6/27 午後の『株価材料』

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■株価材料

■ニチイ学館<9792>会長「接触していない」、グッドウィル<4723>側と
グッドウィル・グループの介護事業一括引き受けに名乗りを上げている介護大手、ニチイ学館の寺田明彦会長は27日開いた株主総会後、記者団に「（グッドウィル側と）まったく接触していない」と話し、交渉に進展がないことを明らかにした。総会でも株主から事業取得に関する質問は出たが、「現段階で決まっていることはない」と答えたという。

■中部電力<9502>とＪパワー<9513>株主総会、英ファンドの増配要求否決
3月期決算の上場企業約410社が27日、全国で株主総会を開いた。株主の発言力が高まる中、中部電力とＪパワー（電源開発）の総会では英投資ファンドによる大幅増配の株主提案が否決された。中部電力は27日、名古屋市内で開いた定時株主総会で、ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド（ＴＣＩ）による増配提案を8割超の反対多数で否決した。2007年3月期の年間配当は取締役会で決議した60円と据え置きに決定。ＴＣＩは90円に増やすよう株主提案していた。Ｊパワーが都内で開いた株主総会では、株式の9.9％を保有する筆頭株主のＴＣＩが年間配当を１株60円から130円に増やすよう株主提案したが、否決された。配当は会社提案通り年60円で据え置きに決まった。

■フジテック<6406>総会、買収防衛策継続を可決
フジテックは27日、滋賀県彦根市の本社で株主総会を開き、５月に導入した買収防衛策を今後も継続する会社側の提案を賛成多数で可決した。筆頭株主の米系投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが防衛策を廃止するため会社提案への反対を主要株主に働きかけていたが、会社側の「企業価値を守るには防衛策が必要」という呼びかけが多数の支持を集めた。フジテックの防衛策は５月に取締役会が導入を決議し、27日の株主総会で継続を認められれば今後３年間は効力を発揮すると定められていた。ダルトンはフジテック取締役会に対してＭＥＢＯ（経営陣と従業員による買収）や欧米事業の売却も提案しており、今後はＭＥＢＯ実施の是非を巡る議論に焦点が移る。
（NIKKEI NET）

△トヨタ<7203>、ミニバン「ノア」と「ヴォクシー」を全面改良
トヨタ自動車は２７日、ミニバン「ノア」「ヴォクシー」の全面改良車を発売したと発表した。月間販売台数は各５０００台を計画。売れ筋ミニバンの投入で国内販売を活性化させたい考え。全面改良車では、新型エンジンを搭載し、従来モデルに比べ８％燃費を向上させるなどの工夫をした。先代の「ノア」と「ヴォクシー」は、２００１年の発売した当初に月販計画を各５５００台としていた。その後、堅調な売り上げを継続し、全面改良を控えた０７年１―５月でも月平均で「ノア」が４０８０台、「ヴォクシー」が５５５０台を販売した。日本の軽自動車を除く自動車市場は０６年、前年比５．４％減の約３７１万台、月平均約３１万台となった。トヨタの集計では、０６年のミニバン市場は月平均約７万２０００台で、このうち、「ノア」と「ヴォクシー」が該当するコンパクト・キャブワゴン車市場は、同２万３０００台を占める売れ筋カテゴリーで、他社でも、ホンダ<7267.T>が「ステップワゴン」、日産自動車<7201.T>が「セレナ」など人気車種を投入しており、競争が激化している。

△日本証券金融<8511>が300万株を上限に自己株取得へ、発行済み株式の3.0％
日本証券金融は２７日、発行済み株式総数の３．０％に相当する３００万株を上限に自己株を取得すると発表した。取得総額上限は５０億円。取得期間は６月２８日から９月１４日まで。

△高島屋<8233>など百貨店株が高い、5月小売業販売額が増加
午後の株式市場で、高島屋、伊勢丹<8238>、大丸<8234>など百貨店株が高い。朝方発表の５月の商業販売統計速報で、小売業販売額（全店ベース）が前年比０．１％増と８カ月ぶりのプラスに展開したことを好感した。「輸出関連の主力株と比べて出遅れ感がある」（準大手証券情報担当者）との見方も出ている。

