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2010 09,11 17:00 |
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高利回り・低PBRで探る特選銘柄 (1)=IT関連セクターなどに妙味 日経平均株価は10日、前日比140円78銭高の9239円17銭と続伸したが、全般に方向感を欠く展開だった。売買代金はSQ(特別清算指数)算出もあり1兆6661億円となったが、様子見からくる商いの乏しさで、前日9日には9121億円と8月23日以来の1兆円割れを記録した。 半面、相場低迷の必然的結果として、割安感が顕著な銘柄が増加しており、押し目買いのチャンスはむしろ広がる傾向にある。新興国関連、企業の経営体質改善に欠かせないIT投資関連、デフレを逆手に取る一部の消費関連など、丹念に見ていけば掘り出しモノの銘柄が見つかりそうなセクター・分野は少なくない。 モーニングスターでは、9月27日の権利付き最終日に向け買っておけば高い配当利回りが期待でき、かつPBR1倍前後の割安な30銘柄をピックアップした。そこからさらに5銘柄を厳選して、特選注目株としてお届けする。 ランキング上位でまず目を引くのが、IT関連の専門商社だ。薄型テレビの在庫増が懸念されているが、モバイルや電子書籍、ノートパソコンと携帯型の情報機器に使われる半導体・電子部品の需要は世界的に活況が続いている。グローバル競争に勝ち抜くための研究開発活動に手を抜くわけにはいかないため、2次電池向けを中心に計測機器の市場も安定推移している。 これらの関連銘柄は、東陽テクニカ <8151> 、兼松エレクトロニクス <8096> 、伯東 <7433> などがランキングに顔を出している。専門商社は値動きが軽いので、投資対象として妙味が高い。円高の影響を受けにくい分野では、医療関連が筆頭だ。小野薬品工業 <4528> 、武田薬品工業 <4502> といったところは外せない。景気に左右されにくい点では、遊戯関連も注目される。パチンコ周辺機器のマースエンジニアリング <6419> がランクインしている。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
・配当利回り、PBRは10日終値で計算
●東陽テクニカ=配当利回り4.93%、連結PBR0.89倍 東陽テクニカ <8151> の上げに弾みがついてきた。5月下旬以降、880-980円のボックス圏で推移してきたが、8月末に5日移動平均線が25日線を上に抜けるミニゴールデンクロスを形成。その後も小刻みながらも着実に上昇基調をたどっている。東証信用倍率(9月3日現在)は1.05倍の好取組で、厚みも十分だ。連結PBRは0.9倍前後と割安感がある。 輸入を中心とした計測機器、検査機器、検査システムの製造販売が主力事業。欧米の最先端機器・技術の輸入に加え、自社システム製品の強化にも注力している。得意分野には、携帯電話のIP化を含む次世代ネットワーク(NGN)の評価・監視、自動車の振動解析、電磁波測定などのほか、最近は2次電池開発の評価用機器が伸びている。 7月22日発表した10年9月期第3四半期(09年10月-10年6月)の連結業績は、営業利益が7億8200万円と前年同期比25.9%減少したが、分野別でみるとプラス材料が多い。情報通信分野が第3四半期だけでみると同5.6%増と回復基調にあるほか、輸出も韓国向けを中心に同26.4%増と回復しつつある。受注高も第3四半期は同14.9%増の141億3100万円と回復が確認されており、順次売上計上されてくる見通しだ。10年9月期の営業利益予想は12億円(前期比10.1%増)。
