明日の日本株の読み筋＝中国市場の動向に注視
モーニングスター　2010/04/14 18:30
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=269035

　１５日の東京株式市場は、中国市場の動向に注視したい。現地では１－３月期のＧＤＰ（国内総生産）、３月のＣＰＩ（消費者物価指数）など多くの経済指標が発表される。足元では人民元の切り上げ懸念が根強いことから、これらの経済指標が強い内容になれば、金融引き締め観測も強まるだろう。ただ、長期的にみれば日本市場にとって悪い材料とは言い切れない面もある。円高、株安の流れになっても、一時的なものになる可能性は高い。

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[2回]

　市場では、米企業決算発表を前にした手控えとの声が目立つが、「単に動きづらいから動いていないだけでは」（中堅証券）との指摘もある。１４日は前日の手控え要因として指摘された米インテルの好決算を背景に、関連銘柄が物色された。ただ、「米企業業績の回復による思惑に過ぎず、それで上値を追うには力不足」（同）という。物色の範囲も広がりをみせず、前日と同様に不動産株が買われるなど相場の様子もあまり変わっていない。米企業決算を待っているというよりも、テクニカル面からみた過熱感が重しになる一方で、業績期待の買いが下値を支えているという流れが続いているようだ。

　１４日時点の日経平均株価は、前週末の９日終値比でわずか５６銭高とほぼ横ばい。ただ、騰落レシオは年初来高値を更新した４月５日の１５３％から１６ポイント低下、ＲＳＩも７０％を割り込むなど、これまで市場関係者が指摘してきた「日柄調整」が進んでいる。４月末から国内企業の決算も出始めるが、それまで調整が進めば、業績相場により入りやすいだろう。
（宮川子平）

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供：モーニングスター社