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2011 01,15 11:17 |
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【日本株週間展望】じり高、欧州不安後退と米景気期待-個人懐回復 1月第3週(17-21日)の日本株相場はじり高となりそう。欧州の財政不安が後退、米国景気に対する期待感が高まっており、海外勢のリスク資産に対する楽観姿勢は続く見通し。相場上昇で、個人の投資余力が回復していることもプラスに働く。ただ、テクニカル指標の一部では相場の過熱が示され、積極的に上値を買い進みにくい状況にはある。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
1月2週の日本株は、TOPIXが前週末比0.4%高の930.31で終了、週間では2週連続の上昇だ。東証1部33業種の値上がり率ランキングを見ると、不動産や銀行、その他金融など出遅れていた内需株の一角が並んだ。投資家心理が回復する中、投資資金は高値圏で割安な銘柄を探し、循環している。 投資家心理を改善させているのが、欧州財政不安の後退と米景気回復への期待だ。欧州連合(EU)が支援に入ったギリシャとアイルランドに続き、ポルトガルに信用不安が拡大。ポルトガル国債の10年物利回りは7日の取引で7.1%まで跳ね上がった。7%はアイルランドが支援要請を迫られた際の水準だ。しかし、12日に実施した国債入札は順調な結果となり、その後の欧州株式相場、為替のユーロは堅調に推移している。 米統計、雇用関連除きなお堅調 米景気動向も堅調だ。雇用統計や新規失業保険申請件数など雇用関連指標は依然として軟調だが、製造業や消費者マインドなどその他の経済指標はポジティブな内容が多く、遅行指標である雇用指標に悲観せず、景気回復期待を強めている。米連邦準備制度理事会(FRB)が12日発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、経済活動は昨年12月にかけて緩やかな拡大が続いた、と指摘している。 カブドットコム証券投資情報室の河合達憲チーフストラテジストは、「これまでの日本株を引っ張って来たのは欧米株だ。これらがピークアウトしない限り、日本株は底堅いだろう」との見方を示唆。欧米を中心にした外部環境の落ち着きが日本株の下支えになろう、と言う。 アップル決算に注意 こうした中、第3週は米国で大手企業の決算発表が相次ぐ。18日にはシティグループやIBM、アップル、19日はゴールドマン・サックス・グループ、20日はモルガン・スタンレー、グーグル、21日はバンク・オブ・アメリカ(BOA)などハイテク、金融業中心に発表予定。中でも、市場関係者の間で注目されているのがアップルだ。 いちよし投資顧問の秋野氏は、「事前の期待感から株価が大幅上昇しているだけに、市場予想を下回るなどネガティブな内容が出れば、波乱要因になりかねない」と指摘する。アップル株は昨年12月月初以降9.3%高と、同期間のナスダック指数7.3%高を上回る。米株式相場は高値圏にあるだけに、決算内容には神経質な展開になりそうだ。 海外勢は10週連続買い越し 投資家のリスク志向の動きは続いており、世界的な過剰資金による日本株への流入は続きそう。投資家の悲観度を映すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)は、13日の取引で16.39。前日までの過去1年間の平均値である22.48を大きく下回っている。東京証券取引所によると、海外投資家は1月1週(4-7日)まで10週連続で日本株を買い越した。 個人の投資余力も上向いている。東証発表の7日時点の信用評価損益率はマイナス6.36%と前の週から2.28ポイント改善し、マイナス幅は約8カ月ぶりの小ささだった。昨年10月半ばにはマイナス19.31%まで悪化しただけに、含み損の改善が顕著。個人が主戦場のジャスダック指数が昨年11月から15%上げ、含み損の整理が進んだようだ。信用評価損益率は、信用取引で株を買った投資家の平均含み損益を示す。 東洋証券の檜和田浩昭ストラテジストは、「個人は幅広い物色意欲を見せている。最近の低位株の動きが続くのかどうか、見極めたい」と指摘する。 「買われ過ぎ」水準超す騰落レシオ もっとも、高値警戒感も依然くすぶっている。東証1部の値上がり、値下がり銘柄数の割合を示す騰落レシオは14日時点で134%。「買われ過ぎ」の目安である120%を大きく上回る。このため、目先の利益を確定する動きから、先行して上昇してきた大型株指数の上値は重くなっており、株価指数を押し上げる力は乏しいのが現状だ。 東証規模別指数を見ると、TOPIXが直近安値を付けた11月2日から今月14日までの上昇率は大型株指数が16%、中型株指数が14%にとどまるのに対し、小型株指数が21%と突出している。物色に広がりが見られるが、裏を返せば相場は手詰まり状態でもある。 ビスタマックス・ファンド・アドバイザーズの藤原正邦最高経営責任者(CEO)は、「相場は戻りいっぱい気味。日本株は11月から上昇して買う銘柄に一巡感があるため、調整してもおかしくない。小型株が上昇した後、大型株に循環しない可能性もありそうだ」と見る。 1月3週は、米国で住宅関連統計の発表が相次ぐ。19日は12月の住宅着工件数、21日は12月の中古住宅販売件数など。また20日は、中国で第4四半期の実質国内総生産(GDP)や12月の消費者物価指数、生産者物価指数、鉱工業生産など重要指標の公表が重なる。東洋証の檜和田氏は、「当局による金融政策に変化がないかどうか、注目したい」と話している。 【市場関係者の見方】 ●大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所の西村由美次長 ●みずほインベスターズ証券エクイティ情報部の石川照久部長 ●日興コーディアル証券国際市場分析部の河田剛部長 ●三菱UFJモルガン・スタンレー証券の山岸 永幸 ストラテジスト 記事:東京 常冨浩太郎 Kotaro Tsunetomi ─…─…─…──…─…─…──…─…─…──…─…─…─ 1月14日の騰落レシオ(25日) 日経平均株価 117.4 ↓ ・・・って事で、騰げ幅はあるんですよねぇ~・・・・・ ・・・って状態を示しています。 毎年のパターンなら、既に天井を打って下げ基調パターンなのですが、 PR |
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