和洋の美、古刹に華　大覚寺で「カンタータ」
京都新聞　2010年5月22日(土)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100522000138&genre=K1&area=K00

　和装と洋装が競演するファッションショー「ファッションカンタータフロムキョウト」が22日夕、京都市右京区の大覚寺で開かれた。初の野外開催となり、新緑の西山を借景に華やかな和洋の衣装が美を競った。

　昨年まで国立京都国際会館（左京区）で開いてきたが、今年は京の古刹（こさつ）に会場を移した。「風のうた」をテーマに、御影堂正面の舞楽台に設けたステージで繰り広げられた。

　和装は京都コレクション協議会のろうけつ染め作家ら５人の作品が発表され、優美な振り袖が観客３千人を魅了した。洋装はデザイナー皆川明さんが立ち上げたブランド「ミナペルホネン」のワンピースなどが披露された。女優の原田知世やモデルの杏さんも参加し、花を添えた。

　ショーは繊維関連団体でつくる開催委員会と京都商工会議所が１９９２年から開いている。

■□━━━━・・・・・‥‥‥………………………………

■和装 京都コレクション協議会所属作家
京都の伝統服飾文化を継承し次代を担う作家集団
青野保夫（蝋纈染）、浅井麻衣子（素描き・蝋纈染）、丹下雄介（蝋纈染）、
羽田登喜（手描き友禅）、藤井裕也（絞り工芸）

■洋装 ミナ ペルホネン
出演：メインキャスト 原田知世、ゲストモデル 杏
音楽：清水靖晃とサキソフォネッツ岡野弘幹
演出：中野裕之
主催：ファッションカンタータ開催委員会、京都商工会議所

今年のテーマは「風のうた」

新緑の風薫る月空のもと、ミナ ペルホネンと京のきものが大覚寺の屋外ステージに新しい息吹を吹き込みます。
18回目を迎える今回のテーマは「風のうた」。
京都の染織文化を代表する伝統と、テキスタイルの可能性を広げる感性が生み出す心地よいハーモニー

[0回]