明日の日本株の読み筋＝下値の限られる展開を予想
モーニングスター　2010/09/16 19:17
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=362045

　１７日の東京株式市場は、下値の限られる展開を予想。日本株の重しになっていた円高がある程度は是正され、前日の欧米時間にも継続されたという日銀・政府による円売り介入が一定の効果を見せている。ドル・円が８５円台から円安の水準を維持すれば、輸出株を中心に底堅い推移が見込まれよう。月末の接近で９月中間期の配当取りに向けた動きも期待されるほか、心理的フシ目の９５００円や、前日に上回った７５日移動平均線が支えになれば、下値は限定的となりそうだ。

　一方、１６日の日経平均株価は戻り売りに押されて上値が重かった。価格帯別売買高でも９５００円台は商いが集中するゾーンで、「やれやれ売りが出た」（中堅証券）という。日経平均がさらに上値を試すには、海外株高や、米景況感のさらなる改善が必要とみられる。米国の経済指標はまだら模様で、良好とはいえないものも少なくない。米景気の過剰な減速懸念は後退しつつあるものの、回復スピードについては依然として慎重な見方が多い。為替に対する警戒感が若干は薄れた分、米国株との相関性が高まってくるだろう。
（宮川子平）
 

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