▼フジテック<6406>の株主総会、買収防衛策の3年後までの継続を承認
フジテックの株主総会が２７日開かれ、買収防衛策を原則３年後の定時株主総会終了時まで効力が続くよう求めた会社側提案が６９．５％の賛成多数で承認された。フジテックの１５％の株を持つ米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは、買収防衛策に対して反対を表明し、委任状の勧誘を行っていた。ダルトンは、フジテックに対し友好的なＭＥＢＯ（経営陣と従業員による企業買収）を提案しているが、株主総会では議案となっていない。総会は、買収防衛策の説明や投票に時間を要したため、１時間５８分と過去最長となった。出席株主は９８名。ＭＥＢＯについては「ダルトンに対して質問を送り、回答を待っている状況」（広報室）となっている。

△いすゞ<7202>出資の慶鈴汽車、本土市場への上場を計画
いすゞ自動車が４０％出資する中国の商用車メーカー、慶鈴汽車<1122.HK>が、主要株主から事業資産などの注入を受けた後に人民元建て株式（Ａ株）を発行し、中国本土の株式市場に上場する可能性がある。上海証券報が２７日、関係筋の話として報じた。慶鈴汽車は現在、香港市場に上場している。筆頭株主の慶鈴汽車集団が自動車部品事業を慶鈴汽車に移管し、いすゞは慶鈴汽車集団とのエンジン合弁事業を慶鈴汽車に移す可能性があるという。上海証券報は、これらの資産注入後に中国でのＡ株の新規株式公開（ＩＰＯ）が検討されるとしている。

△オートバックス<9832>、種類株式発行に関する総会議案を取り下げ
オートバックスセブンは２７日、同日開催の株主総会で提案する予定だった種類株式発行に関する議案を取り下げると発表した。同社ではＭ＆Ａ（企業の合併・買収）を進める資金を確保するため、種類株式を発行する議案を株主総会の特別決議に諮ることを５月２２日の取締役会で決議していた。種類株式は配当や議決権など権利内容が普通株式とは異なる株式。同社では配当金額は少ないが配当順位が普通株式よりも上位の種類株式を発行する方針だった。だが、総会前に集まった委任状や議決権行使書を集計した結果、特別決議に必要な３分の２以上の賛成が得られなかった。反対理由は明らかになっていないが、新株発行による１株利益の希薄化などを既存株主が懸念した可能性がある。

△ビクター<6792>との関係、見直すべき時期＝松下<6752>社長
松下電器産業の大坪文雄社長は２７日、株主総会で、子会社の日本ビクターとの関係について「両社の経営環境、技術革新の速さ、グローバル市場の急速な展開など諸般の状況をみると、従来の関係を見直すべき時期にきていると認識している」と述べた。その上で「両社の企業価値の向上に最も良い方法を検討している」とした。同社長がビクターの売却を示唆したのは初めて。
（ロイター）

△タビオ<2668>---大証2部で上昇率トップ、業績上方修正好感
大証2部で上昇率トップ。前日に発表した業績上方修正が材料視されている。経常利益は中間期が1.7億円予想から4.7億円に、通期が12億円から16.2億円にそれぞれ増額している。高付加価値商品の販売増などが業績好調の背景となっているようだ。

△新日鉱ＨＤ<5016>---上値抑えられるもプラスレンジを維持
利食いに上値抑えられるもプラスレンジを維持。クレディ・スイスでは業績予想を見直し、目標株価を840円から1400円へ、投資評価も「NEUTRAL」から「OUTPERFORM」に引き上げている。6/22時点の信用倍率は1.67倍と、5週連続で1倍台と需給妙味大きい。

△セコム<9735>---反発、前日にはＣＳＰが好決算を発表へ
反発。前日にセントラル警備保障が第1四半期の決算を発表、大幅営業増益決算となっていることで連想感も働いているもようだ。今後の成長が期待される機械警備が伸びており、事業環境の良好さが意識される格好のようだ。

