6/27 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△米ＮＲＧからの原発受注、最終的な契約締結ではない＝東芝<6502>
東芝は２７日、米電力大手ＮＲＧエナジーから原子力発電所の建設受注が内定したとの一部報道について、最終的な契約締結ではなく今後も受注活動を継続するとのコメントを発表した。２７日付の日本経済新聞朝刊は、東芝がＮＲＧから総事業費約６０００億円で改良型の沸騰水型軽水炉（ＢＷＲ）の受注を内定したと報じた。交渉がどの段階にまで進んでいるかについて、同社広報担当者はコメントを控えている。同原発をめぐっては、日立製作所<6501.T>・米ＧＥ連合も受注活動を進めており有力候補とみられていた経緯がある。日立の広報担当者は「本件については現在も交渉を続けている」と述べた。ＮＲＧは昨年、テキサス州で２０１４―１５年をめどに原発２基を総事業費約６０００億円で建設する方針を打ち出していた。

▼東京ガス<9531>株が軟調、連日の年初来安値更新
午前の株式市場では、東京ガス株が軟調な展開となり、連日の年初来安値更新となっている。とりわけ、目新しい材料はないものの、２００８年３月期の減益見通しや、ＬＮＧ価格の上昇懸念などを手掛かりに、見切り売りを誘っているとの指摘が出ていた。チャートは、５月の安値５７８円を下回ったことで、底割れのパターンとなっている。

△日本製鋼所<5631>株が上昇、原発関連の側面から見直す
午前の株式市場では、日本製鋼所株が上昇している。２７日付日経新聞朝刊で、東芝<6502>は米電力大手ＮＲＧエナジーからの原子力発電所の建設受注が内定したと報道したことをきっかけに、原発関連株に関心が集まり、日本製鋼所もその側面から見直す動きが出ていた。木村化工機<6378>など関連銘柄に高いものが目立つ。

△良品計画<7453>株買われる、経常利益最高との報道
午前の株式市場では、良品計画株が買われている。２７日付日経新聞朝刊で、同社の２００７年３─５月期の連結経常利益が前年同期比９％増の約６０億円になったとみられ、四半期ベースでは過去最高になったと報道されたことなどが材料となっている。新規開店で売り上げの上乗せがあったほか、海外事業が伸び仕入れコストも削減。全体の採算が改善したと報道では伝えている。

△ジュピターテレコム<4817>株が堅調、日興シティが新規「2M」
午前の株式市場では、ジュピターテレコム株が堅調。日興シティグループが、同社を新規に「２Ｍ」でレーティングしたことなどが材料となっている。日興シティでは、同社の目標株価を１１万６０００円に設定している。

▼グッドウィル<4723>株が最安値更新、希薄化懸念が継続
午前の株式市場では、グッドウィル・グループ株が連日の最安値更新。新株予約権発行による１株あたり利益の希薄化懸念が引き続き懸念されている。同社が行う資金調達方法は「最低資本調達金額保証型」ファイナンス（ＦＢＦ：フロアード・ブロック・ファイナンス）と呼ばれるスキームで、条件決定日の終値の６０％を最低価格として資金調達額が保障される。ドイツ銀ロンドン支店を割当先として新株予約権４０万個を発行。新株予約権が３カ月の行使請求期間内にすべて行使され、それに伴う新株４０万株が発行された場合、希薄化率は１８．８５％となる。市場では「財務強化への評価より、こうした形のファイナンスでしか資金調達できないのかという不安の方が勝っているようだ」（国内投信投資顧問ファンドマネージャー）との声が出ている。

■加ト吉<2873>株が堅調、決算発表を受け買い優勢の展開
午前の株式市場では、加ト吉株が堅調に推移している。２６日に不適切な会計問題で公表が遅れていた２００７年３月期決算と２００８年３月期の見通し、過年度決算の修正について発表。これを受けて材料出尽くし感を誘い、買い優勢の展開となった。同社の０８年３月期の連結決算予想は、営業利益が１３３億円（前年比３１．０％増）と、０６年３月期実績（１３３億６７００万円）並みの水準まで回復を見込んでいる。ただ、会社側では偽装ミンチ問題の影響は「この予想値にまったく含んでいない」（金森哲治社長）という。

△キリン<2503>株しっかり、連結営業益が予想を上回るとの報道
午前の株式市場では、キリンビール株がしっかり。２７日付日経新聞朝刊で、同社の２００７年６月中間期の連結営業利益は原材料価格の高騰の影響で前年同期比で減少するものの、従来予想を１０億円程度上回ると報道されたことなどが材料となっている。キリンビールは２５日、「のどごし生」がその他醸造酒（発泡性）というジャンルの中では最速で累計販売本数３０億本を突破したと発表している。
（ロイター）

△ＨＩＳ<9603>---続伸、マッコーリーでは買い推奨を継続
続伸。マッコーリーが投資判断「アウトパフォーム」、目標株価を4200円としており、評価材料にもつながっている模様だ。上半期決算では、顧客あたりの平均支出が上昇していることが確認できポジティブだと評価。また、8月のＪＴＢの海外旅行予約者が前年比で27％増と伝えられたことも業界全体の好材料と捉えている。

△国際帝石<1605>---25日線の攻防
25日線の攻防。ＮＹ原油先物相場の下落影響もあって利食い優勢に。なお、ゴールドマン・サックスでは「強い買い」推奨を継続。長期成長銘柄としての地位は依然不動と。また、今後12ヶ月の目標株価を121万円から130万円に引き上げ。

△コマツ<6301>---しっかり、ＧＳでは目標株価を引き上げ
しっかり。ＧＳでは「強い買い推奨」を継続で、目標株価を3500円から3800円に引き上げている。部品・メンテナンス事業の成長性、為替の円安効果などから業績予想を上方修正している。第1四半期の営業利益は前年同期比41％増益を予想、第1四半期決算発表時には業績予想上方修正の公算が大きいと。

