6/6 朝の『株価材料』PART Ⅱ

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■株価材料

△スパークス、オプト<2389>株の６％超を取得
資産運用会社スパークス・グループ傘下のスパークス・アセット・マネジメントがインターネット広告代理店、オプトの発行済み株式数の6.09％を取得していたことが5日分かった。スパークスが関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。保有株数は7892株。保有目的は「発行者経営陣との建設的な議論を通じて、運用成績を向上させる」などとしている。

△１－３月の携帯電話国内出荷３％増、過去５年で最多
調査会社のＩＤＣジャパン（東京・千代田）は5日、2007年1―3月期の携帯電話端末の国内出荷台数が前年同期比3％増の1439万台だったと発表した。四半期ベースでは過去5年間で最多。携帯各社が春商戦向けにワンセグ対応機種や薄型機種など新製品を大量に投入したことが販売を押し上げた。メーカー別シェアでは、シャープ<6753>が22.6％と４・四半期連続で首位を維持した。ＮＴＴドコモ<9437>、ソフトバンク<9984>モバイルの2社への出荷が好調に推移した。前四半期に5位だった東芝<6502>がＫＤＤＩ<9433>（ａｕ）やソフトバンクに幅広いラインナップを出荷し2位に浮上。中高年向けのドコモの端末「らくらくホン」がヒットしている富士通<6702>も5位に躍進した。主力のドコモ向けが伸び悩んでいる松下電器産業<6752>の携帯子会社、パナソニックモバイルコミュニケーションズ、ＮＥＣ<6701>は3、4位とそれぞれ順位を1つずつ下げた。

□東京都心のオフィス空室率、５月末は横ばい
オフィス市場調査の生駒データサービスシステム（東京・港）が5日まとめた5月末の東京都心5区（千代田、中央、港、新宿、渋谷）のオフィス空室率は、前月末と同じ1.7％だった。貸し手優位とされる3.0％を下回り、引き続きオフィス需給は締まっている。ただ3月以降の下げ幅は計0.1ポイント。市場には「空室率に下げ止まり感が出てきた」との見方も広がっている。

■ＩＤＥＣ<6652>の従業員説明会提案、モリテックス<7714>が拒否
制御機器メーカーのＩＤＥＣは5日、産業用画像処理装置メーカーのモリテックスに申し入れていた従業員向け説明会が拒否されたと発表した。ＩＤＥＣはモリテックスの筆頭株主で、今月27日のモリテックスの定時株主総会で経営陣を入れ替える株主提案をしている。モリテックスの従業員に株主提案の内容と経営権取得後の事業運営の方針を説明する場を求めていた。

△関西ペイント<4613>、塗料を10―15％値上げ
関西ペイントは5日、7月出荷分から自動車、建築向けなど全塗料を10―15％、シンナーを20―25％値上げすると発表した。値上げは2006年9月以来で、05年以降では４回目となる。シンナーの値上げ幅は過去最高となる。今年に入ってからもナフサ（粗製ガソリン）を中心に原材料価格の高騰が続いており、最終製品に価格転嫁する。

□びっくり本舗、マリンポリス<3339>へのＴＯＢ成立発表
すしチェーンのびっくり本舗は5日、ジャスダック上場で回転すしチェーンのマリンポリスに対する株式公開買い付け（ＴＯＢ）が成立し、8日付で連結子会社にすると発表した。議決権ベースで95.99％の株式を取得した。取得費用は40億4200万円。

□伊藤園<2593>、無議決権優先株を上場へ・種類株市場で初
伊藤園は議決権がない代わりに配当を優先的に支払う「無議決権優先株」を発行し、東京証券取引所が年内にも創設する種類株市場に上場させる。種類株は普通株と異なる株式で、経営への影響力よりも配当を重視するなど多様化する投資家の需要を取り込む狙いがある。東証の種類株市場への参加が明らかになった企業は伊藤園が初めて。
（NIKKEI NET）

