5/25 お昼の『株価材料』

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■株価材料

■アルバック<6728> 下げ渋る。
昨日の第3四半期決算を受けて売り先行となったが、比較的各社の評価は高く持ち直す展開になっている。第3四半期累計営業利益は50％増益となっているが、第3四半期のみでは70％減と大幅な減益に、同期の受注高も43％減と大幅減少へ。ただ、引き合いは急回復している模様であり、来期の業績回復確度は高まる形になっているようだ。

▼サイバー<4751> いちよし証券では24日付で、07年9月期以降の業績予想を減額している。
メディア事業の回復ペースが低下するとしており、07年9月期については経常利益で41.5億円から33.5億円（会社予想50億円）に下方修正した。また、投資育成事業への収益依存度の高まりを考慮、中期予想ＥＰＳ成長率を年率30％から14％に引き下げている。なお、投資判断については「1-B-HR」から「2-B-HR」へと予想成長率をダウングレード。

△東光<6801>---ようやくリバウンド体勢に
ようやくリバウンド体勢に。5/18安値269円を起点に緩やかなリバウンドをみせてきている。Ｍ＆Ａ思惑を手掛かりに4/10には501円まで上昇していたが、ファンドによる売却が嫌気され2月安値水準と、これまでの上昇を完全に打ち消していた。ＰＢＲは0.88倍まで低下しており、見直す動きも。

△日立<6501>---売り先行後は下げ幅縮める、連日材料が発表され
売り先行後は下げ幅縮める。全体の地合いに押される格好から利食い優勢となったが、その後は下げ幅を縮めてきている。松下<6752>とプラズマパネルを相互供給すると発表すると報じられるなど、このところ連日材料が発表されている。ＮＥＣ<6701>、富士通<6702>の子会社の統合など、ハイテクセクターの再編機運の高まりも。

△みずほ<8411>---押し目買い意欲
押し目買い意欲。利食い優勢ながら直近戻り高値水準での底堅い値動きに。出遅れ修正の動きは継続していると考えられる。また九州親和など金融セクターの再編加速も材料視されるほか、上海株の動向が警戒される中、内需セクターへの資金シフトも。

▼エイベックス<7860>---さえない、メリルでは「中立」に下げ
さえない。メリルでは投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。音楽配信事業の成長鈍化、映像事業のリスク顕在化などを背景にして、業績予想を下方修正へ。今期の営業利益は140億円から87億円に減額のもよう。メリルではこれまで目標株価5400円と極めて高い水準に設定していたため、ネガティブなイメージは強い状況だ。

▼ワールドロジ<9378> ストップ安売り気配。
修正幅の大きさがネガティブサプライズとして受け止められているようだ。第3四半期の業績は四半期ベースで営業損益段階から赤字、累計ベースでも最終損益が0.69億円の赤字に転落している。また、併せて07年6月期の業績予想を大幅に下方修正しており、経常利益で従来予想の12億円から1億円（前期9.42億円）にまで減額された。

△菱洋エレク<8068>---上昇率トップ、第1四半期の好決算を評価
上昇率トップ。前日に発表した第1四半期の好決算が評価材料とされている。営業利益実績は前年同期比72％増の9.3億円、中間期は従来予想の8.5億円から12.5億円にまで上方修正している。半導体集積回路の販売が大幅に拡大したことが業績好調の主因となっているようだ。

△スタンレ<6923>---5/11安値からのリバウンド基調継続
3日ぶり反発。5/11安値からのリバウンド基調継続。なお、モルガン・スタンレーでは、投資判断を「OVERWEIGHT」へ、目標株価を2900円に引き上げたようだ。規模より採算を重視し、自動車、電子ともにマージン改善は想定以上と。

△ケミプロ<4960>---有機ＥＬ普及拡大への期待
上昇する5日線がサポートとして意識される。ソニー<6758>が、折り曲げ可能な有機ＥＬディスプレーを世界で初めて開発したと発表。商品化時期は未定ながら有機ＥＬ普及拡大への期待は大きい。

△佐藤渡辺<1807> 買い気配から。
今期の見通しがサプライズとなっているようだ。前日に07年3月期の決算を発表、08年3月期については資産売却益の計上によって最終利益で20億円（07年3月期2.5億円の赤字）となる見通し。四季報では1億円を予想していたこともあり、サプライズとの見方に。なお、前日は思惑的な買いから、商いを伴ってストップ高となっていた。

□インテックＨＤ<3819>---6営業日ぶり反落も高値圏で底堅く
6営業日ぶり反落も高値圏で底堅く。直近の上昇に対する利益確定が優勢だが、2月高値レベルが支持線に。なお、三菱ＵＦＪ証券ではレーティング「2」を継続している。08/3期会社計画は保守的で、上振れる公算が大きいと。

