2024 11,24 05:12 |
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2010 02,13 10:00 |
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明日の戦略-ほぼ高値引けながら「幻のSQ」 12日の東京市場は続伸。後場上げ幅を拡大した。業種別では、ガラス土石、卸売、その他製品、非鉄金属、証券商品などが値上り率上位。その一方で、海運、その他金融、ゴム製品などが軟調に推移した。売買代金上位は、トヨタ、三菱UFJ、東芝、三井住友、ホンダ、GSユアサなど。 日経平均は朝方の買い一巡後に伸び悩む場面もあったが、大引けにかけて上げ幅を拡大。ほぼ高値圏で取引を終えたが、2月限SQ値(10099円59銭)には届かなかった。東証1部の値上がり銘柄数は1017(全体の60.4%)で、規模別株価指数はすべて上昇。欧州のソブリンリスク後退で、国際優良株や資源関連を中心に買い戻しが入った。とりわけ、今期最高益更新の見通しを示した旭硝子、上方修正の黒崎播磨がけん引する形でガラス土石の上昇が目立った。その一方、先行き不透明感が拭えない消費者金融株が軟調だった。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
来週は薄商いのなか、弱含みの展開が予想される。今後の相場を占う意味で注目された、週末の日経平均終値は2月限SQ値(10099円59銭)を下回り、SQ算出日の高値が一度もSQ値にタッチしない「幻のSQ」となった。誤差の範囲内との見方もできるが、幻のSQとなった翌週以降は調整色を強めるアノマリーがあるだけに警戒したい。日経平均の下値メドとしては、心理的な節目の10000円、200日移動平均(9961円)、直近安値(9867円)あたりだろうが、これらをあっさり割り込むと9500円程度まで調整する可能性も考えられる。ギリシャが救済される見通しとなり、欧州ソブリンリスクはやや後退したものの、足元のユーロ相場を見る限り安易な楽観論は禁物だろう。ただ、これまでの株価調整で割安感が台頭しているのも事実。外部環境が好転に向かえば、国際優良株などはの買い戻しが入ろう。その場合は、日経平均は25日移動平均(10473円)や心理的な節目の10500円を試す展開になりそうだ。また、来週は旧正月の影響でアジア市場が休場、週初の米国市場なども休場で、市場参加者が減少するとみられる。 イベント面では、週初発表の10-12月期GDP(速報値)がカギを握りそうだ。前回の7-9月期実質GDP(速報値)は前期比年率4.8%増と市場予想を大幅に上回る着地で、2年半ぶりの高成長を記録。しかし、改定値では製造業の設備投資が前年同月比40.7%減と過去最大の下落幅を記録したこと影響で、1.3%増へと大幅に下方修正された経緯がある。足元で設備投資動向はやや改善傾向にあり、前回のような大きな乖離が生じることはなさそうだが、速報値は参考程度に捉えた方が無難かもしれない。また、7-9月名目GDP(改定値)は3.4%減(速報値は0.3%減)と6四半期連続のマイナスになり、デフレの進行が浮き彫りになっただけに、名目の数値も注視したい。
週後半にかけて切り返した。日経平均は約2カ月ぶりに10000円の大台を割り込み、ドバイ・ショック時以来となる200日移動平均割れにも陥った。ただ、欧州ソブリンリスクの後退で週後半にかけて切り返し。心理的な節目の10000円を奪回し、週間ベースでは4週間ぶりの上昇。ただ、週末終値は2月限SQ値(10099円59銭)を下回り、SQ算出日の高値が一度もSQ値にタッチしない「幻のSQ」となり不安を残した。10000円近辺では戻り待ち売りが多く、上値を積極的に買い進む動きは乏しかった。外部環境に一喜一憂していたが、国内では投資家心理を冷やす出来事が相次いだ。週初にキリンとサントリーの経営統合が破談となったほか、JCOM買収問題を巡りKDDIが迷走。小糸製作所の子会社(小糸工業)で旅客機の座席強度偽装。ローソンの子会社(ローソンエンターメディア)役員が150億円の不正流用、ホンダでも北米を中心にリコールなどが相次いだ。一方、マクロ指標は良好で、1月景気ウオッチャー調査で現状判断指数は38.8(前月比+3.4pt)で2カ月連続の改善、12月機械受注は前月比+20.1%で市場予想(+8.0%)を大幅に上回り、1月の工作機械受注動向(速報値)は前年同月比2.9倍と急回復した。
欧州ソブリンリスクの後退で、国際優良株や資源関連にショートカバーが入った。とりわけ、商社や非鉄などが堅調だった。話題の多い自動車関連ではリコール問題が一巡したトヨタが上昇した一方、リコール発表のホンダや好決算発表の日産が売られ、明暗を分けた。また、好業績見通しを発表した旭硝子、GSユアサなどが商いを伴って上昇する一方、市場の期待に届かなかったパナソニックが売られるなど、銘柄選別の動きも強かった。業界環境に不透明感が強い消費者金融が大幅安となったほか、合併破談のキリン、不祥事発覚の小糸工業、ローソンエンタなど、個別で悪材料が出た銘柄には容赦ない売りが浴びせられた。
国内では、10-12月期GDP、10-12月期GDPデフレーター、1月首都圏新規マンション販売、12月鉱工業生産確報(15日)、09年分所得税の確定申告開始(16日)、日銀金融政策決定会合〔~18日〕、12月第三次産業活動指数、12月毎月勤労統計、1月工作機械受注確報(17日)、白川日銀総裁定例記者会見、日銀目標金利、1月日本製半導体製造装置BBレシオ(18日)、12月全産業活動指数、2月金融経済月報、JAL株の売買最終日(19日)などが予定されている。 決算発表は、学研HD、新日本科学、昭和線HD、ガス開発、PGGIH、ミヨシ油脂、CAC、エアーテック、シコー、堀場製、シークス、パイロット、三菱鉛筆、コクヨ、リサ・パートナーズ(15日)、セキュアード、トーア紡(16日)、イトー 海外では、米国・カナタ゛市場休場、香港・ブラジル市場休場〔~16日〕、上海市場休場〔~19日〕(15日)、独2月ZEW景況感指数、米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米2月NAHB住宅価格指数、ABC消費者信頼感指数(16日)、MBA住宅ローン申請指数、米1月輸入物価指数、米1月住宅着工件数、米1月着工許可件数、米1月鉱工業生産、米1月設備稼働率(17日)、米1月生産者物価指数、米新規失業保険申請件数、米1月コンファレンスボード景気先行指数、米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、北米1月半導体製造装置BBレシオ(18日)、米1月消費者物価指数(19日)などが予定されている。 決算発表は、アバークロンビーアンドフィッチ、クラフト・フーズ、メルク(16日)、ヒューレット・パッカード、アプライドマテリアルズ、デボン・エナジー(17日)、アパッチ、ウォルマート・ストアーズ、ノーブル・エナジー、デル(18日)、JCペニー、XTOエナジー(19日)などが予定している。 提供:株式会社T&Cフィナンシャルテクノロジーズ PR |
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