6/20 お昼の『株価材料』

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■株価材料

△村田製<6981>、米Ｃ＆Ｄの産業機器電源事業を買収・100億円で
村田製作所は20日、米電源大手のＣ＆Ｄテクノロジーズ（ペンシルベニア州）の産業機器用電源事業を9月末までに買収すると発表した。買収金額は約 100億円。村田製は液晶テレビやファクス向けなどの民生用電源を主力としてきたが、買収をてこに交流を直流に切り替える装置など、海外市場向けの産業機器用電源を強化する。買収するのはＣ＆Ｄ社の電源関連３事業のうち、産業機器向けを手掛ける「パワーエレクトロニクス事業部」。売上高は1億8500万ドルで、従業員は1月末で1318人。米、英、中国、メキシコなど世界5カ所に工場を、12カ所に事業所を持つ。村田製は同事業部を構成するＣ＆Ｄ社の子会社6社の株式を取得し、事業を傘下に収める。産業機器用電源の品ぞろえを拡充するとともに、海外市場の開拓も進める。
（NIKKEI NET）

△不動産株がしっかり、長期金利が再び1.9％割れ
午前の株式市場では、三菱地所<8802>株など不動産株がしっかり。１９日に１．９％台を回復していた長期金利が、１０時４５分現在、再び１．９％割れとなっていることから、金利敏感な不動産株に買い安心感が出ているという。

△ソースネクスト<4344>株が買い気配、1対2の株式分割発表を好感
午前の株式市場では、ソースネクスト株が買い気配で始まっている。同社は１９日、７月３１日現在の株主に対して、１対２の株式分割を実施すると発表した。流動性改善期待などから買いが先行している。

△住金<5405>株が連日の年初来高値、信用買い残が大幅に減少
午前の株式市場では、住友金属工業株が連日の年初来高値更新となっている。好調な鉄鋼需要を評価した海外勢などの買いが続いている。１９日発表の信用取引残高では、買い残が約１２４６万株減少し、６２９５万株となった。逆に売り残は４２７万株増の１８２７万株となっている。買い残の整理が進み、信用倍率が３．４５倍と改善していることも材料視されている。

▼グッドウィル<4723>株が軟調、コムスン「空洞化」報道受け
午前の株式市場では、グッドウィル・グループ株が軟調。２０日付日経新聞朝刊が、同社傘下のコムスンについて、一部事業の撤退や利用者の流出などの「空洞化」が始まっていると伝えており、事業譲渡にあたっての価格下落を懸念する声も出ている。

△村田製<6981>株が堅調、米Ｃ＆Ｄ社のパワーエレクトロニクス事業買収
午前の株式市場では、村田製作所株が堅調。同社が２０日、米国Ｃ＆Ｄテクノロジーズ社のパワーエレクトロニクス事業部買収で合意したと発表したことなどが材料となっている。買収金額は８５００万ドルという。

△ダイエー<8263>株しっかり、イオン<8267>と共同仕入れとの報道
午前の株式市場では、ダイエー株がしっかり。２０日付日経新聞朝刊が、同社とイオンについて業務・資本提携の初の具体策として商品の共同仕入れを開始すると伝えたことで、シナジー効果への期待から買いが入っているという。報道によると、コカ・コーラグループとの商談一本化を皮切りに共同仕入れを開始、共同で販促活動も行うという。
（ロイター）

▼Ｔリナックス<3777> ストップ安売り気配。
業績の下振れ懸念から売りがかさんでいるようだ。07年6月中間期の売上高予想のみを下方修正、従来予想の6.32億円から3.85億円にまで減額された。利益予想については現時点で開示されていないが、会社側では下方修正が見込まれるとしている。

△三菱自<7211>---出来高トップで続伸、ユーロ高メリット期待
出来高トップで続伸。為替メリットへの期待感が高まっているものと観測される。営業利益に占める欧州地域の比率が高い企業が、一部でリストアップされている。同社は欧州の営業利益の比率が62.9％とされており、ランキングで第2位となっている。なお、1位にランキングされている日本板硝子も人気化へ。

△ペガサス<6262>---急伸、南米市場本格進出などの報道も
急伸。本日は一部で、南米市場へ本格進出などと報じられており、材料視されているものと観測される。低価格の工業用ミシンをブラジルやアルゼンチン、コロンビアなどに投入の計画とされている。

△横河電機<6841>---大幅反発、製油所制御システム大型受注報道
大幅反発。製油所制御システム1000億円を受注と報じられており、買い材料につながっている。米メジャーのシェブロンから一括受注を獲得、同システムでは世界最大規模になるようだ。プラント関連株としての側面が一段と強くクローズアップされる状況。

△住友ゴム<5110>---大幅続伸、ブリヂストンへの好評価も刺激で
大幅続伸。天然ゴム市況の下落報道が伝わっており、タイヤ各社のプラス材料につながっているもようだ。ＧＳがブリヂストンを「強い買い推奨」リストに採用としているが、天然ゴム価格の下落も一因としており、関連各社の刺激にもつながる状況へ。

△エプソン<6724>---25日線レベルの膠着
25日線レベルの膠着。ＵＢＳでは業績予想を上方修正し、目標株価を3700円に引き上げたようだ。当面は円安効果など、利益の上振れ要素が多いと。ただし、中期的には中小型ＬＣＤが構造的に減益傾向になるとの見方は変えていない。