△スタンレー<6923>---しっかり、モルガンの格上げが評価材料
しっかり。モルガンが投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げしている。目標株価は2750円から2900円に引き上げ。採算重視の受注活動を受けて、自動車・電子ともにマージン改善は想定以上との評価。円安効果の示現やキャッシュフロー増加を背景とした自社株の取得なども今後の期待材料と考えているようだ。

△富士通<6702>---強い動き、グループ再編の動きを評価へ
強い動き目立つ。前日に発表している3子会社の完全子会社化を評価する動きが先行している。今後の事業強化進展につながるとみられること、株式交換に際して新規の株式発行は行なわないこと、今後の更なるグループ再編が期待されることなどが評価対象になっていると見られる。

△ユニデン<6815>---続伸、みずほでは投資判断格上げ
続伸。一昨日の決算発表における今期の業績大幅回復見通しが好感されて、前日はストップ高まで急騰、本日も上値追いの動きが先行している。みずほでは当面の利益の底打ち感を背景として投資判断を「３」から「２」へ格上げ。今期見通しに対する信頼感の高まりにもつながる格好へ。

▼Ｔ＆Ｇニーズ<4331>---売り気配、今期大幅減益見通しを嫌気
売り気配。前日に決算発表を行っているが、今期の大幅減益見通しがネガティブサプライズにつながっている。ハウスウェディング事業の大幅な経費増加に伴い、経常利益は53％の減益予想となっている。ＧＳでは「買い」から「売り」に格下げ、目標株価に関しては155000円から35000円へ大幅な引き下げとなっている。

▼サンライズテク<4830> 急落。
上場廃止の決定を受け、処分売りの動きが活発化しているようだ。大証は24日、サンライズ株を6月25日付で上場廃止にすると発表した。大証では度重なる適時開示規則違反は上場契約違反、上場廃止基準に該当するとしている。

△日本製鋼所<5631>---買い先行、野村では投資判断を格上げ
買い先行。野村では投資判断を「３」から「２」へ格上げしている。「地球温暖化対策の本命企業」として評価しているもよう。本日は、温暖化ガス2050年までに世界で半減へとの首相表明なども報じられており、関連銘柄としての活躍余地の広がりが一段と広がる状況にも。
（フィスコ）

△黒田電気<7517>は下げ幅を縮小、３期ぶり最高純益更新から突っ込み買い
黒田電気は、３４円安の１８２１円と続落、一時７０円安の１７８５円まで利益確定売りに押されたが、下げ幅を縮小している。５月１５日発表の前２００７年３月期純利益が、今年４月の上方修正通り増益転換して着地、今期は３期ぶりの過去最高を予想したことが割安株買いを増幅し２３日に１８８０円まで上昇した。同社の前期業績は、昨年９月に下方修正され大幅減益となったが、今年４月に上方修正され一転して増益転換した。実績は、この修正通り前々期比４％増収、１４％経常減益、７％純益増益となった。独立系の電子部品商社として、液晶関連や一部情報通信関連の急激な価格下落が利益の足を引っ張っていたが、第４四半期以降の減少幅が軽微にとどまり、自動車関連の電気材料やハードディスクドライブメーカーの新工場向けに組み立て設備を納入したことが寄与した。今期は、重点３分野向けに提案営業を強化し増収増益を予想している。売り上げは１６２０億円（前期比１９％増）、経常利益は５２億円（同１％増）、純利益は４０億円（同３２％増）とし、純利益は２００５年３月期実績を上回り過去最高となる。株価は、昨年９月の業績減額で１２００円安と大きく下げ、下落幅の半値戻しをクリアしている。ＰＥＲ１３倍台の割安修正の動きが続き、突っ込み買い好機となっているようだ。

▼菱地所<8802>は３日続落、目先二番天井形成との見方
三菱地所は、１５０円安の３６００円と３日続落している。５月１０日に発表した今２００８年３月期純利益が、前期比１３％減と前期の過去最高から減益が予想されたが、減益要因が前期の特別利益一巡によるもので、市場コンセンサス８０４億円を上回ることから同日に上場来高値４０７０円つけ、２月２３日の高値４０４０円に対する二番天井形成との見方が強まったようだ。同社の今期業績は、売り上げ７９３０億円（前期比１６％減）、経常利益１５６０億円（同２％増）、純利益８４５億円（同１３％減）と増減マチマチの予想となっている。売り上げは、販売物件次第で増減する住宅事業、資産開発事業が減少し減収となるが、営業利益では主力のビル事業に仲介などの不動産サービス事業、ホテル事業などが増益を維持するなど本業は好調に推移する。東京・丸の内地区の３分の１を保有し、同地区の賃貸ビルの空室率が、前期末で０．５５％とほぼ満室状態になっており、新規開業した新丸の内ビルが好出足から、目標通りに年間２０００万人の来場者を集める人気となっていることなどが寄与する。株価は含み資産は２０兆円とする強気観測と信用取組倍率０．８１倍の好需給を支えに、直近４月１２日安値３４６０円が下値として意識されよう。