△ノーリツ鋼機<7744>---ＣＬＳＡでは来期の大幅増益を予想で
ストップ高で寄り付きその後は軟化している。ＣＬＳＡの格上げレポートが材料視されているが、ＣＬＳＡでは09.3期の営業利益を97.7億円、今期見込み比倍増で予想。四季報予想では49億円となっている。ちなみに、ＥＰＳは165円の予想である。富士フイルムへのＯＥＭ供給が寄与するとみているようだ。

▼ネクストウェア<4814> 軟調。
課徴金納付命令の勧告が売り材料視されているようだ。証取委は26日、約223万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告している。最終赤字を架空売り上げの計上によって黒字へ偽造するなど、有報に虚偽記載があったためと。

△大日本印刷<7912>---6日ぶり反発、ＪＰＭの格上げきっかけに
6日ぶりに反発。ＪＰモルガンが投資判断を「アンダーウェイト」から「ニュートラル」に引き上げていることが、反発のきっかけにつながっている。事業環境の厳しさは相当程度織り込まれたとの判断、自社株買いなどの株主還元積極化も評価材料と。目標株価は1650円だが、売り方の買い戻しなどが主導の展開か。

△キッコーマン<2801>---強い動き、一部証券紙で取り上げられ
強い動きが目立つ。一部の証券紙で取りあげられていることが材料視されているようだ。海外に活路を見出す食品企業として注目されているもよう。信用倍率は一段と低下していることも、取組妙味を高めさせている。

▼Ｊパワー<9513> 後場に入って売り優勢となる。
株主総会において増配提案が否決されたことが売り材料となっているようだ。英ファンドのチルドレンズが提案していた年間130円配当が否決されており、会社側では安定配当をしていく方針を示している。

▼楽天<4755> 下げ幅拡大。
即時抗告の棄却が嫌気されているようだ。東京高裁が27日、楽天がＴＢＳの株主総会前に有価証券の詳細を記載した帳簿の開示を求めていた問題で、楽天の訴えを棄却したと伝わっている。そのため、ＴＢＳ問題の長期化懸念が強まっているとみられる。
（フィスコ）

▼フュージョン<4845>が一時ストップ安、2007年６月期の業績見通しを下方修正
ヘラクレス上場のフュージョンパートナーが一時、値幅制限の下限となる前日比2000円（13.75％）安の1万2550円まで下落。前日26日に2007年６月期の連結経常利益見通しを従来予想の２億500万円から、3500万円へと下方修正したことが懸念材料視された。同社では、「データベース・コンテンツ事業における『株式会社気象サービス』の売却に伴う売上の減少、特許管理ソフトの立ち上りの遅れによる予想対比の売上計上への影響、プロモーション・メディア事業における売上の来期へのずれ込みの発生、バリューアップ事業の不振等が（業績下方修正の）主要因」と説明している。

▼楽天<4755>が安い、ＴＢＳ<9401>の帳簿閲覧申請で東京高裁が楽天の即時抗告を棄却
楽天が一時、前日比850円（1.97％）安の4万2350円まで下落して２日続落の流れとなっている。ＴＢＳの帳簿閲覧を求めた仮処分申請に対して東京高等裁判所は27日、楽天の即時抗告を棄却したことが懸念材料の一つとなっている。東京地裁においても楽天が求めていたＴＢＳの帳簿閲覧申請は「（帳簿閲覧ができなくても）著しい損害が生じると認めることはできない」との理由から退けられていた。
（テクノバーン）

△テーオーシー<8841>が年初来高値、あすの株主総会控え思惑買い続く
テーオーシーが続伸。８８円高の１２９２円まで買われ、２５日に付けた年初来高値１２３０円を更新した。あすの株主総会を前にして思惑買いが続いている。同社に対してはダヴィンチ・アドバイザーズ<4314>がＴＯＢ（株式公開買い付け）を実施中。テーオーシはＴＯＢに反対し、創業者一族サイドがテーオーシ株の買い増しを進め、６月１９日提出の大量保有報告書では保有比率が１６．６１％まで上昇していた。このため株価は、両社の次の一手に対する思惑を交え、ＴＯＢ価格１１００円を上回って推移している。市場では、「テーオーシの株主総会では当然ＴＯＢに関する質問が出るだろう。その際の会社側の方針や、ダヴィンチがＴＯＢ価格を引き上げる可能性も視野に、思惑買いが入っている。株価が上昇トレンドを維持していることから短期筋も入りやすい」（準大手証券）という声が聞かれた。
（株式新聞ダイジェスト）