▼長期金利が急上昇、株価堅調で利上げ前倒しの思惑
５日の円債市場で１０年最長期国債利回り（長期金利）が１．８３０％に急上昇した。堅調な内外株価による景気押し上げ効果で、インフレが意識されやすい状況が続いているためだ。日銀の利上げ前倒しの思惑がくすぶり、金利は低下しにくい地合いが続きそうだ。
海外勢の売りに対して国内勢は様子見、５日の円債市場は先物主導で急落。国債先物６月限は一時前日比４３銭安の１３２円３１銭と前日に付けた直近安値（１３２円５９銭）を割り込み、０６年８月１５日以来約１０カ月ぶりの水準に下落。１０年最長期国債利回り（長期金利）は同３．５ベーシス・ポイント（ｂｐ）高い１．８３０％と０６年１０月２４日以来約８カ月ぶりの水準に上昇した。

■トラステックスＨＤ<9374>、決算短信の開示方法などで改善報告書を大証に提出
トラステックスホールディングスは５日、中間決算短信の開示方法や半期報告書の提出遅延などの経緯と改善措置について、改善報告書を大阪証券取引所に提出したと発表した。同社は０６年１１月２４日付の０７年３月期連結中間決算短信について、連結キャッシュ・フローの状況などの記載を欠いて開示していた。Ｍ＆Ａなどで買収した子会社で決算のための体制が十分でなく発表予定日までに作業が完了しなかった一方で、発表日を延期すると市場に憶測を呼ぶと懸念して、連結キャッシュ・フローの状況などの記載がないまま同中間決算短信を開示したという。このほか同社は、半期報告書の提出が法定期限の０７年１月４日に間に合わず１月１６日に提出したり、特別損失の追加計上によって０７年３月期連結中間決算短信を大幅に訂正していた。今後の対応としては、経営体制の一新や、不採算子会社などを整理することによる事務の合理化、会社情報の適時開示や内部者取引に関する経営者・従業員への研修などを進める、とした。

△ドリームＩ<4310>が5000株・10億円を上限に自社株買い、発行株の5.02％
ドリームインキュベータは５日、発行済み株式総数の５．０２％に当たる５０００株・１０億円を上限に自己株式を取得すると発表した。取得期間は６月７日から８月３１日まで。資本効率の向上を通じて株主への利益還元を図り、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。

△昭和真空<6384>が32万株・2.752億円を上限に自社株買い、発行株の4.92％
昭和真空は５日、発行済み株式総数の４．９２％にあたる３２万株・２億７５２０万円を上限に自己株式を取得すると発表した。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率を高めるため、としている。６月６日午前８時４５分に、ジャスダック証券取引所における自己株式取得のための固定価格取引として買付の委託により取得する。取得予定株式数に対当する売付注文をもって買い付ける、とした。

■スターゼン<8043>、自己株250万株を三井住友<8316>銀など3社に売却
スターゼンは５日、２５０万株の自己株式を三井住友銀行に１００万株、農林中央金庫に１００万株、みずほ<8411>銀行に５０万株、それぞれ売却すると発表した。１株２８４円で売却総額は７億１０００万円。払い込み期日は６月２１日。スターゼンによると自己株売却は３社との取引拡大、関係強化を図るためで、売却金は設備資金などに充当するとしている。

△伊藤園<2593>が子会社株をＳＢＩ<8473>から追加取得、経営一体化へ
伊藤園は５日、飲食店「タリーズコーヒー」などを展開する連結子会社フードエックス・グローブ（東京都港区、ＦＸＧ）株式について、ＳＢＩホールディングスの連結子会社ＳＢＩキャピタル（東京都港区）から追加取得すると発表した。伊藤園は、ＦＸＧの筆頭株主だが、株式を追加取得することで伊藤園との経営一体化を進め、業績向上への取り組みを強化したい考え。伊藤園は、ＳＢＩが保有するＦＸＧ株式の全て（発行済株式の２８．９６％）を取得することで、現在のＦＸＧ株式保有比率５１．４９％を同８０．４５％に高める。取得額は約４２億円。ＳＢＩは、同社の今期連結営業利益に対して約１７億円寄与すると見ている。株式受渡日は６月８日。