△インキ<4631>が年初来安値更新、予想上回る連続最高純益は逆張り好機
大日本インキ化学工業は、８円の４２８円と反落し４月２５日につけた年初来安値４２９円を更新してる。５月１０日に発表した３月期決算で、今期純利益を前期に続く過去最高と予想、市場コンセンサスを約５億円上回ったことを見直し、同日４８７円まで買われたが、下値を探る動きになっている。同社の今３月期業績は、売り上げ１兆４００万円（前期比２％増）、経常利益４６０億円（同１％減）、純利益２６０億円（同１５％増９と予想されている。世界シェア２６％の自動車電装部品用のＰＰＳコンパウンドが引き続き好調に推移するほか、機能性光学材料も続伸し中国、タイ、インドで印刷インキの需要が拡大することなどが要因で、経常利益は税制改正により減価償却比が増加し小幅減益となるが、純利益は前期の６期ぶり過去最高更新に続いて２ケタ増益となる。株価は、前期第３四半期の据え置き業績予想から下値確認運動継続中である。今年２月高値５１４円の期日一巡感も加わりＰＥＲ１３倍台の割安訂正期待の逆張りは一考の余地が大きい。

△第一実<8059>は連続最高業績見直し割安株買い妙味が一段と拡大
第一実業は、１３円安の５７６円と５日ぶりに反落している。５月１１日の３月期決算発表以来、連続過去最高更新の好業績への割安株買いが続いていたが、米国市場安を受け日本市場が軟調な展開となり、売り先行となっている。前日２４日開催の決算説明会で「海外事業を加速させるために今期上期中にブラジルやﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞに現地法人、現地事務所を設立し世界四軸体制の早期確立を図る」（矢野邦宏社長）ことを明らかにしたことから業績上ぶれ期待は依然として根強い。同社の今期業績は、売り上げ１３７０億円（前期比１１％増）、経常利益５４億円（同１２％増）、純利益３０億円（同１１％増）が予想されている。前期末受注残（単独）が、前々期末に比べ２１６億円増加し、これに今期受注はエネルギー・石油・化学・エンジニアリング部門などを中心に１４００億円の上積みを計画、製造部門子会社の寄与も重なり２ケタ増収増益となる。また、同社は今期から新中期３カ年計画をスタートさせたが、最終の２０１０年３月期の売り上げは１７００億円、純利益は３７億円を目指す。株価は、ＰＥＲ１１倍台、配当利回り２．２％と万年割安となっており、下値妙味が一段と拡大する。

△石塚硝<5204>は連続最高業績見直し低位割安株買い再燃で反発
石塚硝子は、４円高の３３３円と反発し３００年出没の下値固めからの離脱を鮮明化している。買い手掛かりは、４月２５日に発表した２００７年３月期の２ケタ増益業績と今期続伸の過去最高業績で、ＰＥＲ１４倍台、ＰＢＲ０．倍の割り負け訂正の低位値ごろ株買いを誘っている。同社の前期業績は、今年１月の２回目の上方修正値を上回り前々期比１％増収、３９％経常増益、３５％純益増益と連続の過去最高で着地した。下期からのビールびん、アルコール関係びんの出荷増、ＰＥＴプリフォーム、ＰＥＴボトルの順調推移、携帯デバイス向け高強度ガラスの需要拡大が寄与した。今期も、創業１９０周年を迎える２０１０年３月期に向け新中期経営計画をスタートさせ事業深化を図ることから続伸を予想している。売り上げは６００億円（前期比０．５％増）、経常利益は１５億円（同９％増）、純利益は８億３０００万円（同１１％増）と連続過去最高となる。株価は、今年１月の業績増額時にはやや反応したが上値の伸びを欠いた。ＰＥＲ１４倍台、ＰＢＲ０．５８倍の割り負け訂正から再度、上値挑戦態勢を強めよう。

