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2010 03,13 10:00 |
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明日の戦略-10700円台回復も「幻のSQ」 12日の東京市場は続伸。日経平均は10700円台を回復した。業種別では、証券商品先物、ガラス土石、化学、ゴム、精密機器などが値上り率上位。その一方で、石油石炭、電気・ガス、食料品などが軟調に推移した。売買代金上位は、ファーストリ、トヨタ、ファナック、ソニー、三井住友、ホンダなど。 日経平均は朝方の買い一巡後に伸び悩んだが、後場に入りジリ高の展開。ほぼ高値圏で取引を終え、約2カ月ぶりに10700円台を回復した。ただ、3月限SQ値(10808円73銭)は下回った。東証1部の値上がり銘柄数は992(全体の59.0%)に達し、規模別株価指数はすべて上昇。国際優良株や内需関連など幅広い銘柄に買いが入った。相場上昇を手掛かりに証券株が堅調だったほか、医薬品などに配当取り狙いの買いも散見された。また、野村が強気な投資評価を示した鉄鋼商社の上昇が目立った。その一方、直近堅調だった低位材料株は利益確定売りに押された。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
堅調な相場を期待したい。日経平均の日中値幅が100円未満、東証1部の売買代金も1.2兆円未満など、盛り上がりに欠けている状態が続いているものの、持ち合い解消売り・決算対策売りなどは峠を越えつつある。国内マクロ指標は概ね良好なため、外部環境次第では騰勢を強める公算は大きい。昨年来高値(10982円)および11000円の大台が意識されよう。ただ、今後の相場を占う意味で注目された、週末の日経平均終値は3月限SQ値(10808円73銭)を下回り、SQ算出日の高値が一度もSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。誤差の範囲内との見方もできるが、幻のSQとなった翌週以降は調整色を強めるアノマリーがある。足元の相場上昇でやや過熱感も意識され始めており、利益確定売に押されても不思議ではない。 カギを握るのは、日米欧で実施される金融政策を巡る動きだろう。日本では金融政策決定会合が開催されるが、事前の日経報道などで追加金融緩和を検討と報じられており、その通り日銀が動くかどうか、さらに材料出尽くしとなるか否かなどが注目されよう。また、公定歩合引き上げで出口戦略に舵を切ったFRBの今後の動向、PIGSを抱えるECB理事会の動向からも目が離せない。欧州ソブリン問題の主役であるギリシャは財政赤字削減に向けた追加措置を発表したことで、やや楽観論が台頭しつつあるが、16日の財務改善のための行程表提出を無事通過できるかどうか予断は許さない。また、新興国の金融引き締めに対する警戒感も依然として続きそう。預金準備率を引き上げている中国、ブラジルが利上げに向かう可能性は否定できず、ブラジル中銀金融政策決定会合も注目しておきたい。
上値追いの展開となった。日経平均は週初の大幅高で心理的な節目の10500円を回復。その後伸び悩む場面もあったが、週後半にかけて強含み、約2カ月ぶりの高値圏で取引を終えた。週間ベースでは5週連続の上昇となったが、週末終値は3月限SQ値(10808円73銭)を下回った。米2月雇用統計が市場予想を上回ったことを背景に米国株高・円高一服となり、投資家心理が好転した。ただ、週末のメジャーSQなどを控えて模様眺めのムードが広まり、日経平均の日中値幅は100円未満の日々。10日には今年最低(41.35円)を記録。ただ、11日には東証1部で昨年来高値を更新したのが60銘柄に達し、日経平均が年初来高値をつけた1月15日(56銘柄)をも上回り今年最多となった。国内のマクロ指標の改善が相次いだ。8日発表の2月景気ウオッチャー調査は3カ月連続で改善し、昨年9月(43.1)以来の高水準となり、内閣府は2カ月ぶりに基調判断を上方修正した。9日発表では、2月工作機械受注が前年同月比約3.2倍と急回復し、1月の景気動向指数は一致指数が10カ月連続で改善し、リーマン・ショック時(2008年9月の水準である98.2)を突破。10日発表の1月機械受注は前月に急増(20.1%増)した反動も懸念されたが、前月比3.7%減で留まり、内閣府は基調判断を4カ月ぶりに上方修正した。11日発表の10-12月GDP改定値は年率+3.8%と、速報値(+4.6%)から下方修正されたが、前回(速報値年率+4.8%→改定値+1.3%)ほどの修正はなく、影響は限定的だった。
外部環境の好転を受けて、国際優良株が軒並み高となった。円高一服で自動車株が商いを伴って上昇したほか、ソニーや京セラなどで昨年来高値を更新する銘柄も散見された。また、工作機械受注の回復を手掛かりに、工作機械株などの上昇も目立った。値動きの良さからクラリオンなど低位材料株が目先筋の買いを集め、高値更新する銘柄が相次いだ。その一方で、内需ディフェンシブ系が換金売りに押されたほか、社長辞任問題に揺れた富士通に見切り売りが膨らんだ。
国内では、09年分所得税の確定申告の期限、2月首都圏・近畿圏マンション販売、2月消費者態度指数(15日)、日銀金融政策決定会合〔~17日〕、セルシードが新規上場(16日)、1月第三次産業活動指数、白川日銀総裁定例記者会見(17日)、1-3月期法人企業景気予測調査、3月金融経済月報、2月日本製半導体製造装置BBレシオ、Paltacが新規上場(18日)、岡田外相がハイチを訪問〔~22日〕、1月全産業活動指数(19日)、プロ野球パ・リーグ開幕、カーリング世界選手権大会女子〔~28日カナダ・スイフトカレント〕(20日)、春分の日、センバツ高校野球大会〔~4月1日甲子園 決算発表は、京王ズHD、ウイルコ、稲葉製作、Dr.シーラボ、くろがねや、ACCESS(15日)、アールエイジ、クロスプラス、サイボウズ、東栄住宅、シーイーシー(16日)、MPHD、アスクル、ツルハHD、三井ハイテック、ナイガイ、スバル興業、東京ドーム(17日)、クスリのアオキ(18日)などが予定している。
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