6/4 午後の『株価材料』

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■株価材料

■天龍製鋸<5945>、スティール・パートナーズへ質問状
産業用のこぎり大手の天龍製鋸は４日の取締役会で、同社に対して米系投資ファンドのスティール・パートナーズが実施しているＴＯＢ（株式公開買い付け）について、スティールの情報開示が不十分として、意見表明を留保し、質問状を送ることを決めた。
（NIKKEI NET）

△メディアシーク<4824>株がストップ高、Ｊａｖａ端末向けソフトを開発
４日の株式市場では、メディアシークが後場ストップ高まで買われている。同社は４日前引け後、公共料金等の請求書などに利用されているバーコードを、カメラ付き携帯電話で読取ることができるＪａｖａ版ソフトウェアエンジンを開発したと発表した。これを材料視した買いが入っている。
（ロイター）

△東海カ<5301>---緑から赤表示に変わらないと注目もされ難い
年初来高値が射程だが。5/10高値1107円に接近している、後場は利食いに押されてしまっている。5日、25日線との短期ゴールデンクロス発生、信用倍率は4週連続で1倍台など、テクニカル、需給面などでは高値トライが期待される。ただ、短期資金などはプラスレンジで推移していないと入りづらく、緑（マイナス）から赤（プラス）表示に変わらないと注目され難い。

■ウシオ<6925>---ＭＬでは2500円超は黄色信号
反落。利食い優勢の展開となっている。メリルリンチでは、広がる楽観論に不安とし、2500円超は黄色信号、2700円超では赤信号が灯ると考えているようだ。

△ＫＮＴ<9726>---後場上げ幅を広げ直近戻り高値レベルを捉える
後場上げ幅を広げ直近戻り高値レベルを捉える。5日、25日線との短期ゴールデンクロス発生が意識されているほか、均衡表では雲下限を突破し、遅行スパンは上方転換シグナル発生。短期資金が集中。

△朝日ラバー<5162> 出来高を伴ってストップ高。
一部テレビ報道が材料視されているようだ。朝方に放映された一部株式番組で、同社が取り上げられている。様々な色の光を作り出せるゴムキャップを中心に事業を展開していることなどが放映されたもよう。

△シチズンＨＤ<7762>---トレンド転換は近そう
冴えない。一目均衡表の先行スパン（雲）下限が上値抵抗線として意識されている。ただ、数日後には雲がクロスして薄くなるほか、遅行スパンは上方転換シグナルを発生させる可能性も出てきているため、トレンド転換は近そうだ。なお、メリルリンチでは「買い」を継続、目標株価1200円を据え置いている。

△カーボン<5302>---後場一段高で2/26高値520円に接近
後場一段高で2/26高値520円に接近している。炭素繊維の拡大による業績上振れ期待なども。日経平均が18000円レベルで膠着する中、材料性の高い銘柄へ短期資金が集中する格好に。

△ケイヒン<9312>---急騰、海運株人気が波及の格好へ
急騰。海運株人気が波及の格好、海上輸送の活発化は倉庫需要の拡大にもつながるとの見方。三菱倉庫など他の倉庫株に比べての出遅れ感も強いと。東海運や東洋埠頭などの上昇も本日は目立っている。

△リゾートトラ<4681>---大幅高、ドイツ証券が格上げで
大幅高。ドイツ証券が投資判断を「ＨＯＬＤ」から「ＢＵＹ」に格上げ、目標株価も2900円から3300円に引き上げており、手掛かり材料となっている。ドイツ証券では、魅力的なプロジェクトを多数抱えており、再来期以降は再度成長ペースが加速すると考えている模様。
（フィスコ）

△カワチ薬品<2664>：一時8.2％高の3850円と大幅続伸し、昨年９月上旬以来、およそ９カ月ぶりの高値圏に。
１日に公表された５月の既存店売上高は前年同月比8.4％増だった。

▼ライトオン<7445>：一時6.5％安の2675円と大幅続落。
業績が気候に左右される状況が続き、既存店の売上高に回復の兆しが見られないことなどから、業績の先行き不安が高まっている。ＫＢＣ証券では１日、投資判断を従来の「中立」から「ネガティブ」に引き下げている。

△三信電気<8150>：一時1.4％安の1580円まで下落。
朝方こそ52週高値に並ぶ1618円で取引されたが、ＲＳＩやボリンジャーバンドなどのオシレーター系のテクニカル指標に過熱観が出ていたため、時間の経過と共に売りが優勢に。任天堂のゲーム機向け半導体が想定を上回って推移、業績は堅調に推移中。