△富アクセス<6717>はストップ高買い気配、富士通の株式交換比率に思惑
富士通アクセスは、寄り付きから買い気配を切り上げ１００円高の６４８円ストップ高買い気配、差し引き４５００万株超の買いものを集め３日ぶりに急反発している。前日に富士通（６７０２）が、同社のほか富士通デバイス（７５８２・東２）、富士通ワイヤレスシステムズ（未上場）の子会社３社を株式交換により完全子会社化すると発表、株式交換比率からはなお上値が望めると思惑を高め買い先行となっている。完全子会社化は、ＩＴ（情報技術）分野の高度化、フラット化の進展により顧客の多様なニーズに対応するためには装置製造からネットワークソリューションまでの製販一体の事業運営体制の強化、フォーメーションの再構築が不可欠として組織の結合・一元化を目指して実施される。富士通アクセスの完全子会社化は、６月２７日の同社承認株主総会を経て８月１日付けで実施され、７月２６日に同社は上場廃止となる。株式交換比率は、同社株式１株に富士通株式０．８６株が割り当て交付されるが、この交換比率からなお１３０円強の上値余地が計算される。富士通デバイスも、１対２．７０の交換比率から５００円弱の上値余地があるとして２０円高の１６７５円買い気配と続伸している。富士通自体の株価も、２４円高の８２２円と６営業日続伸となっている。

△東海運<9380>は２ケタ増益の連続最高益を買い直し高値抜け窺う
東海運は、１０円高の５３０円と反発し５月１４日につけた東証１部指定替え後の高値５４０円を窺っている。同社は、昨年３月に公開価格６８０円で東証２部に新規上場されたが、公開株式数が６９０万株と過大でオールドエコノミー業態も嫌われて下方シフト一方で、今年３月１日の１部指定替えでようやく持ち直している。５月１４日に発表した今２００８年３月期業績が、続伸し連続して過去最高を更新することも後押ししている。好業績京浜港でのコンテナ取扱業務は業界トップクラスを占め、海運業では太平洋セメントグループ向けの製品・原料輸送を担当、台湾・中国向け国際複合輸送でも高実績を誇っていることを背景にしている。とくに複合輸送では、同社は世界６０数カ国を網羅するネットワークのタンデム　グローバル　ロジスティクスの設立に幹事会社として参画、３月にこの重要拠点の１つのオランダに現地法人を設立した。今期純利益は、これに資産売却益が上乗せになり１３億４３００万円（前期比１４％増）と大きく伸びる。株価は、ＰＥＲ１１倍台と割安であり、今年８月から単元株式が１０００株から１００株に引き下げられることもフォローし公開価格クリアへ進もう。

△ニチユ<7105>は三菱重工<7011>との関係強化を好感し急反発
ニチユは、２９円高の６８７円と急反発している。前日、同社が三菱重工業を引受先として第三者割当増資を実施すると発表。これを受け関係強化による業績拡大を期待した買いが入っている。普通株式６３０万株を三菱重工に割り当て、三菱重工の株式保有比率は現在の７．６８％から、増資後に２０．１４％となり、ニチユは三菱重工の持分法適用会社となる。両社はフォークリフトで三菱重工のエンジン式フォークリフトとニチユのバッテリー式フォークリフトの相互販売を行うなど協力関係にあるが、国内販売の強化、カウンターバランス型バッテリー式フォークリフトの共同開発など提携を強化していく方針。新株式の発行価額は１株６７０円。増資に伴う手取概算額は４２億３００万円で、京都事業所・出荷センターの建設およびフォークリフト生産体制変更に伴う京都事業所、氏が事業所に対する設備投資に充当する予定。今期の業績、経常利益は４０億円と前期比横ばい見込みだが、ＰＥＲが１１倍台と割安となっており、水準訂正の動きが期待できよう。

▼平和<6412>は連続大幅減益予想を嫌気し急反落
平和は、７７円安の１４４８円と急反落している。前日発表の３月期決算で、前期業績はほぼ今年３月の下方修正通りに大幅減益で着地し、今期純利益もさらに４７％減益予想を嫌気した売りが先行している。今期配当を前期実績の３０円（前々期実績２７．５円）から５０円に連続増配することも、株価は反応薄となっている。同社の今期業績は、売り上げ９１０億円（前期比１８％増）、経常利益４３億８０００万円（同３４％減）、純利益２０億円（同４７％減）の増収減益が予想されている。パチスロ機は、上期に新規則機の需要が高まる想定から販売台数を９６％増、逆にパチンコ機はホールのパチスロ機への設備投資集中から１５％減とそれぞれ予想、なお市場の不透明化が続くとしている。なお今年４月のオリンピアの完全子会社化を前提にした連結業績は、現時点では合理的に算定することが困難で、確定次第に公表するとしている。株価は、相次ぐ業績減額で大きく値を崩し４月２日に１４２５円まで下落した後、戻り一巡から連続大幅減益を織り込み二番底をつけにいく動きになっている。ＰＥＲは割高となるが、オリンピア完全子会社化による期待とＰＢＲ０．８倍、配当利回り３．４％と投資妙味も高まろう。

