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2010 02,08 11:02 |
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社員にはアメを、ムチはいらない未来工業~ 住宅などに使われる電気関係の設備素材、電気設備資材、給排水設備およびガス設備資材の製造販売を行っている未来工業は、それぞれの製品ジャンルで非常に高いシェアを誇る日本の「強い」企業である。 その強さの源泉は、「ホウ・レン・ソウ」をしない、「社内のルール」はできるだけ作らない、という大企業ではおよそあり得ない経営によって生み出されていることを前回述べた。実はそれ以外にもユニークな経営手法が数多く実践されている。 興味のある方は、"つづきはこちらです"をクリック!
未来工業では一律の社員教育を行わない。新入社員は、総務から2日間のオリエンテーションを受けるだけで、すぐに現場に放り込まれ、その後、退職まで一切の強制教育はないのだ。 全員に強制するのではなく、自分でいろいろな資格の勉強をしたいという社員をサポートする方法を取っている。提携している大学のカリキュラムを紹介し、資格を取得した人の費用は会社がすべて持つ。 そして、資格手当を毎月支払っている。この資格手当は、あらかじめ難易度を基に資格ごとに設定されており、実務に関係のない資格を取得した時であっても支払われる。実際に、社会保険労務士の資格を取得している営業担当の社員もいる。 このような支援を行っている理由は2つある。1つは社員の意識の高揚だ。「どんなことでもいい。自分の門戸をとにかく広げなさい」。そのような考えで行っているのだそうだ。 もう1つは、社内に専門家がいるので、何でも自前で解決できるからだという。例えば社内の服務規定を変更しようとした時に、プロに頼むよりも安く済み、しかも社内の実情が分かっている人間に任せることができるのだ。 会社に適したものは、コンサルタントに丸投げしてしまうよりも、内情を知っている社員が作るのが一番良いのだという。 それでもやはり、社員の中には強制教育を行ってほしいという者もいる。しかし、瀧川克弘社長はきっぱりと拒否する。「自分の能力を引き出すためには、人から言われてやるよりも、自分から自主的に取り組んだ方がいいのです」と言うのだ。 また、資格取得の支援を続けていくと、ほかの社員が取った資格を自分も取りたくなる社員が出てくるので、未来工業ではこれまで強制教育の必要を感じたことがないのだという。
それほど様々な資格を取得させているならば、「部署を移りたい」「転職をしたい」という人たちが出てくる可能性もあるが、未来工業の場合、今までそのような社員は出てこなかったという。しかし、そういうことがあってもいいというのが未来工業の考えだ。 優秀な人材を社会に輩出し、社会的に貢献をしたことになる、というのがその理由。また、転職を考える者には、辞めろとも辞めるなとも言わない。ここでも “自分で考える” ことを大切にしているからだ。 瀧川社長は、「会社に対する忠誠心」という名目で、押さえつけて「何がなんでも言うことを聞け」というのは間違っているという。「本人がいたいと思える会社づくり」をすることが大切なのであって、強制をしても仕方がない。自分で考えて、この会社にいたいと思える会社づくりをする方が、大事なのだと語る。
未来工業には社用の車が1台もない。送迎の運転士もいない。「要らないものは使わない」「要るものは使う」の姿勢を徹底しており、350人が働く本社にはコピー機が1台しかなく、廊下も暗い。 節約に関しても力を入れている瀧川社長だが、「ケチ」と「しみったれ」は違うと言う。「ケチ」は “これは本当に有効か” という点を考えなければできないという。 「考えずに漠然としていると、流されてしまって、結局無駄な費用を使ってしまうのです」。瀧川社長は「小さな倹約」と「大きな浪費」という2つの言葉を使い、未来工業の状況を説明した。 無駄に使ってしまった電気や水は、もう戻ってこない。このようなものを倹約することが「小さな倹約」である。しかし、すべてのものを倹約していたのでは会社としては立ち行かなくなってくる。 設備投資など、使うべきところではしっかりと使わなければいけない。それが「大きな浪費」である。 設備の導入に関しては完全に現場の判断に任せてあり、その結果が失敗だったとしても構わないのだという。例えば万が一、数年前の古い機械を導入してしまい、それが結果的に使えなかったような場合でも、社員はどうにか使おうと考えるからだという。 それでもどうしても使えない場合は、部品に転用する方法がある。経済面から見ても、全くの無駄になることはないからだという考えからだ。
