『祇園をどり』（京都の休日１６１）
鶴田 一郎　「舞妓 - もみじ」

　京都の秋をいっそう鮮やかにさせる『祇園をどり』が
11月1日(月)から11月10日(水)まで開催されます。

今年は『廻京七口遊（めぐるみやこななつのくちずさみ）』です。

京都の七口を舞台とし、旅人と人々とのかけあいが艶やかな舞で披露されます。
芸術の秋、錦秋の京都を彩る『祇園をどり』と紅葉色づく京都で
過ごされてはいかがでしょうか♪

◆◆第53回　祇園をどり◆◆
 
◆祇園東歌舞会◆

『廻京七口遊』（めぐるみやこななつのくちずさみ）

一景  鳥羽口羅城門の場
二景  長坂口桃源郷の場
三景  鞍馬口の場
四景  大原口鯖街道の場
五景  粟田口の場
六景  伏見口夫婦喧嘩の場
七景  羅城門の場～フィナーレ～

■日時： 平成２２年１1月１日（月）～１０日（水）
■開演時間：1回目13:30／2回目16:00（２回公演）
■会場： 祇園会館（京都・祇園石段下）
■主催： 祇園東歌舞会
■料金： 茶券付観覧料　4,000円（税込）
  　　　　観覧料　3,500円（税込）
  　　　　茶券　500円（税込）
■お問合せ： 祇園東歌舞会　TEL.075-561-0224／FAX.075-561-0225
■座席券の発行： １０月２７日（水）から毎日午前１１時～午後４時まで、
　　　　　　　　　祇園会館で発行

はなやぎ　京の五花街

[2回]

　京都には五つの「花街」がありまして、
『祇園をどり』はそのうちのひとつ
「祇園東」の花街の をどりの祭典です。

　錦秋の京都を彩る『祇園をどり』は、京都花街で唯一秋に開催される舞台で
京都花街の｢をどり｣は五つございますが、
秋の公演は、先斗町の「鴨川をどり」が1998年の秋公演を最後に、
春公演だけとなった為、錦秋の京都を彩る「祇園をどり」は、
京都花街で唯一秋に開催される舞台となりました。

◆◆京都五花街◆◆

 京都には五つの花街 （ かがい ： 祇園など芸舞妓が集う町 ） があり、
各花街が毎年決まった時期に芸舞妓の技芸を披露する舞踊会を催しています。

◆「祇園甲部」 …五花街の中で最大規模で祇園の中心部にあります。
◎『都をどり』 …4月1日～4月30日　祇園甲部歌舞練場

◆「宮川町」 …祇園の西側の宮川町筋にあります。
◎『京おどり』 …4月7日～4月22日  宮川町歌舞練場

◆「祇園東」 …祇園の東側にあります。
◎『祇園をどり』 …11月1日～11月10日　祇園会館

◆「先斗町」 …祇園エリアから少し離れた鴨川の西側四条通りから上の三条通りまでの先斗町通り沿いにあります。祇園甲部と京都を代表する花街。
◎『鴨川をどり』 …5月1日～5月24日　先斗町歌舞練場

◆「上七軒」 …五花街のなかで一番古く格式と伝統があります。北野天満宮のすぐ東側にあります。
◎『北野をどり』 …4月15日～4月25日　上七軒歌舞練場

以上が五花街の概略ですが、それぞれの花街で「をどり」の祭典があり、「都をどり」「京おどり」「祇園をどり」「鴨川をどり」「北野をどり」と名前がついています。そして「祇園をどり」を除いて四月、五月に開催されます。