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2010 11,13 08:00 |
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来週の東京株は値固め続く見通し、カギ握る米消費動向を見極め 来週の東京株式市場は、値固めが続く見通しだ。本来相いれないはずの米景気回復と米金融緩和の2つの期待は併存し相場は底堅さをみせているが、欧州の財政問題や米金利上昇への警戒も出ているため、戻り売りや利益確定売りをこなすには時間がかかりそうだという。 日経平均の予想レンジは9500円─9900円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
<米景気回復と米金融緩和の2つの期待はいつまで共存するか> 米景気が回復すれば大規模な米金融緩和も必要ないとの観測が強まるはずだが、現時点では景気回復への信頼度が薄いためか金融緩和後退観測は強まっていない。米景気回復と米金融緩和の2つの期待が共存している形だが、インフレ懸念をおこさないという範囲での「スイートスポット期間」ともいえる。 つまり、米金融緩和はリスクマネーを活発化させることで資産価格を押し上げ、資産効果によって米国民の消費を刺激するが、緩和が行き過ぎてマネタイゼーションへの懸念が強くなり「悪い金利上昇」をもたらせば、住宅市場崩壊の後遺症に苦しむ米国民の債務負担が大きくなり、消費が圧迫される。 一方、堅調な米景気は米金融緩和を背景にしたドル安の効果もあるとみられているが、同じようにインフレ懸念が強まって米金利が上昇すればドル高方向に働いてしまう。いずれにせよ米金利が上昇してしまえば米金融緩和策の効果は薄くなる。 10月ISM景気指数や10月米雇用統計など経済指標が改善しながらも、マーケットの米金融緩和観測はほとんど後退していないが、景気回復次第では米金融緩和の規模が小さくなるとの見方も出てきた。 マクロ政策に関する情報サービスを提供するメドレー・グローバル・アドバイザーズは11日付のリポートで、連邦準備理事会(FRB)は、需給ギャップが予想以上に速いペースで縮小していることが確認されれば、6000億ドルとしている国債の追加買い入れ規模を縮小する可能性があるとの見方を示している。 一方、クレディ・スイス証券・株式調査部ストラテジストの丸山俊氏は「米国家計の過剰債務を解消するには、米株価があと3割程度は上昇して資産効果を拡大する必要がある。FRBはしばらく金融緩和をやめるわけにはいかないだろう」との見方を示している。新興国などから米国が金融緩和によるドル安を志向しているとの批判も強まるなか、量的緩和の出口に続く「ロードマップ」をFRBがどう描くかが今後の焦点だ。
そのうえで注目されるのが、米国の消費動向だ。今月25日の感謝祭の翌日26日(いわゆるブラック・フライデー)から米国の年末商戦が始まる。10月米雇用統計は市場予想を上回りかなりの改善を示したが、なかでも小売業の雇用が伸びたことが注目されている。「感謝祭からクリスマスにかけての年末商戦に強気な見方が増えていることの表れだろう。このまま米消費が堅調なことが示されれば米金利が上昇しドルを下支える。円安になれば日本株にとってはプラスだ」(みずほ証券・エクイティストラテジストの瀬川剛氏)という。 15日に10月米小売売上高が発表されるほか、16日は、米カジュアル衣料小売り大手アバクロンビー&フィッチ(ANF.N)、米ホームセンター大手ホーム・デポ(HD.N)、小売り世界最大手の米ウォルマート・ストアーズ(WMT.N)、17日は米ディスカウントストア大手ターゲット(TGT.N)、18日は米衣料品小売り大手ギャップ(GPS.N)や米小売り大手シアーズ・ホールディングス(SHLD.O)など米小売り大手企業の決算が明らかになる。 米景気が順調に回復し、米量的緩和をスムーズに解除できるか、米国GDPの約7割を占める消費がカギを握っており、指標や決算が注目される。
国内では15日に7─9月期GDP1次速報値と10月首都圏マンション発売戸数(不動産経済研究所)が発表される。GDPの予測中央値は前期比プラス0.6%(年率プラス2.5%)となり、4四半期連続のプラス成長となる見通し。4─6月期(年率プラス1.5%)から加速するとの見込みだ。 GDPは過去の数字だが「海外勢にアピールしやすい」(外資系証券エコノミスト)面もある。外部環境が落ち着き、円安傾向が続いていれば、買い材料として受け止められる可能性もある。 米国の経済指標では、15日に11月NY州製造業業況指数、10月米小売売上高、9月米企業在庫、16日に10月米卸売物価指数、9月対米証券投資、10月米鉱工業生産、11月米住宅建設業者指数、17日に10月米住宅着工件数、10月米消費者物価指数、10月米実質所得、18日に米新規失業保険申請件数、10月米景気先行指数(コンファレンス・ボード)、11月米フィラデルフィア地区連銀業況指数が発表される。 PR |
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