2011/03/01 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年03月01日15時50分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■調整に対するリバウンドは完了、ダマシなら戻り高値は通過点に

　日経平均は続伸。129.94円高の10754.03円（出来高概算22億2000万株）と、本日の高値で取引を終えた。週明けのＮＹ市場の上昇による買い安心感もあり、コア銘柄主導の上昇となった。これにより、日経平均は寄り付き直後に5営業日ぶりとなる10700円を回復。買い一巡後は高値保ち合いとなるなか、昨日同様、後場に入り上げ幅を広げている。ＴＯＰＩＸ型のプログラム買いなども観測されるなど、日本株への資金流入に対する先高期待も根強い。

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[2回]

　日経平均は、先週のリビア政情不安が嫌気された世界同時株安で空けたマド（10789.41-10761.22円）下限を捉えてきている。ボリンジャーバンドでは+1σの水準を回復しており、今回の調整に対するリバウンドは完了した格好である。
　ここからは戻り売り圧力が強まるところであるが、真空地帯でもあるため一気に埋めてくる可能性もある。これをクリアしてくるようだと、調整トレンド入りはダマシとなり、戻り高値は通過点になる可能性が高い。
　一方、リビア政情不安が根強いほか、今晩のバーナンキ米FRB議長の議会証言のほか、ISM製造業景気指数などの経済指標の内容次第では利食いが強まる可能性もあるため、先高期待が高まるなかでも、オーバーナイトでの積極的なポジションが取りづらい状況であろう。
　ただ、はっきりしているのは、日本株への資金流入観測があるなかでは、目先的な調整局面においても、ニューショートのポジションは避けるといったことであろう。
（村瀬智一）