廬山寺（ろざんじ）の桔梗（京都の休日１４３）

京都御苑の東側（寺町通）沿いに建つ、
節分で有名な紫式部ゆかりの廬山寺（ろざんじ）では、
桔梗が見ごろになってきました。

　桔梗は花期が長いので有名です。
６月下旬から９月ぐらいまで咲いていて、夏の間咲き続けている花です。

残念ながらワタシの自宅の桔梗はまだ咲いていないですねぇ～･････

　桔梗が美しい京都のお寺で有名なのは２カ所。
１つ目は大徳寺芳春院、
この寺は前田利家の室芳春院が慶長年間に創建した前田家菩提の寺。
２つ目は東福寺塔頭天得院。
この２つは、「京の名花・名木」（竹村俊則・淡交社・１９９６）に
紹介されています。

　もう一つは、今回ご紹介している廬山寺。
この寺は「京都花の名所１２ヵ月」（山と渓谷社・入江織美・２００３年改訂）
に桔梗が素晴らしいと紹介されています。

　廬山寺（ろざんじ）は紫式部の邸宅跡で、又節分会でも有名です。
また多くの皇室関係のお墓もあります。
廬山寺（ろざんじ）の寺号、詳しくは
廬山天台講寺（ろざんてんだいこうじ）と称します。

　桔梗の話に戻りますが、桔梗の庭は、昭和の庭園で「源氏の庭」
という名が付いています。
白砂が敷き詰められところに苔で島が作られています。
その苔の島に桔梗が植えられています。（上記写真）

「源氏の庭」では紫の可憐な花を競い、訪れた人を楽しませています。
この寺の場所にはかつて、紫式部のお父さんの藤原為時の居宅があり、
紫式部が「源氏物語」を執筆したとされている所です。

　桔梗は源氏物語に登場するなど古代から愛されており、
廬山寺の「源氏の庭」には、平安時代の風情を伝えようと
今が見ごろを迎えています。

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