△三越<2779> 続伸。
大丸の好決算発表や良品計画の好業績観測報道が刺激となって、小売り株の一角が強い動きとなっている。同社は29日に決算発表予定だが、すでに第1四半期の減益観測報道が伝えられており、今後の回復見通しを期待する動きが優勢に。

△マネパ<8732>---そろそろリバウンド狙いも
そろそろリバウンド狙いも。連日のストップ高で急伸も6/25高値458000円以降、ストップ安を交えての急落となっている、これにより初値を下回っている。短期資金の逃げ足の早さの影響も。ただ、バリュエーション抜きでタイミングとするなら、そろそろリバウンド狙いも

▼フュージョン<4845> 一時ストップ安。
一転しての減益がネガティブサプライズとして受け止められているようだ。07年6月期の業績予想を大幅に下方修正しており。経常利益で従来予想の2.05億円に対して0.35億円（06年6月期0.72億円）にとどまる見通し。

△良品計画<7453>---大幅反発、第1四半期好業績報道受けて
大幅反発。第1四半期の経常利益は前年同期比9％増の60億円程度になった模様と報じられている。新店効果や海外事業の伸長が寄与、四半期ベースでは過去最高となっているもよう。中間期は上ブレの公算が大きいともされており、好調な業績推移をストレートに好感へ。

□トヨタ自<7203>---上昇トレンドの下限レベルで下値は堅い
反落で25日線の攻防。米国市場の先行き不透明感、為替の相場の円安一服などから利食い優勢に。25日線がサポートとして機能しているほか、5/11安値を起点とした短期上昇トレンドの下限レベルであり、下値は堅い。

■住友鉱<5713>---金の投資妙味が薄れていると
反落。25日線が上値抵抗線として意識されている。一目均衡表でも雲の中に入ってしまい、遅行スパンは下方転換シグナル発生。昨日のＮＹ金先物相場は大幅続落となっている。金利先高観から、金の投資妙味が薄れていると。

△ウシオ電機<6925>---ＨＳＢＣでは新規に「オーバーウェイト」
ＨＳＢＣでは投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を3150円としているもようだ。デジタル映写機の成長が業績を牽引していくと想定、営業利益は今期が240億円、来期が290億円などと予想しているようだ。

△ＪＣＯＭ<4817> 日興シティでは投資判断を新規に「2M」目標株価を11.6万円としたようだ。
07年12月期は営業利益で会社計画をやや上回ると予想、08年12月期も高成長を予想すると。一方、09年12月期は安定成長局面へ移行するとしており、株価については割安感なしとしている。

△三井造<7003>---野村では造船セクターの推奨を継続
4日ぶりに反発して25日線を回復。野村では造船セクターについて、バルクキャリア船の新造船受注価格は先週も上昇しているほか、受注船価の先行指標である海運市況や鋼材価格が堅調で、07年末にかけても受注船価の上昇が続くとの見方を確認したもよう。また、同社を筆頭に造船ウェイトの高い造船会社に対 TOPIX相対株価は受注船価に連動する傾向があるとして、推奨を継続したいと。

△アルバイトタイ<2341> 大幅高。
四半期決算の内容が評価材料となっているようだ。第1四半期は経常利益で前年同期比27.8％増の3.27億円となり、上期予想（1.1億円の赤字）を超過した。そのため、早くも増額期待が高まっているとみられる。

■森精機<6141>---利食い一巡後は急速に切り返す
利食い一巡後は急速に切り返す。利食い優勢で一時3700円まで下げる場面もみられたが、その後は急速に値を戻してきている。6/22時点の信用倍率は 0.90倍と2週連続で1倍を下回っている。コマツも上げ幅を広げてくるなど、設備投資関連の一角への押し目買い意欲強い。

△ＤＯＷＡ<5714>---モルガンでは目標株価を引き上げ
5日移動平均線をサポートに推移。モルガンでは「Overweight」の投資判断を継続し、目標株価を1500円から1600円へ引き上げたもよう。四半期毎の好調な業績を確認できたことや、電子材料、環境リサイクルなど非製錬分野の利益貢献拡大したことが指摘されているようだ。

△ノーリツ鋼機<7744>---ＣＬＳＡ格上げで年初来高値更新
買い気配スタート。ＣＬＳＡではレーティングを「アンダーパフォーム」から「買い」へ、目標株価を2000円から3000円に引き上げたようであり、刺激材料となっている。1/5の年初来高値2315円を気配で一気に突破しているため、売り方の買戻しを誘う格好に。

■ソフトバンク<9984>---テクニカル妙味後退
テクニカル妙味後退。08年3月期の設備投資額を前期比11％増の4330億円に増やすと報じられている。携帯利用者拡大への取り組みは評価も、資金負担増を警戒する格好に。テクニカル面では25日線を割り込み、一目均衡表の雲下限が意識されている。雲下限に接近すると遅行スパンは下方転換シグナルを発生させる可能性。

△テレウェイヴ<2759> 買い先行。
最終損益の上振れが好感されているようだ。子会社株式の一部売却に伴って、07年9月中間期並びに08年3月期通期の業績予想を修正している。売上高は下方修正、最終損益は上方修正となっており、通期の最終利益については従来予想の3.16億円から8.33億円に増額された。なお、大和ではスリム化を評価するとしながらも、投資判断については「3」を維持する方向と。

△ミニストップ<9946> 上昇率上位。
前日に発表した四半期決算の内容が評価されているようだ。第1四半期の営業利益は前年同期比22％増益、中間期計画が8％増益の見通しであり、上ぶれ推移との見方になっている。三菱ＵＦＪでは投資判断を「４」から「２」に2段階格上げへ。

□三井造<7003>---25日線クリアも取り組み妙味はやや後退
4営業日ぶり反発で25日線をクリア。昨日までの調整で25日線を割り込んでいたが、リバウンド狙いの流れからこれをクリアしている。ただ、6/22時点の信用倍率は2.36倍と取り組み妙味はやや後退している。戻りの鈍さが目立ってくると利食い優勢に。

