『閻魔賽日・十王詣・初閻魔』（京都の休日１８６）

本日、正月十六日は『閻魔賽日・十王詣・初閻魔』の日です。

　正月十六日と七月十六日の日は、
閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)に、
寺院で十王図や地獄相変図を拝んだり、閻魔堂に参詣したりすることです。

　十王とは、人が死後、亡者と成って冥界に行き出会う十人の王の事で、
秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻魔王、変成王、泰山王、平等王、
都市王、五道転輪王のことで、閻魔はその中の一王です。

　有名な閻魔大王、又、閻魔さんの名は知っていても、
怖い顔した地獄の王様程度のことぐらいしか知られていないのでは･･･

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[1回]

　子供の頃は、よく「ウソをつけば、閻魔さんに舌を抜かれるよ」･･･
･･･などと言われたことがありますよねぇ～･････
･･･って、もしかしてワタシだけ？！

この閻魔は、人類最初の死者だそうであり、
そのため大変苦労して天国（極楽）を発見し、そこの王となりました。
後にそこへ多くの死者がやって来ましたが、中には悪い人もいました。
そこで冥界に来た死者を裁き、悪い人を地獄へ収容するように
なったのだそうです。

この中に閻魔王がいるが、人の死後初七日から七日ごとに
上の最初の王から順にに裁かれ（五・七日目＝三十五日目）には、
最も重要な、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の
何処に生まれ変わるかを閻魔王が決定するのだそうです。
だから、閻魔王は十王の中心的な裁判官といった存在なのです。

　京都、千本通からひと筋入ったところにある高野山真言宗の寺があります。
人々を導くという意味の「引接寺」（いんじょうじ）」が正式名称ですが、
本尊に閻魔王を祀ることから「千本ゑんま堂」と呼ばれています。

開基は、小野篁卿（802～853）。本尊の閻魔法王（高さ2.4メートル）の
左脇に司命像、右脇に司録像を安置し、往古の裁判庁舎を象っています。

平安朝京洛の中心道路である朱雀大路（現千本通）頭に位置する
この辺りはあの世へ通ずる処として亡きがらをここから送った故に
京の都ではお盆といわずお精霊迎えの根本霊場として古来より有名です。

ここの寺の、5月の「千本えんま堂狂言」は、京都市の無形民俗文化財に
登録されています。
閻魔庁で審判を受けた亡者が千本ゑんま堂の閻魔大王の手判を差し出し、
極楽へ案内されるという内容です。
 
また、京都の六波羅蜜寺近く（東山区東大路）の「六道珍皇寺」境内の
閻魔堂には、閻魔大王と篁の木像が並んでいます。
寺の裏には小野篁が冥界へ通っていたという井戸もあります。
篁は、この井戸から毎晩閻魔の庁へ出かけ、裁判を手伝っていたというのです。

小野篁は、参議小野岑守（みねもり）の子で、嵯峨天皇につかえた
平安初期の政治家であり、文人・歌人としても知られていますが、
篁は、昼間は、真面目なよくできた官僚ですが、
夜になると閻魔さんの隣に座って、冥土の官僚になっていたというのです。
つまり、閻魔さんが貴方は地獄行き！･･･などという判決を下すとき、
隣りに座って「いやいや･･･この方は、生前立派な方だった」･･･と、
裁判のアドバイスをしていたというのです。（今昔物語、第２０巻 第４５話）

･･･ってことで、後ろめたい事のある方々は、
今の内に参っていたほうが良いかと･････

･･･って、ワタシが真っ先に奔ってお参りに行かなければ･････
後ろめたい事ばかりで･･･沢山あり過ぎて解らなくなってきたぁ～･･･

だから腰が全く治らないのですねぇ～･････腰が使えないように･････
誰ですか？ そこで納得されている方は･････