東証、日空ビルなど調整係数の適用解除６銘柄を発表
モーニングスター　2010/04/08 14:34
http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=263056

　東京証券取引所は７日、「調整係数（ＴＯＰＩＸウエートを決める浮動株比率にかける掛け目０．７５のこと）の適用対象の見直し」を発表。新規適用がゼロ銘柄、適用解除が６銘柄（下記）となった。実施は４月３０日（２８日引け基準）から。

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[3回]

　浮動株比率は、浮動株（市場で流通する可能性の高い株式）の分布状況に応じた比率。東証が銘柄別に算定し、東証株価指数などの算出で使用する。しかし、株主構成だけをもとに浮動株比率を計算すると、実際には浮動株が少ない銘柄でも、株主構成上、浮動株比率が高く計算されてしまうケースが発生する。この問題に対処するため、東証は０５年に調整係数の適用が導入した。

　「調整係数の適用対象の見直し」は適用解除と新規適用からなり、新規適用の場合、浮動株比率が０．７５倍に低下、ＴＯＰＩＸ連動資金によって売却される。逆に適用解除は、浮動株比率が１．３倍に上昇し、ＴＯＰＩＸ連動資金によって購入される。東証は直近決算期末の分布状況を反映するために、決算期に応じて年１回の適用銘柄の定期見直しを行う。
　メリルリンチ日本証券７日付リポートで見直しについて、「相場全体への影響は小さいが、発表から実施までの周知期間が短いため、銘柄によっては数字以上にインパクトが大きくなる可能性がある」と指摘した。

　適用解除の銘柄は以下の通り

　日本空港ビルデング <9706>
　ローランド <7944>
　ソニーフィナンシャルホールディングス <8729>
　ザッパラス <3770>
　ＭｏｎｏｔａＲＯ <3064>
　日本海洋掘削 <1606>