△ファーマフーズ<2929>、米で「ギャバ」を食品素材として販売可能に
ファーマフーズは５日、同社の「ファーマギャバ」が米国の米食品医薬品局（ＦＤＡ）から認可を取得、米国の食品会社に対し食品素材として販売することが可能になったと発表した。ファーマフーズによると「ギャバ」とは、動植物など自然界に広く分布するアミノ酸の一種で、動物の脳や脊髄に存在する神経伝達物質。同社は「ギャバ」を乳酸菌発酵により高純度かつ大量に製造する技術を有しているという。
（ロイター）

△日東電<6988>---2/19高値にあと1ティックのところで膠着
2/19高値にあと1ティック。5月の月次動向を受けて買い先行の展開となっているが、年初来高値にあと1ティックのところで膠着。4月末からリバウンドをみせていただけに利食いも出易いか。しかし、韓国ＬＧフィリップスＬＣＤの第8世代の大規模な投資計画の可能性などもあり、液晶関連として注目。

△東洋倉庫<9306>---新光では含み資産着目で新規に「１」
新光では投資判断を新規に「１」としている。含み資産を考慮した株価水準の割安感、納屋橋東地区の再開発による利益増などを期待しているようだ。新光では同社の含み資産を約108億円と試算、これを考慮すればＰＢＲは実質的に0.6倍程度であると考えている模様。

△日精工<6471>---後場も衰えず強含みの展開
後場も衰えず強含みの展開。野村証券では、電子部品製造に必要な射出成形機やチップマウンタ向けがけん引し、受注回復が鮮明になると考えているようだ。レーティング「2」を継続。

△ソフトバンク<9984> 前場高値突破。
5/7戻り高値2760円に接近してきている。均衡表では雲下限を突破してきており、遅行スパンは上方転換シグナル発生。戻り高値突破なら雲上限の2840円処を意識。

△内海造船<7018>---ストップ高、ＣＳで紹介レポート
ストップ高。ＣＳがレーティング未付与ながら紹介レポートをリリース、会社側では、今年度より過去に受注した高採算の物件が売上に計上されてくる見通しとしているようだ。また、設備拡充による更なる事業規模の拡大を目指すとも。

△住友重<6302>---後場に入り上げ幅広げ、連日の最高値更新
後場に入り上げ幅広げ、連日の最高値更新。大和では、造船や機械や建機を取り巻く良好な外部環境のほか、自助努力による収益性の改善を評価。想定以上の利益成長が続くと。

□Ｕアローズ<7606>---軟調、既存店は相対的に底堅さも
軟調。前日に5月の既存店動向などを発表している。前年同月比で3.8％増とプラス基調を継続、ユニクロやポイントなどと比較すると底堅さは目立つ状況。ただ、会社側の通期既存店前提は6.5％増となっているなど、今期強気な業績計画に対しては依然として楽観視しにくい状況のようだ。

△ＦＢ<3843> 上げ幅拡大。
株価は連日で最高値を更新しており、需給が良好の直近上場株として物色されているようだ。本日は前場中ごろにぐるなびとの提携を発表していることもあり、人気に拍車がかかっているもよう。
（フィスコ）

□鉄鋼株が軟調、市場からは「海外勢の買いスタンスは継続、問題ない」との声
鉄鋼株が軟調。新日本製鉄<5401>、住友金属工業<5405>、ＪＦＥホールディングス<5411>が一服となった。ただ、市場では悲観は不要と受け止められているもようだ。外資系証券では、「直近一本調子で上げてきたので売り物が出るのはやむを得ない。海外勢の買いスタンスは継続しており、問題はない」と話していた。