■みずほ<8411>---信用倍率は10.94倍に悪化
小幅続落。膠着感の強い相場展開が続いている。4-6月期の大企業景気判断指標がマイナス0.9となったことが重石に。また、6/15時点の信用倍率は10.94倍と前週の7.63倍から取り組みが悪化していることも手掛けづらく。

△自部品<7233>---この水準をクリアできればトレンドは変わるが
3日ぶり反発。年初来高値レベルで上値を抑えられている。昨年6月にかけての急落後のボックス上限レベルであり、この水準をクリアできればトレンドは変わるが。なお、機械・部品セクターの収益源多様化が報じられている。信用買い残高はが高水準。

△東建コーポ<1766> 東証１部上昇率トップ。
昨日発表した決算内容が好感されている模様だ。前期の経常利益は123億円となって従来見込みの111億円を上ぶれた。また、今期も142億円で同16％増益の見通し、大幅増収増益見通しをストレートに評価へ。

△ぱど<4833> ストップ高買い気配。
中国への進出が買い材料視されているようだ。三井物産などとの共同出資で7月下旬に上海に現地法人を設立、中国でフリーマガジン事業を開始すると発表している。

△アマダ<6113>---年初来高値を更新、ＧＳでは目標株価引き上げ
反発して年初来高値を更新。ＧＳでは目標株価を1500円から1650円に引き上げたもよう。為替前提の変更や欧州の需要が予想以上に強いことなどを理由に今08年3月期および09年3月期の業績予想を上方修正したためという。今後2-3年で200億円規模の自社株取得に加え、M&Aによる事業拡大期待なども高まっているとして、株価のもう一段高が期待できるとみているようだ。

▼ネクストジェン<3842> ストップ安。
信用規制が嫌気されているようだ。大証は19日、委託保証金率を20日の売買分から50％以上にすると発表している。また、大証金では貸借担保金率を50％にすると発表した。

△日精線<5659>---年初来高値レベルでの膠着
年初来高値レベルでの膠着。出来高も低水準であり、一服といったところか。ＬＭＥでニッケル相場が急落しているが、ステンレス鋼線や金属繊維などを手掛ける同社にはプラス要因。

△ＪＳＰ<7942>---25日線がサポートとして機能
利食い優勢も25日線がサポートとして機能。売り先行で始まり、直近安値水準まで押している。ただ、同レベルに位置する25日線がサポートとして機能。6/15時点の信用倍率は0.60倍と6週連続で1倍を下回っている状況であり、需給妙味は大きい。

△住友ゴ<5110> 買い先行後は膠着。
ゴールドマン・サックスによるブリヂストンの格上げを背景に、同業種へ買いが波及している。これにより一目均衡表の先行スパン（雲）を一気に突破している。ただ、その後は膠着であり、この雲をサポートとして機能させられるかが注目されよう。

△ＫＹＢ<7242>---収益源多様化と報じられ
反発で直近戻り高値クリア。機械・部品メーカーが、自動車分野への依存度が低下する一方で新興国のインフラ需要が拡大するなど、収益源が多様化していると報じられており、材料視されている。

△森精機<6141>---信用倍率は0.88倍と需給妙味大
年初来高値更新で1990年8月以来の水準。航空機産業や資源・エネルギー産業向けなどを中心に工作機械好調。欧州向け等海外生産拡大による収益寄与も。6/15時点の信用倍率は0.88倍と再び1倍を下回っており需給妙味大。19年10月最高値を意識。

△三菱重工<7011>---反発、航空機関連の中心格として
反発。昨日は年初来高値更新後に伸び悩む展開となったが、本日はあらためて上値追いの動きを強める格好へ。ボーイングやエアバスなどの受注好調が伝えられているほか、国産ジェット機でボーイングと販売協力とも伝えられ、再度、航空機関連の中心銘柄としても期待される展開へ。

△ブリヂストン<5108>---買い優勢、ＧＳが「強い買い推奨」に
買い優勢。ＧＳが「強い買い推奨」リストに新規採用、本日の評価材料につながっている格好。天然ゴム価格下落に加えて、同社にとって恩恵が大きい欧米需要の拡大を評価している模様。目標株価は3000円を継続へ。本日は目立ったアナリストのレーティングも少なく、注目度はより高まる状況ともなっている。

△東邦テナクス<3403>---欧州エアバス巻き返し
欧州エアバスがパリ国際航空宇宙ショー開幕から2日間で、382機の受注が報じられている。ボーイングに遅れを取っていたが急速に巻き返しをみせており、関連銘柄への思惑買いにつながりそうである。
（フィスコ）

△太陽インキ<4626>は連続最高純益の高評価続き分割後高値を更新
太陽インキ製造は、４０円高の３５４０円と５営業日続伸し３月２７日につけた株式分割権利落ち後の高値３５２０円を更新している。今３月期業績が、連続して過去最高を更新することを見直し割安株買いが拡大、前期と同様の業績の上方修正期待もフォローしている。同社の今期業績は、売り上げ４５０億円（前期比７％増）、経常利益９０億円（同８％増）、純利益６０億円（同８％増）が予想され、純利益は前期に続き過去最高を更新する。レジストインキなどのプリント配線板用部材は、中長期的な需要拡大が続き、フラットパネルディスプレイ（ＦＰＤ）用部材は前期の第３四半期の減速から回復歩調にあり、単価下落、原材料費上昇などの若干の原価率悪化を吸収して続伸する。同社の前期業績は、第１四半期、中間期と決算発表のたびごとに上方修正され、実績は結局、再上方修正値をさらに上回り、純利益は期初の強含みの横ばい予想から２ケタ増益で着地した。ＦＰＤ用部材の回復から同様の展開の可能性もあり、ＰＥＲ１６倍台の割安修正に弾みをつけよう。

