2024 11,23 13:32 |
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2010 09,18 08:00 |
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株式市場は過度な悲観論後退、菅改造内閣の船出に追い風 来週の東京株式市場は戻りを試す見通し。日本政府の為替介入で円高警戒感が後退。21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で景況感が落ち込まなければ米金利上昇からドル高・円安の継続が期待されるという。 前月落ち込んだ米中古住宅など住宅関連指標が反動で上振れる可能性もある。米景気減速懸念は根強く、投資家のリスク回避姿勢が完全に転換したわけではないが、過度な悲観論は弱まっており、船出する菅改造内閣にとっては追い風になりそうだとみられている。 日経平均の予想レンジは9400円─9800円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
<FOMCで現状維持なら円安・株高継続> 日経平均は9500円を超え累積売買高の多いゾーンに入ってきているが、市場では戻り売りをこなして一段高を見込む声が多くなっている。 ひとつは21日のFOMCでは、現行の政策が維持され、新たな金融緩和措置は打ち出されないとみられているためだ。米マクロ指標はまちまちだが、一時の過度な悲観論は後退しており、米金利低下もいったん歯止めがかかっている。 FRBが8月、米経済の回復ペースが失速したとの認識を示し、バーナンキ議長が米経済の見通しが目立って悪化した場合、追加刺激策を検討する必要があると述べたことから、米株とドルは下落した。しかし、「景況感が悪化しなければ逆の展開になる可能性がある」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所・投資戦略部部長の高橋和宏氏)という。 7月の数値が15年ぶりの低水準となった米中古住宅販売などの住宅関連指標が、反動で上向けば米株高、ドル高/円安の流れが加速する可能性もある。
地合いの改善で日経平均は7月14日に付けた高値9807円36銭を目指す展開が予想されており、そうなれば菅内閣を後押しすることになりそうだ。
リスクシナリオはやはり米景気悪化だ。9月のフィラデルフィア地区連銀業況指数は前月のマイナス7.7から改善したとはいえマイナス0.7と依然として景気判断の分かれ目であるゼロを割り込んでいる。マクロ指標の悪化に米株市場は反応しにくくなっているが、米住宅関連指標などで予想に反し大きく悪化すれば米金利低下から再びドル安・円高が進む可能性もある。 その際、欧州などから日本の単独為替介入に対し批判的な声が出始めているなかで、日本の政府・日銀が再び円売り介入を実施できるかが注目点だ。また米政府からは目立った非難は聞かれてないが、市場では「23日に開かれる方向の日米首脳会談では日本の為替介入についても取り上げられる見通しだが、米側から遺憾の意を示されても、日本が強引に為替介入を継続できるかどうかは不透明だ。米経済指標が悪化し、国内の不満が高まれば、米政府から批判の声も出るのではないか」(国内投信ファンドマネージャー)との見方もある。 市場の円高警戒感はいったん後退したが「対ドルで85円台にとどまっており、円高再進行の懸念が消えたわけではない」(大手証券トレーダー)という。
海外予定では、20日は9月米住宅建設業者指数、ユーロ圏非公式財務相会合、21日は8月米住宅着工件数、22日は7月米住宅価格指数、23日は米新規失業保険申請件数、8月米中古住宅販売、8月米景気先行指数、24日は8月米耐久財受注、8月米新築1戸建て住宅販売、9月独IFO業況指数が発表される。 23日はボルカー米経済再生諮問会議議長がシカゴ地区連銀・IMF共催の会議で講演(シカゴ)する予定。 20日からの週はアジアで休場が多い。 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者) PR |
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