△菱洋エレク<8068>は早くも今期業績を増額し続伸
菱洋エレクトロニクスは、８８円高の１４９３円と続伸し今年４月２６日につけた昨年来安値１３０８円からの反騰波動に力強さが加わっている。前日の今１月期第１四半期（１Ｑ）決算の開示に合わせて、早くも中間期・通期業績の上方修正を発表、評価する買い物が集まっている。同社の１Ｑ業績は、前年同期比１８％増収、７０％経常増益、２．３倍増益と大きく伸び、純利益はすでに期初の中間期予想を上回った。通信・デジタル家電向け半導体の出荷が増加し、システム情報機器でも組み込み市場向けソフトウエアが拡大したことが寄与した。このため上方修正に踏み切ったもので、このうち通期業績は、売り上げが期初予想を５０億円、経常利益は５億円、純利益は４億円それぞれ上回り、純利益は２１億円（前期比２．４倍）と大幅増益転換する。同社は、前期も昨年９月、１１月と２回も上方修正しながら、今年３月にインターネット総合研究所の子会社で民事再生手続開始を申し立てたアイ・エックス・アイ向けに未回収債権が発生し一転して業績を減額、大幅減益となり、株価も２０００円高値から７００円安の急落となった。今回は、この逆となるもので大きくリバウンドが期待される。
（東洋経済新報社）

▼電力株が安い、利回り魅力低下で資金逃避も
中部電力<9502>や関西電力<9503>、北陸電力<9505>、東北電力<9506>、北海道電力<9509>など電力株に年初来安値を更新するものが目立っている。とくに新規の悪材料が出たわけではないが、このところグローバルな競争にさらされる国際優良企業を中心に配当を増額する企業が増えており、市場全体の配当利回りが向上。この日前場の株価で計算した配当利回りはトヨタが１．６％台、ホンダ１．９％台、武田薬２％台、キヤノン１．４％台といった状況で、もともと高配当利回り銘柄だった電力株への投資魅力は相対的に低下傾向にある。また、外資系ファンドなどがＪパワー<9513>を含めた電力株の一部を取得し、大幅増配を求める株主提案を行っているものの、「企業サイドの姿勢は極めて保守的かつ官僚的で、グローバル資金の投資対象として不適当という判断が強まりつつあるのではないか」（準大手証券）という見方も出ている。東京電力<9501>や九州電力<9508>など他の電力株も軒並み売られている。
（ラジオNIKKEI）

△ＪＲ九州・西日本<9021>　鹿児島中央‐新大阪乗り入れ　新型車両を共同開発　来年度試作
ＪＲ九州は２４日、２０１１年春の九州新幹線全線開通に合わせて実施する予定の山陽新幹線との相互乗り入れで、新型車両をＪＲ西日本と共同開発することを明らかにした。０８年度に「Ｎ７００系」をベースにした試作車をつくり、走行試験を実施。これを踏まえ、０９年度中に量産車をメーカーに発注する。
（西日本新聞）

△長谷工<1808>、ドラム式洗濯乾燥機を移動しないで清掃できる防水パンをテクノテックと共同開発

△日立<6501>、欧州３ヶ所で建設する石炭火力発電設備３基を一括受注

△住友商事<8053>、ＧＩＣリアルエステートと大型商業投資でジョイントベンチャー契約を締結

△新日本石油<5001>、ベトナム海上のフンドン油田の開発移行で原油生産設備の建設に着手

△ミズノ<8022>、プロや競技志向者向けゴルフボール「ミズノクロスエイトツアー」シリーズを発売

△パナソニック<6752>サイクルテックなど、若い男性向け電動自転車「エレクトリックモトクロス」を発売

△りそな<83085>銀行とサークルＫサンクス<3337>、来年２月から関西地区店舗でＡＴＭサービスを開始
（日経プレスリリース）

△日立電線<5812>が韓国に現地法人設立
日立電線は２５日、韓国ソウル市に６月１日付で販売会社を設立すると発表した。韓国での事業拡大を目指し、０５年６月に連絡事務所を設置してきたが、今後積極的な営業活動を展開するため、同事務所を現地法人化するもの。当初スタッフは３人で、初年度売上高は１億円が目標。

△GMO-PG<3769>がドンキ<7532>コムと業務提携
GMOインターネット<9449>グループで、非対面クレジットカード決済事業を展開する、GMOペイメントゲートウェイは、流通大手のドン・キホーテグループのドンキコム（東京都江戸川区）と業務提携し、両社の強みである「商品の仕入・保管・配送」と「クレジットカード決済」を支えるインフラのスケールメリットとノウハウを生かし、「商品の仕入・保管・配送・代金決済と回収」をワンストップで業務代行する、ネットショップ業務代行サービス「ecosec GMOPG（エコセックジーエムオーピージー）決 済プラン」を共同開発し提供開始することで合意した。これによりネットショップ運営者は、運営費用の大幅な軽減が可能となる。