△大同工業<6373>---買い気配、みずほインベの新規「１」材料に
買い気配。みずほインベが投資判断を新規に「１」としていることで、前日から人気化の様相となっている。バリュエーション上の割安感は極めて強いとして、妥当株価は500円と試算しているようだ。チェーン事業を軸とした業容拡大は続く見通しとしており、今期は会社側の２ケタ経常減益予想に対して5％増益を見込んでいる。

△東芝<6502>---買い先行、米国での原発受注報道を好感
買い先行。米電力大手から原子力発電所を受注することが内定したと報じられている。原発関連としての位置づけが一段と高まる状況へ。全般的に材料難の状況下、日本企業の原発技術力の高さがあらためて意識されることもあって、本日は原発関連銘柄物色の広がりが注目されるところ。

△岡野バ<6492>---リバウンド狙いの買いが向かいやすそう
昨日は急ピッチの上昇に対する利益確定が優勢であった。ただ、1日で10％近い下げとなっており、リバウンド狙いの買いが向かいやすそう。東芝の原発受注が報じられており、原発関連物色が強まるようだと、再び高値を窺う可能性も。

△日製鋼<5631>---リバウンド狙いの買いが入りやすいタイミングに
原発関連の中核として。6/7高値1969円から調整が続いていたが、昨日の段階で支持線として意識されていた25日線レベルを捉えており、リバウンド狙いの買いが入りやすいタイミングに。6/22時点の信用倍率は1.96倍と3月以降1倍台が続いている。

△東芝プラ<1983>---4/4年初来高値1079円を意識
原発関連として注目。東芝は、米ＮＲＧ社から原子力発電所を受注することが内定したと報じられている。5/25安値790円を起点としたリバウンド基調が続いており、4/4年初来高値1079円を意識。6/22時点の信用倍率は1.17倍と取り組みに厚みが増している。

△トウアバルブ<6466>---6/22高値474000円が意識されてきている
原発関連銘柄として注目。6/22高値474000円が意識されてきている。5月高値とのダブルトップが意識されてはいるが、これを上放れる可能性はありそうだ。ただし、短期資金集中により上値の重さが意識されるようだと、すぐさま利益確定の流れが強まるリスクはある。

△木村化<6378>---750円レベルは昨年5月以降の抵抗線
原発関連として注目。ジグザグを繰り返しながらではあるが、再び高値を窺う展開をみせてきている。ただ、750円レベルは昨年5月以降の抵抗線として意識されているところであり、戻り売り圧力も強そう。商いが集中するようだと、すぐさま信用規制などが発動してしまうリスクはある。

■日立<6501>---原発受注で東芝に逆転される
東芝は、米ＮＲＧ社から原子力発電所を受注することが内定したと報じられている。優勢であったＧＥと日立連合が逆転された格好。株主総会では厳しい批判が飛び出したとも伝えられており、売り優勢となりそう。6/22時点の信用倍率は3.89倍と、需給面でも東芝が優位。

△東芝<6502>---やや達成感も出てきたところでの刺激材料に
米ＮＲＧ社から原子力発電所を受注することが内定したと報じられている。総事業費は約6000億円。昨日の後場あたりから原発関連銘柄の一角が動意付いていたこともあり、本日も原発関連銘柄へは思惑的な買いが向かう可能性はありそうだ。4ケタ乗せでやや達成感も出てきたところであったため、刺激材料となりそう。6/22時点の信用倍率は1.84倍。
（フィスコ）

△ジンズメイト<7448>は今期業績回復を１Ｑ２ケタ増益で確認し小反発
ジーンズメイトは、２円高の１１５５円と小反発している。同社株は、前２月期業績の期中の下方修正で１０００円大台割れと急落、今期の増益転換予想で出直っていたが、６月７日に発表した第１四半期Ｉ（１Ｑ）決算が、２ケタ増益と伸び業績回復が確認できたとして下値に割安株買いが継続している。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１％減収、１６％経常増益、２９％純益増益で着地した。３－４月の全国的な冷え込みで春夏商材の販売が苦戦したが、固定客づくりを目的にした「ＪＭポイントカード」の新規入会が１５万件、累計４２３万件となり、携帯電話サイトの登録者数も２８万件と増加したことや２４時間営業店舗を全１１１店舗中３５店舗に拡大、イメージキャラクターに若手人気お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」を起用した販売促進策も寄与した。同社の今２月通期業績は、増収増益転換、純利益は８億１５００万円（前期比１０％増）を予想しているが、好出足から達成の可能性が高まり、今期２５円（前期実績２２．５円）としている連続増配も計画通り実施されることになる。株価は、１０００円大台割れの昨年１１月安値９７７円をボトムに逆三尊型の底値形成チャートとなっている。ＰＥＲ１７倍台、ＰＢＲ０．９倍、配当利回り２．１％の出遅れ修正からリバウンド幅拡大が有力となる。

△日立ツール<5963>は業績上ぶれを期待し割安株買いから続伸
日立ツールは一時、４円高の１７６４円と小幅ながら４日続伸となった。前日の米国の為替相場はドル、ユーロとも円高となったものの、水準自体は１ドル＝１２３円台、１ユーロ＝１６５円台となお円安メリットが期待されるゾーンを上下しており、これによる同社業績の上ぶれを先取りする割安株買いが根強く続いている。同社の今３月期業績は、売り上げ２５０億８０００万円（前期比４％増）、経常利益５５億円（同４％増）、純利益３３億８０００万円（同７％増）と小幅ながら連続の過去最高更新が予想されている。内外の自動車増産に伴い超硬工具の需要が拡大、昨年４月に増設したエンドミルの新生産建屋もフル稼働、今期は超硬素材技術とコーティング技術を融合化する新製品を開発・投入することも寄与する。同社は、海外輸出比率を３０％に引き上げる営業展開を続けておりこの円安効果が期待されるほか、前期は端境期となった国内自動車業界の設備投資再拡大次第では業績が上方修正されるとの観測も強い。株価は、ＰＥＲ１４倍台と割安放置となっており、このところ株式市場で不人気の日立グループのなかで逆行高人気を高めよう。

