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2010 07,24 08:00 |
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東京株は来週もぜい弱な展開、景気二番底懸念で業績評価も限定的 来週の東京株式市場は、引き続きぜい弱で外部環境次第の展開が続く見通しだ。景気二番底懸念が消えないなかでは、欧州ストレステスト結果発表後も投資家のリスク姿勢が劇的に好転する可能性は低い。 堅調な足もとの企業業績を評価する動きが続く可能性もあるが、円高がさらに進めば業績期待も消沈する。株価水準が回復すれば底堅さを演出している国内年金勢の買い期待も薄らぐため上値は限定的との見方が多い。 日経平均の予想レンジは9100円─9700円。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
欧州ストレステストに対する見方はまちまちで、市場の反応も神経質だ。すべてのドイツの州立銀行が欧州のストレステストを通過したとの独紙の報道が23日午後伝わるとユーロや日経平均は上昇、その後スペインの18の貯蓄銀行のうち複数が不合格となったと地元紙が伝えると、一転上げ幅を縮小させた。 市場では「欧州ストレステストで失格となる小規模の金融機関が出ることは織り込み済み」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所・投資戦略部次長の西村由美氏)との声は多いが、それ以上は織り込めていないともいえる。 東海東京証券エクイティ部部長の倉持宏朗氏は来週の相場について「主体性が乏しい東京株式市場は、引き続き為替や海外株など外部環境にらみの動きになりそうだ。ストレステストの基準が不明確との見方もあり、結果発表でアク抜けするかは不透明」との見方を示している。 国内大手決算発表の皮切りとなった信越化学工業(4063.T)の株価反応が好調で、本格化する来週への期待も高まっているが、これも円高次第。現時点の想定為替レート90円付近を下回る円高水準のなかでは、業績期待も高まりにくい。政策効果が切れてくる下期需要への不安が解消されたわけでもなく、好決算へのポジティブ反応も限定的となる可能性がある。 23日の日経平均は6日ぶりに反発し、200円を超える上昇となったが、「ショートカバーが中心でヘッジファンドなどが大きく買いに動いている感触はない」(国内証券エクイティ部)という。国内年金勢の買い観測が継続しているが、市場では「あくまで底値買いのスタンス。日経平均9500円水準を超えて買いを継続する可能性は低い」(大手証券トレーダー)とみられている。 みずほ証券エクイティストラテジストの瀬川剛氏は「いわゆるブッシュ減税の失効が近づいているなど不安要素は多い。米政府がこれらに対する対応策を出さなければ米景気減速の不透明感はぬぐえない。しかし、大きな政府を志向しては民主党の支持率は下がるという難しさを米国は抱えている」と話す。
市場センチメントを占ううえでは、米住宅指標に対する市場反応が注目される。26日は6月米新築1戸建て住宅販売、27日は5月S&Pケース・シラー米住宅価格指数が発表される。22日に発表された6月の米中古住宅販売戸数は3カ月ぶりの低水準となったものの、市場予想ほど落ち込まなかったことが好感された。「期待値」自体が低くなっているとはいえ、地合いの好転を感じさせる反応であり、この流れが続くかがひとつの焦点だ。 このほか米国では、27日に7月米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、28日に6月米耐久財受注と米地区連銀経済報告(ベージュブック)、30日に4─6月期米GDP速報値、7月米シカゴ地区購買部協会景気指数、第2・四半期米雇用コスト指数が発表される。 国内では4─6月期企業決算発表が本格化する。 29日は電機大手の集中日で、ソニー(6758.T)、東芝(6502.T)、富士通(6702.T)、ソフトバンク(9984.T)、シャープ(6753.T)、エルピーダメモリ(6665.T)が発表する。また日産自動車(7201.T)や任天堂(7974.OS)も予定している 週末の30日は、ホンダ(7267.T)やマツダ(7261.T)の自動車大手や、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T)などのメガバンクの一角が発表を予定してしており最初のピークを迎える。 国内指標発表では26日に6月貿易統計、30日は6月鉱工業生産速報(予測中央値:前月比プラス0.2%)や6月全国コアCPI、6月完全失業率などが発表される。 PR |
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