□ユニデン<6815>：一時1.6％高の978円と、２カ月ぶりの高値水準に。
今秋にも米国でカーナビゲーションシステム市場に参入すると４日付の日本経済新聞が報道。新規事業の拡大期待から買いが先行したが、ＲＳＩ（株価相対力指数）などテクニカル指標の一部は過熱水準に接近し、その後はマイナス水準に沈んだ。200日移動平均線（986円）に上値を抑えられたチャート。

▼アーネストワン<8895>：一時3.9％安の1139円と急反落。
建築資材や鋼材価格といったコスト高が利益面を圧迫し、今期は減益の業績予想を立てている。低価格物件をめぐる業界内の価格競争は激しく、コスト高を販売価格に転嫁しにくい状況が続き、業績はしばらく停滞するとの不安が高まった。ゴールドマン・サックス証券は１日付で、アーネスト株を買い推奨リストから削除し、投資判断を「中立」に引き下げた。

▼ＮＴＴドコモ<9437>：一時3.4％安の20万円まで売られた。
ＨＳＢＣ証券では４日付のリポート（英文）で、携帯電話競争で競合のＫＤＤＩ<9433>に押されているとして、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げている。目標株価も、従来の20万円から18万円へと下方修正。
（ブルームバーグ）

△星医療<7634>は連続最高純益見直し割安株買い再燃し反発
星医療酸器は、６円高の１９５０円と４営業日ぶりに小反発し前週末１日ザラ場につけた昨年来安値１９４３円水準で再動意となっている。５月３０日開催の３月期決算説明会で開示された「今年４月にコスト見直しのために共同購入方式へ切り替えた都立１１病院への納入を開始」（星幸男社長）するなどの医療ガスの積極展開を見直し、今期の連続更新する最高純益を割安株買いしている。同社は、医療ガス、在宅酸素を経営の２本柱として、新規事業として介護福祉機器、介護付有料老人ホームなどへの多角展開をしている。医療ガスでは、民間大手病院向けなどを主力としていたが、官公立病院の積極開拓を進め、前期取引先は３８７件と前々期の１８２件から倍増している。また在宅酸素も、高齢化社会を背景にした患者数の増加と業界再編により在宅酸素発生器台数を同様に６７７９台から７１３２台に伸ばし、今期はさらに８５００台へ拡大する。このため前期業績は２ケタ増益と伸び、純利益は５億９４００万円（前々期比４２％増）と５期ぶりに過去最高を更新した。今期純利益も、伸び率は縮小するが６億１０００万円（前期比２％増）と続伸し、前期増配した３０円配当を安定配当として継続する。株価は、ＰＥＲ１１倍台と割安であり、マーケットメーク銘柄人気の再燃からもリバウンド幅拡大が有力となる。
（東洋経済新報社）

□大林組<1802>、大阪府枚方市の官製談合事件の責任を取り脇村典夫社長が辞任
大林組は４日、大阪府枚方市の清掃工場建設を巡る官製談合事件の責任を取り、脇村典夫社長が６月28日付けで辞任することを発表した。後任には白石達専務執行役員が就任する。同社では脇村の辞任を伝える発表文で「当社はいま、全社を挙げてコンプライアンスの徹底に取り組み、健全な企業風土を持つ『新生大林組』に生まれ変わる努力を続けているところですが、一連の事態を重く受け止め、この機に経営陣の一新を図って経営体制を刷新し、社会からの信頼回復に向けて新たなスタートを切ることとしたものであります」と述べている。

△三井造船<7003>が連日の新高値更新、バラスト水の微生物処理装置を開発
三井造船が一時、前日比36円（5.41％）高の701円まで上昇して、株価は先週末１日に続いて連日での年初来最高値更新となった。４日付の日本経済新聞朝刊が「三井造船は日本海難防止協会（東京）などと、バラスト水中の微生物を殺菌できる取水パイプとオゾン発生装置を開発した」と報じたことが買い手掛かりとなったものと見られている。他、２日付けの同紙が「アジア発北米向け定期コンテナ船の2007年度の運賃交渉が２年ぶりに引き上げでほぼ決着した」と報じたことなども買い材料視されている。