△ソキア<7720>は増益転換業績にトプコン<7732>との比較感が働き小反発
ソキアは、１円高の５６２円と小反発している。同社株は、今年２月の前期業績の再上方修正や３月のトプコンとの経営統合などの発表を受けて６００円高値まで買われたが、前期純利益が２ケタ減益で着地したことから高値調整となっている。この安値から今期純利益が、２ケタ増益と回復することを見直し、トプコンとの比較感も働き下値には割安株買いが続いている。同社の前期業績は、前々期比２％増収、７％経常減益、１８％純益減益となった。昨年１０月発売の最上級機種の測量システムや中国連結子会社への生産移管、液晶向け計測機器のリピート受注などが寄与して増収増益となったが、純利益は過年度給与引当金、固定資産減損損失など約７億円の特別損失が発生、減益となった。これに対して今期は、売り上げ２８０億円（前期比２４％増）、経常利益２３億５０００万円（同２８％増）、純利益１４億５０００万円（同１５％増）と回復を予想している。株価は、ＰＥＲ１３倍とトプコンの２０倍からも出遅れており、今後、公正取引委員会の認可待ちとなっている経営統合が本決りとなれば、よりキャッチアップの動きを強めると予想される。

△アルバック<6728>は３Ｑ大幅増益を信用好需給が後押しし反発
アルバックは、５０円高の４６１０円と反発している。５月２４日に発表した今６月期第３四半期（３Ｑ）業績の大幅増益着地から割安株買いが続いているもので、外資系証券の投資判断の格下げから格上げ、信用取組が売り超で逆日歩がつく好需給もフォローの材料となっている。前日米国で発表された半導体製造装置のＢＢレシオが、３カ月ぶりに１．００倍に上昇したことも関連材料として意識されている。同社の３Ｑ業績は、前年同期比１２％増収、５２％経常増益、３６％純益増益と大きく伸びた。韓国、台湾、日本で次世代大画面液晶ディスプレイの積極的な設備投資が続き、枚葉式スパッタリング装置や枚葉式ＣＶＤ装置の売り上げが好調に推移、半導体製造装置でもフラッシュメモリ向けなどにスパッタリング装置や自然酸化膜除去装置などが好調に続伸したことなどが寄与した。通期業績は、期初予想を据え置いたが純利益は１０１億円（前期比２４％増）と連続の過去最高を見込んでいる。株価は、外資系証券の格下げや今年４月１３日払い込みで発行した新株予約権（当初行使価格４７４５円）などが響き、再三にわたり３０００円大台を試す調整となり、信用取組も株不足から逆日歩がついている。株価水準自体は、ＰＥＲ１９倍台と市場平均並みだが、大きく上値を追う展開も有力となる。

△ソースネクスト<4344>は株式分割が直近ＩＰＯ人気を刺激し５連騰
ソースネクストは、寄り付きの買い気配から４万８０００円高の４１万９０００円とストップ高寸前まで５営業日続伸し、今年４月につけた上場来安値を窺う３１万１０００円からの大出直りを鮮明化している。前日に発表した株式分割が、直近ＩＰＯ（新規株式公開）銘柄人気を刺激し買い先行となっている。株式分割は、１株当たりの投資金額を引き下げ株式の流動性の向上と投資家層の拡大を目的に実施、７月３１日割り当てで１株を２株に分割する。同社は、昨年１２月に公開価格２２万円で新規上場され、５８万１０００円高値まで高人気したあと上場時安値水準まで往って来いとなっていた。この間、業績は好調に推移し、前期は前々期比５４％純益増益で着地、今期も７億３００万円（前期比２９％増）と連続の過去最高純益を予想している。主力のウイルス対策ソフトの「ウイルスセキュリティ」が累計販売本数１２４万本に達するなど好調に推移しているためで、上場後の初配当期待も高い。再度、高変化波動展開の期待が高まる。

△東建コーポ<1766>は連続最高業績の割安株買い続き値上がり率トップ
東建コーポレーションは、寄り付きの買い気配から８８０円高の７１５０円まで買い進まれて６営業日続伸となっている。東証１部値上がり率ランキングのトップに躍り出ている。前日に４月期決算を発表、前期は期中の上方修正値を上ぶれて着地し、今期も連続の過去最高純益更新を予想したことから割安株買いが増勢となっている。同社の前期業績は、前々期が決算期変更で１０カ月決算のために比較ができないが、純利益は昨年１２月の上方修正値を約４億円上回り過去最高を更新した。建設事業では西日本エリアの鉄骨供給・物流拠点の「シェルル神戸工場」を立ち上げたほか、内製化や既存商品のリニューアルで鋼材価格高騰に対応、仲介・管理事業でもマルチメヂアを活用した入居仲介促進策を展開したことが、入居率を９７．２％に高め業績を押し上げた。今期も大幅続伸を予想、前期比３４％増収、１６％経常増益となり、純利益は８５億３１００万円（同２８％増）と前期の過去最高を更新する。株価は、ＰＥＲ１１倍台と一段と割安となりリバウンド幅を拡大しよう。