△アルフレッサＨＤ<2784>はディフェンシブ株人気高め続伸
アルフレッサホールディングスは、５０円高の８６４０円と続伸している。５月１４日発表の今３月期予想純利益が、市場コンセンサスを約１８億円上回るとして６月２０日につけた上場来高値８８２０円まですでに１４００円高しているが、この間に信用買い残は減少、売り残は高値で取り残される株不足となっており、売り方の買い戻し思惑もサポートしディフェンシブ株人気が高まっている。同社の今期業績は、売り上げ１兆７４３０億円（前期比９％増）、経常利益３１５億円（同１４％増）、純利益１６８億円（同４０％増）と連続の過去最高更新が予想されている。前期業績も、相次いで完全子会社化した医薬品卸２社により全国展開に弾みをつけ期中の上方修正値を上回って大幅増益となったが、今期もこのシーエス薬品、琉薬が１０００億円規模の上乗せ効果を発揮するとともに、共同仕入・共同販促のシナジー効果も業績を押し上げる。配当は、前期増配した７７円配当をさらに８２円に引き上げる。株価は、ＰＥＲで２０倍台と市場平均をやや上回ってきたが、平均売りコスト８０００円台下位とみられる売り方は正念場を迎えることになりそうだ。

△岡部<5959>はカナダのホテル建設決定も出尽くし感強まり続落
岡部は、１７円安の６４６円と続落している。同社は、６月１６日にカナダ子会社が保有するホテルを売却し売却益発生から業績を上方修正、株価も上ぶれたばかりである。前日にこの売却益により新ホテル建設を発表したが、材料出尽くし感から売り先行となっている。同社子会社が売却したホテルは、保有している５カ所のうちのコーストプラザホテル（客室数約２７０室）で、売却額は約５５億５００万円、売却益は約１５億８１００万円となった。この売却代金を充当し建設すろのは、同じバンクーバ市に位置し敷地面積３１９７平方メートル、地上２０階、地下４階、客室数２２０室の鉄筋コンクリート造のホテルで、建設費用は約５９億７３００万円、２００９年９月完成を予定している。カナダでは、２０１０年にバンクーバー冬季オリンピックが開催予定で、新ホテルは大きく同社ホテル事業を押し上げる展開が有力となる、同社のホテル事業は、前１２月期実績で売り上げが前売り上げの９．５％、営業利益は１５．８％を占めている。株価は、ＰＥＲ１１倍台と割安放置となっており、依然として下値妙味が継続する。

△セイコー<8050>は社名変更迫り出遅れ見直し買いから３連騰
セイコーは、１７円高の９２６円と３日続伸している。明日２８日開催の株主総会で７月からの新社名「セイコーホールディング」への変更が承認される運びになっており、これをきっかけにＰＥＲ７倍台の出遅れ訂正が期待されるとして買い物が増勢となっている。同社は、業績の波乱とともに株価も乱高下を繰り返してきた。前期業績は、固定資産や有価証券の売却のズレ込みから２回も下方修正され、純利益は期初予想の１８０億円が９９億２２００万円（前々期比７％増）とほほ半減水準で着地した。このため株価も、昨年８月高値１１６６円から今年４月安値６９３円まで４割の急落となった。純利益の半減着地は、有価証券売却の遅れによるもので、今３月期はこの売却益約５０億円が上乗せとなることから１３５億円（前期比３６％増）と急回復する予想である。本業も、主力のウオッチ事業が高級品を中心に売り上げを順調に伸ばし、眼鏡事業も安定した収益力を確保、前期苦戦した電子デバイス事業の動向次第では上ぶれの可能性も出てくる。株価は、急落幅の３分の１戻しクリアから半値戻しへ差し掛かったところだが、ＰＥＲは７倍台にとどまり出遅れ顕著である。リバウンド幅拡大が見込めよう。

△ＪＱ上場のコシダカ<2157>は公開価格比３４％高の３５万円で初値
コシダカが、ジャスダック証券取引所に新規上場された。公開価格は２６万円、公開株式数は６９００株となっている。寄り付きから買い気配を引き上げ９時３５分に公開価格を９万円、３４％上回る３５万円で初値をつけ、その後初値近辺で売り買いが交錯している。９時４０分現在の売買高は、５３９５株となっている。５月２２日に約１カ月の中断期間を置いて再開されたＩＰＯ（新規株式公開）市場は、公開価格割れの初値を形成する「負け」銘柄が、わずか１銘柄にとどまる１２勝１敗となり、日を追うごとに初値倍率、初値後のセカンダリーも人気化する銘柄が増え持ち直しの動きを強めている。同社も、業態的にオールドエコノミーに属し、資金吸収額も約１８億円とやや過大だが、公開価格がＰＥＲ１７倍台と割安なことなどを評価、市場の事前観測をやや上回る初値倍率となった。同社は、カラオケボックスの直営店「カラオケ本舗まねきねこ」を運営、ほかに２００６年３月から米国系のフィットネスクラブのフランチャイズ展開にも進出した。カラオケボックスは、４２都道府県に２２２店舗を展開、他の経営者が営業していた店舗をそのまま継承する「居抜き出店方式」を特色とし、出店コストを効率化している。今２００７年８月期業績は、売り上げ１１８億９１００万円（前期比３３％増）、経常利益８億９００万円（同４４％増）、純利益３億６６００万円（同１４％増）、１株利益１万５２７８円を予想している。

