アマゾン、日本上陸１０年　送料無料で攻勢
毎日新聞　2010年11月2日　東京朝刊
http://mainichi.jp/select/biz/news/20101102ddm008020061000c.html

　インターネット通販大手「アマゾン」が１日、日本での営業開始１０周年を迎えた。取扱商品は当初の書籍から、家電、食品などに拡大。品ぞろえの豊富さと即日配達など独自のサービスが受け、ネット通販を代表する企業に成長した。１日には商品配送の原則無料化を発表するなど、さらに攻勢をかける構えを見せている。一方、ライバルの楽天だけでなく、大手流通グループなどもネット通販に本腰を入れ始めており、アマゾンと国内各社との競争は激しくなりそうだ。
【井出晋平、谷多由】

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[9回]

　◇シェア絶大　書籍３５％、音楽５０％

　「常に（営業）初日の気持ちで無限の可能性にチャレンジしたい」。１日に東京都内で開かれた営業開始１０周年を祝うイベントで、アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は意気込みを語った。

　アマゾンは日本での業績を公表していないが、流通業界の週刊紙「週刊日流ｅコマース」の推計によると、０９年の売上高は約４０００億円で楽天（２９８２億円）を上回る。富士通総研が７月に実施したインターネット通販利用者調査によると、書籍購入者の約３５％、音楽ソフト購入者の約５割がアマゾンを利用しており、ネット市場での存在感は大きい。

　アマゾンジャパンは、書籍、音楽・映像ソフトや家電などの自社販売分に加え、
雑貨、食品、洋服、靴など、社外店舗からの受託販売を拡大することで品ぞろえを強化。０９年には米アマゾンのサイトが日本向けに電子書籍端末「キンドル」の販売も始めた。現在の商品数は約２０００万点。書籍や音楽・映像ソフト以外の商品の売り上げは４割程度にのぼると見られる。

　充実した品ぞろえの背景には、自前の物流センター整備がある。宅配業者への大口委託が可能になり、配送時間とコストの圧縮も実現。これまで１５００円未満の注文については有料だった送料の（外部業者販売分など一部商品を除く）無料化につながった。利用者の購入履歴を分析して「おすすめ商品」のメールを送ったり、仕入れや在庫管理に生かすのも特徴。新商品の発売前には先行予約を実施し、大量発注を武器に値引き交渉に臨んでいる。

　◇国内各社、配送サービス向上で対抗

　アマゾンを追う国内各社も顧客獲得に躍起となっている。

　経済産業省によると、国内の０９年のインターネット通販の市場規模は約６兆７０００億円。パソコンやインターネットの普及を背景に、５年間でほぼ倍増した。国内大手、楽天の「楽天市場」の売上高も５年間で２倍以上に増加。品ぞろえも約６８００万点とアマゾンを上回っている。

　だが、配送の弱さから売上高で後れを取っていたとみて、０８年１０月に翌日配達を開始。今年３月には物流会社を設立し自前の物流施設を設けた。１０月からは複数店舗で買った商品を一括配送するサービスを始めた。

　大手流通もネット通販に本腰を入れる。セブン＆アイ・ホールディングスは昨年１２月、グループ各社のネット通販事業を「セブンネットショッピング」に統一。ポイント利用や商品受け取りを店舗でもできるようにするなど、グループの総合力でシェア拡大を狙う。

　◇ネットスーパー、流通大手も本腰

　高齢化や共働き世帯の増加で、商品を宅配するネットスーパー人気が高まると見る流通各社の動きも急だ。すでにイオンや東急ストアなどが進出。住友商事は、０９年１０月からサミットと共同で専用倉庫と配送網を整備し本格参入した。住商は、専用の食品加工工場を拡張する計画という。

　富士通総研の田中秀樹マネジングコンサルタントは「ネット通販は、物流・配送面のサービスを向上できるかで勝敗が決まる。それらのノウハウがあるのがアマゾンの強み」と指摘。さらに「アマゾンは米国で試験的にネットスーパーを展開しており、日本で参入すればさらに売り上げ規模を拡大する可能性もある」とみている。

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　いやぁ～･･･このサービスは本気で嬉しかった。
ついつい面倒で、本はいつもAmazonに頼っていたというのが本音で、
送料はいつも高いなぁ～なんて思っていたワケです。

なので、少しでも必要性の薄い本は買わなかったワケでして、
無料化になれば多分、ワタシの場合は確実に購入量が２倍に増える事は確実です。

･･･で、マーケティングの方向から考えますと、
これで「楽天ショッピング」や「Yahoo!ショッピング」は
非常に危ない状況に立たされるでしょう。

Amazonは、利用顧客の増加によって見込み客の大量囲い込みという
競争優位性を手中に収めるだけでなく、
ライバルに差別化が出来ることとなります。

･･･かと言って現状、X'mas商戦スタート真近の現在、
「楽天ショッピング」や「Yahoo!ショッピング」がスグに手を打てるか？？？

　消費者がある商品をネットショッピングするときは、
ものが同じなら、Amazon、楽天、Yahoo!等、検索でひっかかったサイトの中で、
配送料込み、ついで買いコストも含めて最も安い価格のサイトで買うのが
自然ですから、売上げがどこに集中するかは明らかです。

もし手を打ったとしても、多分、店舗サイドの負担になる事は必須･･･
･･･となれば、楽天・Yahoo!からの店舗退転、Amazon移動の確率が高くなり、
結局、楽天・Yahoo!の収益減退に繋がり、勿論そうなれば
本業の広告収入にも火が点く結果となります。

　アマゾンは２００８年春に商品を出品している企業向けに、
在庫保管・商品配送の代行を行なう新サービス「フルフィルメントby Amazon」
を開始しています。
「マーチャント@amazon.co.jp」を通じて商品を出品している企業の在庫商品を、
物流センターで保管・管理し、出店企業の受注に応じて
梱包・出荷・配送する有料サービスです。
　このサービスを使うと、出品企業は在庫保管、販売、受注、配送を
任せることが出来、企業は商品開発や顧客の誘導に集中することが
出来るんですよねぇ～･････

「楽天ショッピング」や「Yahoo!ショッピング」で店舗展開している方々なら
理解できるかと思いますが、楽天・Yahoo!は、毎度、店舗経営者から
「搾取」する事しか考えていない企業です。

Amazonは、出店企業等の配慮も沢山あるのです。
この時点で楽天・Yahoo!は、どのような道を辿って行くか、
付け焼刃的なことでは、どうにも出来ない状況というものが
数年後にはやってくる事でしょう。

現在の日本のネット企業が、今までして来た数々の横柄な態度と
「搾取」の現実を踏まえれば、今回の出来事はwktkしております。

まぁ～Amazonもこの意図を思ってか、取扱商品を拡大し、
物流システムを拡大してきました。
そして日本各地のご当地グルメや特産品を取り扱う
「Nippon ストア」もスタートさせてたんですねぇ～･････
　http://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=2199930051

今後、このAmazonの方向性は、楽天・Yahoo!にボディ･ブローのように
効いてくる事でしょう。

ちなみに個人業者、ホームページ等でネット･ショッピングを行っている業者も
早々に対策を練る必要があります。

まずは、商品価格は必ず送料込みの値段の表示と、送料無料化を謳うこと。
これがまず最初の行動となるワケですが、簡単に出来るモノと
簡単には出来ないモノとがあるワケでして･････

そういった事も色々と調べながら対策を練って下さいませ。
何か情報があればまた載せますね。