▼海運株が下落、外国人は利益確定優先と
日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手３社をはじめ、新和海運<9110>、乾汽船<9113>、明治海運<9115>、太平洋海運<9123>、第一中央汽船<9132>など海運株が下落している。大手に関しては「これ以上の海運市況上昇による収益拡大には限界があると見た海外の長期資金からこのところ利益確定売りが増えている」（大手証券）といい、これにツレ安する形で中堅海運株もそろって売り物に押される展開となっている。もっとも、先行きに関しては「先月下旬からの高騰局面で買い付いた投資家も多く、需給面のシコリをほぐすには時間がかかる」（同）という見方がある半面、「７月下旬に発表される第１四半期業績は当初予想からかなり上振れるはずで、それを考えれば押し目は買いのチャンス」（中堅証券）といった声も聞かれている。
（ラジオNIKKEI）

□ペンタックス<7750>　社長ら取締役８人引責辞任承認　株主総会　
ＨＯＹＡ<7741>との経営統合を決めたペンタックスの株主総会が２６日、東京都内で開かれた。綿貫宜司社長は統合協議を巡る混乱について「株主の皆様に心配をかけお詫び申し上げます」と陳謝した。綿貫社長ら取締役８人全員が引責辞任する人事案件が承認され、綿貫社長は「お騒がせした責任を取りたい」と述べ、８人の退職慰労金と役員賞与の支給を見送ることを明らかにした。経営陣は、ＨＯＹＡが７月に予定しているＴＯＢ（株式の公開買い付け）にペンタックスが賛成し、同社の子会社となることに理解を求めた。株主１２６人が出席して非公開で行われたが、同社によると株主からＴＯＢに反対する意見は出なかったという。
（毎日新聞）

□テン・アローズ<9885>株主総会、三屋裕子社長ら解任を可決
女性下着販売のシャルレを傘下に持つ持ち株会社、テン・アローズ（大証２部上場）の株主総会が２７日、神戸市内で開かれた。創業家出身で元副社長の林勝哉氏が、元五輪バレーボール代表の三屋裕子社長ら取締役７人の再任に反対して、林氏を含む別の５人の取締役選任を求める修正動議を提出し、約８５％の賛成で可決された。総会後の取締役会では、林氏が新社長に選ばれる見通しだ。修正動議で現経営陣が総退陣に追い込まれるのは極めて珍しい。三屋氏は２００４年、林氏の母親で当時シャルレ社長だった林宏子氏から後任社長に抜てきされた。しかし、就任後、０７年３月期まで３期連続の赤字決算となったことから、創業家側は「現経営陣では業績の回復が見込めない」などとして再任への反対を表明していた。
（読売新聞）

△東芝<6502>、最大容量４ＧＢのｍｉｃｒｏＳＤＨＣメモリカードを発売

△ファンコミュニケーションズ<2461>、「Ｍｏｂａ８．ｎｅｔ」がモバイルサイト構築ツールと連動

△バッファロー（メルコＨＤ<6676>）、大容量２５０ＧＢのＵＳＢ２．０対応耐衝撃ポータブルハードディスクを発売、ＬＡＮ接続ハードディスクの大容量１ＴＢモデルを発売、１１ａ＆ｇ＆ｂ無線３規格に同時接続可能な無線ＬＡＮブロードバンドルーターを発売、軽量・コンパクトなＵＳＢ２．０対応ポータブルＤＶＤドライブ「ＤＶＳＭ－ＰＡ５８Ｕ２」を発売、ホームサーバー機能搭載ＤＬＮＡ対応ＮＡＳの４ＴＢモデルを発売