△タビオ<2668>は早くも今期業績を上方修正し高値を更新
タビオは、寄り付きの買い気配から２００円高の２０３０円まで買い進まれて急反発し６月１９日につけた昨年来高値１８９０円を更新している。前日に早くも今８月中間期・２月通期業績の上方修正を発表、割安訂正期待の買い物が再燃している。上方修正のうち２月通期業績は、売り上げが期初予想を１２億円、経常利益は４億２４００万円、純利益は２億２３００万円それぞれ上回り、純利益は８億７４００万円（前期比６５％増）と前期の過去最高を大幅に更新する。靴下専門のＳＰＡ（製造小売り）として消費・生産の２極化による品質格差問題の顕在化が、同社の国内生産の優位性を高め、カラー、デザインなどのファッション性の高い商品への需要が高まったことが上方修正要因となっている。株価は、前期の２回の業績増額などをテコに９カ月でほぼ倍化となった。今回の業績増額でＰＥＲは１５倍台と割安になり上値追いに拍車がかかろう。

△ナナオ<6737>が急反発、今度は独シ社から医療モニター事業を買収
ナナオは、１４０円高の４０６０円と急反発している。前日にドイツのシーメンス社から医療市場向けモニター事業を買収することを発表、今年２月の米社買収による航空管制市場進出で株価が上ぶれたことを連想し買い先行となっている。今回買収するモニター事業は、シーメンス社の１事業部門で、多くの大手医療機器メーカーに供給実績があり、とくに医療画像装置などのモダリティ分野や手術室分野に強みを持ち、今後市場拡大が見込まれる内視鏡分野にもノウハウと技術を保有している。ナナオが、ドイツ国内に新設した子会社により買収して事業を継承、顧客基盤を引き継ぎ総合メディカルモニターメーカーとして世界トップを目指す。同事業は、年間売り上げ約９８億円の実績があるが、買収金額は守秘義務のため非開示としている。ナナオの株価は、２月の米社買収のあと、前３月期業績を上方修正し４１５０円高値まで買い進まれ、今期純利益を小幅減益と予想したことから調整場面となった。それでもＰＥＲは１２倍台、配当利回りは２．０％弱と割り負けており、高値抜けに弾みをつけよう。

△東芝<6502>は高値更新、米国で原発６０００億円受注報道
東芝は、寄り付きの買い気配から３３円高の１０５７円まで急反発し６月２５日につけた昨年来安値１０４０円を更新している。この日付けの日本経済新聞で、米国での総事業費６０００億円の原子発電所の受注が内定したと伝えられ、買い物を触発している。同社は、昨年１０月にウエスティングハウス（ＷＨを）買収して原発事業を積極化、中国でのＷＨの原発受注、カザフスタンでの相互協力提携など進んでおり、設備増強が続くフラッシュメモリーとともに、原発関連が同社株の買い材料に浮上している。報道によると、今回の受注は、米電力大手ＮＲＧエナジーが、テキサス州ヒューストン市郊外に新設する改良型の沸騰水型原子炉（ＢＷＲ出力１３５万キロワット）２基で、２０１４年にも稼働する。当初は日立・ＧＥ連合が優勢だったが、東芝の東京電力柏崎刈羽原発６号機などの世界初の改良型ＢＷＲの建設実績や原子炉内の主要機器や蒸気タービンの品質・技術力が評価され受注に結び付いたとされている。東芝は現在、約２０００億円規模の原発事業を２０１５年には約７０００億円に拡大させる計画であり、同計画に弾みをつけることになる。２０００年以来６年９カ月の１０００円大台を回復し、ハイテク株のなかで発揮している独自人気をさらに高めよう。

△大庄<9979>は３Ｑの２ケタ増益・高進捗率を手掛かりに続伸
大庄は、１１円高の１６５０円と続伸して始まっている。前日に発表した今８月期第３四半期（３Ｑ）決算が、２ケタ増益で着地するとともに、上方修正された今期通期予想業績に対しても高進捗率を達成したことから、再上ぶれ期待を高め消費関連人気を強めている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比２％増収、１６％経常増益、２４％純益増益となった。新規出店競争が激化する外食産業で、宮崎県、鳥取県、島根県、香川県への初出店など地方への１０店舗を含め３１店舗を新規出店したほか店舗改装、業態変更を１９店舗で実施するなど積極店舗策を続け、新企画、グランドメニュー改訂、販売促進費、広告宣伝費を効率的に使用したことなどが寄与した。同社の８月通期業績は、今年４月に上方修正されているが、３Ｑ実績はこの修正値に対して経常利益は８６％、純利益は９１％の各高進捗率となっており、期末にかけての再増額期待を高める。株価は、４月の業績増額でようやく１５００円台出没の下値固めから１００円幅の浮上をしたところである。一段のレベルアップを支援しよう。
（東洋経済新報社）

△ノーリツ鋼<7744>がストップ高で値上がり率首位、カリヨン証による投資判断２段階引き上げを好感
ノーリツ鋼機が４００円ストップ高の２５６０円まで買われ、１月５日の年初来高値２３１５円を更新した。東証１部値上がり率で首位となっている。カリヨン証券が「アンダーパフォーム」から「Ｂｕｙ」に２段階引き上げ、目標株価も２０００円から３０００円に引き上げたことが買い材料となった。「売り方の買い戻しも入っているようだ」（中堅証券）といい、大量の買い注文を集め、出来高は７３万株を超えている。

▼メディシノバ<4875>が波乱、開発プログラム変更し気管支喘息薬の開発を中止
メディシノバ・インクが波乱。同社は２６日、米国で第３相の臨床試験段階にあった気管支喘息（ぜんそく）薬「ＭＮ―００１」の開発をいったん中止すると発表した。株価はこれは嫌気し一時２６円安の１１２０円まで売られたが、その後は押し目買いから引き戻す動きとなっている。同社によると「ＭＮ―００１」は１日複数回投与する用法で開発していた。しかし、「市場の流れが１日１投与の薬にあり、市場性の高いこちらの薬の開発を優先させる」（会社側）との理由で、当面は喘息の急性発作治療薬「ＭＮ―２２１」と多発性硬化症治療薬「ＭＮ―１６６」の開発に全力をあげる方針。市場筋からは、「重症の副作用報告もなく、しかも臨床試験最終段階に来て開発を中止するのは同社の開発要員不足を露呈したもの。ただ、市場ニーズの高い薬剤開発に経営資源を投入する姿勢は評価できる」（中堅証券）との声が出ている。
（株式新聞ダイジェスト）

