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2010 05,05 22:00 |
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<特集>立ち上がる3D市場 ■パナソニック効果で売り場活況! 2010年は、幅広い分野で「3D(立体)化」が進みそうだ。 先陣を切るのは「テレビ」だ。元々2010年は「3Dテレビ元年」といわれていたが、これまでは話題先行の感が強かった。それが、ここにきて急速に現実味を帯びてきた。 きっかけは、パナソニック <6752> の3D対応プラズマテレビ「ビエラ」。同社は4月に、国内他メーカーに先駆けて3Dテレビを国内市場に投入した。当初は4月23日の発売開始を予定していたが、話題性の高さから、大手家電量販店が21日から販売を前倒しした。 販売開始後には、家電量販店に3Dテレビを体感しようとする消費者が多数詰め掛ける状態が続いている。売り場にはテレビの新しい楽しみ方に対する熱気が満ちあふれており、「お客さんの関心は高く、出だしは好調。かなり期待できる」(大手家電量販店)と販売サイドの声も明るい。 3Dテレビに対する関心が今後一段と高まることは、ほぼ間違いない。国内メーカーによる熾烈な競争が、今年の夏商戦から本格化すると見込まれるためだ。 パナソニックは、販売好調を受けて、現在発売している50型、54型に加えて、58型、65型を5月28日に投入。3Dテレビの品ぞろえ強化を進め、競争力強化を図る。一方、他メーカーも負けてはいない。ソニー <6758> は6月10日から順次、3D対応の液晶テレビ「ブラビア」の販売を開始する。また、4月に入ってから、シャープ <6753> 、東芝 <6502> が今年の夏商戦への3Dテレビ投入を表明した。東芝は、3D対応の液晶テレビ「レグザ」を国内外で順次販売する。なお、同社はこのほかに、高性能半導体を搭載した3D対応の「CELL TV」(セルテレビ)を10年度下期以降に投入する予定だ。シャープは、夏商戦向けの商品の詳細を5月に発表する方針だ。 前出の大手家電量販店では、パナソニックの3Dテレビに対する関心が高い一方で、「他メーカーの商品が出そろってから購入を決めると話す方もいる」として、「3Dテレビは、国内他メーカーの製品が出そろう夏商戦の目玉になる」と大きな期待を寄せている。 先行するパナソニックの販売状況をはじめ、5月のシャープの商品発表、そして6月のソニーの発売開始など、夏商戦に向けて折に触れて「3Dテレビ」が株式市場のキーワードとして浮上することになろう。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
■ゲーム、パソコンにも3D化の波 2010年は、テレビ以外の機器でも、3D対応が急速に進みそうだ。 まずはゲーム分野。任天堂 <7974> は、ニンテンドーDSの後継機、3D対応の「ニンテンドー3DS」を11年3月期に発売する方針をすでに表明している。詳細は6月15日から開催される米E3ショーで明らかにされる方向だが、市場では早くも、いわゆる「ニンテンドーDS関連銘柄」に対する関心が高まっている。 ちなみに、DS関連とされる主な銘柄としては、 ユビキタス <3858> などがある。 また、パソコンでも3D化が見込まれる。NEC <6701> は4月19日の夏商戦用のパソコン発表会で、立体画像に対応した「3Dパソコン」の試作機を発表した。11年3月期の上期末までに商品化する意向で、同時に3Dパソコン用コンテンツが少ないことをカバーするため、写真やビデオ映像などを立体化するソフトも同時に商品化する考えだ。ソニー <6758> も年内に3D対応パソコンを商品化する方針。同社はこのほか、3D対応のブルーレイ・レコーダーを今年夏から秋にかけて、3D対応のビデオカメラを年内に商品化する計画だ。 2010年の株式市場では、「3D」が息の長いテーマとなりそうだ。3D対応機器を手掛けるメーカーはもちろん、部材関連企業、そして、3D対応機器の普及に不可欠ともいえるコンテンツを手掛ける企業の動向には注目しておきたい。
3D関連の銘柄は裾野が広い。家電メーカーをはじめ映像を立体化する組み込みソフトや映像ソフトなどが挙げられる。 プラズマディスプレーパネルは、大きく「前面版」「基盤」「背面版」の3層に分かれている。プラズマテレビは、小さく分割された「セル」と呼ばれる小部屋のそれぞれで、蛍光体が自発光して映像を映し出す。「セル」の中には蛍光灯の中に封じ込まれているアルゴンガスと同じ希ガス(化学的に不活性なガス)に属するキセノンガスやネオンガスが封入されている。ネオンガスやキセノンガスは、エア・ウォーター <4088> 、大陽日酸 <4091> などが製造している。 また、3Dテレビでは、フォトレジストインキが使用されているが、色の再現性を高めるために赤色・緑色・青色以外に黄色の採用が開始されており、太陽インキ製造 <4626> 、大阪有機化学工業 <4187> などが手がけている。 東芝 <6502> の子会社東芝モバイルは27日、メガネを使用しないで3D映像を見ることができる21型裸眼式高精細立体表示ディスプレーを開発したと発表。同製品は、インテグラルイメージング方式(光線再生方式)により実物を広い視点からそのままに立体映像として再現した。広告用、娯楽機器用などの3Dモニターに適したディスプレーとしている。5月25日から27日まで米シアトルで開催される「SID 2010」シンポジウムの東芝ブースに展示される予定。
放送部門でジュピターテレコム(JCOM) <4817> 、スカパーJSATホールディングス <9412> 、映像ソフトでは東北新社 <2329> 、アイ・エム・ジェイ <4305> などが挙げられる。映画館用のシネマプロジェクターを手掛けるウシオ電機 <6925> 、業務用3D映画上映機器大手の米リアルディーと業務提携したJVC・ケンウッド・ホールディングス <6632> なども市場の拡大に伴い恩恵を受けるだろう。 ディスプレーでは有沢製作所 <5208> 、偏光フィルムはディスプレーのキーパーツでJSR <4185> 、ポラテクノ <4239> 、日東電工 <6988> などがある。その他に3Dゲーム関連で任天堂 <7974> 、三次元装置大手のパルステック工業 <6894> 、3D小型プリンターの販売を開始したJBCCホールディングス <9889> 、液晶フォトマスクのエスケーエレクトロニクス <6677> などにも注目したい。 3Dコンテンツの拡大促進と流通性の向上を図ることなどを目的とした、3Dコンソーシアムに、アイ・オー・データ機器 <6916> 、三洋電機 <6764> 、シャープ <6753> 、セイコーエプソン <6724> 、ソニー <6758> 、東芝 <6502> 、有沢製、伊藤忠商事 <8001> 、NTTデータ <9613> 、NTTドコモ <9437> 、オリンパス <7733> 、JCOM、スカパーJ、第一興商 <7458> 、大日本印刷 <7912> 、ナナオ <6737> 、パナソニック <6752> 、日立製作所 <6501> 、フィールズ <2767> 、富士通 <6702> 、富士フイルムなどの企業が参加している。 PR |
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