明日の日本株の読み筋＝こう着感が強そう
モーニングスター　2010/12/06 18:35
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=390037

　７日の東京株式市場は、こう着感が強そうだ。買い上がるきっかけとして期待された米１１月雇用統計が予想を下回ったため、短期的に上値は限定的とみる。ただ、ドル・円が底堅く推移しているため、売り込む材料も少ない。「米国の雇用情勢は良くないが、個人消費を含めて景気回復期待が強まっているため、追加の米金融緩和を期待する声も目立たない」（中堅証券）。日本株は短期的な過熱感もあるため、上値も追いづらい局面ではあるが、外部環境が好転に向かえば、堅調推移も期待される。

　６日は主力株が下落する一方で、物色の矛先が小型株に集中した。薄商いのなか、個人投資家の買いが指数を支えたとみられるが、「ディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ） <2432> やグリー <3632> など、個人の買いだけでは動きにくい銘柄も上昇し、海外勢の買いも入った」（準大手証券）との指摘があった。日経平均は週足チャートで一目均衡表の「雲」（下限は１万２２９円）が意識されるが、ＴＯＰＩＸは「雲」（同９０５ポイント）まで余裕がある。引き続き出遅れ感の強い銘柄を中心とした物色が継続すれば、下値は限られそう。
（宮川子平）
 

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