2011/02/17 株式クロージングコメント
CLUB Fisco　2011年02月17日15時52分
http://market.fisco.co.jp/update/comment/s_comment.jsp

■海外勢のコア銘柄への資金流入次第、材料株はピンポイントに

　日経平均は続伸。28.35円高の10836.64円（出来高概算24億4000万株）で取引を終えた。一時10891.60円まで上げ幅を広げ、週足でみた昨年5月に空けているマド（10700-10900円）をほぼ埋めた格好となった。その後はこれまで同様に膠着感の強い相場展開である。先物市場の動きをみると、連日ギャップアップの形でのスタートとなり、その後は狭いレンジでの膠着と、「J－GATE」の稼動の影響が表れている。仕掛け的な商いが入りづらく、短期的な需給の偏りが起こりづらいため、カバーによる動意も出難いようだ。

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[1回]

　規模別指数では大型株指数の強さが目立っており、コア銘柄が日経平均をけん引する格好である。海外勢によるバスケット買いなどの影響が大きいとみられる。一方、材料系の銘柄や中小型株などは利食いに押されている銘柄も多く、過熱警戒感などが高まっているようだ。
　明日もギャップオープンで始まった後は、膠着感が強まりやすいだろう。その後も海外勢によるコア銘柄への資金流入次第で日経平均の値動きが決まりそうである。材料株などについては短期的な値幅取りにとどまりそうだが、物色対象に広がりがみられるというよりも、ピンポイントで資金が集中する展開になりやすい。
　ただ、朝方の急騰後に失速し、参加しづらいといった材料銘柄が多いなか、ＡＱＩ<3838>のように日中を通しての上昇で引け際にストップ高をみせる辺りは、地合いの良さがうかがえる。
（村瀬智一）