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2010 06,06 22:08 |
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ゲーム業界にとって最大のイベント「E3」(Electronic Entertainment Expo)の開幕が迫っている。今年はロサンゼルスで6月15-17日の日程で行われる予定だ。毎年9月ごろに開催される東京ゲームショウに独自イベントの兼ね合いもあって不参加の任天堂 <7974> も、E3には出展するため、注目度は高い。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
「3DS」はすでに業界初の「3D対応の携帯ゲーム機」として話題を集めているが、エース経済研究所の安田秀樹アナリストは「機器メーカーなど周辺取材をしているが、情報統制が過去の任天堂ゲーム機の例にないほど厳しい。3D以上に大掛かりなサプライズが残されているとみるのが適当だろう」とする。 04年に「ニンテンドーDS」を発表したときも、「2画面の携帯ゲーム機」との開示にとどめていたものを、04年E3でタッチパネルなどの詳細を公表した経緯がある。もともとE3はサプライズ発表の場でもあり、任天堂が何かしらの用意をしているとみるのは自然だ。 任天堂については携帯ゲーム機の「3D対応」などわずかな情報が提供されているだけで、「世界的なビッグタイトルを開発中」とのうわさがあるほかは目立った情報が出ていない。ただ、任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii」に注目してみると、販売台数は10年3月期で世界累計販売台数は7000万台を超えたものの、前期比20%減の2053万台で、10年3月末の時点で世界累計販売台数が1億台を突破した「DS」シリーズの同13%減の2711万台と比較しても、伸びの鈍化が目立っている。 また、売上高からみると、携帯型が同10%減の3808億円に対し、据え置き型は同38%減の3784億円と大幅に減少。昨年9月にスリム型を発売したソニーの「プレイステーション3」に対抗するための不本意ともいえる値下げが響いた。今後の販売台数に懸念が残るうえ、売上高も大幅に縮小していることから、企業としても顧客としてもテコ入れが望まれる。これまで据え置き機ではマイナーチェンジをしてこなかった同社だけに、据え置き機の新たな情報も期待したいところだ。
任天堂 <7974> を追うソニー <6758> とマイクロソフトはどうか。 根強くうわさされるのがソニーも携帯機「PSP(プレイステーション・ポータブル)」の新型を発表して対抗するというもの。しかし、ここにきて業界では「今年のE3での発表は取りやめたようだ」との声が聞かれている。いわゆる「PSP2」は、もともとE3で何らかの発表を行う予定だったものの、水面下で発売シーズンを11年以降にする形で先送りしたために今回のE3での発表スケジュールからは外れた、という見方だ。ソニーからの正式なアナウンスはないためうわさの域を出ないが、期待に水を差す結果が待ち受けているシナリオも事前に想定しておきたい。 一方、日本で苦戦しながらも、グローバル市場では任天堂に次ぐシェアを持つマイクロソフトの「XBox360」では、「NATAL」(ナタル)に対応するラインアップを発表する予定だ。任天堂の「Wii」がリモコン型のモーションコントローラーでシェアトップの座を奪回してから、各社とも直感でゲーム操作を行うインターフェースに注力しているが、昨年のE3で公開されている「NATAL」は、ユーザーの体の動きを認識してゲーム操作を可能にするもので、操作するコントローラーのようなものは存在しない。新たな突破口となりうるか注目だ。 ただ、世界的にみてコンピューターゲーム市場は規模が縮小傾向にある。こうしたなか、各ゲーム会社がシフトしつつある携帯ゲーム機の分野では、「iPhone」など米アップル社の携帯端末が登場し、ハードメーカーの任天堂や、ソニー、マイクロソフトにとって、視界は良好といえないだろう。国内外を問わず、ゲームソフトメーカーも、「iPhone」や「iPad」への参入に前向きで、勢力図にも変化が訪れる可能性が高い。
市場規模の縮小とともに、E3は株式市場でもあまり話題にならなくなっている。ただ、業界にとっては1年のうちで最大のイベント。主にクリスマスシーズンに向けた新作の発表が多いほか、1-2年先を見据えた開発中の商品もお目見えすることもあって、いわば企業間の心理戦でもある。毎年、さまざまな企業がサプライズをみせてくれるため、ユーザーにとっても見逃せないだろう。 ・任天堂 <7974> 据え置き機、携帯機ともシェア1位 ・ソニー <6758> 国内シェア2位、世界では出遅れも ・シャープ <6753> 「3DS」液晶を提供との見方 ・メガチップス <6875> 任天堂向けの集積回路を手掛ける ・ミツミ電機 <6767> 無線LANモジュール、コントローラーなど ・ホシデン <6804> コネクターやマイクなど ・ユビキタス <3858> 組み込みソフトが主力、任天堂向けが約7割 ・日本写真印刷 <7915> タッチパネル供給 ・スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> ドラクエやFFを開発・販売 ・コーエーテクモホールディングス <3635> 信長の野望、三国志など ・カプコン <9697> バイオハザードなど開発 ・コナミ <9766> メタルギアソリッドなど ・バンダイナムコホールディングス <7832> テイルズオブシリーズや、ガンダムなど ・ハピネット <7552> Xbox360の卸独占 PR |
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