△ＩＲＩ<4741>がストップ高比例配分、オリックス<8591>との統合で株式交換比率にサヤ寄せ、関連銘柄にも思惑広がる
インターネット総合研究所（ＩＲＩ）（整理ポスト）が１０００円ストップ高の８６５０円で比例配分。同社は４日、オリックスと株式交換による経営統合を発表、交換比率にサヤ寄する形となった。株式の交換比率はオリックス１に対しＩＲＩ０．６６７。ＩＲＩの１株に対しオリックスの０．６６７株を割り当てる。１１月中に効力発生でオリックスの完全子会社となる予定。ＩＲＩは既に６月２４日の上場廃止が決定しているが、交換比率を考慮した妥当価格が２万１７７７円（オリックス４日終値３万２６５０円ベース）で時価の３倍弱に達することから１００万株を超える買い物が殺到した。関連銘柄であるＩＲＩユビテック<6662>、ブロードバンドタワー<3776>もストップ高と思惑が広がっている。同社は１９９９年、東証マザーズ第１号銘柄のうちの一つとして上場、大きな期待を寄せられ株価は高騰した。ただその後は、業績不振に陥り、昨年１１月にはＳＢＩホールディングス<8473>による完全子会社化の道を模索（０７年１月に合意解除）。その過程において、元子会社アイ・エックス・アイ（ＩＸＩ）による粉飾決算が発覚し、ＩＲＩは今０７年６月期１２月中間期決算に監査法人の意見表明がなく、東京証券取引所は５月２３日に同社の上場廃止を決定した。４日の説明会で藤原洋所長は「事実を正確に伝える場」としながらも、ＩＸＩの不正取引に関して、具体的な内容については「現在調査中で分からない」とした。ＩＸＩについては「東証２部に上場していた安心感もあり、管理面で不徹底だった」と謝罪した。オリックスとの統合に関しては「現金で手を打つのではなく、株式保有で成長性を持ち続けて欲しい」と説明。ただ、成長性を期待し同社株を保有していた投資家からは不満の声が上がっていた。なお、オリックス株に対し、４日付でゴールドマン・サックス証券は「統合を受け同社株にすぐに大きな影響を与えるとは考えにくい」としている。

△自動車株が堅調、海外勢の買い続く、トヨタ<7203>には欧州でのブランド価値上昇を指摘する声も
自動車株が堅調。いすゞ自動車<7202>、トヨタ自動車、マツダ<7261>、スズキ<7269>が４日続伸、日産自動車<7201>は続伸した。外資系証券によると、「収益の伸び率に比して割安感のあるセクターとして自動車セクターを挙げる声がある」と海外勢の自動車セクター買いが続いているという。また、トヨタに関しては、「『レクサス』が欧州で注目を集めており、これまで苦戦してきた欧州市場でトヨタのブランド価値が向上しているという。米国が良好なのは分かっているが、これに欧州でのブランド価値上昇が加わることで、トヨタに対する海外投資家の関心が高まるのではないか」（準大手証券）との見方も聞かれた。

△富士興<5009>がストップ高、資源株に循環物色の流れ
富士興産が５０円ストップ高の１９０円と急騰。原油高をきっかけに資源関連株の循環物色が起きており、特に低ＰＥＲで出遅れ感が強い銘柄に買いが広がっているようだ。「原発関連で急騰した木村化工機<6378>、非鉄金属関連のアルコニックス<3036>などに見られるように、急騰後一巡した後に押し目買いが入っている。過熱感があるうちは避けたほうがいいが、好業績に裏付けられた銘柄は積極的に狙うべきだろう。
第一中央汽船<9132>、宇徳運輸<9358>に注目している」（国内投資顧問）との声が聞かれた。なお、同社株は４日付け「先読み作戦指令室」で取り上げられた。

△石油関連株が買われる、原油先物高を好感、ゴールドマン証では新日鉱ＨＤの目標株価引き上げ
石油関連株が広範囲に買われた。東証１部の業種別株価指数ランキングで鉱業、石油・石炭が値上がり率１、２位に浮上した。個別では、富士興産<5009>がストップ高比例配分となり、ＡＯＣホールディングス<5017>が東証１部値上がり率上位。ほかにも、新日鉱ホールディングス<5016>、新日本石油<5001>が新値追い。国際石油開発帝石ホールディングス<1605>が新高値。石油資源開発<1662>が続伸。前日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場が４日続伸したことを受けて買いが向かった。なお、ゴールドマン・サックス証券では、新日鉱ＨＤの投資判断「買い」を継続し、目標株価を１０８０円→１２８０円へ引き上げた。