▼Ｔ・ＺＯＮＥ<8073>が急落、ＫＥホールディングスとの合併で上場維持に赤信号
Ｔ・ＺＯＮＥホールディングスが一時、前日比345円（12.61％）安の2390円まで下落。同社が10月に予定しているＫＥホールディングスとの合併に関してジャスダック証券取引所は先週末１日、ＫＥホールディングスは同社の親会社であり、合併後は同社は実質的な存続会社ではなくなるとの理由から、合併が実施された場合には上場廃止の猶予期間に入ると発表したことが売り手掛かりとなっている。ただし、ジャスダックでは合併までに基準に適合すると認められれば上場は継続されると述べている。
（テクノバーン）

△稲葉製作<3421>が新高値、第３四半期は大幅増益
稲葉製作所が３日続伸。４０円高の２０４０円まで買われ、５月１５日に付けた年初来高値２００５円を更新している。１日に今０７年７月期の第３四半期（０６年８月～０７年４月）業績を発表。連結売上高は２６５億７３００万円（前年同期比４．２％増）、経常利益は２４億７８００万円（同４０．９％増）と大幅な増益だった。今年２月に本格投入した通常物置の新シリーズ「ネクスタ」が業績に貢献。各方面での需要も好調に推移した。一方、通期は連結売上高３５７億２０００万円（前期比５．３％増）、経常利益２８億２０００万円（同１．８％増）と、前期と同水準の着地を見込んでいる。「原材料となる鋼材価格の上昇やオフィスなどでの需要減を想定し、堅めに見積もった」（会社側）という。

△東洋紡<3101>が３連騰、海水淡水化装置用逆浸透膜に強く、水不足関連として評価
東洋紡が出来高を伴い、３４２円は９円高と３日続伸。紡績の老舗で、フィルム、機能性樹脂など事業多角化が進展。この多角化事業の成長を主因に、今０８年３月期も連結純利益１３５億円（前期比０．２％増）と連続最高益更新の会社側見通しにある。足元の業績好調に加えて、海水淡水化装置向けの逆浸透膜に強く、水不足関連として引き続き評価されている。同社の逆浸透膜は、酢酸セルロースの中空糸を膜に使用、会社側では逆浸透膜の具体的な売上などについて明らかにしていないが、「酢酸セルロースは塩素に強く、中近東など内海で、かつ高温な地域の海水では塩素殺菌が必要なため、他社のポリアミド膜に比べ適している。また、水圧に強く目詰まりしにくいことも、当社の逆浸透膜の大きな特徴だ」（広報担当）としている。日足チャートは２番底確認後、戻り歩調に転じているが、時価は連結予想ＰＥＲ１７倍台と割安が目立ち、さらに上げ足に弾みが付く公算が大きい。６月４日付株式新聞１面の注目株。
（株式新聞ダイジェスト）

△リゾートトラ<4681>が上伸、ドイツ証が「買い」に格上げ
ドイツ証券はリゾートトラストの投資判断を「Ｈｏｌｄ」から「Ｂｕｙ」に引き上げた。目標株価は３３００円。リポートでは「開発プロジェクトのパイプラインが目に見えて増えてきた結果、同社の業績は来期を踊り場として、再来期以降は再度利益成長のペースが回復する」などとしていた。株価はこれを受けて上伸している。
（ラジオNIKKEI）

■「ぼーっとし」オーバーラン＝JR<9020>横須賀線－東京
4日午前9時半ごろ、東京都港区のJR新橋駅で、大船発千葉行き横須賀線普通電車（15両編成）が、停止位置を約260メートル行き過ぎて停止した。男性運転士（28）は「一瞬、ぼーっとしてしまった」と話している。JR東日本東京支社によると、同電車は所定の停止位置にバックし、ドアを開閉。同駅を約7分遅れで出発した。約1250人の乗客にけがはなかった。
（時事通信）

■東京大気汚染訴訟、メーカー側が「解決金」支払い方針
自動車の排ガスで健康被害を受けたとして、東京都内のぜんそく患者らが国や都、自動車メーカーなどに損害賠償を求めている東京大気汚染訴訟で、被告のメーカー７社が、原告に数億円の「解決金」を支払う方針を決めたことが４日分かった。一方、原告側は同日、記者会見し、メーカー側が提示した解決金の額について、「この金額では和解は出来ない」と反発した。これまで消極的な姿勢を示してきた解決金の支払いについてメーカー７社が合意したことは前進だが、原告側は計数十億円の解決金を求めており、今後、解決金の額を巡り厳しい交渉が行われるとみられる。
メーカー７社は、トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、マツダ<7261>、いすゞ自動車<7202>、日野自動車<7205>、日産ディーゼル工業<7210>、三菱自動車<7211>。
（読売新聞）

