2024 11,23 16:16 |
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2010 06,07 11:03 |
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■金利と株に比べて為替は難しい 私は為替のトレーダーだと思われていることが多いが、モルガン銀行では銀行の自己勘定での取引を行っていた。プロプライアトリー・トレーディングという。この投資で最も利益をあげたのは金利商品。次いで株式。3番目が為替だった。為替は難しいのだ。私は長期的な視点で投資をするが、金利と株は、ある程度、経済原理が働く。景気の方向を読み取れば株と金利の予想は当たりやすい。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
午後10時半に動くのは為替だけではない。私がモルガン銀行でディーリングをしていたころには、米長期金利つまり米国債のマーケットも大きく動いた。当時、注目されていた指標はマネーサプライ(通貨の流通量)だ。エコノミストの仕事も、マネーサプライの増減を予想することだけと言っても過言ではなかったほどだ。マネーサプライが増えるとインフレ懸念が出てきて、結果として長期金利が上がるからだ。私も家で食事を取った後に車を運転して会社に戻り、午後10時半頃には、みんなでモニターを凝視していたものだ。 為替の場合、米国の金利が上がって日米の金利差が開くとドル円相場が動くことがある。その場合、投資家が米国債を買うために日本国債を売って円をドルに替えるから、ドル高・円安になると説明されることが多いが、実際はそんな悠長なプロセスを踏まない。 為替は短期的には予測できないが、長い目で見れば国力を反映するものだと思っている。しかし、最近のドル円相場は国力を反映しているとは言い難い。バブル経済絶頂期で日本経済が大変に強かった頃に、1ドルは140円前後だった。それが、いまは景気も悪く財政も大赤字で1ドル200円になってもおかしくないのに、逆に90円台と円高になっている。このせいで日本経済が低位安定してしまった。 フジマキ・ジャパン代表取締役社長 原 英次郎=構成 PR |
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