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2010 04,10 12:00 |
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今後の中国人民元政策、緩やかな上昇再開の可能性高い ガイトナー米財務長官がインドからの帰途、急きょ中国を訪問したが、時を同じくして米ニューヨーク・タイムズ紙は、中国による人民元の小幅切り上げと変動幅拡大の発表が間近と報じた。 米政府は先週、15日に予定されていた為替報告の発表を延期し中国を為替操作国認定を先送りした。これにより米中間の政治的緊張が緩和される可能性がある。中国は過去1年8カ月にわたり、1ドル=6.83元に事実上固定している。 以下は今後の中国側の人民元に対する措置の予想シナリオ。 【関連記事】 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
<緩やかな上昇の再開> ◎可能性:高い 多くのアナリストは、早ければ第2・四半期にも上昇再開を容認し、1年間に3―4%上昇すると予想している。 オフショアのフォワード市場では今後1年で対ドルで2.8%上昇すると予想、先月実施したロイター調査でも、ほぼ同様の見通しとなっていた。 ◎市場への影響:
<年内は事実上のペッグ制維持> ◎可能性:低い 中国が通貨上昇を躊躇(ちゅうちょ)する主因は、景気回復の強さへの懸念が根強いため。 3月の貿易赤字は6年ぶりに赤字になる可能性が高く、人民元上昇を求める声を無視する理由になるとみられている。しかし景気回復に伴い、通貨安定を維持すればインフレにつながるおそれがあるほか、11月の米中間選挙に向けて米中の緊張が高まる可能性がある。 ◎市場への影響: <新たな為替スキームを採用> ◎可能性:低いが注目集めつつある エコノミストは、新たなレート決定モデルの利点を指摘している。為替レートは理論上、通貨バスケットに対して設定されるが、実質的にはドルが中心。中国は05年7月から08年7月の間に対ドルで21%の人民元上昇を容認した。 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのエコノミスト、Ting Lu氏は、中国はシンガポールの例にならい、対通貨バスケットで目標を設定しバスケットの構成は秘密とすることで、市場に中銀の介入タイミングを推測させる方法をとるべきとの見解を示している。 ドイツ銀のエコノミスト、Jun Ma氏はシンガポールのような「バスケットに対する柔軟なクローリングペッグ制」で日々および月ごとのボラティリティ上限を設定するのが望ましいとしている。 政府系シンクタンク中国社会科学院の研究員は、年間3―5%上昇させるが、投機筋が参入しないよう予測できないパターンで上昇させる政策を提言している。
◎可能性:かなり低い 中国は政策継続を明言しているが、1回の大幅な切り上げをすれば、外圧に屈したと国内で批判される可能性がある。 ゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ジム・オニール氏は最大5%上昇を容認すると予想。ソシエテ・ジェネラルは4月か5月の5―10%切り上げを見通している。 大幅な切り上げにより、論理的には一段の上昇観測が後退し投資資金の流入を阻止できるが、不十分と判断されれば通貨上昇が続くとの見方から資金流入が続く可能性がある。一方、投機資金流入が続かないほどの大幅な切り上げは、政府がこれまで支援してきた輸出業者に打撃を与えることになる。 ◎市場への影響: 一方で、輸入価格下落で需要が高まるとの思惑から、高級消費財や自動車をはじめ最終消費財関連メーカー株ははやされるとみられている。 ■□━━━━・・・・・‥‥‥……………………………… 4月12日(月曜日)の核安全保障サミットが焦点のようです。 人民元が余りに強くなりすぎればドル基軸体制は動揺します。 切上げ予想は4%。 【関連記事】 PR |
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