△日電波<6779>は業績上ぶれ観測、７期ぶり最高純益更新で最高値窺う
日本電波工業は、１２０円高の６５４０円と反発し６月１８日につけた上場来高値６５９０円を窺っている。前週末１５日発売の東洋経済会社四季報夏号で同社の今３月期業績の上ぶれ観測が掲載されたことをきっかけに、前期と同様に相次ぐ業績上方修正、７期ぶり過去最高純益更新の更新幅拡大期待を高めハイテク関連株人気が高まっている。同社の今期業績は、売り上げ７９０億円（前期比７％増）、経常利益９５億円（同１１％増）、純利益６０億円（同２７％増）と予想されている。携帯電話の高機能化、小型化に伴い超小型ＳＭＤ水晶製品が、市場シェアをアップさせており、車載市場向けのタイヤ空気圧監視システムやバイオセンサー、シンセサイザーなどへの新規展開も上乗せ要因となっている。会社四季報夏号では、このため売り上げ、経常利益は会社予想を５億円、純利益は２億円上回ると観測、この観測純利益は７期ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。株価は、前期業績を昨年１０月、今年４月と相次いで上方修正し３０００円幅の右肩上がりトレンドを形成してきた。今後の第１四半期決算発表に向け同様の上値追いが有望となる。

△スリープロ<2375>は４連騰、今度は通期業績を上方修正
スリープログループは、７０００円高の１４万５０００円と４営業日続伸となっている。前日の２００７年４月中間期決算の開示に合わせて、今度は１０月通期業績の上方修正を発表、前回１４日の中間期業績増額時と同様に好感する買い物が増勢となっている。同社の通期業績は、売り上げが期初予想を３億円、経常利益が５０００万円、純利益が１億円それぞれ上回り、純利益は１億３０００万円（前期は１９００万円の黒字）と大きく伸びる。中間期業績が、家電量販店を中心としたデジタル機器の販売支援事業の好調な受注や大手システム企業からの機器設置サービスの売り上げ増などにより、１５日の修正通り大幅増益で着地し、下期もエージェント採用効率の向上を図り、個人向けでも保守サービスの全国展開による受注拡大などが続くことが寄与する。株価は前回、１万４０００円高の棒上げを演じており、同じく上値指向を強めよう。

△キリン<2503>はバイオ燃料設備の建設受注を手掛かりに続伸
キリンビールは、９円高の１８３７円と小幅ながら３日続伸となっている。このところの猛暑先取り人気に加え、前日に三菱商事<8058>と国家プロジェクトの燃料用バイオエタノールの製造設備の建設を受注したと発表したことが下値買いを誘っている。同プロジェクトは、農林水産省が「バイオマス・ニッポン総合戦略」に基づき進めている国産バイオ燃料の実用化のための「バイオ燃料地域利用モデル実証事業」の一環で、受注物件は、北海道十勝地区で食糧生産過程の副産物、規格外農産物の活用に向け北海道農業協同組合、ホクレン農業協同組合などが取り組む「燃料用バイオエタノール製造プロジェクト」の製造設備に当たる。三菱商事が中心のコンソーシアムが建設を受託し、キリンは発酵・バイオ技術によりプラント設計・建設技術を提供、主に発酵部門のプラント開発を担当する。蒸留設備は、日本化学機械製造社が技術提供し、２００９年３月の稼働開始を目指す。ホクレンの清水製糖工場（北海道上川郡清水町）の構内に年間１万５０００キロリットル規模の製造設備を建設する。来年のサミット（主要国首脳会議）は、「環境」を重要テーマに北海道・洞爺湖で開催されるだけに、大きなテーマ株として浮上する。株価は、ビール株の「勝ち組」人気も続いており、昨年１２月高値１９４４円が意識されよう。なお三菱商も、５０円高の３２９０円と３日ぶりに反発している。

△ラック<4359>は業績再増額、増配でＭＭ人気再燃し急反発
ラックは、１万円高の１０万９０００円と３日ぶりに急反発している。前日に今年４月に続いて２００７年６月中間期・１２月通期業績の上方修正と同配当の増配を発表、マーケットメーク（ＭＭ）銘柄人気を再燃させている。同社は、４月に中間期業績を上方修正しているが、今回はこの再増額と通期業績を上方修正した。通期は、売り上げが期初予想を２億円、経常利益は１億５０００万円、純利益は８０００万円各アップし、純利益は３億３０００万円（前期比３２％増）と連続して過去最高を更新する。セキュアネットサ－ビス事業で監視サービス中心に受注が好調に推移、システムインテグレーション事業も高稼働率を維持し、検査やコンサルなどの受注は季節的に減少するものの原価・経費削減の効率化などで利益が増加することなどが要因となる。配当は、期末１本で１２００円と予想していたが、中間期、期末とも７８０円に変更、年間１５６０円（前期実績１０００円）に増配する。株価は、前回修正時に１３万円高値まで６割高の急伸となった。強く連想が働こう。
（東洋経済新報社）