△トヨタ<7203>、「プレミオ」「アリオン」をフルモデルチェンジ

△ダイハツ<7262>、軽乗用車「ムーヴ　ラテ」に新しく「ＶＳ」「ＣＯＯＬ　ＶＳ」を設定

△亀田製菓<2220>、ダイエッター向け３０ｋｃａｌの和風タイプ低カロリーデザート３種類を発売

△栄研化学<4549>と日本ビオメリュー、生培地の分野で業務提携

△ホンダ<7267>、「インターナビ・プレミアムクラブ」対応の純正ディーラーオプションナビをモデルチェンジ

△日立機材<9922>、建築用鉄骨部材「日立ハイベース工法」の価格を値上げ

△ゴールドウイン<8111>、スイムブランド「ＳＰＥＥＤＯ（スピード）」からファストスキン「ＦＳ－ＰＲＯ」を発売

△第一興商<7458>、カラーディスプレイを搭載した３６０度転送可能な「デンモクｉＤ」を発売

△ロート製薬<4527>、ビタミン含有内服薬「ビタレスト錠」の大容量７０錠入りを発売

△オールアバウト<2454>、新ガイドサイト「Ａｌｌ　Ａｂｏｕｔ　木造住宅・木の家」を開設

△インデックス<4835>、阪神タイガースファン向けモバイル公式サイト「タイガースＦＵＮ」を企画開発

△トレンドマイクロ<4704>、企業向け「ウイルスバスター　コーポレートエディション８．０」など発売

△富士通<6702>、テレビ朝日<9409>などと系列局間でのＨＤ映像伝送システムを構築

△三菱地所<8802>・ＮＴＴ都市開発<8933>など、つくば市に免震構造＆１００年コンクリート採用の超高層マンションを建設
（日経プレスリリース）

△ブリヂストン<5108>米子会社、米再生タイヤ大手バンダグの買収完了
ブリヂストン米子会社のブリヂストンアメリカスホールディング（ＢＳＡＨ、テネシー州）は、米再生タイヤ大手のバンダグ社（アイオワ州）の買収を完了した。買収額は１０億５０００万ドル（約１２７０億円）。バンダグはＢＳＡＨ完全子会社となり、ソール・ソロモンＢＳＡＨ副社長が最高経営責任者に就任した。再生タイヤは欧米を中心に年約５８００万本の世界需要がある。ブリヂストンは、これまで「非常に小規模」（荒川詔四ブリヂストン社長）なシェアにとどまっていた再生タイヤ事業をグローバルで拡大するため、昨年１２月、バンダグ社の買収を決めた。ブリヂストンとしては、８８年の米ファイアストン（買収額約３３００億円）に次ぐ、大型買収となった。

△マキタ<6586>、安定した打ち込みが可能な充電式タッカ発売
マキタは住宅工事で防水シートや断熱材の貼りつけに使う工具「充電式タッカＳＴ１１０ＤＲＦ」を発売した。ステープル（留め針）の打ち込み力を一定にし、安定した打ち込みが可能。価格は５万６０７０円。従来は手動で工具をたたきつけステープルを打ち込んでいた。本製品は引き金を引くだけでステープルを打ち込めるため作業が楽になる。たたきつける必要がないため、防水シートなど貼りつけ対象を破ることなく止められる。１４・４ボルトのリチウムイオン電池を採用。充電時間は２２分で、約５０００本のステープルが打ち込める。
（日刊工業新聞）

△大平金<5541>が大幅続伸、増額先取り
大平洋金属が大幅高となり続伸。５月２３日の最高値２６８５円が射程圏に入ってきた。主力のニッケル市況は調整したが下げ止まり感が出ており、９月中間期の業績上方修正を先取りする動き。住友金属鉱山（５７１３）が一時５月１４日以来の３０００円台回復。

△協和発酵<4151>に上値妙味
協和発酵が１２００円前後でのもみ合いにあるが、上放れの可能性が高そうだ。抗体医薬の効果を高めるポテリジェント技術で、海外へのライセンス提供が本格化している。中期業容拡大の期待が大きく、上値妙味が膨らんでいる。

△東レ<3402>が３連騰
東レが３連騰。今夏は猛暑が予想されており、一部では水不足も指摘されていることから、海水淡水化など逆浸透膜で実力を持つ同社に注目度が高まっている。

■武田薬品<4502>が弱含み
武田薬品工業が弱含み。日興シティグループ証券が同社株の投資判断を１Ｍから２Ｍに引き下げたことが響いている。

△三菱商事<8058>が上場来高値
三菱商事が３２００円と６連騰で、上場来高値を更新している。モルガンが注目。モルガンは三菱地所を買い集めていたが、今度は狙いを三菱商事にした模様だ。

