明日の日本株の読み筋＝先物の動きや、為替をにらみながらの展開か
モーニングスター　2010/08/26 18:33
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=356692

　２７日の東京株式市場は、動意薄の展開か。先行きの不透明感が強まるなかで週末を迎えるため、積極的にポジションを取りに行くような動きは目立たないだろう。
２６日同様に、手控え気分の高まりからこう着感の強い相場が予想される。
２５日の米国株は辛うじてプラス圏で取引を終えたが、住宅指標を見る限りは経済環境が好転に向かったわけではなく、当面は上値の重い展開が続くだろう。いったんフシ目を割り込んでいることもあり、海外株が崩れれば、日経平均も下値模索の可能性が高まる。
ただ、日銀や政府の動きにも目が離せなく、短期的には下値も限られそう。いずれにせよ、手掛かり材料難で商いも低調に推移するとみられ、先物の動きや、為替をにらみながらの展開に終始しそうだ。

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[3回]

　早急な円高対策が求められるなか、日銀の白川総裁は出張先の米国で、カンザスシティ連銀主催のシンポジウムに出席する。バーナンキＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）議長や、トリシェＥＣＢ（欧州中銀）議長も参加する予定で、その場で情報交換が期待されており、週明け以降の動きにはより注目が集まる。
ただ、「円高に対し、白川総裁にどれだけの危機感を持っているのか、はなはだ疑問」（中堅証券）との声があるなど日銀に対する不信感が根強いのも事実。
また、９月の金融政策決定会合は９月６－７日の日程で行われるため、仮に臨時の会合を開くとすれば来週しかない。日銀が追加金融緩和策を打ち出せば、短期的には相場の持ち直しが期待できるが、「緩和策は新型オペの拡大くらいではないか」（同）と期待も決して大きくない。
（宮川子平）