瀧川社長は、現在日本の企業で主流である成果主義に対して否定的である。瀧川社長は、バブル経済が崩壊し、リストラで多くの人員が削減された後にほとんどの企業が成果主義にシフトしたが、これは日本の企業には合っていないシステムだと言う。 アメとムチという言葉があるが、日本人にはアメがあればよいというのだ。アメをもらえば日本人には「悪いな」「頑張らなければ」という気持ちが生まれるからだ。 戦後の日本は資源がないが、モノづくりの技術で世界一の国だった。そこに回帰することはできないが、これからの時代を乗り切るためにも、このようなやり方でも利益が出る会社があるということの証しになり、それを実践しているのだと、瀧川社長は語る。
会社の危機は文化が崩れる時である。それを防ぐため、未来工業では創業者の精神を受け継いでいこうとしている。その一例が “小さな倹約、大きな浪費” であり、資格取得の支援であり、企業メセナだ。 「世の中もどんどん変わっていきますが、その中にあっても、会社の根底はどこにあるのか、ということを、きちんと理解を深め、ねじ曲げずに伝えていくことが大切だと考えています」 全国で、年に合計10回行われる品質管理の発表会で、社長自らや部長たちが全社員に創業者の精神を伝えていくのだという。 現在の一般的な企業の中では、ユニークな経営方針を持つ未来工業だが、決して苦し紛れの奇策に出ているわけではなく、どれを取ってもそこには未来工業としての理由がある。人を大切にし、会社を大切にし、社会を大切にする。 人と会社のつながりが希薄になってしまっている今、人々が本当に望んでいる企業とはこのような形なのかもしれない。 ■□━━━━・・・・・‥‥‥……………………………… 岐阜県大垣インターから程近い「未来工業<7931>名古屋証2部 化学」 ワタシもねぇ~思う処があるんですよねぇ~・・・・・下記の ─…─…─…──…─…─…─ ■日本のビジネスに“ムチ”はいらない 瀧川社長は、現在日本の企業で主流である成果主義に対して否定的である。瀧川社長は、バブル経済が崩壊し、リストラで多くの人員が削減された後にほとんどの企業が成果主義にシフトしたが、これは日本の企業には合っていないシステムだと言う。 アメとムチという言葉があるが、日本人にはアメがあればよいというのだ。アメをもらえば日本人には「悪いな」「頑張らなければ」という気持ちが生まれるからだ。 ─…─…─…──…─…─…─ 日本人・・・農耕民族で、島国で・・・多宗教で・・・・・ 正直、成果主義で納得する程、日本人はバカでは無いのではないか?
ワタシが今、非常に不安を覚えているフレーズに 日本のIT技術利用がガラパゴス化する理由 言い換えれば「日本の独自化」・・・でしょう。 それを危機のように書き立てるメディアが恐ろしくてなりません。 ワタシは「日本のガラパゴス化」をドンドンと進めるべきだと考えています。 必ずや・・・・・ 日本人は農耕民族&島国であったが故に あの細部に亘(わた)るクレーム・・・ しかし現在ではクレーム会社(コールセンター)で一括償却ですかぁ~・・・・・ そんな中で「日本のガラパゴス化」・・・って、 メディアが正確な世界の情報を流さない為に 芸能バトル “トヨタ・ショック”で芸能界もピンチ 自分の首を〆る結果に至っているじゃないの。。。
大事にされるから安月給でも、サービス残業でも出来るワケで、 長い目で観たときに、現在の日本の状況がどう映るのでしょうか?!
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私は、この未来工業の部材を使っているのですが、施工者の事を考えて作っています。仕入れ値は他より高いのですが、施工が簡単で短時間で仕事が進むため、ついつい使ってしまいます。クレームを言うと、次の商品から改良されて使い勝手が良くでてきます。投資家として、こういう企業を応援できればいいと思います。
【2010/02/0811:42】||t0tnjeb#991c6a8196[ EDIT? ]
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