△ＳＵＭＣＯ<3436>が強含み
ＳＵＭＣＯが強含み。みずほ証券が同社株の投資判断を３から２に引き上げたことが材料視されている。
（株式市場新聞）

△日本カーボン<5302>は好業績のフィデリティ投信注力銘柄として注目
電極大手で炭化ケイ素繊維などファインカーボンの多角化を進める日本カーボンが、１９円高の５２１円と３日続伸し２月２６日につけた年初来高値５２０円を更新している。　好業績のフィデリティ投信注力銘柄として注目したい。４月２７日に発表された２００７年１２月期第１四半期業績は、売上高が前年同期比１４．３％増の７９億８２００万円、経常利益が同２５．７％増の１５億１５００万円、純利益が同１８．０％増の６億６８００万円と通期業績予想に対して２６．７％に達し好調に推移している。財務省５月７日受付のフィデリティ投信が提出した大量保有報告書によれば、保有株比率が１２．５０％→１３．７８％に上昇している。株価は１４日に５０７円まで買われた後、４５５円処を下値として切り返す動きを鮮明にしている。２月２６日につけた年初来高値５２０円抜けから一段高へ進む公算大。

△スクウェア・エニックス<9684>は反発。上昇トレンドに証券会社のレーティング上げがオン
スクウェア・エニックスは続落→反発。寄り付きは４０円安の３１１０円で始まったが、後場は３１５０円まで戻している。みずほインベスターズ証券が、同社レーティングを、「２」（株価パフォーマンスが、ベンチマーク並みに収まると予想）から、「２＋」（同１０％の範囲内で上回ると予想）へ引き上げた。チャートを見ると、５月２３日に深押しで２８３５円をつけて以降は、モミ合いながらもジリ高傾向で来ている。この１年ほどの中期でも、下値を切り上げながらの上昇トレンドでもある。信用残は売り長。

△天龍製鋸<5945>はスティールＴＯＢの対応に大わらわ、「黒船」は企業価値アップの好機にも？
天龍製鋸は前営業日終値と同額の５１００円。先月２４日に、米ファンド、スティール・パートナーズが同社株式のＴＯＢ（公開買い付け）を発表した後は、ＴＯＢ価格の４９４５円にサヤ寄せし、４０００円台から一挙に５０００円台に乗せている。きょう前引け時に、スティール・パートナーズに対して、同社株式ＴＯＢに関する、目的や条件などについての質問状を出すと発表した。同時に、同社労働組合から、スティール・パートナーズの同社株ＴＯＢに反対する旨の意見表明が発表された。理由として、「当社の価値の源泉である労使の信頼関係や労働条件に重大な変更が加えられる脅威を感じざるを得ない」「従業員の生活の安定と、安心して働ける労働環境の構築に多大な不安をもたらす」ことなどを挙げている。同社株式は２００３年９月から、スティール・パートナーズが大量取得を進めており、すでに９％超の株式を保有している。スティールは、先月２４日に、１株４９４５円、取得株式数上限なしのＴＯＢを公告した。同社は機械のこ製造メーカー。木工用丸のこではトップシェアを持つ。設立は１９１３年の老舗企業で、純資産２２１億円、繰越利益１７７億円の好財務体質。技術力と資産力の両方を持つ優良企業のため、外資系ファンドに「目をつけられた」もようだ。一連のスティールの買い増しに対し、弁護士事務所からリーガル・アドバイザーを、大手証券会社からフィナンシャル・アドバイザーを選任。また、労組からの声明を出すなど、対応に大わらわな様子がうかがえる。同情を禁じえないが、株価アップ・企業価値向上の機会ともなりそうだ。

△東京電力<9501>が５日ぶりに反落、デフェンシブが安い
東京電力が、７０円安の４０４０円と５日ぶりに反落している。配当利回り、デフェンシブ銘柄として買われていたが、日経平均株価１万８０００円台乗せ、為替相場が１２２円台ということもあって、電力株・薬品株などに売りが先行している。株価は４月１８日の戻り高値４１９０円を前にして目先調整が強まろう。
（証券日刊新聞）

■注視銘柄

4824メディアシーク
3421稲葉製作
5302日本カーボン
3036アルコニックス
5758 ＦＣＭ
5612日本鋳鉄管
9627アインファーマシーズ
5210日本山村硝子
2722アイケイ
7518ネットワンシステムズ
2909トオカツフーズ
6991松下電工
5631日本製鋼所

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