い、Ｆリテイ<9983>など指数インパクトの大きい銘柄の影響が大きい。そのため、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めているほか、規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナスだった。

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　先物は前日の価格中心レンジでの膠着だった。方向感は掴みづらい状況ではあるが、通常のＳＱ週といったところであろう。中小型株の一角や仕手系色の強い低位材料株、テーマ銘柄の一角に資金集中がみられており、物色意欲は依然として衰えていない。
　地政学リスクへの警戒から、しばらくはオーバーナイトのポジションは取れないため、日計り中心による材料株物色が続くことになろう。また、リビア情勢に関する報道が相次いでいるが、情報が錯綜しているとも考えられる。慎重姿勢はしばらく崩せないとみておきたい。
　また、今日の底堅さを見る限りでは、海外勢による日本株への資金シフトが改めて確認された格好であろう。心理的には米国など海外市場の影響を受けやすいと感じられるが、過剰に神経質になるよりも、押し目買い姿勢は継続しておきたい。
（村瀬智一）