△スリープロ<2375>が４日続伸、好調な業績を反映し今期見通しを上方修正
スリープログループが４日続伸、一時７０００円高の１４万５０００円まで買われている。同社は１９日、今０７年１０月期連結業績予想の上方修正を発表。経常利益を１億円→１億５０００万円（前期５８００万円）、純利益は３０００万円→１億３０００万円（同１９００万円）に引き上げたことが好感されている。堅調な受注の伸びを予測しているほか、直近の好調な業績を反映した。同時発表の４月中間期決算では人材活用の効率化、高利益率案件の受注が好調で経常利益は前年同期比５．８倍の９１００万円を確保。株式売却益の計上も加わり、最終損益は１億１６００万円の黒字（前年同期４００万円の赤字）に転換した。

△ペガサス<6262>が急反発、株式新聞注目株、南米への本格進出も材料視
ペガサスミシン製造が急反発、騰勢を強めてきた。同社株は株式新聞２０日付の注目株。
今０８年３月期予想の連結ＰＥＲは９倍台と割安放置。しかも、今期の連結業績予想は小幅ながら増収増益で、経常利益、純利益は前々期の最高益に迫る。期中の増額修正の可能性が高い、隠れた投資魅力株としている。また、南米市場への本格進出との一部報道（２０日付の日刊工業新聞）も買い材料視されている。海外売上比率は実に９４．７％（前期実績）という高水準。同社では「今期の前提の為替レートは１ドル＝１１６円。基本的には１円の円安で１億５０００万円の差益」（経営企画）という。同社のミシンはジーンズなどの縫製に使われる「環縫い（チェーンステッチ）」に強みを持つ。高水準の設備投資が続くインドやバングラデシュなど新興国の縫製工場向けの売上が多いのが特徴だ。今期から個人投資家拡大のために株主優待制度を新設したことにも注目。年２回、それぞれ「ふるさと小包」２０００円相当を贈呈。年間１４円が予想される配当金の魅力（配当利回り年１．６％台）もあり、中長期投資でも魅力十分という。
（株式新聞ダイジェスト）

△板硝子<5202>、三菱自<7211>が上伸～欧州で稼ぐ企業
日本板硝子が堅調。２０日の日経金融新聞が１面で特集している「昨年度営業益の欧州比率ランキング」で１位となっており、ユーロ高メリット銘柄の代表例として意識されているようだ。２位の三菱自動車も「ロシア直販好調」と伝えられ、この日は商いを伴って上伸している。板硝子については、「英ピルキントン社買収が寄与」とされているが、前期の板硝子の連結業績におけるピルキントン社分の反映は９か月分だったため、実質的な欧州地域の収益貢献度は数字以上に大きかったと捉えることもできる。５月末の決算説明会で同社の藤本勝司社長は、欧州での板ガラス事業について「ガラスが足りない状態で、あと１年近くはこうした状態が続くのではないか」と話していた。今期見通しの前提となるポンドのレートは２１５円で、現状の２４５円台から大きく乖離していることも業績上ブレ期待につながっている。

△ブックオフ<3313>が高い
ブックオフコーポレーションが高い。前日に創業者の不正会計やリベート問題などに関する調査委員会の中間報告を発表。また、坂本会長は１９日付けで辞任した。メリルリンチ日本証券では投資判断をニュートラルとしているが、リポートでは「短期トレーディングの機会」、「現在は０８年３月期ＰＥＲ１３倍の水準にあり新たな不祥事がないことが確認されれば今後株価が反転する局面が想定されよう。信頼回復へ向けて内部統制の強化が必須」などとしていた。

△楽天<4755>が堅調
楽天がしっかり。同社が前日に東京電力傘下のＩＰ電話会社であるフュージョン・コミュニケーションズを買収すると発表したことが材料視されている。仮想商店街「楽天市場」の会員などに低価格の通話サービスを提供する。モルガンスタンレーでは投資判断「イコールウェイト」を継続したもよう。リポートでは「加入者減により営業赤　字に陥っているフュージョンを、同社が主張する相乗効果で立て直していくことができるのか、今後の展開を見守りたい」などとしているようだ。

▼ユニマットライフ<7560>に売り物
ユニマットライフが売り気配で始まった。同社と同じユニマットグループのユニマットビューティーアンドスパが運営する温泉施設「渋谷松涛温泉シエスパ」別棟で爆発があり、多数の死傷者を出したことが嫌気されている。
（ラジオNIKKEI）

▼ＮＯＶＡ<4655>教職員組合が訴え
経済産業省から一部コースの業務停止命令を受けた英会話学校最大手、ＮＯＶＡの教職員らで作るノヴァ教職員組合が１９日、厚生労働省で記者会見し、ＮＯＶＡ経営陣は生徒だけでなく、講師の雇用などでも不誠実な対応を取っていると訴えた。組合によると、約５０００人の外国人講師は１年契約で、１０年以上働いている講師でも社会保険に加入させないという。このため平均勤続期間は８カ月と短く、授業の質にも影響しているという。組合は同社に対し、期間の定めのない雇用を求めている。
（産経新聞）

■日航<9205>ボンバル機、不具合警告表示で引き返す…名古屋
２０日午前７時４８分ごろ、名古屋発福岡行きの日本航空４４０１便（ボンバルディアＣＲＪ２００型機、乗客乗員２５人）が県営名古屋空港（愛知県豊山町）を離陸して８分後に、機内の気圧装置に不具合が起きたことを示す警告灯の表示が出た。このため、同機は空港に引き返した。けが人はなかった。このトラブルの影響で、同機の乗客が後発の便に乗り換えたほか、午前１０時の福岡発名古屋行きの日本航空４４０４便が欠航した。

