3/2ニューヨーク市況　

　
■ＮＹＳＥ（ＮＹダウ）　　　１２２３４.３４（－　３４.２９）▼０.２８％
■ＮＡＳＤＡＱ（ナスダック）　２４０４.２１（－　１１.９４）▼０.４９％
■ＣＭＥ日経２２５先物　　　１７３００　  （大証比－　９０）
■為替　　　　　　　　　　　　　１１７.６４―６６

　３月１日のＮＹ株式市場では、ダウが一時２００ドル超の下げとなった後に
プラスに転じるなど不安定な動きが続き、引けで３４＄程度の小幅反落と
なっています。

　NYの朝方はいくつかの悪材料が重なりました。

▼アジア市場や欧州市場で株安が続いていること。
▼外国為替市場で円キャリートレード（調達コストの安い円を借りて金利が
　高い通貨に投資する取引）の巻き戻しと見られる動きが見られ投資資金の
　縮小懸念が拡大したこと。
▼１月の個人消費支出価格指数がＦＲＢが適正とする水準を上回り、
　インフレ圧力の強まりを示唆したことなど

上記悪材料により、ダウは寄り付き直後５分間で一気に前日比２０９ドル安
まで下げ、ＮＹ証券取引所も一時大口取引を規制するサーキットブレーカーを
発動するなど市場に動揺が広がりました。

　しかしその後発表されたＩＳＭ製造業景気指数が予想を上回り、
製造業の景況感の改善を示唆したことから景気に対する懸念が緩和、
カラ売りの買戻しや押し目買いで指数は急速に戻しました。
ダウ、ナスダックともに一時プラスに転じる場面もありましたが、
疑心暗鬼から本腰の買いは少なく引けにかけては手仕舞い売りで
再度マイナスに転じています。

　グリーンスパン前ＦＲＢ議長はこの日、米景気後退の可能性は低いとして
前回の発言を修正、前日のバーナンキ議長の発言を踏襲しましたが相場への
影響は限定的でした。

　セクターでは、住宅関連の上昇が目立ち、半導体、小売り、資源などが下げて
います。

個別上昇銘柄

アップル
オラクル
ＳＡＰ
モトローラ

個別下落銘柄

保険大手のアクサ
アビバ
サントラストなどの金融株
業績について好材料の発表があった百貨店のシアーズやドラッグストアチェーン
のＣＶＳも下落。
２月の新車販売が３カ月ぶりに増加したＧＭは上昇する場面も
ありましたが引けにかけてマイナスに転じています。
調査会社が今年の半導体売上高についてこれまでの予想を下回る可能性を
示唆したことで半導体関連も総じて軟調です。

　尚、ＮＹ原油先物は７日続伸、０．２１ドル高で６２ドルちょうど。
ＮＹ金先物は３日続落となり、７.４ドル安の６６５.１ドルで取引を終了。
外国為替市場では円買い・ドル売りが進み、
円は対ドルで一時２カ月半ぶりに１１６円台にまで上昇しました。

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