TAC <4319> は足元、上値余地が期待できそうだ。3月23日高値386円と6月24日安値350円の値幅半値戻し368円をここにきて突破し、4月30日と5月6日の間にあけた「マド」(377-379円)を埋めることが視野に入ってきた。日足一目均衡表の抵抗帯「雲」の上方を推移していることから、下値安心感もある。連結PERは13倍台と割高感はない。 11年3月期第1四半期(7月30日発表)の連結業績は、売上高が71億6000万円(前年同期比20.5%増)、営業利益は8億4200万円(同7.8%減)の増収・営業減益決算だった。前期に事業を譲り受けたWセミナー売上が上乗せされる一方、人件費が増えるなどしたことによる。Wセミナーとの拠点統合は首都圏の大型拠点である渋谷校を5月に統合したことによりほぼ終了した。通期では売上高267億円(前期比11.3%増)、営業利益15億円(前期比2.4倍)の増収・大幅増益決算を予定している。 需要動向の変化を業績にうまく取り込めている点がプラス材料だ。第1四半期の動向をメディア別でみると、旧来型の教室系講座が前年同期比16.5%増と好調だったのに加えて、通信講座はダウンロード通信・Web通信講座が同2.5%増と堅調を維持した。今後ともネット経由のユーザーは急カーブを描いて増加すると予想される。 ・配当利回り、PBRは10日終値で計算
●ハークスレイ=配当利回り2.74%、連結PBR0.37倍 持ち帰り弁当チェーン大手のハークスレイ <7561> が8月12日に年初来安値535円を付けたあと、安値圏で推移している。時価540円台は、中間期の予想配当に対する利回りが3.64%、連結PBR0.3倍台と割安で、出遅れ感が強く、押し目を狙っていけば、かなりの投資成果が期待できよう。 11年3月期第1四半期(10年4-6月)の連結決算は売上高153億7500万円(前年同期比14.2%減)、営業利益1億7400万円(同4.5倍)、純利益7200万円(同10.1%増)だった。資産除去債務に関する会計基準の適用で特別損失1億2200万円を計上した影響で、純利益は伸び悩んだ。 店舗委託事業部門で、「選択と集中・原点回帰」をキーワードとし、業務委託店舗約600店を中心とする事業戦略を展開。不採算取引先との取引見直しや人件費の削減などを進めたことが奏功した。傘下のTRNコーポレーション <3351> ですしチェーン店の事業改革が進展し、11年2月期の連結業績予想で売上高は伸び悩むものの営業増益を達成する見通しにあり、収益の多極化が進展するとみられる。 ●ラウンドワン=配当利回り2.79%、連結PBR0.33倍 ボウリング場などを経営するラウンドワン <4680> が8月17日の年初来安値296円を底に、下値を切り上げる展開が続いている。時価370円台で、中間期の予想配当に対する利回りが2.72%、連結PBR0.3倍台と割安で、押し目は拾っておきたい。 11年3月期第1四半期(10年4-7月)決算は、売上高197億200万円(前年同期比1.2%増)、営業利益21億8200万円(同1.9%増)と増収増益を確保した。ただ、過年度の資産除去債務費用の全額31億7300万円を特別損失に計上したため、最終損益は13億9200万円の赤字(前年同期は6億1500万円の黒字)となった。9月末現在の株主に対する株主優待があり、100株以上では500円割引券4枚とクラブカード2枚が贈られる。優待を考慮すると実質的な利回りは上昇することになる。 ●帝通工=配当利回り2.31%、連結PBR0.47倍 デジカメなどに使用する前面操作ブロックなどを手掛ける帝国通信工業 <6763> が8月26日に付けた188円を底に安値圏でのもみ合いとなっている。時価190円台で、中間期の予想配当に対する利回りが2.27%、連結PBR0.4倍台の位置にある。 11年3月期第1四半期(10年4-7月)の連結決算は、売上高38億2600万円(前年同期比24.3%増)と増収を確保したものの、営業赤字2億1900万円(前年同期は4億3000万円の赤字)、最終赤字2億4600万円(同2億6900万円の赤字)となった。デジカメなどに使用する前面操作ブロックの売上が伸び悩んだが、可変抵抗器や固定抵抗器などの売上が回復基調を示した。中国をはじめとしたアジア全体が売上をけん引しており、売上高の回復や収益改善策の効果などで通期は黒字を確保する予定だ。 ・配当利回り、PBRは10日終値で計算 PR |
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