△キティちゃんが熱冷まし
小林製薬<4967>は、サンリオ<8136>の人気キャラクターを枕カバーにプリントした「ハローキティ熱さまやわらかアイス枕」を発売した。冷凍庫に入れても凍らない特殊ジェルを使用し、初めから柔らかく、痛くない使い心地にした。冷凍庫で８時間以上冷やし、４～８時間使用できる。１１５５円。（

△ワンセグ３０分録画
ＮＴＴドコモ<9437>は、携帯端末向け地上デジタル放送「ワンセグ」対応の携帯電話「ＳＯ９０３ｉＴＶ」を２２日に発売する。３インチの大型液晶画面を備え、内蔵メモリーにワンセグ番組を最大で約３０分間、録画できる。録画した番組は１．３倍の早見再生も可能。赤、黒、白の３色。オープン価格だが、想定価格は３万円前後。

△さらに豪華なエクシード
三菱自動車<7211>はＳＵＶ（スポーツ用多目的車）パジェロの特別仕様車「エクシード　プレミアム　エディション」（排気量３リットル、７人乗り）を発売した。上級グレードのロングボディー「エクシード」をベースに、約２０万円分の価格アップで人気の７インチワイド画面ＨＤＤカーナビゲーションと地上デジタル放送チューナーなど約３０万円分の装備を追加したという。３６９万６０００円。（

△ブルーレイ対応ＶＡＩＯ
ソニー<6758>は、ノートパソコン「ＶＡＩＯ」の新機種「ＶＧＮ―ＦＺ７０Ｂ」を２３日に発売する。ブルーレイディスクドライブを搭載した。液晶テレビと同じバックライト技術を採用し、ハイビジョン映像などの鮮やかな色を忠実に再現できるという。オープン価格だが、想定価格は２５万円前後。
（読売新聞）

△データスタジアム（インデックスＨＤ<4835>）、ＡＰ通信社とエンターテインメント動画ニュース配信サービス事業で提携

△富士通<6702>ＳＳＬ、自社の営業部門対象に「ＳｕｇａｒＣＲＭ」で顧客情報管理システムを構築

△ニフティ<3828>、デコメ素材を投稿できる携帯ＳＮＳ「＠ｎｉｆｔｙ　デコゲット」を提供

△日立<6501>アプライアンス、３口ＩＨ・オールメタル対応ＩＨクッキングヒーター「サイレント　ケムレス」を発売

△野村ＨＤ<8604>、アジアのプロジェクトファイナンス案件でメザニンローンを提供

△ネットワンシステムズ<7518>、米社製のトラヒック分析・セキュリティアプライアンスを販売開始

△ヤフー<4689>、７月１日に子会社「インフォプラント」と「インタースコープ」を合併

△沖電気<6703>、超小型１６ｂｉｔオーディオＣＯＤＥＣ　ＬＳＩのサンプル出荷を開始

△デジタルアーツ<2326>、電子メールフィルタリングソフト「ｍ－ＦＩＬＴＥＲ」のＬｉｎｕｘ版を発売

△ビジネス・ブレークスルー<2464>、コミュニティ・サイト「ＡＧＯＲＩＡ」に情報収集・集約機能を追加

（日経プレスリリース）

△ミツウロコ<8131>　燃料商社。来年春のフィットネス・ボウリングの複合施設の竣工を控え、定款の事業項目に「温浴施設」を追加。

△レカム<3323>　サイボウズ<4776>とオフィシャルパートナー契約。同社の「オフィス６」の販売を全社で取り扱いへ。

△アークランド<9842>が高い
アークランドサカモトが高い。０７年３―５月期の連結経常利益が１３億２７００万円（前年同期比３４％増）となったことが手掛かり。

■アルデプロ<8925>、筆頭株主の持ち株比率が変更と発表
アルデプロは１９日、筆頭株主である秋元竜弥・会長兼代表取締役社長の株式の譲渡が完了し、持株比率が４９．９９％になったと発表した。筆頭株主の持株比率が５０％未満となったことで、同社は０７年７月期から法人税の留保金課税対象企業から外れることになる。なお、０７年６月６日付「通期業績予想の修正に関するお知らせ」で発表した業績予想数値にはこの留保金課税対象企業から外れることを見込み、法人税実効税率を４１％として算定している。これにより1株当たり当期純利益は従来の法人税実効税率を４６．５％として計算した場合に比べて約１１％上ぶれする。
（株式市場新聞）

△日機装<6376>が反発、ＬＮＧポンプ好調
日機装が、５円高の１０８１円と反発し１８日につけた年初来高値１０９３円を窺う動きになっている。前週１５日に発売された会社四季報夏号によれば、工業部門はＬＮＧポンプ好調持続、米国サンダイン社からの生産移管も貢献する。医療部門は主力の透析装置が前上期の買い控えから復調。複合材部品の開発負担、償却増こなす。１＄１１９円の想定として、２００８年３月期経常利益は前期比７．６％増の６９億円、０９年３月期経常利益は７５億円を予想、今期１株利益は６６．５円、来期は同７１．２円に膨らむと見ている。今期予想ＰＥＲ１６倍台と割安感があり、１２００円処のフシ挑戦の動きとなりそうだ。