△ＳＢＩ<8473>　Ｒｏｂｏ、関連する言葉から銘柄検索ができるサービス「Ｅ＊Ｓｅａｒｃｈ」を開始

△ニフティ<3828>とロカリサーチ、高精度なターゲティングを実現するバイラル広告商品を販売

△ヤフー<4689>、「Ｙａｈｏｏ！オークション」で匿名決済など「受け取り後決済サービス」を提供

△トステム<5938>、壁面を豪華に演出する飾り壁「ハンギング・ウォール」を発売

△ターボリナックス<3777>、「ｗｉｚｐｙ」ユーザー向けにバックアップツールを提供

△沖電気<6703>、ＩＰコンタクトセンタシステムを中国常州ＣＡＴＶのコールセンターに納入

△インデックス<4835>子会社と三菱商事<8058>など４社、日本での「カラーコード」展開で業務提携

△日立<6501>、ＳＣＭ改革効果シミュレータのパッケージソフト「ＳＣＰＬＡＮ／ＴＩＳ」を販売

△アスキーソリューションズ<3801>、アクセス解析ソフト「ＳｉｔｅＴｒａｃｋｅｒ　８　Ｐｒｅｍｉｅｒ　ｆｏｒ　ＳＱＬｉｔｅ」など販売
（日経プレスリリース）

△富士ピー・エス<1848>、営業所を統廃合－２２営業所体制に
富士ピー・エスは９月３０日付で全国の３１営業所を統廃合し、２２営業所体制にする。一般競争入札制度の導入が進む公共事業の営業体制を再構築するとともに、土木事業から建築事業へシフトする。閉鎖する９営業所の人員は、営業を強化する建築部門への配置転換を中心に検討する。営業所統廃合で今期から２０１０年３月期までの収益改善計画を進める。

△サミット、富士通<6702>のセルフレジシステムを導入
サミットは２７日、富士通のセルフレジ「セルフチェックアウトシステム」を導入したと発表した。買い物を短時間で済ませたいといった声や買った商品を見られたくないなどという声に対応、顧客の利便性向上を図るねらい。セルフレジを導入したのは都内「善福寺店」。顧客自身が画面表示と音声案内に従い、商品のバーコードを読み取り、袋詰めしたり、清算したりするシステム。従業員用端末１台、顧客用端末４台で構成されている。従業員端末で４台の動作確認など操作、管理する。
（日刊工業新聞）

▼JACジャパン<2124>が８連敗
ジェイエイシー（ＪＡＣ）ジャパンが８日連続安となっている。同社は人材紹介企業で業績は好調。今１２月期も伸び率２ケタの増収益が見込まれている。また、前期に続いて大幅増配の意向。「本日で８連敗だが、底値圏で出来高は増加してきており、そろそろ狙い場」との声も。

△加ト吉<2873>が高い
加ト吉が７００円台回復と買われている。昨日２６日に循環取引の損失を反映した０７年３月期の訂正決算を発表したことで、一応、悪材料出尽くしと受け取られた。また信用取組みが接近していることも注目されている。ちなみに、０７年３月期の連結最終利益は９８億７４００万円の赤字となったが、今期は６７億円の黒字見通し。もっとも、ミートホープの偽装問題の影響は分からないとしており、「戻りには限界がありそう」（市場筋）との見方。

▼フルキャスト<4848>が大幅安
フルキャストが大幅安。日雇い派遣の天引き分を返還の方向と一部で報じられたことが響いている。

△デパート株が強い
三越<2779>などデパート株が強い。５月の商業販売統計速報が８か月ぶりに増加したことが手がかりになっている。

△強含みのニチハ<7943>
ニチハが強含み。１００万株、１５億円を上限とした自社株買いを発表したことが材料になっている。
（株式市場新聞）

■川崎汽船<9107>が反落、２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に
川崎汽船が、４９円安の１４５０円と反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に入っている。前日、バルチック海運指数の上昇を受け反発したが、戻りの鈍さと米国市場安から売られている。目先は、１４００円処が下値水準として意識されそうだが、上値の重い展開となりそうだ。