■ソニー<6758>が３日続落
ソニーが３日続落。世界で初めて折り曲げてもフルカラー動画を映せる有機ＥＬディスプレーを開発したことが材料視されたが、無反応。

▼光通信<9435>が大幅安
光通信が大幅安。０７年３月期の連結純利益が１８４億円（前の期比１０％減）となったことが響いている。

△コムテック<9657>　今期に、中期的成長の基盤作りを進める。Ｍ＆Ａや事業提携の本格化で、１０年３月期売上高２００億円、経常益１３億円目指す。

□鉄人化計画<2402>、０７年８月期連結業績予想修正
鉄人化計画は０７年連結業績予想について、売上高６８億３００万円(前回発表７１億１５００万円)、経常利益２億７０００万円(同１億８６００万円)、純利益６１００万円(同６０００万円)と修正した。「ビリヤード・ダーツ遊技場運営事業」及び「複合カフェ運営事業」における競合店増加における影響、「音響設備販売事業」における受注見込みの減少に伴う売り上げ減を主力事業である「カラオケルーム運営事業」の堅調な業績推移と販促計画の効率的な実施による販管費の圧縮等で利益面での大幅な改善がなされたため。
（株式市場新聞）

■新日鉄<5401>が３０日線の攻防、切れば売り方が攻勢へ
新日本製鐵の株価は、非常に微妙な場面にきている。１７円安の８２５円まで下げたが、この８２５円は３０日線の水準だからだ。週足でも、この値段だと、１３週線を割り込むことになる。仮に、３０日線を切れば５月２日以来となり、ゴールデン期間中にマドアケして急伸した人気が帳消しになることを意味する。とくに、５月２日から５月１４日の間は、かなりの出来高となっているので、上値にシコリを作ってしまったことになる。３０日線を切れば、当然、売り方がカラ売りで、去る４月２４日の安値をターゲットに攻勢をかけてくるはず。

△クオール<3034>は「エーベルと合併、業界４位浮上」報道で続伸。否定コメントも織り込み済み
調剤薬局チェーンのクオールは続伸。１万２０００円高の２２万８０００円で始まり、前場は２４万８０００円まで買われた。前引け時で大証ヘラクレス市場値上がり率２位となっている。今朝の日経新聞等で「同業で首都圏地盤のエーベル（本社・東京）と合併する方針を固めた」「両社の売上高を単純合算すると、約３６０億円となり、売上高規模で阪神調剤薬局<2723>を抜いて業界４位となる」と報道されたことが材料。もともと、同社の上場しているヘラクレスをはじめとした新興市場は、何か材料が出たら、その銘柄に、ワッと買いが集中する、という傾向があるが、きょうの前場は市場全面安の状況のため、その傾向がさらに顕著になっているようだ。クオールは今朝８時台に、「エーベルとの合併に関する一部報道は、弊社の発表によるものではない」「今後、開示すべき事実があった場合には、速やかに適時開示を行なっていく」とコメントを発表している。しかし昨日の、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>と九州親和ホールディングス<8340>の話題といい、「日経がフライング記事を書き、当該企業は否定するものの、翌日以降に正式発表」というパターンは、よく見られる光景。なので、市場はそれを織り込んで買っているのかもしれない。

△マースエンジニアリング<6419>は反発、ジリ高。地味ながら買い材料の揃っている銘柄
マースエンジニアリングは反発。５円安の２５１５円で始まったが、前場は一時、２５９５円まで戻した。東証１部値上がり率上位にランクインしている。とくに何か材料が出たわけではないが、今週２１日に発表した、２００８年３月期の連結業績予想が、前年実績比増収増益となっていることが、手がかり材料となっているもようだ。２００７年３月期は減収減益だったので、Ｖ字回復が見込まれている。前期は監督官庁の方針や顧客の傾向など、業界が過渡期にあったため、同社の客先であるパチンコ・パチスロ業界の設備投資が停滞していた。今期はこうした業界環境の変化に対応した、パーソナルＰＣシステムの販売注力などを行なうという。同社は実質無借金の好財務体質。大口株主には、信託や、ステート・ストリート系、チェース系といった優良外資も並んでいる、優良銘柄。また、単位は１００株なので、買いやすさも魅力だ。チャートを見ると、２１日に２２１０円をつけて深押しとなった後は、反発し、モミ合いながらも下値を切り上げている。まずは昨年夏の３０００円ラインまで戻したいところ。信用残は売り長で、倍率は０．１８倍であることも買い安心感につながる。現在の株価で、ＰＢＲは１倍台後半、ＰＢＲは１０倍台後半と、値ごろ感も充分。

