2011/02/22 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年02月22日15時45分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■米国の下げを想定しての押し目待ちか

　日経平均は7営業日ぶりに大幅反落。192.83円安の10664.70円（出来高概算25億1000万株）で取引を終えた。中東の政情不安に加えて、ニュージーランドでの大地震を受けた為替市場での円高の流れ、さらにムーディーズによる日本国債の格付け見通しの引き下げが嫌気された。また、米国がブレジデンツ・デーの祝日で休場であったことも、手掛かり難につながっていた。
　ただ、前引けにかけてつけた10639.78円が安値となり、後場については安値水準ながらも下げ渋りの動きをみせている。225先物は久しぶりに値幅が出ているが、1000枚超の大口売りが出るなど、ＣＴＡ（商品投資顧問）に絡んだ売買との観測も聞かれていた。

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[1回]

　今後は中東情勢や国内政局問題を意識しながらの、やや神経質な相場展開となりそうだ。しかし、全体の8割の銘柄が値を下げているとはいえ、これまでの強い上昇に対する利益確定の範囲内である。個別でみてもトレンドを悪化させている状況ではなく、スタンスとしては押し目をうかがう状況のようである。
　祝日明けの米国市場の下げが見込まれるなか、この影響を受けて下ブレする局面において押し目買いを入れてくる可能性はある。また、目先的に調整が意識される局面では、ディフェンシブのほか、指数連動性の低い材料株などに短期資金が集中しやすいだろう。また、流動性の高さと、相場全体へのインパクトからは、引き続きソフトバンク<9984>の動向には注視しておきたい。
（村瀬智一）