THE CRANBERRIES - ZOMBIE

素敵な土曜日をいかがお過ごしでしょうか？
只今 午後３時。午後ティーのお時間です。

本日の午後ティーのお供は、
"THE CRANBERRIES"の"ZOMBIE"です。

この曲は、和訳歌詞を読んで戴ければ概略は判ると思いますが、
「反戦」の曲ではあります･･･が、単なる「反戦」曲では無く、
この日本でも身近にあることなのかも･･･と思い、ご紹介しました。
続きは下記にて･････

土曜日の午後ティーのお供に彩りある一曲を！
もし宜しければお聴き下さいませ ^^♪

THE CRANBERRIES - ZOMBIE

[69回]

まずは和訳歌詞を詠んでみて下さいませ。

THE CRANBERRIES - ZOMBIE

Another head hangs lowly.
またひとつ首が無造作に吊るされ
Child is slowly taken.
また一人子どもがゆっくり連れて行かれる
And the violence caused such silence.
そして暴虐がこんな静けさをもたらす
Who are we mistaken.
私たちは誤解されている
But you see it's not me, it's not my family.
でもわかってほしい、やったのは私じゃない、私の家族じゃない

In your head, in your head they are fighting,
あなたたちの頭の中では、あなたたちの頭の中では、彼らは戦っている
with their tanks and their bombs,
戦車と爆弾で
and their bombs and their guns.
爆弾と銃で
In your head, in your head they are cryin'
あなたたちの頭の中では、彼らは泣いている
In your head,
あなたたちの頭の中に潜むもの、
Zombie.
ゾンビ
What's in your head, in your head
あなたたちの頭の中に潜むものは、
Zombie.
ゾンビ

Another mother's breakin' heart is taking over.
母親たちの打ち砕かれた心は、次へ次へと引き継がれていく
When the violence causes silence,
暴虐が静けさをもたらすと
we must be mistaken.
私たちはきっと誤解される
It's the same old theme since 1916.
それは1916年からずっと続いている共通の古いテーマ

In your head, in your head they're still fightin',
あなたたちの頭の中では、彼らはずっと戦っている
with their tanks and their bombs,
戦車と爆弾で
and their bombs and their guns.
爆弾と銃で
In your head they are dyin'.
あなたたちの頭の中では、彼らは死にかけている
In your head, in your head,
あなたたちの頭の中に潜むもの、
Zombie.
ゾンビ
What's in your head, in your head,
あなたたちの頭の中に潜むものは、
Zombie.
それは、ゾンビ

─…─…─…──…─…─…──…─…─…─

まず最初に「1916年」と歌詞中にありますが、
これは「イースター蜂起」アイルランド独立運動を指します。

元々は英国の植民地政策からスタートし、
プロテスタントによるカトリック教徒への迫害が重なりました。

植民地政策というのは主に農業・酪農等であり、
その後、相次いで飢饉が発生し、食物は高騰し、
商品市場において高く売買される農作物が英国に大量に移送される一方で
アイルランドからは食物が枯渇し、大量餓死が発生しました。
1840年には800万人を数えた人口は、1911年に半数近くの440万人にまで減少し、
アイルランド語を話す人口までもが激減しました。

植民地政策からの奴隷制度、
宗教による弾圧、
飢饉によって待たざる者（奴隷）の大量餓死、

そして蜂起（暴動＝独立運動）

そして国家独立

待たざる者（奴隷）の貧困。

貧困による住民や家族の離散

これらは、災害→経済システム→貧困→暴動→独立→貧困→暴動→・・・・・

持てる者（富裕層）と待たざる者（貧困層）の
経済システムから来る不幸と憎悪の連鎖です。

その戦争（不幸）と憎悪の連鎖を巧みに操るのが
経済システムを牛耳る者たちなのです。

何か重なり合いませんか？！　現在と･････

歌詞に詠われている

Who are we mistaken.
私たちは誤解されている
But you see it's not me, it's not my family.
でもわかってほしい、やったのは私じゃない、私の家族じゃない

｢私たちは誤解される」という言葉は、IRA のテロ活動により、
過激派ではない一般のアイルランド人まで英国人から敵視される･････
･･･ということを意味しています。

そして逆に、アイルランド人が英国人に対して抱く「誤解」･････
･･･という意味も込められた歌詞だと思います。

解りますか？？？

何も中国や韓国と比較しているワケではありません。
そんなレベルでは無く、日本国内だけでも観て下さい。

例えば２ｃｈやＴＶ･････

例えば東京と大阪（関西）もしくは地方
なぜ東京は上から目線なの？？？

なぜ東京から大阪民団なんて言われ方しなければならないの？？？

これは単なる１例に過ぎませんが、日本国内一つをとっても
ＴＶの影響による分断がなされています。

例えば、元々関西や地方のイメージを決定付けたのはアニメです。

その元凶は手塚治です。
それから「巨人の星」や赤塚不二夫の「おそ松くん」のアニメの、
キャラクター付けの為に「関西＝がめつい・守銭奴・太鼓持ち」
「東北弁・九州弁＝田舎」･･･という役作りが定着して現在に至るワケです。

元々草深い、野武士や野盗しか走り回っていなかった
高々３００年程度の歴史しか無い江戸庶民と日本各地から寄せ集めた連中が、
自分の住んでいる地域を高めるには仕方が無い方策だったのかも
しれませんが、地方にとってはいい迷惑です。

脱線しましたが、実は皆さん、高名な方々や、ブログ等で有名なサイトでも
何も知らずに、高名な方々が公言しているからと言って、
平気で何の疑いも無しに、その事を引用されているケースが
多々見受けられます。

｢私たちは誤解される」という言葉は、IRA のテロ活動により、
過激派ではない一般のアイルランド人まで英国人から敵視される･････
･･･ということを意味しています。

これと同じことが、日本のネットでも日々展開され、
知らず知らずの内に真しやかに洗脳されています。