「欧州の敗因は偽善」とＢＢＣ記者　クロマグロ取引禁止案否決
産経新聞　2010.3.19 20:08
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100319/env1003192010004-n1.htm

　【ロンドン＝木村正人】カタールで開かれているワシントン条約締約国会議で、大西洋・地中海産クロマグロの国際取引禁止案が否決され、米国や欧州連合（ＥＵ）は失望感を隠さず、大西洋まぐろ類保存国際委員会（ＩＣＣＡＴ）で漁獲制限の強化を図る方針を表明した。一方、否決の結果について、日本の交渉筋は「漁獲物の輸出に頼る途上国の間に、取引禁止案は自国や域内に巨大市場を抱える先進国の身勝手だ、という不公平感が広がり、予想以上の大差がついた」と分析した。

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[3回]

　英ＢＢＣ放送の環境担当リチャード・ブラック記者は、ブログで「ＥＵがクロマグロ問題で敗北を喫したのは偽善が根底にあったからだ」と辛辣（しんらつ）だ。

　地中海でクロマグロを乱獲した張本人はＥＵの沿岸漁業国。ＩＣＣＡＴの科学委員会が提案した漁獲モラトリアム（一時中止）をロビー活動で退けたのは、ほかならぬＥＵ加盟国で、日本は協議で「これは絶滅危惧（きぐ）種を守るワシントン条約ではなく、ＥＵ自身の問題だ」と反撃した。

　しかも条件付きでの禁輸を求めたＥＵ案は、ＥＵ域内の取引継続を前提にしているとされ、同記者も「ＥＵにとり都合の良い話で、正当性を訴える一貫性を欠いていた」と指摘する。

　近年、リビアやチュニジアなど北アフリカの地中海沿岸国もクロマグロの漁獲に参入。最大消費国の日本がこうした国と組めば、国際取引禁止後も留保権を使い輸入を継続できる。このため、フランス、イタリアなどの水産業界は「北アフリカ諸国に水産利権を奪われる」と猛反発していた。

　１８日の協議で、モナコとＥＵの提案に賛成意見を表明したのは、米国とノルウェー、ケニアの３カ国。反対意見の表明は日本、韓国、カナダなど１３カ国とアラブ連盟だった。

　大差での否決に、ＥＵの欧州委員会は１８日の声明で「失望した。ＥＵはクロマグロの資源回復に強力な措置が必要だとの立場を維持する」とし、ＩＣＣＡＴで漁獲制限を徹底させる方針を示した。ただ、北アフリカ諸国にもクロマグロの利権をあさる欧州資本が大量に流入しており、欧州資本による違法、過剰漁業の取り締まりも課題になる。

　一方、米国交渉団のストリックランド代表は「１８日の投票は後退だが、米国は持続可能な形で漁獲が管理されるよう戦い続ける」と強調した。

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　昨日はお彼岸で一日中、出たり入ったりとドタバタとして、
身内の集まり（食事会）もあったりして深夜まで･･･
･･･ってことで、更新不足で申し訳ございません。

「クロマグロ」の件は、みなさん良くご存知かと思いますが、
では背景は？･･･となると、日本が勝ったんだけれども、
「多分、日本が各国と個別交渉時に金（ODA）でもバラ撒いた」
･･･って、思っていませんか？？？

　まず、なぜ「モナコ案」の「モナコ」かと言うと、
モナコ大公アルベール2世が鮪漁の禁止に取り組んでおり、
シーシェパードと連携したのが背景にある･･･っていうのが１点。

そして、モナコをよく知る方々ならスグに判るかと思いますが、
モナコの後ろには必ずフランスがいます。
北朝鮮の後ろには必ず中国がいるように･････

･･･で、フランスが後ろで糸を引いて日本をジャマする理由の一つは、
現在、世界中に広がりをみせる「新幹線」利権です。
一つの国を獲得すると、もの凄い金額と期間の受注がある「新幹線」利権。

そしてもう一つの理由は、上記記事でもチラッと書いてある
「地中海でクロマグロを乱獲した張本人はＥＵの沿岸漁業国」
「しかも条件付きでの禁輸を求めたＥＵ案は、ＥＵ域内の取引継続を前提にしているとされ･･･」

これだけでは意味不明ですよねぇ～･････
みなさんもご存知の「ツナ缶」･･･
これ、欧州ＥＵ連中の漁業利権なんですよねぇ～･･････
だから条件付･･･なんて身勝手な案を出してくるワケで･････

ＥＵは自分たちの利権だけは守ろうと世界中を相手に提案したワケで、
日本とのビジネスで儲けている他国には受け容れられるハズが
元々無かった･･･って言うのが深層です。

なので、不服申し立てをしても、ＥＵサイドには勝ち目がありません。

それに、いずれマグロ禁輸になったとしても、
マグロ養殖は既に日本でも出来るようになっており･････
････って言っても関西の人々ならば皆さん知っているかと思いますが、
２０年くらい前から近畿大学が和歌山で研究で行なってきており、
事あるごとに関西ではニュースで取り上げられてきました。

既に出荷もしているんじゃないかなぁ～･･･確認していないけれども･･･

･･･で、話はズレるんですけれども、この近畿大学といえば
自民党の世耕議員が副理事長で、親父が理事長･･･って処です。