△助川電気<7711>や日本工業検査<9784>が高い＝ＪＱ市場
ジャスダック市場でも原子力発電関連株の一角が買われている。原子力発電関連の熱計測機器等を手掛ける助川電気工業、原子力発電所の点検工事を行う日本工業検査が高い。

△タムラ製作所<6768>が大幅高、圧電セラミック成長
タムラ製作所が大幅高となっている。今週初の２５日には年初来の高値を付けるなど、基調の強さが目立っている。今月１４日には立花証券から投資判断を「強気」とするレポートが出ている。レポートでは、カラーレーザープリンターや液晶テレビメーカー向けに圧電セラミック部品という電子部品が伸びていることが紹介されている。立花証券では今２００８年３月期の連結経常利益を前期比１０．４％増の４３億円、圧電セラミック部品が一段と拡大する来２００９年３月期の経常利益は今期予想比３４．９％増の５８億円と予想している。

□加ト吉<2873>が上伸、悪材料出尽くし感も
加ト吉が高い。同社は前日に０７年３月期決算を発表し、合わせて「循環取引」にからんで過去５年間の決算訂正を発表している。貸倒れ引当金などの計上で前期の最終損益は９８億円の赤字になったが、悪材料の出尽くし感が広がっているようだ。続く今期は経常利益が前期比２４％増の１３６億円、最終損益も６７億円の黒字見通し。市場では「前日終値ベースのＰＥＲは１７倍で、下値不安が後退している」との声も聞かれた。

△原子力発電関連株はこれだ！
今年３月に受注を発表した三菱重工<7011>に続き、東芝<6502>が米国において原子力発電所の建設を受注したとの２７日付日本経済新聞の報道を受けて、原子力発電関連株が買われている。原子力発電の使用済み燃料の輸送容器等の部材を幅広く扱う木村化工機<6378>が大幅高となっている。また、「ウランが核分裂により膨大な熱エネルギーを発生させる箇所で、原発にとって最も重要な部分」（三菱ＵＦＪ証券のレポートより）とされる原子力圧力容器で世界シェア８０％を握ると言う日本製鋼所<5631>も買い直された。東芝の原発事業拡大に伴って原発関連の工事が増えるとの観点から東芝プラント<1983>も大幅高となっている。東証２部では、原発に使われるバルブのメーカーで、かつ発電所のメンテナンス工事も手掛ける岡野バルブ<6492>とトウアバルブ<6466>がともに上昇率上位となっている。原子力発電所で発生する使用済み核燃料を安全に貯蔵・輸送するための容器「キャニスタ」のメーカーである日本ルツボ<5355>も上げている。キャニスタについては、昨年６月に日立造船<7004>が米国向け大型受注を発表した経緯がある。
（ラジオNIKKEI）

■ＴＢＳ<9401>帳簿閲覧申請、楽天<4755>の即時抗告を棄却…東京高裁
楽天がＴＢＳの会計帳簿の閲覧を求めた仮処分申請で、東京高裁は２７日午前、楽天の即時抗告を棄却した。申し立てを却下した東京地裁の決定に続き、楽天の主張は認められなかった。楽天は、２８日のＴＢＳ株主総会で安定株主対策に関して質問するためとして、ＴＢＳの株取引を記した会計帳簿の閲覧を請求していた。ＴＢＳが拒否したため、楽天が今月６日、仮処分を申請した。東京地裁は１５日、楽天が２００５年度と０６年度の会計帳簿を閲覧できることを認めたが、「（株主総会前に帳簿閲覧ができなくても）著しい損害が生じると認めることはできない」として申し立てを却下していた。

△いちご果肉入り
森永乳業<2264>は「エスキモー　濃厚いちご氷」を発売した。いちご果汁入りのかき氷に練乳、いちご果肉を加えた。１８０ミリ・リットル、１５０円（税抜き）。（

△１２２０万画素のコンパクト
松下電器産業<6752>は、デジタルカメラ「ＬＵＭＩＸ」シリーズに、１２２０万画素のＣＣＤ（電荷結合素子）を搭載した「ＤＭＣ―ＦＸ１００」を追加し、発売した。広角２８ミリ対応のレンズで、広がりのある写真を撮影できる。被写体の動きを検知して自動でシャッタースピードやＩＳＯ感度を設定し、ブレを補正する機能を設けた。オープン価格だが、想定価格は４万８０００円前後。

△１台で２つの番号
ＮＴＴドコモ<9437>は、１台で二つの電話番号やメールアドレスが使える携帯電話「Ｐ９０４ｉ」を発売した。電話機の動きなどを感知するセンサーを内蔵。ボタンではなく、電話機を傾けたり振ったりして操作する「直感ゲーム」も楽しめる。色はゴールド、シルバー、グレー、赤の４色。オープン価格だが、想定価格は３万円台半ば。
（読売新聞）

▼親会社オーナー謝罪遅すぎる！明菜さん父激怒…渋谷スパ爆発事故
東京・渋谷区の女性専用温泉施設「シエスパ」で女性従業員３人が死亡した爆発事故で、運営会社「ユニマット<7560>ビューティーアンドスパ」の親会社「ユニマットグループ」オーナーの高橋洋二代表（６４）が２６日、事故後１週間経過して初めて遺族に謝罪に訪れた。事故で亡くなったアルバイト従業員・千財明菜さん（享年２３歳）の父・信行さん（６１）は、２５日の初七日を過ぎてからのトップの謝罪に怒りを抑えきれなかった。千財さんは「なぜグループのトップがすぐに公の場に出て説明しないんですか」と抗議。事故当日に家族への連絡がいっさいなかったことに加え、運営会社の「－スパ」の宮田春美社長（３９）が涙で会見しただけの対応に不信感が募っていた。この日、同席した宮田社長については「これまで誠意は感じる。娘もお世話になり、あこがれていた。宮田さんはヘッドハンティングされた雇われ社長。すべてそこに責任をかぶせて代表が逃げることがないようにしてもらいたい」と訴えた。食肉偽装のミートホープの対応と比較して「確かに表に出てこない方が賢いんでしょうが、あっちの方がまだまし」と事故直後に会見しなかった高橋氏を非難した。今後は、遺族会を作り、グループのみならず、施設の建設会社などの責任についても追及していくという。
（スポーツ報知）

