スマートフォンはアフリカ人の血で汚れている

大分と以前に、
ハリウッド映画『ブラッド・ダイヤモンド(BLOOD DIAMOND)』（2006年制作）
･･･のことで、アフリカの『紛争ダイヤモンド(BLOOD DIAMOND)』のお話しを
した事がありました。

インド・中国でダイヤモンド人気拡大、伸びる需要
2007/09/16/14：00
http://cyberbizkiz.blog.shinobi.jp/Entry/2218/

ワタシがこのアフリカの『紛争ダイヤモンド(BLOOD DIAMOND)』を
知った切っ掛けは、
シドニィ・シェルダン原作の『Master of the Game（ゲームの達人）』
だったのですが･････

最近アフリカでは『紛争ダイヤモンド(BLOOD DIAMOND)』とは違う、
別の鉱物資源が紛争の火種となって表れてきました。

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[1回]

スマートフォンはアフリカ人の血で汚れている
円と生活　2010年12月6日 12:56 PM
http://365yen.jp/news/2010/12/37300/

コンゴでは1998年から続く紛争で、700万人が亡くなっています。
この長引く紛争の原因の一つにコルタンの名前があげられています。

コルタンを素材に作られるタンタルコンデンサは従来のコンデンサに比べて
小型化できるだけでなく、漏れ電流が少なく安定性にすぐれているので
パソコンや携帯電話など、小さなエレクトロニクス製品の基板に
無数に使われています。

そしてスマートフォンの普及でタンタルコンデンサの需要はますます増え、
今や世界のタンタルコンデンサ市場規模は20億ドル（1700億円）にもなります。

埋蔵量については、コルタンの需要が高まったのは最近になってのことなので
調査不足もありますがその80%がコンゴにあると言われ、
予想される埋蔵量は25兆ドル（2000兆円）分にもなります。

この豊富なコルタン資源を巡ってコンゴの隣国のルワンダ、ウガンダ、ブルンジの
武装勢力が争い、不正に採掘して資金源とすることで
コンゴの紛争を長期化させているといわれています。

また、コルタンを採掘するには泥水に沈んだコルタンをより分けるという
原始的方法で十分なため、採掘が児童労働によってなされているという
人道上の問題や、森林を乱伐採して邪魔になるゴリラ、ゾウ、サイなどを
食用に殺すなど、生態系や環境破壊も発生しています。

すでに、コンゴ周辺から産出されたコルタンの取扱いを
禁止する企業（Kemet、Nokiaなど）も出てきていますが、
紛争ダイヤと同じようにコンゴ産出のものか判別するのは至難です。

しかし高くとも、「紛争コルタン」以外のコルタンの使用が紛争解決の糸口には
なるでしょう。

合衆国政府は、今年７月に成立した ドッド＝フランク法で、
鉱物の産出地を企業に開示させることもできるようになりました。
この法律がコルタンの大口購入企業にプレッシャーを与えられるかもしれないと
期待されています。

こうした紛争鉱物を避けようとするフェアトレード運動には、
RIM、アップル、マイクロソフト、デル、ノキア、HP、
その他の多くのハイテクメーカーも関心を示しています。

Smartphones: Blood stains at our fingertips
THE GLOBE AND MAIL　Friday, Dec. 03, 2010 12:00AM EST
http://www.theglobeandmail.com/news/technology/smartphones-blood-stains-at-our-fingertips/article1825207/