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2010 06,26 10:00 |
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明日の戦略-25日移動平均割れ 来週も外部環境の悪化で軟調な展開か 25日の東京市場は大幅反落。後場下げ幅を拡大した。業種別では、電気・ガス業、パルプ・紙、医薬品、ゴム製品などが値上り率上位。その一方で、不動産業、電気機器、ガラス土石製品、精密機器、金属製品などが軟調だった。売買代金上位は、みずほ、トヨタ、キヤノン、三井住友、三菱UFJ、東芝など。 日経平均は朝方の売り一巡後に下げ渋る場面もみせたが、後場は先物主導で下げ幅を拡大。一時200円超下落し、2週間ぶりの安値に沈んだ。G20を前に様子見ムードが強まる中、みずほの増資報道が重しになった。東証1部の値下り銘柄数は1243(全体の74.2%)に達し、規模別株価指数はすべて下落。欧米株安、円高進行などを背景に国際優良株が軒並み安。トヨタ、ソニー、京セラなどが相次いで年初来安値を更新した。その一方で、内需ディフェンシブ系は底堅く推移した。銀行株は資本規制緩和の報道で朝方堅調だったが、みずほの観測で売りが膨らんだ。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
弱含みの展開となりそうだ。日経平均は25日移動平均(9782円)を割り込んだことで、再び調整局面入りした公算が大きい。心理的な節目の9500円を割り込むと、年初来安値(9378円)も視野に入る。欧州ではソブリンリスクが再燃し、米国でも先行き不透明感が台頭。国内でも、長期金利が約6年10カ月ぶりの低水準を記録するなど、投資家のリスク許容度が低下しており、我慢の日々が続きそうだ。その一方で、外部環境の好転で10000円の大台を奪回すれば、投資家心理が改善に向かうことも考えられる。 来週も、欧州市場の動向に注目か。後退しつつあったソブリンリスクが、足元で再燃している。S&Pはスペインの金融機関が信用損失の拡大と著しい緊張下にある収入源のため、2011年まで困難に直面するとの見方を示した。また、英連立政権が付加価値税率(日本の消費税に相当)を従来の17.5%→20%への引き上げたことや、選挙公約を破る形で医療予算の削減、銀行特別税導入を柱とする緊急予算案を発表。厳しい緊縮財政策の導入で財政再建をもくろむが、景気減速への懸念が強まりかねない。また、ソブリンリスクの発端となったギリシャのCDSスプレッドが過去最高を更新しており、予断を許さないといえよう。米国では、5月の住宅関連指標の悪化が顕著。消費者や小規模企業の借り入れ促進を目的に導入されたTALFが、新規の商業用不動産ローン担保証券(CMBS)対象分を除いて3月に打ち切られた影響があったとみられるが、CMBS対象分も6月で終了するだけに警戒感が強い。また、FRBがFOMC後の声明で景気認識をトーンダウンし、欧州の債務危機が米国の経済成長に打撃を与える可能性について言及しており、先行き不透明化が強まったといえよう。週末に6月雇用統計を予定しているが、5月雇用統計は市場予想を大幅に下回る内容となり、相場急落を招いただけに注視したい。米金融規制改革の行方も注視すべきか。
軟調に推移した。日経平均は週初に今年5番目の上げ幅を記録し、心理的な節目の10000円を奪回したが、200日移動平均(10300円程度)に届かず失速。週末にかけて調整色を強め、10000円の大台、25日移動平均などを割り込み、2週間ぶりの安値に沈んだ。東証1部の売買代金は1.1兆円程度で低迷し、長期金利が日銀の量的金融緩和政策下にあった2003年8月以来、約6年10カ月ぶりの低水準を記録するなど、投資家のリスク許容度が低下した。ワールドカップ日本代表がアウェイで初の決勝トーナメント進出を決定したが、相場への影響は限定的だった。中国人民銀行(中央銀行)は6月19日、人民元の為替制度改革を一歩進め、相場の弾力性を高めるとの談話を発表。2008年の金融危機後、輸出産業支援などのため、人民元を対ドルで事実上固定(1ドル=6.8元台)してきた為替政策を変更し、21日以降は変動相場制に戻し、人民元が徐々に上昇することを容認した。マーケットの反応が注目されたが、概ねポジティブに反応した。しかし、欧州ソブリンリスクへの警戒感が再燃したほか、英国が緊縮財政を明確化したことで先行き不透明感が強まった。また、米国では5月の中古住宅販売戸数が年率換算で前月比2.2%減の566万戸と、市場予想(620万戸)を大幅に下回ったほか、5月の新築住宅販売件数が前月比32%減と過去最低の水準を記録。さらに、FRBはFOMC後の声明文で、予想通り政策金利であるFF金利の誘導目標を「長期にわたりゼロ近辺にとどめる」方針を示したが、景気認識を前回の「経済活動が強まっている」から「経済回復は続いている」として若干トーンダウンしたほか、欧州の債務危機が米国の経済成長に打撃を与える可能性について言及し、投資家心理が悪化。さらに、金融規制改革が厳しいものになるとの見方も相場の重しになった。
中国の人民元切り上げを受けて、鉄鋼、商社、建機、機械などの中国関連が賑わったが、週末にかけて失速。円高進行や欧米株式相場の下落で、ソニー、京セラ、リコーなどの国際優良株が年初来安値を更新したほか、ストが相次ぐ自動車も軟調だった。その一方で、調剤薬局向けの需要拡大などを背景に、後発医薬品各社が上場来高値を更新したほか、iPhone4発売のソフトバンクが年初来高値を更新し、話題を呼んだ。また、長期金利の低下や外部環境の悪化を背景に電力・ガスなどのディフェンシブ系が底堅く推移。相場の手詰まり感から低位材料株に短期資金が向かった。銀行株は資本規制緩和の報道などを背景に底堅い推移をみせたが、増資報道のみずほが安値を更新した。
国内では、5月商業販売統計(28日)、5月家計調査、5月失業率、5月有効求人倍率、5月鉱工業生産、5月自動車生産、6月中小企業景況判断(29日)、5月毎月勤労統計、5月住宅着工戸数、5月建設工事受注(30日)、路線価公表、中国人の個人向け観光ビザの発給要件が大幅に緩和、6月調査日銀短観、6月自動車販売(1日)、6月マネタリーベース(2日)などが予定されている。 株主総会は、日風開、ソースネクスト、フューチャーVC(30日)、住石HD、清水建設、日揮、旭化成、王子紙、信越化、積水化、電通、花王、OLC、三菱マ、ダイキン、日立、GSユアサ、TDK、カシオ、ローム、いすゞ、オリンパス、任天堂、三菱UFJ、菱地所(29日)、第一三共、AOCHD、JFEHD、電業社、クボテック、東京海上、富士ソフト(28日)などが予定している。 決算発表は、MV東北、高島屋、ライトオン、くろがねや(28日)、J.フロント、イオンファン、さが美、平和堂、OSG、キユーソー流通、ヒマラヤ、クスリのアオキ(29日)、トライステージ、ポイント、わらべや日洋、DCMHD、久光製薬、スター精密、タカキュー、しまむら、キユーピー、大有機、岡野バルブ、アルテック、日本オラクル(30日)、ダイユーエイト、サークルKS、セブン&アイ、ハイデイ日高、ユニー、ランド、鉄人化計画、クラウディア、アスクル(1日)、AIT、ベルク、ミタチ産業、宝印刷(2日)などが予定している。
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