△セキド<9878>の乱高下は役員退任も思惑か
前日５０円とストップ高したセキドは、２３円安の１４８円と反落。最近の公表資料としては、６月４日に取締役執行役員経理担当兼情報システム部長・江崎武氏の退任発表のみ。マーケットの一部では、「なにかあったようだ」と、ハヤしているが、そのことと今回のストップ高とは関係あるのかどうかまったく不明。とくに、株式売買の手口が分からないだけに、買っている当事者への取材ができない。繰越赤字５５億円で無配だが、今２月期は経常利益２億円（前期は赤字２億５９００万円）と回復の見通し。

△新興プランテック<6379>は反発→続伸。人気が重なり、青天井相場の様相？
新興プランテックは反発→続伸。１５９円高の１７５４円まで買われている。とくに何か材料が出たわけではないが、同社は石油・石油化学プラントのメンテナンス事業を柱としている。そのため、最近のプラント関連株人気、重厚長大株人気、石油関連株人気などを背景に、買われているもようだ。実際、業績は右肩上がりで好調に推移している。２００７年３月期連結決算は前年比大幅な増収増益、２００８年３月期予想も増収増益。東洋経済新報社の『会社四季報』夏号では２００９年３月期連結業績予想も増収増益と見られている。株価も右肩上がりで来ている。１５日に上場来高値を更新し、１８４８円をつけたばかり。あとどれだけ伸びるのか、地合いにもよるが、青天井相場の様相を呈してきた。

△日本板硝子<5202>が３日続伸し底打ち機運
日本板硝子が、１７円高の５５３円と前日と変わらずを挟んで３日続伸し底打ち機運が出ているようだ。５月２２日に２００７年３月期の業績予想を下方修正を発表、５月１０日の高値６９２円から６月１３日に５１８円まで２５％下落し切り返す動きになっている。円安ユーロ高を好感した買いが入っているようだ。１３日の四季報速報によれば、英ピルキントン社フル連結で規模拡大。ピ社おひざ元の欧州で建築用ガラス供給タイト続き、牽引。南米も需要おう盛。国内・北米厳しいが制裁金引当加えた巨額のれん代こなし営業益大幅増として、２００８年３月期営業利益は会社計画と同じ前期比７６．３％増の４２０億円、来期は４４０億円を予想している。株価は、直近５月３０日高値５７６円抜けとなるか注目したい。

△プラネット<2391>は業績上方修正と増配でストップ高
プラネットは４万円高の２８万円ストップ高。きのう大引け後に発表した、２００７年７月通期業績予想の上方修正と、期末増配が買われている。業績予想は、売上高、経常・純利益とも上方修正となった。ＥＤＩ（電子データ通信・交換）通信処理量が好調に推移するとともに、システム開発のスポット売上などが上がったため。また、ＧＤＳ（商品情報同期化システム）などへの先行投資を行なっているものの、経費節減などが奏功し、利益面も上方修正となった。期末（年間）配当金は４５００円から７０００円に上方修正した。株価２８万円で計算すると、配当利回りは２．５％になる。日足チャートでは、急伸で大陽線が出ているものの、中期では、まだ安値圏。現在の株価でＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは２倍台と、とくに過熱感も出ていない。

△株マニ注目のリオン<6823>が４日続伸、上値追いを強める
低ＰＥＲ・低ＰＢＲ・高配当利回り銘柄として注目とした補聴器シェアトップのリオンが、１８円高の８２５円と４日続伸し上値追いを強めている。１５日発売の会社四季報によれば、２００８年３月期業績は、前回予想を４０００万円上回る１３億５０００万円（前期比５．１％増）を予想している。今期予想ＰＥＲは１０倍台、ＰＢＲも０．８４と割安（６月１５日時点）。年配当３円増配の８円を見込むことから、配当利回りが２．３２％と妙味を増す。

△住友ゴム工業<5110>は続伸。今朝はゴムセクターが高いなかで、上値余地大きい
住友ゴム工業は続伸。寄り後は４８円高の１３６４円まで買われている。今朝はゴム製品セクターが高い。寄り後は、東証１部業種別株価指数の値上がり率トップとなった。同社のほか、当サイトで紹介のブリヂストン<5108>など、軒並み高となっている。天然ゴムの国際相場が一服して、原価低減期待が出ており、加えて、円安も収益増につながると期待されている。また、今朝の寄り前の外国人投資家売買動向で、ゴムセクターに買いが入っていたもようだ。なかでも住友ゴム工業は値上がり率が高め。かつ、この半年ほどは続落傾向で来ていたため、上値余地が大きいと見た。このまま堅調に推移すれば、まずは４～５月の上値１４００円ラインへの戻りが目安となろう。

△明電舎<6508>が３日続落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に
明電舎が、１３円安の４４９円と３日続落し２２５採用銘柄の値下がり率ランキング上位に入っている。４日にダヴィンチ・アドバイザーズ関連会社が明電舎に対してＭ＆Ａを仕掛けるのではとの思惑から５３８円まで上昇した。財務省６月１５日受付の大量保有報告書によれば、ダヴィンチ関連会社の有限会社プラトの保有比率が９．４６％→７．８２％へ低下、売りが継続しているようだ。