▼ロート<4527>が続落、一部商品を自主回収
ロート製薬が続落、一時３６円安の１１６６円まで売られた。同社は４日、健康食品の一部商品を自主回収すると発表。これは健康食品美活工房「バランスレシピ」に、食品衛生法で認められていない殺菌目的と思われるガンマ線が照射されていた可能性のある原料を使用した食品原料（ソイアクト―ｙ）が使用されていたことが、原料の製造元であるキッコーマン<2801>からの報告で判明したため。同商品以外には当該原料は使用しておらず、連結業績に与える影響については極めて軽微としている。

△日精蝋<5010>が年初来高値、ＰＥＲ７倍台、原油価格の上昇追い風
日本精蝋が５日続伸、株価も出来高を増大させて３４円高の４６７円まで上昇、５月７日に付けた年初来高値４５０円を更新している。同社はパラフィンワックスの専業メーカーで、原油を調達してワックス分を抽出、残油も重油として再販売している。このため重油価格が原油先物価格に連動している関係で、原油先物価格が上昇する局面では重油販売価格も上昇するという特質があり、昨今の原油先物価格の上昇が株価人気の背景になっている。もちろん足元業績も好調、会社側では今０７年１２月期第１四半期決算発表時に６月中間期並びに通期予想数字を早くも上方修正、中間期連結経常利益は前年同期比３１．２％増の１２億４５００万円、通期連結経常利益は前期比０．５％増の２３億８０００万円を想定している。

△東武<9001>がしっかり、４日に業績説明会を開催
東武鉄道がしっかり。一時１２円高の５７８円まで買われている。４日に今０８年３月期の業績説明会を開催。今期連結は売上高が前期比３．８％減の６２７０億円、営業利益は同２２．９％減の３８７億円と減収減益を見込むが、前期に大型のマンション分譲があった反動などが主因。鉄道事業の収益を堅めに見積もっていることもあり、減益幅の縮小が予想される。株価は５日線・２５日線を上抜け１日にゴールデンクロスを示現。目先強含みの展開が続きそうで、６００円台回復も視野に入ってきた。
（株式新聞ダイジェスト）

△フジクラ<5803>新中期計画～電子電装部門が牽引役に
フジクラは５日、今年度から始まる４ヵ年の新中期経営計画を発表した。最終年度の２０１０年度の数値目標は売上高８５００億円、営業利益６８０億円（営業利益率８．０％）とした。０６年度の実績は売上高６４６０億円、営業利益３４５億円（営業利益率５．３％）だった。牽引役となるのは電子電装部門で、部門別営業利益は０６年度実績１２４億円→２０１０年度計画３５０億円を見込んでいる。ＦＰＣ（フレキシブルプリント配線板）に偏重していたこれまでの収益構造を改め、ＦＰＣ以外の電子部品や自動車電装にも力を入れる。この日の説明会で大橋一彦社長は、自動車電装について「スペインの会社を買収し世界４極体制という攻めの体制が整った」と述べて、今後の成長に自信を示した。ＦＰＣについては、価格競争に巻き込まれないよう高度化、高機能化を進める一方、他の部品と組み合わせた提案力で差別化を図る。足元でも難易度の高い多層品の引き合いが増えているといい、今期はＦＰＣの多層比率が上昇するものと会社側は見ていた。ＦＰＣは生産性改善も課題で、「急拡大してきたため、モノ作りの過程で作り込む力が弱くなっていた。日本から海外に指導員を大量に派遣して教育し直している最中だ」、「ＦＰＣの生産工程では人間が介在すれば不良品の発生率が高くなるので、できるだけ介在しない作り方を進める。設備の導入を逐次行っているが、一気には出来ないので時間はかかるだろう」（大橋社長）などと状況を説明していた。
フジクラの今中期計画４年間の設備投資は累計で１５００億円（過去４年間は約１０００億円）、研究開発費は７００億円（同５００億円弱）を計画する。設備投資額の６０％は電子電装部門に振り向ける。

