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2010 04,13 09:01 |
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経済産業省は12日開いた有識者研究会で、新興国の上下水道事業を整備から運営まで一括して担う「水ビジネス」を官民一体で展開する戦略をまとめ、正式発表した。 水道運営のノウハウを持つ地方自治体が企業とともに海外事業に携わる枠組みを打ち出し、2025年の水ビジネス市場31兆円(民営分)のうち、日本勢でシェア(占有率)6%の獲得を目指す。 ただ、世界の水ビジネス市場では欧州企業が先行しており、一貫体制のあるフランスなどの「水メジャー」5社のシェアが09年で34%を占める。政府主導で急成長した韓国やシンガポールの企業も、中東や北アフリカ地域に進出し、競争は厳しい。 今回の戦略では、水メジャーへの機器納入など「下請け」に甘んじている日本企業と自治体が手を組む枠組みを示したが、「地域の奉仕者」である地方公務員が海外ビジネスにどこまで携わるべきかは議論が残る。総務省は「海外の水ビジネスが『公益』と言えるかどうか」と、慎重な姿勢をみせる。 新興国の水ビジネスの大半は、技術面で優劣がつきにくい一般の上下水道事業で、企業にとってはコスト競争力の強化も不可欠だ。海水淡水化技術など得意分野で事業を獲得するには、計画立案の段階から関与することが必要で、官民一体のセールスが展開できるかどうかもカギとなる。(植竹侯一) 【関連記事】 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
【大紀元日本4月7日】森林被覆率50%以上、全国の水資源の70%を占める中国西南部5省。中国の水資源分配において、常に南部では洪水、北部では干ばつという「南涝北旱」の特徴だった。かつて「空気から水が取れる」ほど豊富な水資源の中国西南部は、現在土地は枯れて作物が育たず、水運航行も絶たれ、ダムは干上がる。飲み水さえもなく土地を離れた農民は百万人以上にも上るという。 09年7月以来、中国西南地区では百年に一度といわれる干ばつが続いている。今春も温度が高く雨の少ない天気が続き、中国西南地区5省市区の干ばつによる被害人口は5千万人に達した。また2千万人の飲用水確保が困難で、特に雲南、貴州が深刻な状態だ。 原生林が豊富で天候がずっと順調だった中国西南部5省は、なぜ今回、このように深刻な干ばつに見舞われたのか。昨年7月に発生したこの干ばつ問題が、なぜ今年3月まで取り上げられなかったのか。ダムが数多く建設されているのに、なぜ飲用水さえ保障されないのか。このような局面を救う手立てはないのか。中国国土計画専門家で、『三峡工程36計』の著者である王維洛氏(現在ドイツ在住)が今回の干ばつに至った原因と現状、中国政府の水利政策などについて、記者の疑問に答えた。 王氏がインタビューに答えた要点を、3回に分けて紹介する。次は全文の第2部。 「年々拡大」する森林被覆率 西南地区の森林被覆率として現在報じられている数値は相当高く、全て50%以上と伝えられている。国際上の理論として、ある地域の森林被覆率が40%以上の場合、この地区には生態環境についての問題がないはずで、干ばつや洪水などはあり得ないのだ。なぜなら、40%の森林被覆率は森林下の土壌に大量の水を蓄えていることが保証され、川筋の水は数か月雨が降らなくても、枯渇しない事を意味するからだ。 中国ではここ数年、森林の被覆率が上昇し続けていると伝えられているが、環境破壊は却ってひどくなる一方。調べてみたところ、中国の森林被覆率基準が下げられていることが判明した。以前、私が大学にいた頃、森林の郁閉度(植物が繁茂し日光を通さない度合)は0・4以上で森林と呼ばれ、この基準に達していないと森林とは呼ばなかった。つまり、樹冠の垂直投影面積が地面に占める割合が40%以上で森林と呼ばれるのだ。中国の郁閉度は現在20%にまで低下している。今、山に何本かの木が生えていれば全て森林と呼んでいるが、このような森林には水土の保持機能がない。 