明日の日本株の読み筋＝菅首相の続投を織り込む相場
モーニングスター　2010/09/14 19:00
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=360845

　民主党代表選で、「円高・債券高（株安）」の菅首相が再選を果たした。１５日の東京株式市場は、これを織り込む展開となる。「注視する」を繰り返してきた菅内閣が継続し、為替介入を示唆してきた小沢氏が大敗したために警戒感が薄れ、
代表選の結果が判明した直後は円が対主要通貨で急上昇。
また、日経平均先物は午後４時３０分から始まったイブニングセッションで売りが優勢となり、９２００円を割り込む場面もみられた。この流れが継続すれば、あすの日経平均株価も上値の重い展開となりそうだ。

　一方、日経平均は８月３１日に付けた終値ベースの年初来安値８８２４円０６銭を底に持ち直しの動きが続いている。米国株との比較で、日本株は円高が重しになって戻りが鈍いものの、足元では米景気に対する懸念も薄れつつある。円相場は「投機筋に見透かされたような動き」（中堅証券）が目立つが、景況感からも、ここから円が独歩高となるような材料は乏しい。「財政緊縮型とされる菅首相の続投で、長期金利の低下が予想される。これは円売り材料のひとつ」（国内投信）との声もある。
（宮川子平）

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