△Ｅトレード<8701>の５月口座数・売買代金実績速報
ＳＢＩイー・トレード証券は５日、５月の口座数と売買代金実績（国内株式）の速報値を発表した。総合口座数は１４３万４７８０口座（前月比１万５４４９口座増）、信用取引口座数は１５万１２７６口座（同１７１６口座増）と順調に増え、月間増加数もやや持ち直している。また、２月をピークに減少していた月間売買代金は７兆８７３１億２９００万円（同６８８２億１００万円増）、１日平均売買代金も３７４９億１０００万円（同１５６億６４００万円増）とやや回復した。

△伊藤園<2593>の今期、経常益６％増＝緑茶など拡大で
伊藤園が５日に発表した０７年４月期連結決算は、緑茶飲料や野菜飲料が順調に拡大し、売上高３１０２億円（前の期に比べ７．７％増）、経常利益は２２２億円（同８．５％増）となった。前期の年間配当金は４７円で、株式分割を考慮すると実質７円５０銭の増配となる。主力ブランドの「お～いお茶」は同ブランド全体で３．１％増の１３４８億６０００万円だった。今期は売上高３３６７億円（前期比８．５％増）、経常利益２３６億円（６．０％増）、１株利益１４９．９円を計画している。前年は猛暑や残暑がなかったが、今年はあると予想しており、飲料市場全般が拡大する見込み。おーいお茶部門は１４０７億３５００万円と５．３％増になるほか、ミネラルウォーターや野菜飲料も伸びる。前期に子会社化したタリーズコーヒーを展開するフードエックス・グローブは前期に３８００万円の赤字だったが、今期は５億円の黒字を見込んでいる。また、海外事業については北米子会社が今期から黒字する見通し。当初は前期に黒字化の計画だったが、「大手スーパーの導入が３ヶ月遅れたことが響いた」（本庄八郎社長）ことで１９５億ドルの赤字だった。ただ、「無糖で太らないことは認知され、緑茶は大衆化しつつある」という。北米子会社の今期売上高は６２１９万ドル（前期比５４％増）、営業利益は２１７万ドルの黒字を見込んでいる。今期の年間配当金は５０円（うち中間配当２５円）とする方針。同社では５年後の売上高５０００億円、ＲＯＡ（総資産利益率１０％）、１株利益２２０円などを目標とする中期計画を策定。１０００万ケースを超す商品を６種類出すことや、Ｍ＆Ａも視野に入れている。資金調達のために、議決権はないが配当を優先的に得られる優先株の発行を株主総会に提案する。
（ラジオNIKKEI）

△三井のリパークが駐車場運営管理台数10万台を突破　三井不動産<8801>販売
三井不動産販売は、駐車場事業「三井のリパーク」の駐車場運営管理台数が６月１日に開設した22事業地452台により、10万台を突破したと発表した。平成６年に事業を開始し、平成10年に１万台を突破。北海道から沖縄まで日本全国１都１道２府35県で総合駐車場事業を展開している。５年後の平成23年には、20万台突破を目標としている。

▼住友生命札幌ビルでもＥＶロープ破断　国交省
国土交通省はこのほど、住友生命札幌ビルのエレベータロープが破損していたと発表した。エレベータの保守点検は日立<6501>ビルシステムが実施していた。全５本のメインロープのうち、１本のロープに破損（ロープを構成するスランド８本中１本が破断）が発生していた。既にすべてのメインロープを交換し、復旧している。同省では、全国の特定行政庁に対し、日立ビルシステムが管理しているすべてエレベーターについて緊急点検の実施を通知する予定だ。
（住宅新報）