西南地区は、森林被覆率は高く、もともと干ばつがなく、たとえ6月に雨が降らなくともこのような深刻な干ばつ状況にはならなかった。6か月雨が降っていないが、決して最も深刻だとは言えず、この間完全に雨が降っていないわけでもない。中国の報道は時に読みにくい場合があるが、6か月「有効降水」がないとしており、これは6か月雨が降っていないという意味ではなく、地面に降る雨がすぐに土壌に吸収されず地面に水の流れを形成していないものを指す。 繰り上げて使い切った地下水 ではどうして4、5か月の「有効降水」がなかったら干ばつが起きたのか?その原因は、地下水は全部取られたからである。地表水と地下水との間の流れがないからである。 われわれの生活に使える水には地表水、地下水、中層地下水、深層地下水がある。普段、われわれは地表水を使ったりするが、地表水が涸れたときに地下水と中層地下水を使う。もし長時間降水がなければ、深層地下水も利用可能である。使用後に、しばらくしたら自動的に補充される。 現在の中国では、地表水が汚染されたため、皆が地下水を採掘している。地下水が採掘可能な範囲をはるかに超えている。中国では周の時代にかつて7年連続の干ばつもあった。もし将来このような状況が現れたら、われわれが深層地下水を利用することができるが、今使い切れば将来は使うものがなくなる。なぜなら、深層地下水の補充は非常に時間がかかるからである。 だから、優れた地表水があったが、地表水を汚染してしまって、地下水を採掘する。つまり、災害時の命綱となる緊急用水を繰り上げて使い切った。これは天災というどころかまったく人の禍ではないだろうか? 温家宝総理は、雲南を視察したときに、もう一つの井戸を掘ったらどうでしょうかと意見を出したが、これは無知である。二番目の井戸を掘ることは数百年ないし千年以上補充できない水を採掘していることになるのではないだろうか?これは誤りの繰り返しになるのではないだろうか? イスラエルは水資源の乏しい国であるが、イスラエル政府が明確に地下水の採掘を禁止している。なぜなら戦争時に周辺のアラビア国家に包囲されたときに命が助かるために用いられる水だからだ。 現在中国の干ばつに関する報道を見てみたら、皆50年一遇、100年一遇となっている。毎年このような報道が見当たるため、ほぼ毎年中国で深刻な干ばつは起きているのだ。中国政府はあらゆる禍を天災と言っているが、実は天災には明確な定義がない。あるドイツ人科学者が「洪水は自然界にとっては災害ではないが、人間にとっては災害になっているに過ぎない」と明言した。人間が自然に適応すべきで、自然を人間に適応させるべきでない。自然がわれわれにいろいろな生存条件を提供しているが、われわれは自然規律に従って水を使っているわけではない。地下水が存在しさえすれば、われわれはそれが随時使用できると思い込んでいる。災害がやってきたら後悔しても間に合わない。 持続的発展が不可能の「南水北調」工程 「南水北調」(南方の地域から干ばつに苦しむ北方へ水を送り、水不足を解消するためのプロジェクト)という言葉を聞いたことがあると思うが、その主要な部分の大西線ルートは西南の水を北方に移動する方法。西南地区は中国で雨量が最も豊富であるためだ。 「南水北調」は長江の水に頼っているため、長江は2025年までに水不足の地区になると予想されている。今年、すでに長江では水不足の地区が確認されており、西南部の四川、重慶、昆明、貴州などは全て長江流域に属している。 今年長江上流の来水量は、例年より25%少ない。そのほかランチャン河、ヌー河、黄河も同じ状況。これらの川の起源は皆同じく、中国の青藏高原を源流としている。青藏高原は中国の給水塔なので、青藏高原の環境破壊は中国の水資源問題に見られる大きな問題の一つ。 中国は地域間での水の調達はすでに不可能となっている。各地域は自分のところの資源を利用し、自分たちの社会経済を発展させるべきで、これは持続可能な発展の最も基本的な原則である。よその地域に依頼する、南水北調あるいは北水南調は持続的発展が不可能な方法だ。 【関連記事】 PR |
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