今日の株式見通し＝小じっかり、買い先行でも調整局面続く
ロイターNEWS　2010年 04月 7日 08:21 JST
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK039336420100406

　［東京　７日　ロイター］　きょうの東京株式市場で日経平均は小じっかりの展開となりそうだ。前日は米国市場をはじめ海外の株価が堅調だったことを受け、東京市場も買い先行と予想される。ただ、前日の取引で利益確定売りが出たものの調整は続くとの見方から、上値は抑えられる見通し。一方で、押し目買い意欲も強いため、高値圏でもみあう展開とみられている。これまでハイテク関連が買われたことから、ウエート調整で内需関連が物色されるとの見方が出ている。

　日経平均の予想レンジは１万１２５０円─１万１４００円。

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　６日の米株式相場はダウ工業株３０種.DJIは小幅に反落したが、ナスダック総合指数.IXICとＳ＆Ｐ総合５００種.SPXが小幅続伸して引けた。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事録を受けて利上げ観測が後退したことなどが手掛かりとなった。株価は世界的に堅調地合いとなっており、東京市場も買い先行の見通し。ただ、前日利益確定売りがみられたものの調整局面は続いており、上値は重そうだ。

　大手証券の株式トレーダーは「前日の調整は中途半端で、きょうも円安一服を背景に輸出株などに利益確定売りが出やすい」との見方を示す。調整による下値の目安は１万０８００円との見方が出ているものの、「海外が下げないと日本株も崩れない」という。一方で押し目買い意欲も強いことから高値圏でのもみあいとみられている。日中は、前日に引き続き内需関連が物色されるとの見方が出ている。円安を背景にハイテク株などへの買いが増えていたため、ウエート調整によるものという。

　個別銘柄ではイオン(8267.T)が注目される。同社は６日、ＧＭＳ・専門店事業の衣料品分野における改革を進めるため、子会社のコックス(9876.Q)とブルーグラス(7478.Q)の合併を発表した。ＧＭＳ建て直しにとって必要不可欠な衣料品改革にグループ一体で取り組むことにより、ＧＭＳの専門店化を進め、ショッピングセンターなどでの展開につなげたいとしている。

（ロイター日本語ニュース　吉池　威記者）