△モンテカルロ<7569>はマーケットメイクの安心感に出来高急増、久しぶりの大商い
モンテカルロは６９円高の２１０円と、マドをあけて始まり、一時、２７０円まで買われた。ジャスダック市場値上がり率上位にランクインしている。出来高も急増している。その後は２１０円台で推移しているものの、この半年ほど１００円台央でベタ凪ぎだったことを考えると、今朝の相場は驚異的だ。マーケットメイク銘柄なので、ストップ高も無し。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、売上高が微減収だったものの、経常利益は前年比約８倍の１億５１００万円、純利益は前年の損失計上から３１００万円の利益計上となった。
また、２００８年３月期の連結業績予想は、前年比増収増益。売上高は２倍以上、経常利益は４倍以上、純利益は約１４．６倍の増収増益を見込んでいる。今朝は日経平均株価が一時、３００円以上安の１万７３００円台となり、ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスなど新興市場も安い、地合いの悪い状況。なので、同社のような好材料、かつマーケットメイク株の安心感のある銘柄に買いが集中したもようだ。

△スルガコーポレーション<1880>は好業績でギャップアップ、東証２部値上がり上位
スルガコーポレーションはギャップアップ。３００円高の２７５０円で始まり、その後は２７８０円まで買われた。東証２部値上がり率上位にランクインしている。きのう大引け後に発表した、２００７年３月期連結決算は、前年比増収増益。とくに経常利益は前年比４割以上の増益、純利益は同６割以上の増益となった。
さらに、２００８年３月期の連結業績予想も、前年比増収増益。売上高は同４６．０％増の１１８０億円、経常利益は同２２．７％増の１６０億円、純利益は同１９．９％増の９２億円を見込んでいる。不動産ソリューション事業をいっそう拡充していくという。今朝は市場の地合いが悪く、同社が上場している東証２部総合指数をはじめ、日経平均、新興市場指数とも下落傾向にある。そうしたなかで、同社のような好業績・好材料銘柄が買われているもようだ。

□松下電器産業<6752>は日立<6501>とのプラズマパネル相互供給発表も反落。地合い悪化もあり調整局面
松下電器産業は反落。５円安の２５３０円で始まり、その後は２５１５円まで売られている。今朝の日経新聞等で「松下電器産業と日立製作所、プラズマパネルを相互供給」と報道されたが、市場は反応薄だ。報道によると、プラズマテレビで一人勝ちの松下は、日立との協力関係を深め、シャープ<6753>やソニー<6758>など液晶テレビ陣営の攻勢に対抗するという。今朝は日立製作所、シャープ、ソニーとも、反落または続落している。松下電器産業のこの３ヵ月ほどのチャートを見ると、２３００～２５００円のボックス圏にあった後、きのうまでの４日間、続伸し、２５００円ラインを上抜けたところだった。それだけに、今朝は地合いの悪化により、反落したのは惜しい。また、信用残が買い長で、倍率は約５倍というのも気になるところだ。しばらくは調整局面か。今後の市場の動向にもよるが、調整後は再び上放れ、中期で、昨年４月高値２８００円ラインまで戻すかどうか。現在の株価でＰＥＲは２０倍台、ＰＢＲは１倍台と、大手優良企業のわりには割安ではある。

□日野自動車<7205>は日本トラックメーカー初の南米進出報道も反落、８００円奪回の材料へ
日野自動車は反落。前日終値と同額の６７２円で始まったが、その後、６５８円まで売られた。今朝の日経新聞等で「日野自動車は、日本のトラックメーカーで初めて、南米に工場進出」と報道されたが、市場は反応薄だ。報道によると、２００８年秋をメドにコロンビアで新工場を稼動させて周辺国にも輸出。最終的に生産能力を年間１万５０００台に引き上げ、現地で２～３割のシェア獲得を目指す。南米への進出で、独ダイムラークライスラーなどを追い上げるという。今朝は地合いが悪いため、せっかくの好材料もまだ株価には反映していない。テクニカル的にも、ちょうど４～５月の上値抵抗線６８０円ラインにあったことも、反落の要因と見られる。しかし中期では、上記の材料はジワジワ効いてこよう。目先、今年２月の高値７００円ラインへの戻り、さらに、昨年２月の高値８００円ラインも視野に入る。