△アステラス製薬<4503>は米系誌でベスト１０入りも続落。中期では上昇トレンド
アステラス製薬は続落。６０円安の５２８０円まで売られている。きょう発売の『ニューズウィーク日本版』７月４日号で、「世界企業ランキング５００」の１０位に、同社が選ばれた。日本企業で唯一、ベストテン入りした。ランキングは、英社の投資家向けインデックスの構成企業から、米調査会社のデータなどをもとに、収益性、成長性、安全性、ＣＳＲ（企業の社会的責任）などの観点から、同誌が独自に作成したもの。上位３０位以内には、ほかに日東電工<6988>が１２位に、キヤノン<7751>が２７位にランクインしている。アステラス製薬のチャートを見ると、中期週足ではこの２年ほど、短期日足ではこの３ヵ月ほど、上昇トレンドで来ている。きょうは日経平均株価が続落し、１万８０００円台を割るなど、地合いの悪さにツレて同社株も下落しているもようだ。今期業績予想は前年比増収増益で、とくに経常利益は３割超、純利益は１割超の増益が見込まれている。現在の株価でＰＥＲは約１８倍と、とくに割高感はない。信用残は売り長で、倍率は０．４５倍。なので、今後も中期的に上昇トレンドと見てよさそうだ。まずは５５００円ラインへの戻りが目標。その後は地合いにもよるが、６０００円台超も目指せると見た。

△マースエンジニアリング<6419>は反発→後場も続伸。まずは年初来高値の更新が目標
マースエンジニアリングは反発→続伸。今朝は５円高の２３６０円で始まり、後場は２４６０円まで買われている。とくに材料が出たわけではないが、自立反発のタイミングだった。４日に年初来高値２７９０円をつけて以降は続落で来ており、下値抵抗線の２３００円ラインを目前に、反発した。同社はパチンコホール向けの関連機器メーカー。今期は新製品の本格投入で業績はＶ字回復、増収増益の見込みだ。現在の株価でＰＥＲは１２倍台、ＰＢＲは１倍台と、値ごろ感も充分。単位は１００株なので、買いやすさも魅力だ。まずは年初来高値２７９０円の更新が目標。さらに、業績の好転をバネに、昨年の急落前の水準３０００円台奪還期待も満更ではない。

△メイコー<6787>が続伸、ＭＭ人気となるか注目
メイコーが、５０円高の４４００円と続伸し５月１６日の戻り高値４４８０円を窺う動きになっている。２１日付で国内大手証券系調査機関が投資判断を「３」→「２」へ格上げ、目標株価を４７００円としたことを引続き好感している。会社四季報夏号では、プリント配線板は薄型テレビやデジカメ向け需要旺盛。車載電装も順調。中国・武漢工場の稼働率向上等も寄与し、営業大幅増益。ただ原材料高進行中で、会社計画営業益８０億円には過大感として、７０億円を予想しているが、来期は８７億円を予想している。今期予想ＰＥＲ１５倍台と割安感はある。全体相場が方向感のない動きになっており、マーケットメイク銘柄として人気化すれば、５０００円台乗せもあるかも知れない。
（証券日刊新聞）

▼タカキュー<8166> 第一四半期業績
タカキューは、2007年5月連結第一四半期業績を発表した。ＩＴ投資、及び社員教育など将来の成長に備えて投資を実施したためコストがかさみ、減益となった。なお、通期業績予想に変更は無しとしている。売上高60億円（前年同月比13.6％増）、経常利益4.42億円（同30.2％減）、当期純利益4.4億円（同29.3％減）。
（証券新報）

■注視銘柄

8511日本証券金融
7202いすゞ
9832オートバックス
6702富士通
7943ニチハ
4503アステラス製薬
6419マースエンジニアリング
2766日本風力開発
4815ジャパンデジタルコンテンツ信託
6830 ＹＯＺＡＮ
9358宇徳運輸
5355日本坩堝
3842ネクストジェン
4296ゼンテックテクノロジージャパン

■免責事項
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