△東洋エンジ<6330>はベネズエラの石化プラント受注で反発、昨年高値を超えれば青天井？
東洋エンジニアリングは反発。寄り後は２０円高の７９４円まで買われている。今朝の日経新聞等で「ドイツ企業などと共同で、ベネズエラの国営石油化学会社ペキベンから、同国最大規模となる肥料プラントの設計や建設を受注した」「総事業費は約１４２０億円で、うち東洋エンジニアリングの受注分は約６１０億円と見られる」と報道された。中期チャートでは、昨年１１月の４００円ラインを底に、続伸傾向で来ている。昨年２月の高値８６３円ラインを超えるようなら、地合いにもよるが、青天井相場も？期待。現在の株価で、ＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは３倍台と、とくに過熱感は見えない。

△株マニ注目のティラド<7236>が連日の高値、９６年高値までフシはない
株マニ注目のティラドが、９円高の７０６円と８日連騰し連日の高値更新となっている。本日、日本経済新聞朝刊が機械・部品メーカーの収益源が多様化していると報じたことを好感。自動車分野への依存度が低下する一方で、新興国のインフラ投資需要を背景に建設機械向け中心に軸受け、油圧機器などが拡大。２００７年度も業績をけん引する見通しだ。各社とも成長が見込めて利益率も高い産業機械用を強化しており、完成車メーカーの動向に左右されがちだった収益構造が安定に向かう可能性があると指摘。ティラドは２００７年度連結営業利益３０億円（前期比１１３％増）、産業機械関連の売上比率が３４％、建機用の熱交換機の拡大が持続としている。チャート的には、０５年高値６８０円を抜きており、９６年３月高値７９０円までフシはない。

△横河電機<6841>は買い気配１７００円乗せ、米シェブロンの製油所制御システム受注報道で
横河電機は６０円高の１７１２円買い気配。６６万株以上の買い物を集めている。今朝の日経新聞等で「米メジャーのシェブロンから、製油所の制御システムを一括受注した」「保守を含めた総額は１０００億円以上」「シェブロンが単独で持つ世界８製油所で、既存の米ハネウェル社製を１０年かけて全て入れ替える」と報道された。まずは５月上旬の急落前の１９００円ラインまでの戻りが目安となりそうだ。
（証券日刊新聞）

△愛猫の映像作品を募集　ワッチミー！ＴＶ
フジテレビ<4676>ラボＬＬＣ合同会社（東京都港区）は、同社のネット動画サイト「ワッチミー！ＴＶ」（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ・ｗａｔｃｈｍｅ・ｔｖ／）で、愛猫の映像コンテスト「にゃんこ自慢ムービーコンテスト２」の作品募集を開始した。募集は８月２６日まで。結果発表は９月３日。入賞者には現金や猫関連グッズが贈られる。昨年のコンテストには１８９の作品投稿があった。

△伊藤忠商事<8001>、米社と中国合併設立　発電所向け省エネ事業
伊藤忠商事は、省エネ環境技術をもつ米国のフューエルテック（イリノイ州）と提携し、中国の大手電力会社向けに石炭火力発電所用のボイラー燃焼効率化技術を売り込む。中国政府が省エネや二酸化炭素（ＣＯ２）削減に乗り出していることに対応、８月にも中国に折半出資で合弁会社を設立し、プラント輸出のほか省エネ診断や設計、資金調達、運営管理のための総合的な省エネサービスＥＳＣＯ（エナジー・サービス・カンパニー）を提供する。伊藤忠の香港法人がフューエルテックの産業用大規模ボイラー燃焼効率化技術で中国市場向け独占販売権を取得した。新会社を通じて年内にも第１号機を広東省か四川省に建設する。同技術の導入で電力会社はメンテナンスコスト、石炭購入費の削減に加え、中国の低品位炭を効率的に燃焼させることができ、不純物の発生も抑制できる。中国は「第１１次５カ年計画」で２０１０年までの５カ年でＧＤＰ（国内総生産）単位あたりエネルギー消費量を２０％削減する方針だったが、昨年度は未達に終わった。このため中国政府は新たに「省エネ・排出削減総合作業プラン」を先月策定。電力会社や鉄鋼会社など、エネルギー消費量の多い産業への削減義務を打ち出している。中国の石炭火力発電容量は０５年で３億キロワットと中国全体の発電の７割を占めるため、燃焼効率化や省エネが急務になっている。伊藤忠ではこの分野の潜在市場規模を年間６００億円と試算した。フューエルテックのプラントを３０万キロワットクラスの既設の石炭火力発電所に設置すると、約１％分の省エネ効果が期待できるという。すでに欧米の火力発電所やごみ焼却炉向けに６０基の納入実績があり、０６年の売上高は７５００万ドルと０４年の倍以上に急成長している。伊藤忠は昨年から、天津市の天津金皇ホテルや香港のオフィスビルなど４カ所で、事前診断を行った上で省エネ機器などを導入するＥＳＣＯ事業を展開している。このノウハウを発電分野にも拡大する。ＥＳＣＯ方式はコスト削減分を数年にわたり支払う仕組みで、導入側は巨額の初期投資を抑制できるメリットもある。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

6981村田製
5405住金
6724エプソン
4626太陽インキ
1766東建コーポ
6779日電波
6376日機装
6379新興プランテック
6330東洋エンジ
8001伊藤忠商事
5803フジクラ
8291東日カーライフグループ
5957日東精工
6368オルガノ
5201旭硝子
7269スズキ
9650テクモ
3074ゴルフパートナー
3839ＯＤＫソリューションズ
3402東レ
2446ゼンケンオール
5930文化シヤッター

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