△ヤマハ発動機<7272>、高速・高精度でロングストローク対応の直交ロボット「ＮＸＹ」を発売

△ＫＤＤＩ<9433>とマイクロソフト、企業向けＳａａＳ型ビジネス推進で包括提携

△ＩＩＪ<3774>、「統合マネージメントプラットフォーム」を提供開始

△東計電算<4746>、内部統制対策支援ツール「ＥＳＳ　ＲＥＣ」を導入・販売

△日本ライフライン<7575>、伊ソーリン・グループと心臓不整脈治療製品で独占販売契約を締結

△セガトイズ<7842>、エヴァファン向け玩具「新世紀エヴァンゲリオン　ハンディマギシステム」を発売

△ソフトバンク<9984>モバイル、９月からブループラン用「家族割引ＭＡＸ」など新サービス開始
（日経プレスリリース）

△丸誠<2434>　ビルメンテ中堅。底入れ観測強まる。ＰＥＲ１２倍、１倍割れのＰＢＲは魅力。

△ＬＴＴバイオ<4565>　同社が創薬したＰＣ?ＳＯＤが、東邦大医療センターの研究で、治療困難とされる特発性間質性肺炎に対して有効な治療薬となる可能性が示される

△パラカ<4809>　有力筋の手が入った。高値から３分の１に急落した値幅整理終了がポイント。業績が今９月期、来期と増益見通しにあり思い切って上値を狙えるという。

△タムラ製作所<6768>が大幅高
本紙２７日付１面で推奨のタムラ製作所が全般安の中、大幅高となっている。３年間続いたもみ合い離脱で新たな上昇波動に突入、第２の大平洋金属との見方も出ている。

△コシダカ<2157>が買い気配
ジャスダックに新規上場したコシダカは買い気配で始まっている。公開価格は２６万円。

△ＵＢＩＣ<2158>は買い気配続く
東証マザーズのＵＢＩＣは上場２日目のこの日も買い気配が続いている。公開価格は８５００円。
（株式市場新聞）

▼住友金属鉱山<5713>は需給面も悪化し反落、２２５採用銘柄の値下がり率ランキング第１位に
住友金属鉱山が、１０５円安の２６２５円と反落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング第１位になっている。非鉄市況の下落を嫌気した売りがでている。前日の上げ幅を上回る下げ幅となり、戻り売り基調を鮮明にしている。信用買い残は前週末３８５２万１０００株に膨れ、信用取組倍率が１１．８１倍と需給面は悪化している。ＰＥＲでは割安との指摘もあるが、目先は直近２１日の安値２５７０円で下げ止まるか注目されよう。

△ファーマフーズ<2929>は反発。前場中、米ジ社との業務提携発表で
ファーマフーズは反発。前場は一時、４５００円高の９万４１００円まで買われた。前引け時で東証マザーズ市場値上がり率２位となっている。前場中１０時に、米ジョーンズ・ソーダ社（本社・ワシントン州シアトル）との業務提携を発表したことが材料。提携内容は、エネルギー飲料の開発について。製品発売は、２００７年冬以降の予定。ジ社は米スターバックスや、プロフットボールチームのシアトル・シーホークスとの提携実績がある。ファーマフーズの株価は、現在、底値圏。同社の事業であるバイオ事業は、中長期での成長が期待される分野でもある。今回の業務提携を材料に、まずはこの半年ほどのフシである１２万円ラインまで戻したいところ。

▼グッドウィル・グループ<4723>が４日続落し連日の安値更新
グッドウィル・グループが、２０００円安の４万４０００円と４日続落し連日の安値更新となっている。２５日にドイツ銀行ロンドン支店を割当先とする新株予約権を発行すると発表、その後も損失確定売り、見切売りが継続している。一部では、ライブドアが新株予約権を発行してから株価が下落した時と状況は同じとの見方が出ている。株価は同社の行く末を暗示しているようだ。

△テイクアンドギヴ・ニーズ<4331>は反発。５月急落から、ジワジワと戻り足
テイクアンドギヴ・ニーズは反発。分足ではジワジワと上昇トレンドを形成。１２００円高の４万４７５０円まで買われている。引き続き、運用会社のアクサ・インベストメントが９．８５％の株式を取得したという大量保有報告書が買い材料となっているもようだ。ほかの大口株主を見ると、筆頭株主は野尻佳孝社長だが、それ以外には、モルガン・スタンレー系、ビーエヌピー・パリバ系、リーマン・ブラザーズ系、チェース系といった、優良外資がズラリと並んでいる。また、同社の「ハウスウエディング」事業が、人口ボリュームゾーンである団塊ジュニアの結婚する時期にあるため、需要増が期待されている面もあるようだ。株価は、５月下旬に業績悪化を売り材料として、連日ストップ安で８万円台から４万円台へと急落した。その後は、小さいローソク足がちょんちょんと並んで戻り足に見える。まずは急落前の水準へ戻したいところだ。

△エイチ・アイ・エス<9603>は夏休みの海外旅行増で続伸も、まだ買い時。中長期で右肩上がり
エイチ・アイ・エスは続伸。７０円高の３３７０円まで買われている。ボーナス商戦、夏休みの海外旅行増の報道が材料視されているもようだ。続伸とはいえ、半年ほどの中期チャートで見ると、高値圏ではない。現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは２倍台と、とくに割高・過熱感もない。短期ではまず、今月高値３５００円ラインまでの戻りが目標。３年ほどの長期では右肩上がりで来ているので、中期的には、今年４月につけた直近高値３９４０円をさらに超えるとの期待も満更ではない。