△菱洋エレクトロ<8068>はギャップアップ。地合い悪いなか、好決算・好材料株に買いが集まる
菱洋エレクトロはギャップアップ。９５円高の１５００円で始まっている。きのう大引け後に発表した、２００８年１月期第１四半期（２００７年２～４月）連結決算が、前年比増収増益。とくに経常利益は前年比７割増、純利益は約２．３倍の、大幅な増益となった。さらに、７月中間・１月通期とも、連結・個別とも、売上高、経常・純利益とも上方修正した。今朝は日経平均株価が１６７円７０銭安の１万７５２９円２７銭で始まり、さらに１万７４００円台まで下落している、地合いの悪い状態。そのため、同社のような好財務体質、好決算、好材料銘柄に買いが集まっているもようだ。

△新日本石油<5001>はベトナム油田開発報道も」反落。米原油相場の下落も影響
新日本石油は反落。１円高の１０３９円で始まったが、寄り後は１０２８円まで売られている。きのう大引け後に「ベトナム海上のフンドン油田の開発移行について」として、原油生産設備の建設に着手したと発表したが、市場は反応薄だ。今朝は日経平均株価が反落して始まっており、寄り後は一時、２２１円３９銭安の１万７４７５円５８銭まで下落した。前日の米ニューヨーク市場で、ダウ工業平均が４日続落しており、ナスダック総合株価指数も大幅続落したことを受けたもの。業種別でも、東証１部業種別株価指数は全業種で値下がりしている。「石油・石炭製品」セクターも値下がり。２４日の米ニューヨーク・マーカンタイル取引所で原油先物相場が大幅反落したことも影響しているもようだ。

△日本製鋼所<5631>は米市場の影響で全面安のなか、小幅反発
日本製鋼所は小幅反発。３０円高の１５３７円で始まっている。とくに何か材料が出たわけではないが、今朝は前日の米ニューヨーク株式市場でダウ工業株３０種平均が４日続落、原油先物相場は大幅反落、金も反落であったことを受け、日経平均株価も１６７円７０銭安で始まっている。そうしたなかで、同社のような安定銘柄に買いが集まっているもようだ。
（証券日刊新聞）

▼丹青社<9743> 今期減益予想 予想下回る
丹青社は、2008年1月通期連結予想を発表した。なお、決算月が3月から1月に変更となる。売上高720億円（前年同期比0.6％減）、経常利益19.6億円（同10.3％増）、当期純利益10.2億円（同41.5％減）、一株利益41.26円、年配当8.5円。市場予想は、四季報で当期純利益11.5億円。
（証券新報）

△オンラインゲームに名作ソフト「テトリス」追加　ガンホー<3765>が来月
オンラインゲームの企画・開発から運営までを手掛けるガンホー・オンライン・エンターテインメント（東京都千代田区）の子会社、ガンホー・モード（東京都千代田区）は、テトリスオンライン・ジャパン（福岡県福岡市）と共同でガンホーグループが運営するオンラインゲームサービス「ガンホーゲームズ」にパズルゲーム「テトリス」のサービスを追加する。６月上旬に運営テストを行った後、本格的なサービスを開始する予定だ。

△東京電力<9501>　送配電の技術力向上　米社と交流協定
東京電力は２４日、北米有数の電気事業者コンエジソングループのコンエジソンニューヨークと電力の流通分野に関する交流協定を結んだことを明らかにした。送配電関連の技術者を相互派遣するなどで同分野の技術を切磋琢磨（せっさたくま）し、電力の安定供給につなげる。東電は、米国やフランスの送電会社などと送電ネットワークの計画・運用技術で交流協定を結んでいるが、送配電設備の建設・保守技術で海外の電力会社と協定を結ぶのは初めて。人事交流の第１弾として、東電はこのほどコンエジソンのマネジャークラス２人を受け入れた。一方、東電は６月中旬にも２人の担当者クラスをコンエジソンに１カ月派遣する。１年間の長期派遣も検討していく。コンエジソンは世界の金融・経済の中心地、ニューヨーク・マンハッタンに電気を供給している。送配電設備は平均５０年を超え、東電の設備も平均３０年程度に達している。設備の長期、安定運用に向け、両社は交流を通じ技術力向上を図る。東電は２０１０年度を目標とした中期経営方針「経営ビジョン２０１０」で、コストダウンと企業体質の強化を重点課題に掲げている。０３年度に比べ業務効率を２０％以上改善する計画で、コンエジソンの管理技術やＩＴ（情報技術）に関するノウハウを吸収することで目標を達成する。
（FujiSankei Business i）

■注視銘柄

6501日立
4960ケミプロ
5812日立電線
7569モンテカルロ
1880スルガコーポレーション
4293セプテーニホールディングス
3229日本コマーシャル投資法人
3758アエリア
3060マガシーク
3080ジェーソン
6584三櫻工業
7312タカタ
4788サイバーコミュニケーションズ
9813トッキ

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