△良品計画<7453>が３日ぶりに急反発、１Ｑ好調の観測報道を好感
良品計画が、３４０円高の７３７０円と３日ぶりに急反発している。同社の２００７年３―５月期（第１四半期）の連結業績は経常利益が前年同期比９％増の６０億円程度になったとみられると日本経済新聞社が報じたことを好感している。四半期ベースでは過去最高。新規開店による売上高の上乗せがあったほか、海外事業も伸びた。調達構造の見直しによる仕入れコスト削減も寄与し、全体の採算が改善したという。株価は、２６週移動平均線の２５６２円抜けから８０００円近辺までの戻りを試す展開か。

□ソフトバンク<9984>は設備投資増で携帯電話テコ入れも続落。先行の横綱企業を追撃へ
ソフトバンクは続落。今朝寄り後は４０円安の２６４０円まで売られている。今朝の日経新聞等で「設備投資額１１％増、４３３０億円」「今期、９割を携帯向けに」「ＮＴＴドコモ<9437>やＫＤＤＩ<9433>に比べて後れる第三世代携帯電話の基地局建設を急ぎ、利用者拡大につなげる」と報道されたが、市場は反応薄だ。それよりも、ＮＴＴドコモの「ファミリー割引新プラン」報道などのほうが注目を集めている。今朝のＮＴＴドコモは小幅反発。ソフトバンクは、やはり先行する横綱企業には勝てないのか。日足チャートを見ると、テクニカル的に、ちょうど押し目を形成中の、間が悪い時期ではある。なので、オシレーター的には「買い時」。２５日移動平均線２７１８円からも下方乖離しているので、中期では、買い時ではある。まずは今月高値の２８００円超まで戻したいところだ。今朝の別の報道では、「総務省研報告書で、携帯電話の乗り換え容易に」とも伝えられている。携帯の乗り換え容易化は、同社にとっては追い風になろう。

△ミニストップ<9946>が年初来高値を更新、１Ｑ好調を好感
ミニストップが、１２０円高の２３２５円と大幅高し５月１５日につけた年初来高値２２５５円を更新している。同社が前日発表した２００７年３―５月期（第１四半期）の連結業績は、経常利益が前年同期比２１％増の１３億８０００万円になったことを好感している。弁当や総菜、おにぎりといった日配品と呼ぶ商品やデザート、飲料の販売が増えたことが寄与。８月中間期と０８年２月期通期の見通しは据え置いているが、猛暑が長引くとの観測もあり、増額修正を期待する向きが多い。株価は、０６年８月高値２３７０円を一時抜き２３８０円までつけており、上値追いに弾みもつきそうだ。

△木村化工機<6378>が年初来高値を更新、０５年高値抜き青空相場を期待？！
木村化工機が、４７円高の７７５円と急続伸し５日につけた年初来高値７４８円を更新している。東芝<6502>が米電力大手ＮＲＧエナジーから原子力発電所を受注することが内定との報道から原発関連人気となっている。木村化工機の株価は、０５年５月高値７５４円抜けとなっており、青空相場を期待する向きもあるようだ。

■日立製作所<6501>は続落。原発受注、事業の選択と集中でつまづき。日立売りの東芝買い局面？
日立製作所は続落。９円安の８８０円で始まり、寄り後は８７６円まで売られている。今朝の日経新聞等で「東芝<6502>が米電力大手から原子力発電所の建設受注内定」「同原発は米ゼネラル・エレクトリックと日立製作所が優勢だったが、逆転された」と報道された。また、別の面の株主総会の記事で、株主からの質疑で、「日立の事業の選択と集中は周回遅れ」と批判されたと報道された。新値を取った東芝と、業績・株価とも低迷する日立――。株式市場でも、「日立売りの東芝買い」の時期だと揶揄を含んだ指摘が出ている。

△東芝<6502>が反発し年初来高値を更新、米電力大手ＮＲＧエナジーから原子力発電所を受注
東芝が、３１円高の１０５５円と反発し２５日につけた１０４０円を更新している。同社が米電力大手ＮＲＧエナジーから原子力発電所を受注することが内定したとの報道を好感している。同原発は日立製作所<6501>・米ゼネラル・エレクトリック連合が優勢だったが、日本での安定した実績などを訴えた東芝が逆転、総事業費は約６０００億円。東芝本体が海外で原発建設の主契約企業となるのは初めて。原子力政策を転換した米国では今後３０基の原発新設が見込まれるという。東芝の株価は、００年７月高値１２８０円を意識した動きになっているようだ。一方日立の株価は、１０円安の８７９円と４日続落となっている。

■大阪証券取引所<8697>は「システム強化」報道も、小幅続落
大阪証券取引所は小幅続落。１０００円安の５６万４０００円で始まっている。今朝の日経新聞等で「大証、売買システム強化」「注文の処理時間を３分の１に短縮」「一定時間あたりの注文受付件数や咲いた処理件数を１．５倍に引き上げる」と報道されたが、市場は反応薄だ。チャートを見ると、５月２５日につけた直近安値４９万８０００円を底に、上昇トレンドでは来ている。短期的には、前のフシ６５万円～７０万円ラインまでの戻りが目標となろう。
（証券日刊新聞）

■注視銘柄

6502東芝
5631日本製鋼所
4817ジュピターテレコム
9603ＨＩＳ
1605国際帝石
6925ウシオ電機
7744ノーリツ鋼機
6737ナナオ
9433ＫＤＤＩ
7575日本ライフライン
6768タムラ製作所
2929ファーマフーズ
6373大同工業
2353日本駐車場開発
3852サイバーコム
7259アイシン精機
6902デンソー
5016新日鉱ホールディングス

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